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市長と語る“対話のわ” 平成29年1月21日(土曜日)

  • ID:6503

平成29年1月21日土曜日 時事問題研究会 済生会京都府病院

日時

平成29年1月21日土曜日 午後2時30分~

場所

済生会京都府病院

テーマ

「これからのまちづくり」

参加者

時事問題研究会 23名

議事(要旨)

○代表あいさつ

 本日は済生会京都府病院で開催させていただきます。新年のスタートに市長をお迎えして勉強会が出来ますことに対しまして、またお集まりいただきありがとうございます。それではテーマに基づいてお話していただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

○市長あいさつ

 皆さんこんにちは。就任して約2年が経ちます。本日は皆様からの思いや要望等を分野ごとにお聞きしたいという思いで「対話のわ」を開催しています。市の課題や問題を市民の皆様と共通認識させていただきまして、その前に長岡京市のまちづくりについて皆さんと共有したいと思います。長岡京市は平成28年度から第4次総合計画がスタートしています。「住みたい住みつづけたい悠久の都長岡京」と題しまして、これから15年間の長岡京市の目指すべき姿を掲げています。今回の総合計画の3つの戦略目標として、人口減少になり、少子化・高齢化が進んでいきますので、長岡京市に住んでいただく人を維持していくことが「定住促進」、外からのお金や人に入ってもらい、経済活動や雇用、観光の仕組みが「交流の拡大」と、公共施設の老朽化の更新「まちの新陳代謝」を掲げています。今、長岡京市の人口は8万人です。急激に人口が増えた時期がありましたが、その時代から半世紀が過ぎました。また、高齢者の割合はこれから増えていきます。これから人口が減り、働く世代が減るということになってきますが、なんとかいろんな施策を取り入れ、今の人口を維持していく事が大きな目標です。また、高齢者を支えていくためにも、子育て世代を確保していくことが大事になってきます。今、長岡京市の財政は健全です。大きい法人もありますが、個人の皆様が納めていただいている固定資産税・市民税がしっかりしているから、いろんな施策等ができるということ、だからこそ子育てができる環境や学校の環境を整え、若い世代に入っていただくことで、高齢者の施策も出来るという部分があるということをご理解下さい。また、公共施設の老朽化ですが、市の施設は一気に公共施設を造る時期がありましたので、老朽も同じ時期になります。その中で市役所は一番古く建て替えの時期に来ています。この済生会京都府病院も築30年あまり経っています。まちの新陳代謝を計画的にしなくては、これからの長岡京市の課題に対応していくことを共有し、ご理解いただきたいと思います。本日はいろんなご質問・ご意見等をいただきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

参加者

 先週も対話のわを、開催されましたが、「長岡京市の活性化」というテーマでしたが、有効な意見は出ましたか。そもそもまちの活性化とは何を指すのですか。どういう目的で活性化を目指すのか、市長が実現しようとしている案はありますか。あればお聞かせ願いたいです。

市長

 先日の「対話のわ」の中で出てた意見としては、日頃感じておられる課題やまちの活性化として観光等に力を入れていけばというご意見等がありました。活性化というのが何を指すのかというのは非常に難しい課題であると思います。私はお金を使ってもらう経済に発展していくのが大事な観点ではないかなと思うのですが、長岡京市は年間120万人くらいの観光客が来ておられます。長岡天満宮や光明寺、乙訓寺、柳谷観音等々ですが、1人当たり400円くらいのお金を使っていただいています。京都市は1人当たり1万3000円くらいです。この違いはホテルや宿泊施設がないことですが、これから観光戦略プランで検討し、お金を使っていただける仕掛けをどうつくっていくのかということが1つの意味の活性化に繋がると考えております。その中で道の駅みたいな施設を市のどこかに出来ないかという検討を現在しております。

