都市計画マスタープランは、長期的視点にたった都市の将来像を明確にし、その実現にむけての大きな道筋を明らかにするものです。
平成27年6月12日から7月9日にかけて第二期長岡京市都市計画マスタープラン(案)に対して市民の皆様からご意見やご提案を募集しましたところ、貴重なご意見をいただきありがとうございました。
お寄せいただいたご意見、これに対する市の考え方を公表いたします。
ご意見募集期間
ご意見提出数
ご意見の内容とこれに対する市の考え方
番号 | 該当 箇所 | 意見の内容 | 件数 | 市の考え方 |
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1 | 第2章2-2 都市づくりの目標 | 阪急長岡天神駅周辺の高架化が検討されているが、高架化された鉄道は、硬質なコンクリート塊のイメージを抱かせるものであり、当事業によって、みどり・歴史資源のある環境都市としてのイメージが損なわれるのではないか。 長岡京駅前線の道路拡幅が進んでいるが、長岡天満宮の境内からJR長岡京駅方面を望む際に、整備された道路の向こうに高架が横断している景観はイメージが悪くなると思う。 大幅な人口増を望まない限り、高架化せずとも、既存道路の拡幅およびバスストップの整備のみで、十分に交通体系の整備が可能ではないでしょうか。 | 1件 | 阪急長岡天神駅周辺の整備や鉄道との交差方策については本市で長年検討されている課題であります。 本市は、これまでのまちづくりにより市外へのアクセスが向上しました。 今後は、阪急長岡天神駅を含めた中心部の利便性・快適性の確保や地域間のネットワーク化の充実を図るまちづくりを推進していきます。 このような背景の中で、阪急長岡天神駅周辺の整備方策に関しては、交通体系はもちろん防災や景観などの総合的な観点から、まちづくり協議会など市民・関係者と協働する中で、立体交差化の有無も含めた整備計画の検討を進めてまいりたいと考えております。 |
2 | 第4章 ゾーン別のまちづくりの方向 | 本文中に「コンパクト」という言葉が何度も出てきます。 しかし、ゾーン制度の弊害ではないでしょうが、一部の地域に施設やサービスが集中し、コンパクトといえども市民にとってサービスが利用しにくく(商業サービスを含め)、サービス水準が低いまちになっているのではないでしょうか。 今後、高齢者が増え、対人口比率も高まる中で、まちの中心や大きなマーケットに行かなければサービスが受けられない、という状況は改善されるべきです。 高齢者が歩いて生活できる範囲に、例えば、小学校区に一つ公共サービスセンターがあり、小さなマーケットがあって人々の交流のための「公民館」があるようなまちが、今後の社会を展望した場合、望ましいのではないでしょうか。 | 1件 | 本プランで「コンパクト」という言葉は、本市の面積19.17平方キロメートルという面積を他市と比較した際の数量的な特徴を表すために使用いたしました。 比較的コンパクトな本市の特徴により、市民の生活とサービス施設をつなぐネットワークを充実させることで、市民がサービスをより利用しやすくなるまちづくりが可能となります。 高齢者など全てのひとが安全で安心して歩いてまちを移動できる、連続性に配慮したまちづくりは、今後の目標の一つであります。 このような背景の中、今後のまちづくりの方向性として、単に市中心部にすべての機能を集約させるのではなく、商業・福祉・医療・教育など、生活を支える施設の建替えや再編を推進し、効率的なまちづくりを目指すとともに、それら施設を繋ぐネットワークの強化として、公共交通を含む交通体系の整備も推進してまいりたいと考えております。 また、ご意見の通り、住み心地の良い、住み続けたいと思えるまちには、地域でのつながりや交流が大切であると考えます。 地域でのコミュニティづくりなど誰もが交流や活動を展開しやすい身近な空間の整備を推進していきたいと考えております。 |
3 | 西山における道路の活用について | 府道79号伏見柳谷高槻線を活用すれば、長岡京市の知名度向上、発展につながるのではないか。 府道79号伏見柳谷高槻線は、幅員は狭いが利用する人は多いです。 また、西山の放置竹林や放置林の増加、ナラ枯れなどの病気も蔓延し、山林を維持することも困難となってきました。生活道路として使用する者には高齢者の運転も多いので事故も起こります。 そこで、道路幅を拡張し、ハイキングロード、サイクリングロードを併設し、お金を使わず、自然に親しむことができる場所をつくる。 実際、現在は競輪選手が練習に使用したりもしています。 家族でお金を使わず楽しめる場所を作ることで心豊かな人間の育成にもつながると思います。また、このような道があれば、市民や府民の方々にも山にも関心をもっていただけるよい機会になると思います。 将来のボランティア活動をする人たちを育てることにもなると思います。 また、災害時の国道171号のう回路としての機能をもたせる意味もあります。 府に要望をお願いします。 | 1件 | 府道79号伏見柳谷高槻線について、ご意見の通り幅員は狭く、運転しにくい面があるかと思われます。 本道路については、現在京都府が1.5車線への整備の検討を進めているところです。離合場所を設けることで、より利用しやすい道路となることが期待されます。 また、本道路は現在車利用が主の道路であり、自転車やハイキングなどは利用しにくい面があるかと思われます。 ご存知の通り、道路の形状は急こう配や見通しの悪さがある構造でもあり、歩行空間としては厳しい構造でもあり、ご意見に沿えるような整備は簡単ではないとは思いますが、ご要望に関しましては府担当部局へ伝えさせていただきます。
参考 京都府の整備検討内容は以下の通りです。 府道79号伏見柳谷高槻線は現在幅員が約5.0メートルです。本道路は比較的交通量の少ない道路であり、また、急な地形でもあることから、自家用車が離合できる程度の幅員(約5.5メートル)を確保し、また、大型車とも離合ができるよう離合場所を設ける整備を検討しているとのことです。 |
