平成26年度 第1回 図書館協議会会議録
- ID:4234
日時
平成26年7月17日(木曜日)午後2時15分~4時15分
場所
図書館3階大会議室
出席
委員
鳥居委員
大石委員
辻村委員
井上委員
小林(茂)委員
小林(美)委員
三代委員
小山委員
明石委員
川浪委員
事務局
山本教育長
中村教育部長
橋本図書館長
大前係長
三谷総括主査
五十棲総括主査
傍聴者
無
案件
1.平成25年度図書館事業報告について
2.平成26年度図書館事業計画(案)について
3.次世代長岡京市立図書館の在り方について
4.その他
議事
1. 開会
2. 教育長あいさつ
今日は、第一回協議会開催ということで、暑い中ご参集いただきましてありがとうございます。今の子どたちが扱っているコンピュータやスマートフォンは薄っぺらな情報で、うわべだけのやりとりであり、人情はなく、その場その場の一瞬の感情でしかありません。乏しい語彙の中で自分の状況を発信しまた受けています。それは往々にして誤解を生じます。本の中ではそんなことは起こりません。本になるともう一度読み直すことができます。本では活字となるまでにいくつものバックデータがあり、そのいくつものデータや考えが最終的に活字になっています。音声や映像ではさっと流れて聞き流したり誤魔化されてしまいます。読書による感受性や情緒は深く、人間性は読書なくしては語れないと思います。
本市では、就学前に絵本を無料で進呈するといった事業があります。小中学校では学校図書の充実、また皆さんが直接かかわっていただいているこの図書館があります。図書館が、すべての市民の皆様が自分たちの思いを込められるようなオールマイティーな施設とならないか、文化施設として社会施設として、中核となるような施設になるように、この施設をどういう風に使っていくのか、またその運営も話し合っていただきたく思います。本の充実と共に、税金を使って社会施設を運営するという側面も合わせて、皆さんに議論していただいて、よりよい明日以降の未来の図書館づくりを考えていただきたいと思います。この一年間なにとぞよろしくお願いいたします。
3. 任命書の交付
4. 自己紹介
5. 会長及び副会長選出
6. 会長あいさつ
五期目を務めさせていただくことになります。自分自身がマンネリ化する可能性があるかもしれないので、委員の方の刺激的な意見でささえていただきたいと思います。
7. 館内見学
事務局 配布資料の確認。図書館法・設置条例、図書館協議会の設置等説明。
事務局 小山会長議事の進行をお願いします。
会長 事務事業の報告をお願いします。
8.議題
(1)平成25年度図書館事業報告について
スポンサー制度を実施。貸出状況、相互貸借、学校貸出、団体貸出、蔵書構成、予約受付件数、各種行事、各種指標等説明。
委員 スポンサー制度についてどういったものですか。
事務局 昨年から始めている事業です。雑誌の費用を企業に寄付していただく制度で、予算の節約になっています。現在11の雑誌を寄贈してもらっております。
会長 企業からの寄贈がわかるようにしてあるので、企業側も広告となっています。費用の有効利用となっています。府内でもありますね。
事務局 木津川市がされています。なお、このスポンサー制の導入に関しましては、本協議会でご意見をいただき、実施させていただきました。
会長 昨年この協議会で議論させていただきました。たくさんのご意見が出ました。
委員 今は、企業は何社くらいあるのですか。
事務局 6事業所です。雑誌や書架には寄贈を明記しています。
委員 団体貸出は文庫さん以外どういったところがあるのですか。
事務局 長岡京市の各部局や、幼稚園、保育所などがあります。
会長 文庫さんは現在いくつありますか。
事務局 9団体です。
委員 障がい者サービスですが、録音図書の数は800巻あるのに、利用がゼロということですが、これはどういったことですか。
事務局 録音図書は視覚障がい者のために作成したカセットテープしか置いていません。以前は利用があったのですが、現在はお申し込みが無い状況です。
会長 テープ図書ですか。今だったらCDでしょうか。
事務局 以前からボランティアさんに録音してもらいテープを作成していました。デイジーなど新しい物は現在出ていますが、図書館では所蔵していません。
委員 バンビオのおはなし会「えほんであそぼ」の参加人数が減っているのは、何が原因ですか。
事務局 きっちり分析はできていませんが、小さいお子さんの行事ですので、その日の天候によると思われます。
委員 バンビオのどこでされていますか。
事務局 一階の遊んでいただけるコーナー(児童室)です。
委員 出張して開催されているのですね。
