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平成29年度第1回長岡京市平和ビジョン懇談会議事録

  • ID:6895

日時

平成29年6月1日(木曜日)午前10時30分~午前11時30分

場所

長岡京市役所 会議室7

出席者

小林会長(学識経験者)、山本(昌)委員(女性の会)、西田委員(老人クラブ連合会)、土岐委員(戦没者遺族会)、品川委員(原爆被災者の会)、吉岡委員(マスメディア関係者)、林(智)委員(労働者団体)、林(勝)委員(公募市民)、三木委員(公募市民)、濵松委員(小中学校長会)、越智委員(市内高等学校)

欠席者

山本(一)委員(自治会長会)、中村委員(済生会京都府病院)

事務局

喜多対話推進部次長、藤井人権推進課長、中田総括主査、樋口主査

傍聴者

なし

議事

1.開会

 

2.市長挨拶

 大変暑い中ご出席いただきありがとうございます。今年度、新たに就任された委員の方も、前回から引き続きの委員の方もお世話になりますがどうぞよろしくお願いします。平和において、今後考えていかないといけないことは、戦後70年以上が経過し、戦争の悲惨さ、戦争を起こしてはならないということを次世代にどう引き継いでいくかということだと思います。私の亡き祖父は内地で従軍しており、終戦時は熊本にいて長崎の原爆を近くでみたと、私は子どもの頃からきいております。我々は戦争を知らない世代ではありますが、家族から直接きく機会がありましたが、経験された方の経験を直接きく機会は年の経過とともに減っています。これからの時代を担っていく子どもたちに対して、どういう言葉を、どういう思いを引き継いでいけるかを、この平和ビジョン懇談会の中でぜひご議論いただきたいと思っています。フォーラムの開催もありますが、その中で、戦争の悲惨さ、戦争を起こさないという思いを伝えていくために、お知恵をお借りしていければと思うのでよろしくお願いします。

 

3.委員および事務局の紹介

 

4.会長、会長代理の選出

小林委員を会長に決定。

会長が、山本(昌)委員を会長代理に指名。

 

5.会長挨拶

 私は、京都府立大学で教員をしていて、専門は戦時体制を研究している。市長もおっしゃられたとおり、一番大きな課題は、若い世代にどのように戦争を伝えていくかということ。この平和ビジョン懇談会でも、具体的にいろいろな意見をうかがっているけれど、なかなか取組がうまくいっているとはいえない。今回もそういうことについて、意見をもらいながら進めていければと思うのでよろしくお願いしたい。

 

6.議事

[案件1]平成29年度の平和施策(案)について 

事務局より「平成29年度平和施策(案)」および「平和を考える市民フォーラム‘17の企画(案)」について説明(資料1)(資料2)

 

内容ごとの、各委員の意見および質疑応答の概要は以下のとおり。

 

①   「平和を考える市民フォーラム」の啓発について

・フォーラムは、一般市民にアピールする力が弱く、こちらが意気込んでいる割には参加者が少ないのが現状。ここに集まっている人が平和ビジョン懇談会という名前や平和のロゴマークの入った腕章をまくなど、一般市民にビジュアルで訴える力があれば、注意を促せると思う。集まってもらうために、平和ビジョン懇談会や平和フォーラムを知ってもらうきっかけとして、そういう対応があればいいなと思う。

・(会長)啓発の方法としてビジュアル的宣伝をどのように具体的にやっていくかという話だが事務局で何か考えておられることはあるか。

・(事務局)本来すべきとは思うが、ビジュアル的に訴えるところまではできていないのが現状なので、今後の検討課題にさせてもらえればと思う。

・(会長)市の広報はどのようになっているか。

・(事務局)平和フォーラムについては7月1日号の広報に掲載予定。

・(会長)ビジュアル的宣伝についてはまた検討いただきたいと思うが、そのことについて具体的にどうすればいいかというご意見があれば出してもらえればと思う。

・子どもに折鶴をお願いしていると思うが、保育園にポスターを貼ってはどうか。若い人は広報をみないと思うが、保育園にポスターを掲載すると子どもも親も保育士も見ることになると思う。

