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平成29年度第2回長岡京市平和ビジョン懇談会議事録

  • ID:7505

日時

平成30年3月5日(月曜日)午前10時から午前11時まで

場所

長岡京市役所会議室2

出席者

小林会長(学識経験者)、山本(昌)委員(女性の会)、西田委員(老人クラブ連合会)、土岐委員(戦没者遺族会)、品川委員(原爆被災者の会)、吉岡委員(マスメディア関係者)、林(智)委員(労働者団体)、林(勝)委員(公募市民)、三木委員(公募市民)、濵松委員(小中学校長会)

欠席者

山本(一)委員(自治会長会)、中村委員(済生会京都府病院)、越智委員(市内高等学校)

事務局

喜多対話推進部長、藤井人権推進課長、中田総括主査、樋口主査

傍聴者

1名

議事

1.開会

2.部長挨拶

 雨で天候の悪い中、ご出席いただき御礼申し上げる。長岡京市は、30年度は平和施策を一歩前進させたいと考えており、「平和博物館」といってホームページ上でバーチャルな博物館的なものをつくっていきたいと考えている。今まで、委員の皆様からも、もっとPRしないといけないというご意見をいただいており、それに応じるものとして、小林会長に提案し、ご意見を拝借しながら進めている。長岡京市には、書庫に眠っている戦争当時の物や当時の文集・体験記など、なかなか市民が普段ふれようとしても、あることさえ知らないものがある。それをホームページ上で公開し、学校教育などでも使ってもらえるようにできればと事務局としては考えている。平和の日制定から30年経過し、この間、大きく世の中も変わったと実感している。来年度に向け、皆様のご意見、活動が非常に大事になってきているので、ぜひご協力をお願いしたい。

3.会長挨拶

 この間、私が会長になってから、いろいろご意見をいただいてきたが、体験者に直接語っていただくことが物理的に不可能になってきている。戦争体験をどうやって伝えていくか、この懇談会の活動をどうやって伝えていくかが非常に大きな問題になっていた。そこで、事務局とも話をして30年度に向けてバーチャルな博物館を開設することで一歩踏み出そうということで今準備をしている。長岡京市には「神足月報」という神足小学校がつくった月報というものが1930年代半ばからある。残念ながら1941年9月以降のものはないけれど、改めて見てみると、非常におもしろくて、非常に貴重なものとなっている。また、今里地域の明治以降の文書がたくさん残っていて、きちんと整理されているので、その中からピックアップすると地域に密着した戦争の歴史がよくわかるかなと思って今みている。そういうことを進めつつあり大きな節目になると思っているので、皆様のご意見をいただければと思う。

4.議事

[案件1]平成29年度の平和施策について 

・事務局より、「平成29年度平和施策報告」について説明(資料1)

 

各委員の意見・質疑応答は以下のとおり。

・(会長)平和フォーラムの参加者数が昨年と比べて大幅に増えており、26年度と比べても増えているが、これは映画の影響か。

・(事務局)映画の人数の入りが、大きく参加者数の増加に直結している。

・(会長)時間も入れ替えたと思うが。

・(事務局)午前中に映画を上映して、午後からを学生の方達の発表にした。例年、200人の席が埋まることは、ほとんどないけれど、このときはしっかり埋まることができた。

・平和フォーラムに限らないことだが、中央公民館で催しをされる時に東部住民の参加が少ないといつも感じる。小学生が出演されると親も参加するので東部からも少しは来られるが、遠いからか、近所の方の顔が見えないなといつも思う。

・(事務局)小学生の発表は校長会で依頼しており、参加いただく学校は毎年変えてもらっている。ただ、参加していただける学校の保護者はたくさんきていただけるけれど、地域まんべんなく来てもらうことは難しいと感じている。