事務局 少なかった日のことを担当者に聞いたところ、その日、駅近くまで担当者が呼び込みにいったが、人がいなかったので呼び込みもできない状態だったと聞いています。人数が少ないので、次回行事のPRとして広報に載せると、あの会場で収まりきらなかったことがあったため、積極的な広報はしていません。次に開催する状態を見ていきたいと思っています。
(2)平成26年度図書館事業計画(案)について
会長 次に、平成26年度の事業計画について説明をお願いします。
事務局 運営方針、収集の範囲は従来と変わりありません。本年度の努力点については、学校図書館との連携、雑誌スポンサー制度の推進、また次世代図書館の在り方についての検討に重点を置いて考えています。
事務局 平成26年度年間計画説明。
会長 ご質問はありますか。
委員 本年度努力点で、図書資料の充実を図るとあるが、ここ五年間に、ニーズの変化や焦点を当てていることはありますか。
事務局 一昨年アンケートを行った結果や日頃のリクエストを勘案したところ、やはり小説が多いと思います。また、健康にかかわる分野の本の希望が多い傾向が見受けられます。
委員 運営方針の1番で、「生涯学習の中核施設としてより一層の資料の充実を図り、多様化する市民ニーズに応えると共に、市民の教養と文化の向上を図る」とありますが、図書館として何かビジョンは考えておられますか。
事務局 ボランティア養成講座を受講された市民の方に読み聞かせのお手伝いをしていただいたり、文庫の方が学校で読み聞かせをされたり、または保健センターで乳幼児健診時、読み聞かせや本に親しむ大切さについて保護者の方におはなしをしていただいています。また、アンケートで、図書館で読んで良かった本を本屋で買っているとの回答があり、当市では図書館と本屋との結びつきがあると思います。本を通して、活字文化を通して市民の文化、教養を高めていただけると良いと思います。長岡京市民は文化力が高いと思っていますが、背景には本を読む力の高さがあると思っていますので、さらに一層文化力を高めてほしいと思っています。そのためにこれから何をすべきなのかを次の議題の中で皆様からご意見をいただけるといいと思っていますのでよろしくお願いします。
会長 年間の事業計画で、実際にこの具体化として色々な行事をされているということになりますね。年間事業計画を含めて質問がありましたらお願いします。
会長 質問がなければ、次の議題にはいっていきたいと思います。
(3)次世代長岡京市立図書館の在り方について
事務局 市民の方々には、図書館へのさまざまな思いがあると思います。愛される図書館とはどういうものか、これからの市民のための図書館のあり方についてご協議いただけたらと思っています。図書館は午前10時開館ではありますが、職員は開館準備で午前8時くらいから業務を行っております。そういった説明をさせていただいている中で、開館時間の延長をしてもらえないかといったご意見をいただいております。また、教養文化活動、もっと様々な催しをしてほしいなど、専門職の効果的な配置、生涯学習施設の効率化と経費節減、図書費等の予算減の背景のなかで効果的に事業を進めていくなど、本市に適した図書館のあり方について協議をお願いしたいと思っています。平成27年の秋には、以下2点についてまとめていただけたらと思っています。
1点目ですが、運営形態、運営主体についてです。これまでのように図書館の仕事を市職員が行うのがいいのか、あるいは指定管理者制度を導入して運営するのがいいのか、図書館業務の一部を民間企業に委託していった方がいいのか等についてご協議いただけたらと思っています。それと共に、2点目として、本市図書館の事業内容についてであります。市民の読書意欲を喚起するため、図書館の取組をどのように推し進めていけばいいのか、開館時間を延ばすべきか、電子書籍の問題、自由勉強ができる部屋が欲しいとか、市民にとって身近な図書館になる方策につきまして、議論していただきたく思います。これまでにどんなことを改善してきたかと申しますと、JR長岡京駅前のバンビオ一番館で以前は返却本のみの預かりでしたが、予約本の引き渡しを始めました。現在は、予算の関係からインターネット予約の方だけのサービスとさせていただいております。また、雑誌のスポンサー制度を導入しました。この図書館がどういった事業をすすめていったらいいのかというのは、運営形態とかかわってくると思いますので、相互に関連して考えていっていただけたらと思います。地域力の活用、活性化、長岡という土地に合った図書館はどういったものか、形と中身と合わせてご協議いただきたく思います。
会長 今の説明で、感想を含めた質問などありますか。協議項目は2つありました。事務局が明文化しながら、我々が審議し感想を述べていくことになりますね。我々自身も現状を知らなければ意見を出せないとも思います。
委員 インターネット予約のバンビオ受け取りは何時までですか。
