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第4回 長岡京市教育振興基本計画審議会 会議録

  • ID:10490

第4回 長岡京市教育振興基本計画審議会 会議録

日時

令和2年11月16日(月曜日)午後1時30分から3時まで

会場

長岡京市役所 第1委員会室

出席委員

竺沙会長、加藤副会長、樋口委員、藤間委員、河原委員、高橋委員、大木委員、髙橋委員、西村委員、南出委員、森本委員

欠席委員

杉田委員

内容

1 開会

事務局:ただいまより第4回教育振興基本計画審議会を開催させていただきます。本日司会を務めさせていただきます、教育部長の木村です。よろしくお願いいたします。本日はご多用の中ご出席いただきましてありがとうございます。なお、杉田委員からは欠席の連絡をいただいております。本日の会議は公開となっておりますが、傍聴者はいらっしゃいません。新型コロナウイルス感染症対策として、換気を行いながら審議会を進めさせていただきます。また、ご発言の際はマスクをつけたままマイクによるご発言をよろしくお願いします。議事説明もポイントを絞って短時間にさせていただきます。事前にお送りした資料は、次第、資料1-1長岡京市教育振興基本計画(第2次素案)、資料1-2前回審議会内容の計画への反映、資料1-3総合教育会議内容の計画への反映、資料1-4長岡京市第2期教育振興基本計画主な取組・事業、この他に参考資料として参考資料1長岡京市第2期教育振興基本計画評価指標一覧、参考資料2「令和の日本型学校教育」構築を目指して(中間まとめ)【概要】が本日の資料となっております。次第に沿って進行させていただきます。教育長よりご挨拶申し上げます。

 

2、教育長あいさつ

 教育長:本日もお忙しい中、第4回長岡京市教育振興基本計画審議会にお集まりいただき、ありがとうございます。この2、3日小春日和が続いておりますが、紅葉が色づくにはぐっと冷え込んだ日が何日か続かなくてはなりません。今年は色づきがあまりよろしくないようですが、皆様はいかに季節を楽しんでいらっしゃいますでしょうか。さて、先日10月21日に本市の総合教育会議が開催されました。この総合教育会議と申しますのは皆様ご承知のとおり、市長が教育委員会と共に教育課題を共有し連携して効果的に教育行政を推進していくための会議でございます。会議では、現在皆様方にご審議いただいている次期教育振興基本計画の計画案が議題となりました。「しなやかさ」、「うるおい資源の活用」、「SDGs」、「ICT」、「新たな教育の循環」といった今回の計画の核となる部分について意見交換し、計画の第3章を教育大綱と位置づける方向で計画策定を進めることを確認させていただきました。また、新型コロナウイルスにつきましては未だ収束にいたりません。第3波の様相を呈し、北海道、東京、京阪神でも特に大阪で感染者数が増えてまいりました。経済活動の再開に伴い感染も拡大しているようで、なかなか先の見えない状態であります。感染予防に注意しながら、「ウィズコロナ」の状態でどのように経済活動、社会活動をしていくかというのは大変悩ましいことでございます。春には、国からの要請があり、本市でもかつてない臨時休校を経験いたしました。このことによって、学校の役割や集団の中での学びの重要性が改めて認識されたことと思います。委員の中には大学の先生もいらっしゃいますが、大学の方では後期 に入り対面授業が開始され、それによって学生達が生き生きと学んでいると聞きます。リモートも今の時代の大きな方向性でありますが、やはり教育というものはフェイス・トゥ・フェイス、相手の顔を、目を見て、相手の気持ちに寄り添いながら進めていくものであると私自身は思っております。先行き不透明な状態ではありますが、人とつながり互いに支え合うことは、様々な不安な気持ちを和らげることができるのではないでしょうか。つながることの大切さ、これは今回の計画の中心となる考え方でもあります。本市の「新たな教育の循環」では学校、家庭、地域それぞれの場における学びを通した多様なつながりを創出することを目指しております。このまちで学び、成長し、そして学んだことを生かしてまちに還元していく、この循環の中でポストコロナ時代を生きぬくしなやかな人を育んでいきたいと思っております。そのための今後10年間の本市教育施策でございます。本日は前回の審議会と総合教育会議の内容を踏まえまして作成しました、計画の第2次素案について皆様からご意見をいただきたいと思います。必要な視点、考え方などをご検討いただき、皆様とともに明日の長岡京市の教育について考えていきたいと思っております。時間は短いですが皆様方の忌憚のないご意見を頂戴しまして、さらに一歩進めて参りたいと思います。本日はよろしくお願い申し上げます。

 