・(事務局)宣伝については、ホームページ、市広報に掲載したり、小学校や公共施設にちらしを配布したりはしているが、それが人員には反映されないという現状はある。

・ちらしではなくポスターの方が目につきやすいのではないか。

・(事務局)ポスターは今まで自治会に配付していたが、今回は、それ以外の場所への配付も考えたいと思う。

・「平和を考える市民フォーラム」という言葉は難しく、何をするのか分からないため自分とは関係ないと思ってしまう。小学生などに配るちらしなどには「みんなで平和を考えよう」というサブテーマは掲載するのか。

・(事務局)掲載する。

 

②   平和メッセージタイトル案「うれしい時はどんなとき?」について

・(会長)平和メッセージタイトルは、書きにくいということもあり、できるだけ多くの人に書いてもらうという趣旨ではやってきているけれど、今回の案は、書きやすくはあるけれど、平和とどう関係するかということが希薄になるのではないか。「うれしい時はどんなとき?」では、平和の問題との関係がよみとれなくなる、内容が拡散してしまう恐れもあると思うがどうか。

・「うれしい時はどんなとき?」という言葉を見たとき、私なら一人暮らしだから家族ごはんをしているときが一番うれしいと思った。でも、家族ごはんができるのは平和やからと、読んだ人がつなげて考えてくれたらいいけど、そうではなかったらそれで終わってしまいそう。文書はすごく書きやすいけど、広がりすぎて平和から離れてしまうかもしれない。

・平和の意味は広いから。

・(会長)28年度のメッセージ参加者221人の世代ごとの大体の割合は?

・(事務局)きちんと集計をとったわけではないが、小学生に募集をかけているので、8割以上は小学生となっている。

・(会長)小学生に書いてもらうことはいいことだが、対象年齢を上にあげないと、平和のタイトルにはつながりにくいのではないか。若い世代でいうと、中高生にも意図的に関わってもらえるようにすると、平和につながっていくのではないかと思う。メッセージはその場で展示して終わりか。

・(事務局)今までは展示して終わりだったが、今後は他の展示場所を探したり、ホームページ掲載なども考えていきたい。

・映画をみて、メッセージを書いてもらったら、戦争に対しての思い、平和への思いを書いてもらいやすいのではないか。

・(会長)映画は映画で何かあるといいけれど、平和メッセージを前もって募集しないといけないので映画を見ていない段階での話となる。

・「平和」という文字がほしいと思う。平和への願いや平和への思いといったサブタイトルがあるとイメージしやすいのではないか。

・昨年のメッセージタイトルはどのように決まったのか。

・(事務局)この平和ビジョン懇談会の中で、事務局案は固いので小学生が書きにくいといった意見や、タイトルは2つあってもいいという意見をもらい、平成26年度と27年度の内容がよかったという意見があったので、それを組み合わせたものと、もう少し簡単なタイトルとの2つを選ばせてもらった。

・(会長)たとえば、「うれしい時はどんなとき?」の後に、平成27年度のタイトル「あなたが平和を感じる瞬間」と付け加えると、平和とも結びつくかと思う。メッセージタイトルは、毎年厳密に変えなくてもいいと思う。同じタイトルで同じ子どもが書いても、発達段階が変わると書くことも変わると思われる。

・今回の案の後に、「あなたが平和を感じる瞬間」が付け加えられると、だいぶしぼられると思う。小中高生だけではなく、家庭の親も啓発していきたいので、「あなたが平和を感じる瞬間」の文言があれば、親も見やすいかと思う。

・(会長)表記の仕方は工夫してもらうとして、うれしい時はどんなときは、子どもにとっては書きやすいので、それに27年度のタイトルを付け加えるという方法でどうか。

・(事務局)今頂いた意見をもとに事務局で検討し、会長に報告の上委員に連絡する。

 