事務局 バンビオは年末年始を除いて、午前8時30分~午後10時までです。
委員 予約本のバンビオ受け取りについては、図書館は7時で閉まるけれど、バンビオは10時までに取りに行ったらいいという点で利便性がよいと思います。
会長 審議内容の1と2は、逆だと思います。運営形態があって、事業内容の検討ではなく、こういう風にしようということがあって、では現在がこうであるのでこういったことが不可能であると、では運営主体として、よそはどういったことをしているのかということになるのではないか。限られた予算の中で、任意の事業内容を吟味した結果、長岡の財政では不可能だというのがわかっていくという段取りではないかというのが私の意見です。
委員 運営形態を簡単に説明してほしい。
事務局 直営は、今のようなかたちで市職員が直接図書館業務に当たることです。外注は、指定管理者制度や一部事務事業の業務委託で、他の企業なり専門的な業務を受け持っている方にお願いをするということです。
会長 指定管理という言葉は、法律的な言葉で、わかりやすく説明してもらわないとなかなかわからないのではないでしょうか。
事務局 いちばんわかりやすいのは、JR長岡京駅前のバンビオは、生涯学習センターになっています。本来、図書館の3階に生涯学習課があるので、そこが直営で行えば職員がするのですが、大阪ガスビジネスクリエイトという会社が5年間、プロポーザルをうけて指定管理者制度でバンビオの運営管理をしています。あとは、長岡京市体育協会が、指定管理を受けて、長岡京市教育委員会が所管している西山公園体育館、スポーツセンターを運営しています。これは、指定管理者に公の施設の管理を行わせることができると地方自治法の改正がありまして、そういった形を市が取り組んできました。図書館の運営を指定管理者でしているところが出てきています。京都は比較的少ないですが、関東や九州では指定管理で、すべての運営をしています。また、一部外注、図書館の受付業務のみ業務委託してもらう場合もあります。たとえば高槻の市民課は、受付を業務委託しています。中の事務は市の職員がしています。人件費の抑制をしています。また、図書館もそうですが、個人情報には十分な管理をする中で、そういったかたちでしている自治体が増えてきています。簡単に言うとそういったことです。
委員 形態はそうなるんだけれども、実態は一緒ですか。利用するときは同じですか。学校図書館との関係は変わることはないですか。
事務局 一般市民からみるとなんの変りもありません。指定管理になったとしても業務委託になったとしても、市が最終的には運営責任が当然あるので、変わりありません。ある民間業者が図書館を建てるのであれば話は別ですが。
会長 次世代の図書館サービスに向けてどういうサービスをするのか、いまの状態のままではそれはできないのかも含めて検討することになります。新聞で、第4次の総合計画を作成しているという記事をみましたが、図書館の位置づけはどういうものになっているのですか。今の第3次総合計画の中にも図書館はあると思いますが、この次世代の図書館と関係があるのかないのかどうですか。
事務局 まだ、きちんとしたまとまったものはありません。まとめる動きをしています。皆様からいただいたご意見は考慮しながらすすめたいと思っています。第3次総合計画の中で、指標は市民一人当たり3.1冊の蔵書をと掲げており、その達成に向けて頑張っています。現在24万4千冊の蔵書があり、8万市民と考えると、あと4千冊ほど必要です。平成27年度には達成したいと考えています。古い価値のない本を価値のある本に差し替えたり、廃棄しながら、以前にたてられた指標3.1冊をめざしています。今後14~15年先の図書館像をめざして総合計画を考えたいと思います。
会長 第4次総合計画には直接にはつながらないということですか。
事務局 方向性としてはリンクしています。第4次総合計画の作成は全市あげて取り組んでいます。
会長 時間を過ぎております。議題、その他のところでありますか。
(4)その他
事務局 外壁工事についてですが、図書館の入口にコーンがあって立ち入りできない状態です。外壁が浮いているところがあり、今年度中に外壁工事を行います。現存のタイルを活用しながら全面改修します。工事期間、足場を作ります。閉館はしません。ただ、工事の音がするので読書は難しいかもしれません。それでも良ければ読むことは可能です。カウンター業務は行い、本の貸し出しは通常どおり行う予定です。外壁の全面改修ですので、ガードマンもつけ、安全面に注意して行う予定です。
会長 時間もきましたので、これで終わりとします。
事務局 次回9月ですので、どうぞご協力お願いします。
会長 次回からは、全員指名させていただき意見をいただきますのでよろしくお願いします。ご協力ありがとうございました。
事務局 ありがとうございました。
9.閉会