事務局:それでは早速議事に移りたいと思います。 振興基本計画審議会条例第5条第1項の規定によりまして会議の議長が会長であることになっておりますので、ここからは竺沙会長に進行をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

 

会長:よろしくお願いします。本日の会議の成立要件について報告をお願い致します。

 

事務局:教育振興基本計画審議会設置条例施行規則第2条第1項の規定では委員の過半数の出席が会議の成立要件となっております。12名の委員の内、本日は11名ご出席をしていただいておりますので会議は成立しております。

 

会長: ありがとうございました。それでは引き続き議事の方に入らせていただきます。 資料1-1 長岡京市第2期教育振興基本計画(第2次素案)につきまして事務局から説明をお願い致します。

 

3 議事

 

(1)長岡京市第2期教育振興基本計画(第2次素案)について

事務局説明

 

会長:ありがとうございました。何かご意見のある方はよろしくお願いします。

 

委員:第3章の教育の循環は素晴らしい考え方だと思いますが、「循環」という言葉には動きが感じられるけれども、図を見ていると動きが見えず教育の輪のように感じます。どの辺りが循環の「循」にあたるのか、お知らせいただけたらと思います。

 

事務局:「子どもから子どもへ」「大人から子どもへ」「子どもから大人へ」「大人から大人へ」、4つの学びの中で循環し、また、それぞれが影響しあいながらまち全体の学びとして循環するイメージです。

 

委員:私は循環というと、教えた子ども達が本市へ戻ってくるイメージを受けました。

 

会長:平面で10年間の流れを1つの図に示す難しさがあると思います。円でつながっているということが循環だということになると思います。他はいかがでしょうか。2章3章で前回の意見が十分反映できていないとか、自分の考えと違うのではないかということがありましたらよろしくお願いします。

 

副会長:循環ということでいいますと、委員は、行って還ってくるというようなイメージで捉えてらっしゃるのかなと思います。私自身は学校・家庭・地域というところから中心になってまちに送り出していく、そして学びを経て還ってくるという図だとそれが表現できるような気がします。それぞれの輪を回って還ってくるという図を作るか、行って還ってくるというような2方向の矢印にすることで先程のご意見が生きるのではと思います。

 

会長:ご検討いただいて、結果をお示しいただくという形でいかがでしょうか。他にいかがでしょうか。

 

委員:「教育の循環」と「学びの循環」は同義ですか。

 

事務局:25頁の、「まち全体に広がる学び」と「学びの循環」を合わせて「教育の循環」となっています。

 

会長:タイトルに「育み」があるのでそれを教育として考えると良いのではと思います。少し整理してください。他よろしいでしょうか。第4章についてご意見いただければと思います。非常に分量も多いですが、特にご意見頂きたいのは、現状の課題、施策の方向性、主な取組・事業の内容のつながりです。表現の疑問でもいいですし、中身に対する疑問やご意見でも結構ですのでお願いします。

 

委員:コロナの関係なのですが、色んな地域の人達がつながりを大事にして、学校で集まろうとしても、コロナの感染拡大でイベントが開催できないことになっています。そのような状況下においても、ウィズコロナの温度感を統一していけたらいいと思います。

 

会長:コロナのことをどのように認識しているのか、コロナに対する見解の問題だと思います。計画の実施にあたり、大きな自然災害が起きて計画どおりにいかないこともありえます。それをどこに書き込むかという問題はありますので、第3章なのか、第5章なのかということ等を考えながら計画を進行していただけたらと思います。

 

委員:市民の声として、せっかくいい計画ですので、今の足元のコミュニティも大事にしてほしいと思います。

 

事務局:第3波ということで、保護者の方が感染されることがあり、児童生徒が学校をやむなく休むケースが発生しています。子ども達も制限を受けながら教育活動を実施している状況の中、自治会の活動やたくさんの人が学校で集まる機会を設けるのは感染対策の面から考えると難しいというのが現状です。今後の見通しがつかない状況ではありますが、今置かれている環境の中で子ども達に何ができるか、学校現場で考えていただいています。沢山の人々が出入りすると感染する可能性も高まりますし、地域のご協力いただいている方々はご高齢の方も多いため、現在は受け入れを止めていますが、ポストコロナ、ウィズコロナを踏まえた記載の検討をしたいと思います。

 

会長:ありがとうございました。他に4章におけるご意見がありましたらお願いします。

 

委員:第3章も関係しますが、基本目標1「子ども達の『生きる力』の育成」の中に基本施策が5つあり、その中の「心の教育の推進」に「道徳性を育む教育の推進」が位置づけられていますが、道徳教育はここだけの問題ではありません。全体の問題です。ここに道徳を入れると、道徳を狭い範囲に思わせてしまうことを危惧しています。

