ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

現在位置

平成26年度協働ワーキング報告書

  • ID:5137

協働ワーキング設置から今日までの動き

  • 平成20年度から、本市企画部に市民の参画と協働を推進するための部署として市民参画協働政策監(平成23年度からは市民協働・男女共同参画政策監に組織変更)を新たに設置
  • 平成21年度から、市民参画協働政策研究会(通称協働ワーキング)を設置し、市民と行政との協働によるまちづくりを考え、「長岡京市オリジナルの協働の形」を探っていくための調査研究を開始
  • 平成22年度の活動として「市民協働マニュアル」を作成
  • 平成23年度の活動として「市民協働マニュアル」を元に、市内の市民活動団体とワークショップを実施
  • 平成24年度の活動として、平成23年度に市民活動団体より頂いた意見をふまえ、市民活動やボランティアを始めたい人への入門編として「市民協働マニュアル(第2版)」を作成
  • 平成25年度の活動として、市職員の協働意識の向上を目的に職員基礎研修、職員向け協働アンケート、協働事例紹介実施
  • 平成26年度の活動として、サイレントマジョリティの声を反映する政策形成過程の構築についての研究及び実施検討、協働事例紹介実施

平成26年度の活動報告

1.構成員

委員:桝次主事、長沼主事、二井本主事、耳川主事、杉山主事、松矢主事、吉川主事
事務局:市民協働・男女共同参画政策監

2.はじめに

市民参画協働政策研究会(協働ワーキング)は、平成21年4月に市民と行政との協働によるまちづくりを考え、「長岡京市オリジナルの協働の形」を探るために立ち上げられ、6年目となる。

今日、少子高齢化は急速に進行し、地域を取り巻く環境や人々の価値観も大きく変化している。市民のニーズも多様化し、行政主導のまちづくりだけでは対応できなくなってきたため、多様な主体が互いの役割を補完し合い、協働してまちづくりを担う必要が出てきた。一方、なぜ「協働のまちづくり」が必要なのかということや、「協働のまちづくり」を行うためには何が必要なのかということが市民も行政も十分には把握できていないのが現状であり、課題となっている。

そこで、協働ワーキングでは、平成23年3月に協働のまちづくりの意義や具体的な手法及び道筋をわかりやすく示した「市民協働マニュアル(初版)」を作成した。平成24年度の協働ワーキングでは、前年度に実施した市民活動団体とのワークショップで出された意見を踏まえ、初版の見直しと改訂作業を行い、「市民協働マニュアル【はじめの一歩編】」を発行した。平成25年度においては、「市民協働マニュアル」のより一層の活用を図るため、市職員の協働意識の向上を目的とし、職員アンケートや職員基礎研修、協働事例紹介の実施などの取組みを実施した。

平成26年度においては、昨年度に引き続き協働事例紹介の実施や市民参画協働研修会やワークショップへの参加、また、新たに市の政策形成過程への市民参加を促す仕組みについて研究、実施検討を行ったので、その成果をここで報告する。

3.活動実績

平成26年度の協働ワーキングでは、市の政策形成過程により市民の声を反映させる仕組みづくりや、市職員の協働意識の向上に向け、以下の取り組みを実施した。

・職員提案事項「サイレントマジョリティの声を反映する政策形成過程の構築について」の研究及び実施に向けた検討

・市民参画協働研修会、市民協働のまちづくりを考えるワークショップにグループワークリーダーとして参加

・市民と行政の協働事例紹介を庁内インフォメーションに掲出

協働ワーキングは計8回実施され、第1回に本年度の活動方針および内容の検討を行い、第2回以降は、上記の実施にあたっての作業を行った。協働事例紹介の実施にあたっては、メンバー自ら実地での聞き取りを行うなどの作業も取り入れた。

活動実績

日時

内容

平成26年5月26日(月)

午前10時~11時30分

第1回市民参画協働政策研究会(協働ワーキング)

・平成26年度の活動予定について

平成26年6月3日(火)

事例紹介取材「長岡京市観光協会」

平成26年7月10日(木)

午後1時30分~3時

第2回市民参画協働政策研究会(協働ワーキング)

・事例紹介及び協働ニュース作業状況報告、内容検討

・職員提案事項検討

平成26年7月16日(水)

協働ニュース「市民とまちづくりを」No.24発行

平成26年8月4日(月)

