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男女共同参画週間事業 「共に自立した生き方を目指して」 石藏文信さんの講演会 報告

[2019年9月4日]

ID:5999

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「共に自立した生き方を目指して」

講演の様子

男女共同参画週間の事業の一環として「共に自立した生き方を目指して」をテーマにした講演会が開かれ、約50人が参加しました。

講師は、医師であり、大学教授でもある石藏文信さん。男女が共に自立し、心地よい距離を保ちながら、人生をより豊かに生きるためのパートナーシップを持つには、どういった行動や配慮が必要かなどを学びました。

大切なのは「相手の気持ちを理解し、思いやること」。

講演会の様子

石藏さんは、夫婦が普段と役割を入れ替えてみることや、時として口げんかをすること、または自分の趣味を持って日々を過ごすことなどが、お互いに気持ち良く、心の健康を保って過ごすための一歩となることを話しました。

(6月18日、バンビオで)

詳しい内容は下記へ

当日参加できなかった人も、石藏さんの講演会を体験してみませんか。

主な内容(「石藏先生の紹介」「熟年離婚はなぜおこる?」、「男女共に心地よい距離を保つには」、「心の健康を保とう!趣味あれこれ」)

本日の講師 石藏先生の紹介

石藏先生

講師の石藏文信(いしくらふみのぶ)先生は、循環器系の専門医師で、大阪樟蔭大学教授でもあります。
「夫源病」など著書も多数。さらに、料理教室、環境に配慮したエコ促進の活動など、多方面で活躍されています。
この日も診療を終えてから講演にかけつけてくださいました。

熟年離婚はなぜ起こる

定年後のくらしの変化~妻の悩み

定年後の生活に関して、アンケートをとったところ、夫は定年後が楽しみという人が多く、妻はそうでない人が多いそうです。なぜなのでしょうか。

例えば、夫が定年を迎えた妻側が抱える問題としては、「昼食うつ」があります。これは、朝10時頃から夕方5時頃までは、家事や夕飯の買い出しなどで忙しくしていた妻が、それに加えて夫の昼食の準備もしなくてはいけなくなり、ストレスになってしまうことです。

「“お昼ご飯をひとり分余分に作るくらいなら、そんなに手間じゃないでしょ”そう思っている方は多いです。でも実は、専業主婦が、その日に支度をして、きちんとした昼食をとるのは、平均で週に1日だけなんですよね。他の日は、昨日の晩ご飯の残りや、朝食の残りを食べて済ますとか、お菓子みたいな軽食で済ませることがほとんど。それが、気づけば11時には夫が食卓に座って待っているんですね。これはプレッシャーです。こういった生活が定年後の20年30年も続く…と考えてしまうと束縛感を感じたり、ストレスになってしまいます」と石藏さん。

 

定年後のくらしの変化~夫の悩み

夫の悩み

しかし、悩むのは必ずしも女性だけではありません。家事などを手伝う夫にも、問題を抱えている人がいます。それは、妻による家事ハラスメント。洗濯物や掃除を手伝っても、洗濯物をたたみ直されたり、文句を言われてしまうことです。

「定年後に初めて家事をする男性もいて、コツコツやっているんだけども、やり方がわからないから自分なりにやってしまうんです。それが洗濯物をたたみ直されたりして、嫌味みたいになってしまう。女性も、まずは夫に家事のやり方を具体的に教えてあげてから、手伝ってもらうといいです。そうすれば女性側も二度手間にならなくて済みます。コミュニケーションを取ってください」

また、呼び方の問題も言及し、

「濡れ落ち葉、粗大ゴミなどという呼び方は男性へのセクシャルハラスメントです。使用しないでくださいね(笑)」と、石藏さん。

自覚しづらい、離婚の原因

こういったことが、定年後の生活で夫婦間の新たな問題となり、熟年離婚につながってしまうこともあります。

「借金、ギャンブル、アルコール依存症なども離婚の原因ですが、これらには本人たちにも自覚症状があります。気をつけるべきなのは、自覚しづらいこと。例えば、普段の何気ない言動や行動が、上から目線だったりすることが原因になることもよくあります。そうしてストレスを溜めてしまうと、動悸がするようになったり、からだにさまざまな症状をきたしてしまいます」

また、一方に役割が偏ってしまっている夫婦に対して、

「夫婦間で相手を毒殺する事件も起きています。そうならないためにも、自分でお茶を入れる・自分で料理を作るといったことをしてみることをおすすめします。もう“相手のために”とかじゃなくて、あくまで自分の身を守るために。これなら毒も入れる心配もないですからね(会場から笑い)」

と、“自分ですること”の必要性を強調しました。

男女共に、心地良い距離を保つには

お互いに対等な関係で

「ある患者さんから呼び方のことで相談を受けたことあります。『“おい”や“お前”という呼び方をやめてくれないんですが、どうすればいいでしょうか』と。そんな時は、相手にも同じ呼び方をすればいいんです。我慢比べみたいになってしまうかもしれませんが、そう呼ばれることが気持ち悪いことなんだなというのは伝わります。夫婦が対等な関係で過ごすことが大事です」