 

会長:施策はどこかに記載していく必要があり、理念として「教育の循環」が示されているので、ここに位置づけるが適当かどうかという観点でみていただければと思います。「心の教育の推進」に位置づけられていることはどのようにお考えですか。

 

委員:ここにも位置づけられますし、他の項目にも位置づけられると思います。SDGsについても同様です。教育の成果は全体的に広がっていくものです。

 

会長:施策としてどこで中心的に取り組んでいくかというのは位置づけの問題です。すべての教育はどこかでつながっています。 位置づけた箇所に違和感があるということであれば議論する必要があると思いますけれども、そうでないのであれば、ご理解いただければと思います。事務局いかがでしょうか。

 

事務局:細かな部分では実施計画をつくります。そこで道徳に関連するものを他の施策で掲載することはあります。施策体系上の位置づけとしてはこういう体系が妥当だという判断でお示しをさせて頂いております。

 

会長:必要であれば再掲ということもあろうかと思います。

 

教育長:委員からありましたように、道徳についてはすべての人が考えていくべきものです。環境問題やSDGsもそうです。体系にまとめることによって狭あいな見方になるというご指摘はその通りではありますが、施策体系の根底には、SDGsとの関わり等、施策の基礎となる視点が基盤としてあります。道徳性など、みんなが分野も年代も超えて考えていかなければならないものはここに入っています。分野ごとに煮詰めていくと、子ども達の「生きる力」としてここに位置づけされているとご理解いただければと思います。

 

委員:基本施策(5)②「グローバル化、SDGsなど社会の変化に対応した教育の推進」ですが、主な取組・事業にはSDGsの記載がありません。SDGsを全体にいきわたる視点としているのに、敢えて施策の方向性にもSDGsを記載するのであれば、主な取組で記載することが必要かと思います。

 

事務局:SDGsについては「4 質の高い教育を」以外にも多くの項目が学校教育の様々な場面で関わっており、全体的に関わっていくと認識しています。文言等を誤解がないように整理していきます。

 

会長:各学校が教育目標を掲げる際に、SDGsをどれだけ意識するのかということですね。その指針となるメッセージをどう出していくのかが大事だと思います。

 

委員:具体的に記載するよりは、全体に関わることですので、主な取組に挙げていくよりは、基礎となる視点の中で意識して進めていくのがいいと思います。

 

委員:グローバル化とSDGsが並列しにくいのではないかと思います。SDGsは具体的にとりあげると莫大な量になりますので、その辺りは考える必要があると思います。

 

会長:SDGsは大きな視点だと思います。長岡京市としてそのテーマにどのように取り組んでいくのかということが明確になればいいと思います。それぞれの立場でどのように実践していこうかということをきちんと考えられるような計画であればいいのではないかと思います。他にはいかがでしょうか。

 

委員:今の時点でSDGsはどのような取組がされていますか。

 

事務局:今の教科書は、教科学習の内容がSDGsのどの目標に対応しているのか説明されているものもあります。また、総合的な学習の中でテーマを絞り深めていくことも考えられます。

 

委員:ならば、施策の方向性の記載から削除する方が、限定されなくてよいのではないでしょうか。

 

会長:理念として入れていきたいということだと思いますが、今の記載の仕方はSDGsを狭くとらえられるという危惧でもあると思います。

 

事務局:検討します。

 

委員:平和教育に関する記載が少ないと思いました。人権教育のところで、同和問題、障がい者等の人権、性の多様性等とあり、障がい者「等」に含まれているのだと思いますが、外国籍の人も触れた方がよいのではないかと思います。

 

事務局:平和教育については、市の総合計画で市長部局を中心でやっていきます。「等」については外国人も含まれていますが、表現については内容を検討します。

 

委員:コロナ禍において、当たり前であったことが当たり前でなくなってしまいました。その状況下では、自分で決めて実行する「自己実現力」が重要になってくると思います。この案にはそういう表記がないなと思いました。

 

事務局:施策の方向性「主体的に学ぶ子どもの育成」の説明において、課題を解決するための能力として、思考力・判断力・表現力を身に付けていくために取り組んでいく旨を記載しています。

 

事務局:基本施策2の「心の教育の推進」の「実現したい学びの姿」の中に自己肯定感を高めるという記述がありますので、そのための取組についても検討したいと思います。

 

委員:自己肯定ももちろんなのですけれども、自分で判断して進んでいく自己実現という部分が必要なのではないかと思います。

 