・小学校の体験発表はずっと3小だと思うが、小山さんや斉藤さんなど、話してくれる人の関係か。

・(事務局)今年度は、たまたま3小だったが、去年は今年とは別の小山さんが話をしてくださっており、長法寺小学校で実施している。ただ、語っていただける方は限られており、他にも話をしてくれる人がいれば教えてもらえるとありがたい。

・(会長)パターンとして体験者の話をきいて、それを発表するという形になっているため、パターンを変えないと、いろいろな小学校に発表してもらうのは難しいのではないか。

・小学校は10小学校で順番なので、10年に一度あたるようになっている。ただ前回の懇談会でもお伝えしたが、教育課程が32年度から大きく変わり外国語活動が入ってくる。また、先生の働き方改革もあり、平和はとっても大事で大切にしたいが、平和フォーラムに向けての発表練習は、教育課程に位置付け、時間をとることが大変難しくなってきている。平和フォーラムに限った話ではないが、催しものをする時に保護者の方が来られるということで小学校にと言われるが、校長会でも教育委員会とも相談していろいろ調整をかけていかないと、先生方の超過勤務が大変な状況になっている。平和フォーラムだけでなく、全体として見直していかないといけないと校長会として感じている。だからといって平和フォーラムをどうするかという話までは至っていないが、今後、いろんな形でご協力願うことになるかもしれないので、お知りおきいただきたいと思う。

・(会長)教育現場の大変さは話題になっているので、そこはご相談しながら進めていかないといけないとは思う。

・参加者にアンケートはとっているのか。

・(事務局)アンケートをとってはいるけれど、回答者が少ない。今後、さらに声掛けをしてアンケートを書いてもらう仕組みづくりが大切と思っている。

・アンケートは、映画がよかったという声だったか。

・(事務局)今年度については映画をメインに見に来られている方が多く、映画がよかったとの感想が多かった。中には、すいとんや昔のくらしがよかったと書かれている人もいたが、アンケートの絶対数の中では少なかった。

・(会長)平和メッセージは今年度は割と多かったと思うが、要因は何かあるか。

・(事務局)小・中・高に呼びかけして人数が増えたのが要因としてあげられると思う。ただ、一般参加者は少なく、折り鶴をもってこられた時に書いてもらうのが大部分になってしまう。平和メッセージは、一番簡単に平和について考えてもらえる方法なので、今後も力を入れて取り組んでいきたいと思っている。あとは、テーマとしていただいた「うれしい時はどんなとき?-あなたが平和を感じる瞬間-」が、平和について考えてもらいやすい内容で、小・中・高と書きやすかったのではないかと思っている。例年メッセージタイトルは変えていたが、前回の懇談会でも毎年変えなくてもいいという意見もあったので、次年度も同じような方向で、みなさんが書きやすい内容で考えていけたらと考えている。

 

[案件2]平成30年度平和施策(案)について 

・事務局より、「平成30年度平和施策(案)」について説明(資料2)

 

