
奥海印寺の寂照院仁王門に安置される金剛力士立像。像内に納められた古文書から、康永3(1344)年に西岡地域の人々からの寄付で造立されたことが分かっています。制作年が明らかで、南北朝期の金剛力士像の特徴がよく出ており、仏教造像の成立過程とその背景を古文書から知ることができる貴重な例であることから、3月1日に市指定文化財に指定されました。
金剛力士像を前に指定書が交付
3月8日に寂照院仁王門前で指定書交付式が行われ、山本教育長から佐藤俊順住職に指定書が手渡されました。
寂照院には遠方から見に来られる方も多く、先日は海外からの旅行者も観光バスで来られたそう。佐藤住職は、「歴史は作れるものではない。これまで保存されてきた長岡京市の宝をこれからも残していきたい」と語りました。
これから旬を迎えるタケノコの一大産地である長岡京市。寂照院近辺は、その孟宗竹発祥の地です。
春風に揺れる竹林を散歩しながら、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