事務局:キャリア教育において、自分の進路を選択するというところにもかかってくるとご理解いただければと思います。

 

会長:社会の変化の中で示していくということと、主体的に考えていくということ、コロナ教育というところで、いろいろな切り口がある中で、すべての状況にぴったり当てはまるものは難しいとは思いますが、部分的に対応するものは探せばあると思います。

 

教育長:自分で決定し行動することは大事だと思います。学んだことを発信する強い力、そこには責任が伴います。 明確に示してないので、検討させて頂きます。

 

会長:基本目標の説明の中で表現できると良いのかなと思いました。ありがとうございました。ほかにどうでしょうか。

 

委員:「開かれた学校づくり」に「学校が保護者や地域の方々の理解と参画を得て」とありますが参画という言葉が書いてあるのはコミュニティ・スクールを意識していると思いました。参加でなく参画という言葉を使われた意図を教えてください。

 

事務局:現時点では、学校評議員制度等による参画を想定しています。文科省からはコミュニティ・スクールの導入の方向性が出ています。現在本市では、すくすく教室や中学校協働支援本部等で、地域の方の協力を得ており、それらを文科省の枠組みにどう位置づけていくのかを考えています。この「参画」がコミュニティ・スクールを指しているわけではありませんが、「開かれた学校づくり」の中で検討していけたらと考えております。

 

会長:現状、地域とのつながりは十分あるようですが、国の制度に添っていないことで不利益につながる可能性もありますので、検討していただきたいと思います。他はどうでしょうか。

 

委員:いじめのアンケートを年2回と具体的な回数が記載されていますが、今後10年間の計画では変更も想定されるので、回数は不要と思います。

 

事務局:削除します。

 

委員:教職員にとって働きがいのある環境づくりとありますが、教職員の数を増やすなどしないと、理想と現実が違いすぎて、この計画の内容が先生に負担がかかるのではないかと思います。

 

事務局:教職員の人数を増やすのは、京都府との調整もあるので計画に記載することは難しいと思います。ここではICTの活用などにより多忙な教職員の負担軽減を図っていくことを考えています。具体的なことは実施計画で定めていけたらと思います。

 

委員:確かに計画に書き込むことは難しいかもしれませんが、学校や京都府教育委員会と協力体制をつくることなども必要ではないかと思います。

 

教育長:教員の数は、定数法で児童生徒数により数が決まっています。国策としての対応が必要ですし、それはそれで要望していく必要はあります。また、教育においては子どもの発するエネルギーに直接触れていくことが重要です。例えば部活動では、働き方改革として外部人材の活用も必要ではありますが、一方で指導に情熱を注いできた教員の思いを削ぐことにもなりかねません。そのように相反する内容をどのように進めていくか、議論している最中でもありますので、ご理解いただければと思います。

 

委員:地域の方もいますので、募集等もしていただけたらと思います。

 

会長:時間になりましたので議題についてはここまでといたします。ご意見等ありましたら事務局の方にお問い合わせください。今後の進め方について事務局より説明の方お願いいたします。

 

(2)今後の計画策定の進め方について

 

事務局説明:今後の計画策定の進め方についてご説明致します。第4回での審議会での意見を踏まえ、市民等にご意見をうかがうパブリックコメント案を作成いたします。事務局では計画の評価指標について検討いたします。パブリックコメントは12月の市議会と教育委員会定例会で実施を報告した後に12月16日から1月15日までの1カ月間実施する予定としております。パブリックコメントの終了後、計画の最終案を作成し第5回審議会で審議していただきます。第5回審議会は1月下旬から2月上旬を予定しております。第5回審議会で計画の答申書を作成していただき、会長には教育長へ答申書をお渡しいただきたいと思っております。計画については、2月の教育委員会定例会で策定の議決をし、総合教育会議で第3章「長岡京市の教育が目指す姿」を教育大綱とする協議を行う予定としております。計画の完成まで今しばらくよろしくお願いいたします。

 

会長:修正はいつまでに 出せば反映できますか。

 

事務局:今週の金曜日までにお願いいたします。

 

会長:いくつか諸連絡がありましたらお願いいたします。

 

 

4 その他連絡事項

 

事務局:次回審議会ですが後日開催通知をお送りいたします。また、前回議事録案を本日机上に配布させて頂いておりますので確認の上修正等ございましたら事務局にご連絡ください。本日の審議会の議事録案については作成でき次第送付させて頂きます。本日の審議会の報酬につきましては12月中旬までに指定口座に振込みさせていただきます。

 

会長:委員の皆様ご意見ございませんでしょうか、第4回審議会を閉会いたします。ありがとうございました。

 

5 閉会

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長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

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