参加者

 観光客だけでなく、住んでいる住民に対しての生活や日常等の活性化についてはどうですか。

市長

 そのとおりですね。長岡京市は観光で食べていけるまちではありません。あくまで観光の活性化は、我々が日常の生活をより豊かに暮らしていける手段であると思います。まちの活性化、元気を出していくことの一つに、若い世代の呼び込みや、子どもを育てる環境を整えるその中の一つに学校給食の導入も含まれるのだと思います。

参加者

 ホテル建設の話は前にあったと思いますが、やはり2市1町乙訓での観光開発を進めてはどうですか。桂川に大きいスーパーが出来たので、そちらに人が流出していると思います。また人口を増やすためマンション建設等を促進すればどうですか。

市長

 観光は確かに長岡京市だけでは難しいですね。第二外環状道路が出来ましたのでいろいろなルートが作れます。ホテルは以前に話がありましたが、バブル期でしたので、今の環境と異なっています。京都市内のホテルでも足らない状態ですので、周辺の市町村にも開発のチャンスがあると思います。今、いろんな事業者等と検討をしております。また、市役所建替えも検討中ですが、その中にホテルの誘致をという話もしていますが、ホテル業界が言われることは駅直結が理想だそうです。また桂川のスーパーが出来て人の流出ですが、対象顧客層と市の顧客層とはあまり重なる部分はなく、市内には今年になって2つのスーパーが進出していますので、大事なことは人に住んでもらう市の政策として「定住の促進」をしっかりやっていくことが人口増につながると思いますし、マンション建設もこれから阪急長岡天神駅周辺整備にも繋がっていくと思います。

参加者

 建物の老朽化が進んでいるとのことですが、建て替え等の優先順位はあるのですか。

市長

 難しい問題ですね。市役所庁舎は優先順位が高いと思っています。小中学校の校舎耐震改修をまず行ってきました。市役所は耐震が出来てないのです。緊急時の対応も出来ないことを考えると、市役所建て替えを現行の場所で様々な検討をしております。竹寿苑も古いですね。また、産業文化会館も市役所建替えの中に機能していきたいと考えております。今お話しした箇所が優先順位になりますね。

参加者

 長岡天神駅前と西山天王山駅周辺整備や構想について聞きたいです。市役所建て替えについても聞きたいです。

市長

 市役所建て替えについては、現行の場での建て替えやいろんなパターンがあります。北側の敷地に全ての行政機能を集約したいと考えています。今は分散していますので一つに集約したいです。高さも含めて検討しています。アゼリア通りに10階の高さになると、圧迫感を感じませんか。そういったことも含めて、今、様々なことを検討中です。また、阪急長岡天神駅周辺整備ですが、高架にするか否か検討中です。また、高架事業は市が出来ないのです。京都府の施工になるので、府に採択してもらえるかどうかなのです。高架の概算は約250億円です。用地買収等も必要です。地域でのまちづくり協議会で勉強を重ねてきております。そのような中、高架にするかどうか議論していかなくてはなりません。簡単にできる事業ではありません、長期に渡ります。皆さんにお聞きしたいのですが、高架にすれば良いと思われる方(挙手)しなくて良いという方(挙手)これはいつ聞いても意見が分かれます。人口が減少し、高齢化率も上がってくれば車の需要も減ってくる中で、投資をしてまでやるべきかどうか、総合的に判断していかなくてはならないと思います。

参加者

 ありがとうございました。直接お話しが聞けて良かったです。

参加者

 地方の魅力として、長岡京市を全国に発信される手段として何かお考えですか。ふるさと納税の寄付額を教えて下さい。公共施設の整備で以前の公共施設整備の資金源はどこにあったのですか。

市長

 全国に発信しての取り組みについては、今、シティプロモーションに取り組んでいます。阪急沿線やJR沿線にPRしていきたいと思っています。ふるさと納税は年間の入が100万円~200万円で、出が5千万円です。私は返礼品をやめました。また、いただいた寄付金は特定の事業に活用させてもらおうと3つの事業に使うという取り組みをおこないました。地道に活動を進めていきたいと思っています。資金のことですが、当時は国からの補助金や借金しても返せるだけの財源があったと思います。急激に人口が増えていった時代なので、造らざるを得ない状況だったのではないのかなと思います。