③   「平和を考える市民フォーラム」の内容について

・平和に関する劇はどのようなものか。

・(事務局)平和に関連した内容で、例年台本からつくってしてもらっている。3年前は9.11を題材にした内容で、昨年は平和とは何かをテーマにしたもの。

・小学生の学習発表はどのようなものか。

・(事務局)例年通りで、戦争体験を聞いて、学んだことを発表してもらうもの。

・映画は昨年は午後上映だったと思うが人数はどの程度だったのか。

・(事務局)昨年度は少なくて40人~50人程度だったが、今年の映画は話題性もあるので集客を期待できると思われる。

・すいとんづくりの募集はどのようになっているか。

・(事務局)6月1日号の広報に掲載した他、各小学校を通じて募集ちらしを配布してもらう。毎年5~10人の応募があり、加えて、西山短大にも募集をかける。

・(会長)先ほどメッセージの中で意見が出たか、映画を見てもらった後、何かしてもらってはどうか。

・(事務局)毎年アンケートの記入をしてもらっているが、アンケートの質問のところで、この映画を見てどういうふうに平和のことを考えたかを書いてもらうようにしたいと思う。

・平和メッセージは、小学生は必ず書いてもらうのではなく、好きな人だけに書いてもらうのでよかったか。平和のことをいっぱい考えることを子どもたちにはしてほしいけれど、小学校で歴史で戦争を学ぶのは、6年生の2学期以降であり、3年生も戦争体験を聞くのは冬に行っている。その学習期間中に書かせることはできるが、今のこの時期に必ず出してくださいと言われると、改めて子どもたちに書いてもらうための仕掛けをつくらないといけなくなる。新しい学習要領になって、教えないといけない内容も増えており、平和学習をする1時間の捻出が難しいので、学校現場のことを理解してもらって、今後も相談させてもらいながらすすめていけるとありがたい。実践発表も1校にしてもらっているのでいいが、複数校になると大変で、子どもたちに取り組ませるために4月にカリキュラムごと変えており、たかが20分の発表でも、学校としては、すごく時間を割いていることは理解をしてほしい。

・(会長)これは、相当準備がいると私も思っている。平和学習をした直後にしてもらうと書きやすいということか。

・絶対に全員に書きなさいといってももってこられると、現場の負担感があるが、好きな子だけ書いてくださいということなら、その時期でなくても大丈夫。

・メッセージ募集は6月15日~7月10日なので切羽つまっていると思う。小学生にはおうちで書いてねといって、家族と一緒に考える時間がとれるといいと思う。どのような方法で募集するのか。

・(事務局)広報とホームページに掲載する他、学校を通じてお願い文書を配布する。今年度は、例年通りお願いしたいと思うが、学校のカリキュラムを事務局では把握していなかったので、メッセージ募集時期や掲載場所など、次年度以降の検討課題としていきたい。

・(会長)募集期間の問題があるが、タイトルを毎年変えなければ早い段階で言える。小学生には、学習した段階で書いてくださいといえば、スムーズにいくと思う。来年度については、また相談したいと思う。

 

 

[案件2]今後の平和施策の方向性について 

・事務局より、「今後の平和施策の方向性」について説明(資料3)

 

各委員の意見および質疑応答の概要は以下のとおり。

 

・長岡京市のFacebookとタイアップして平和のことを出せばどうか。

・(会長)「平和の日」制定30年にあわせると考えると、もう着手しないといけない時期と思うが事務局としてはどうか。

・(事務局)平和に関する資料は生涯学習課で集めている物があり、それを精査してみなさんの目にとまるように、ホームページ上に掲載し、学校の平和学習の時などに活用してもらうなど、若い人にホームページをみてもらって少しでも関心をもってもらえればと考えている。

・(会長)他にもっとこういうことをしたら、ということはあるか?

意見がないようなので、3月に出た意見をもとに、事務局と私とで具体的に進めていくということでよろしいか。

 

以上、意見交換ののち、これらの意見を踏まえ、本年度および今後の平和施策について事務局で調整することで、懇談会了承。

 

7.閉会

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長岡京市対話推進部共生社会推進課人権・共生社会推進係

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