「私は妻のことを“クミちゃん”と呼んでいます」

呼び方ひとつでも、上から目線の気持ちは伝わるもの。何気ない一言ですが、それは夫婦であれば何十年も続くことです。お互いが対等でいるために、まず名前で呼ぶことからはじめてみてはどうでしょうか。

お互いの役割を理解して

「“亭主元気で留守がいい”という言葉があります。これはつまり、妻は金銭面を夫に依存し、夫は衣食住を妻に依存している状態です。定年後は、男性が家事を手伝い、女性がパートに行くなどして、“妻元気で留守がいい”のような状態になってみるのも必要かもしれません。お互いが今までと逆の役割を担うことによって、それぞれの役割の大変さを理解できるようになると、関係も長続きします」

と、相手の気持ちになって考えることの大事さを語りました。

夫婦げんかは長続きのもと?

「ある統計では、年間で90時間がケンカの時間なんです。もう夫婦の会話なんてね、ケンカやと思ってください。発散になりますし、お互いの気持ちも伝わります。口ゲンカ程度であれば、したほうがいいんです。手が出るとまずいですけどね。“相手はこういうことを気にしていたのか、いやだったのか”ということがわかることで、次からの自分の行動を気をつけることができます」

「『夫源病』なんていいますけど、別に夫が悪いだけではないんです。妻も我慢してしまうと、夫もそれでいいんだと思ってしまう。お互い理解することが大事なんです」

と石藏さんは語ります。

とにかく「ストレスを溜めない!」

ストレスはあらゆることに影響する、という石藏さん。

「解決できなくてもいいから、とにかくつらいことがあったら話すこと。これで発散になります。医学的にも、ストレスを持ったまま我慢すると体にわるい。ちなみに、男性によくありがちなのは、女性から悩みや愚痴を打ち明けられた時に、解決方法を答えようとするんです。でもそうすると“いやあなたの意見は聞いてない”と怒られることがあるんですね(会場から笑い)。そんな時は、相手の語尾をとって、“~だったのか”と疑問文にするだけでもいいので話を聞いてあげてください。1日あたり、ストレスが解消するために必要な語数が、男性は1日で6,000語。女性は1日で20,000語らしいです」

また、

「ストレスの発散によって、あらゆる病気が快方に向かいます。アトピーも治った患者さんもいらっしゃいます。ストレスをためないことが大事です。お薬で治すパターンもあるんですが、私は行動療法を薦めています。料理や、釣りをして実際にからだを動かしてもらっています」と、心の健康を保つことの大切さを述べました。

「ありがとう」を忘れずに

妻へありがとう

石藏さんは、最後に夫婦円満でいる秘訣を伝授。
「ありがとう」「ごめんなさい」「愛している」の言葉、
そして「誕生日、結婚記念日は忘れない」こと。

お花

「普段花を買わない方もいるでしょう。“そんなの恥ずかしい!”とか。この時はね、イタリア人になったと思ってください(笑)」

こうした普段より一歩踏み出した思いやりが、夫婦長続きの秘訣なんですね。

心の健康を保とう!趣味あれこれ

料理を作ってみよう!

気づけば楽しい、自分の料理

料理画像

「“自分で作ったほうがおいしい”、“料理を自分で作るのが楽しい”ことに気づいてもらえれば、と思います。そうすることで、相手も助かりますよね。ただし、料理をしたらちゃんと片付けまですること」と、石藏さん曰く、料理を作ることは自分のためにも、相手のためにもなるといいます。


料理を作って孫に懐かれる?

また、料理を作ることでこんな特典も…

「“孫が懐かない!”というおじいちゃんも多いかと思います。私には孫が居ますが、毎日ご飯を孫に作ってあげると、とても懐きます。母親より懐きます。もう僕から離れないの、おかしいでしょ(笑)。料理教室もやっているんですが、前ハンバーグを作ったんです。ある生徒さんは、そのハンバーグを孫に振る舞ったところ、“おいしいおいしい”といって、孫からほっぺにチュッとしてもらったんですって」

もちろん、石藏先生自身も、料理を作ります。夫婦で別々に料理を作って食べているので、たまにコンロの取り合いになるのだとか。

夫婦間で、どちらか一方だけが料理をしているというご家庭は未だ多くあるはず。普段料理をしない人も、料理を作ってみてはいかがでしょうか。

料理の他にも…

「定年後、“店をやりたい”という人もちらほらいらっしゃるんですが、実際に店を構えるとなったら大変ですね。例えばジオラマなど模型を作って、インターネットで売るなどもいいかもしれません。お金に換えることで、また次の趣味につながります」と石藏さん。また、山登りをすることで、約3,000キロカロリーを消費するので、健康に効くといい、釣りをすることで料理の材料になるといいます。

共通の趣味を持つことで、話題が共有でき、会話が弾み、

別々の趣味を持つことで、自分の時間を作ることができ、夫婦間の心地良い距離が保てるかもしれません。

 

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対話推進部男女共同参画センター男女共同参画・交流支援担当

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