参加者

 阪急長岡天神駅整備の高架のお話がありましたが、南側の踏切ですが、何故、踏切前に渋滞するのかを私なりに調べましたが、何か渋滞を緩和する方法はありますか。高架でなく違う方法もあるのでは。

市長

 朝の一番多い時間で、1時間中35分閉まっています。ATS(自動列車停止装置)の作動で遮断機が下りる時間が長くなっています。技術的な面も含めて検討していきたいと思います。

参加者

 人口が増えて公共施設も増えましたが、今は時代が変わり人口も減っていく中で空き家が出てくると思うのですがどういう対策をされるのですか。

市長

 空き家対策はこれから大きな問題になると思います。空き家の実態調査を2年くらいかけてさせていただきました。長岡京市はそれほど多くありませんでしたが、1200件くらいが空き家の対象になりました。空き家になっていく可能性のある家の対策をしていこうと今、考えております。行政としても人の財産をかってに取り壊しやさわれませんので、今、空き家になる前にどうしたらいいのかを皆で考えていくことが必要でシンポジウム等の開催を考えています。

参加者

 空き家以前に空き部屋の活用はどうですか。学生にシェアハウスで貸し出すとかしたら、独居が独居でなくなるとかだと思います。ただ単にマンション建設だけでなく、使われていない部屋の活用とかはどうですか。また長岡京市の知名度も上がると思います。地道な活動も必要ではないかと思います。

市長

 ありがとうございます。そのとおりですね。人口を増やしたいから開発すれば良い時代でなく、人口の維持をするのと、空き家が増えていくのでそこに入っていただくようにするとか、循環を生み出すようにすることが観点になっていると思います。民泊等はまさにそのような発想なのかもしれませんね。シェアハウスやそういうアイデアをシンポジウム等通じて活用方法があるというのを行政側も提案しながら、皆様と一緒に考えていきたいと思っています。

参加者

 教育水準がトップクラスという事ですが、具体的にお聞かせ下さい。家を購入する時にいろいろ検討しましたが、当時、緑が多く良い風景が近くにあるので長岡京市に決めた経緯があります。

市長

 教育水準というのは学力がトップということです。学力が良いから問題がないということではございません。平均点で示していますので、学校の勉強についていけない子には行政がささえていき、全体の底上げを図っていくことが大事であると思います。また学力だけでなく吹奏楽も非常に熱心に活動されています。地域や学校等が子ども達をささえている等、総合的に良いまちということは発信していきたいなと思っています。緑については、アンケートで長岡京市の誇りは何ですかの問に一番多い答えが「自分の身近なところに緑が近くにある」でした。私の家のまわりも随分、緑が減ってきたと感じますが、畑や田んぼを残していくことは農業とセットで考えていかなければと思います。緑を残していくことは難しい部分もあるかも知れませんが、皆さんが思われているとおり「緑」というのは長岡京市の魅力だと思います。

参加者

 この勉強会を20年やってきていますが、我々は皆サラリーマン上がりです。地元の農家の人は一人もいないので、地元の人と交流する機会がないのです。何か交流する良いアイデアがあれば教えていただきたいです。

市長

 そうですね。昔に比べて地元の人、新しい人という感覚はなくなってきていると思いますね。町内のイベント時にもそもそも人や子どもがいないから地元の人、新しい人、関係なく一緒にやっていかないと成り立ちませんので、交流や市民運動会等、そういう場が増えてきているとは思いますが、これからは防災訓練を各地域でしっかりとやっていきたいと思っています。こういう訓練は、それこそ地元の人、新しい人とか言ってられませんので、そのようないろんな機会を行政としてつくっていきたいと思っていますし、コミュニケーションを図っていっていただきたいなと思います。

 司会

本日はこれで終了させていただきます。ありがとうございました。

 市長

 ありがとうございました。

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