各委員の意見・質疑応答は下記のとおり

・平和博物館の件で、若い人はネットに慣れているので、ポスターなどにQRコードをつけてもらって、気軽にアクセスできるようにしてはどうか。

・(事務局)多くの方に見てもらう工夫をできればと思っている。

・(会長)平和博物館は作成中なので、具体的に提案を出してもらえると助かる。2月に、体験の聞き取りを戦没者遺族会の方5人に、2時間半くらいさせてもらった。戦争中の体験は、年齢的に当時かなり小さく、明確に詳細に記憶に残っているということはなかなか難しかった。ただ、あまり戦時中に限定せず戦後も含めてできるだけ記憶していることをお話してくださいということで聞くと、おもしろい話がでてきた。長岡京市は、いろんなところから来られており、例えば富山から来られているなど全国から集まってこられているので、多様な体験をきけた。戦後の話も大変興味深い話を、例えば進駐軍はどういう状況だったかということなどの話を聞けたため、文章におこしてホームページ上に載せていければと考えている。明日、平和講演会で話をする予定だが、資料の中で、戦時の物品は長岡京市で収集しようとしてもあまりないため、いろいろなところから集めて写真をとらせてもらわないと仕方がないと思うが、神足小学校の「神足月報」は長岡京市史にも若干ふれてある程度で詳しく分析されていないが、これは非常に貴重なものになる。京都府内でこのような類のものがどれだけ残っているかというと、私の知っているだけで3つしかない。全国的にも、今調査しているがすごく少なくて困っている。「神足月報」がおもしろいのは、普通は役場がつくるものを小学校がつくっていることで、こんな例はほとんどないと思う。それがそのまま、役場の今でいう広報になる。小学生の作文も結構あり、これもならべてみると非常におもしろい。平和フォーラムでも小学校にやってもらっているけれど、ちょうど戦時中の時期に小学生がどういうことをやっていたのかが非常によくわかる内容になっている。一番問題なのは、特に今里の文書は個人名だらけであること。これは考え方はいろいろあって、歴史的文書だから個人名が出ても影響ないという考え方と、ともかく個人情報が出たらだめという考え方があり、その辺を調整しないと載せるのは非常に難しい。でも今里の文書は非常に貴重な文書で、京都府の中でも残っているものは極めて少ないので、個人的にはできるだけたくさん載せられたらいいなと思っている。今の進行状況はそんなところだが、平和博物館に限らず、平和施策全体についてご意見やご質問でもかまわないので出していただきたい。

・平和博物館は、ページの下部に、お問い合わせ先や意見を求める欄をのせると思うが、以前自分がしていた団体では、悪ふざけ的な中傷的なことを書かれた覚えがある。意見は人権推進課のメールアドレスのみで集める形にして、ページ上では意見を出すようなことは避けてほしいと思っている。自分の場合は、かなりの量で誹謗中傷が入ってきて、これがかなり悪影響を与えて結果的にやめる形になったので、そういうのは趣旨に反するのでできるだけお願いしたい。意見を一般市民に求めること自体は、非常に重要だと思っている。長岡京市民の中でも先生がおっしゃったように、あちらこちらから来られている方もいるので、情報源としては、かなり集まるのではないかなと思う。

・(会長)ネット上の扱いは非常に難しい部分があるため、そこは十分に気をつけて、取り組みたいと思っている。

・今年は小山さんに3小にきていただいてお話をきかせていただいたが、直接きく話はとっても生々しい。昔の乙訓弁でしゃべっていただき、「きさま」など戦時中の言葉でお話いただき、子どもたちがひきつけられるシーンがやっぱりあった。人間魚雷に乗っていかれる方が水杯をカチンと割った話など、テープおこしをして文字にあらわすとその方の生々しい語りが薄れていくと思う。また、小学生は文字にされた時に、それを読みこなせる力がない場合がある。もし可能なら、語っておられる方のいいシーンだけをとってもらって5分程度に短くまとめてもらって、そこをクリックしたら、戦争体験を見聞きできるよというコーナーがあると小学生にはとってもありがたい。すごくお話はよかったので、10年に1回体験を直に聞けるチャンスがあるよりも、どこの学校でもその方のお話が聞けるとありがたいと思う。

・(会長)体験を残す方法として、文字も大事だが、動画としてデジタル化して残さないと、本当にいつ語られなくなるか時間の勝負なので、個人的にそれはなんとかしたいと思っている。せっかく、今語っていただける方がいるので、全部をホームページ上にアップしなくても、少なくとも動画として残すことはしないといけない。それは、また検討していくということにしたい。

以上、意見交換ののち、これらの意見を踏まえ、今後の平和施策について事務局と相談しながら進めていくことで、懇談会了承。

5.その他

・事務局から、3月6日(火曜日)開催予定、平和講演会について案内。

6.閉会

お問い合わせ

長岡京市対話推進部共生社会推進課人権・共生社会推進係

電話: 075-955-3180

ファクス: 075-951-5410

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