事例紹介「突撃!となりの市民協働」第3号発行

平成26年8月11日(月)

午前10時~正午

第3回市民参画協働政策研究会(協働ワーキング)

・事例紹介作業状況報告、内容検討

・職員提案事項検討

平成26年8月22日(金)

事例紹介取材「乙訓聴覚言語障害者地域活動支援センター」

平成26年9月12日(金)

午後2時~4時

第4回市民参画協働政策研究会(協働ワーキング)

・事例紹介作業状況報告、内容検討

・職員提案事項検討

平成26年10月27日(月)

午後3時~5時

第5回市民参画協働政策研究会(協働ワーキング)

・市民参画協働研修会に向けて、NPO法人テダス 高橋理事長及び田畑様と意見交換

平成26年11月13日(木)

午前10時~正午

第6回市民参画協働政策研究会(協働ワーキング)

・市民参画協働研修会に向けて、グループワーク予行演習

平成26年11月17日(月)

公開研修「市民参画協働研修会」参加

平成26年12月10日(水)

午後3時30分~5時

第7回市民参画協働政策研究会(協働ワーキング)

・市民参画協働研修会ふりかえり

・事例紹介及び協働ニュース作業状況報告、検討

平成26年12月19日(金)

「市民とまちづくりを」No.25発行

平成27年1月19日(月)

事例紹介「突撃!となりの市民協働」第4号発行

平成27年2月5日(木)

「市民協働のまちづくりを考えるワークショップ」参加

平成27年2月26日(木)

午後3時~5時15分

第8回市民参画協働政策研究会(協働ワーキング)

・市民協働のまちづくりを考えるワークショップふりかえり

平成27年3月6日(金)

事例紹介取材「明るい選挙推進協議会青年部」

4.成果

・職員提案事項「サイレントマジョリティの声を反映する政策形成過程の構築について」研究及び実施検討

・市民参画協働研修会、市民協働のまちづくりを考えるワークショップにグループワークリーダーとして参加

・協働事例紹介の実施

職員提案事項「サイレントマジョリティの声を反映する政策形成過程の構築について」の研究・実施検討を行った結果、具体的施策として平成27年度より「市民公募委員候補者名簿登録制度・市民ワークショップ参加促進制度」を実施する予定となった。

市民参画協働研修会は市民参画協働推進本部幹事をはじめ、市職員、市民参画協働懇話会委員、公募市民を対象として実施し、33名の参加があった。協働やNPOについての基礎知識の講義、ワーキングメンバーをグループリーダーとしたグループワークを実施した。「今まで何となく知っていると思っていた協働が少し具体的に感じられた」などの受研者の感想が寄せられた。また、研修実施前に、今回の研修会の講師であり、協働の最前線で活躍されているNPO法人テダスの高橋理事長などと意見交換を行ったことも大きな刺激となった。

また、平成28年度からスタートする次期「市民協働のまちづくり推進実施計画」策定の一環として実施した「市民協働のまちづくりを考えるワークショップ」は、市民参画協働懇話会委員、公募市民などを対象として実施し、29名の参加があった。これまでの協働の取組みを振り返り、また、次期計画策定に向け、重要なテーマごとに課題の抽出や改善策について活発な意見が交わされた。

協働事例の紹介は、庁内インフォメーションを活用し、協働事例をより身近に感じてもらう機会として全職員に向け発信をするものとして、昨年度に引き続き実施した。本年度は2件の事例紹介を実施した。次年度中には事例集として1冊にまとめることも視野に入れ、協働の形態や担い手の分野を考慮してきた。

5.おわりに

本年度1名の新しいメンバーを迎えたワーキンググループは、職員基礎研修やワークショップのグループワークリーダー、協働事例の現地取材などの経験を通して、協働についての知識や現状認識が一層深まったと思う。

また、職員提案事項「サイレントマジョリティの声を反映する政策形成過程の構築について」研究・実施検討を行ったことが、実施事業として実現することは、「研究」から「実践」へ結びついた事例となる。「実践」後の効果についても検証していく予定である。

来年度は市職員の協働意識の更なる向上に向け、引き続き職員研修や事例紹介を実施していく予定である。また、「市民協働のまちづくり推進実施計画」次期計画策定についても提言を行っていく。

引き続き協働のまちづくりの推進と実態の研究を行う中で、「長岡京オリジナルの協働のかたち」を模索していきたい。

6.添付