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市長と語る“対話のわ” 令和2年10月6日(火曜日)

  • ID:10530

令和2年10月6日(火曜日)市民活動サポートセンター

日時

令和2年10月6日(火曜日)午後6時30分から

場所

バンビオ4階中央生涯学習センター 学習室1

テーマ

協働

参加者

11名

対話録(要旨)

(市長)

 平素は市民活動サポートセンターの運営にそれぞれの立場でご尽力いただいておりますことにあらためて感謝を申しあげたい。

 コロナの関係ですが、この間しばらく落ち着いていたのかと思っていたが、昨日一か月ぶりに陽性の方が確認され、本日も35例目が確認されている。陽性の方が確認されるということは不思議なことでもないが、9月の連休あたりから、実感されていると思うが電車の人や移動の頻度が増えてきていることは間違いないと思う。そうすると、やはり散発的に発生がでてくるのかなと。皆さまにはまず自分がかからない努力をしていただくことと、人にうつさないためにマスク・消毒の徹底を改めてしていくしかないと感じており、当面の間協力をお願いしたい。

 非常に活動のしにくい年度になってしまっているだろうと思っている。市民活動とは人と人とが顔をつき合わせて、出会ってこその価値というものが多々あると思うので、会って話す・活動するということが制限されてしまうと非常に動きにくい年度に残念ながらなってしまった。現実を見つめながら、一方では我々も含めWITHコロナで活動を継続していくことが大事だと思う。

 本年度から本市においても「自治」というものを振興していこうという条例の検討作業を2年かけてやっていこうと思っている。自治会のような地縁の団体もあれば、皆さんのような目的志向型の活動もあると思う。協働していく、というルールというか、行政が見ている姿とみなさんが求めておられる姿に乖離が当然あるなかで、合わせながら、どう同じ方向を見ていけるのかというのがこの2年のテーマになると思っている。

 

(参加者)

 サポセンについて、4月から新しい理事メンバーを入れて、半分以上が変わったという状況。サポセンは自治振興室、社会福祉協議会、生涯学習団体交流室・中央公民館は教育委員会とそれぞれがタテで市民とつながっていたが、一市民としたらいったいどこに行ったらいいかわからずうろうろしてどこにも行かず閉じこもってしまうというケースもあると思うが、サポセンがいちばんやりやすいという意見が出て、「ひもじば」という交流サロンで四者の情報やツールを集めて、市民の皆さんにお知らせしようという事業が始まったばかり。市民活動・趣味をしてみたい人にはぜひ「ひもじば」をご案内してほしい。

 今から3分間ずつ理事がそれぞれの思いを伝えていきます。

 

(参加者)

 環境団体で18年間西山の緑を守る活動をしている。

 長岡京市協働のまちづくりについて「協働とは同じ目的のために力を合わせて働くこと」と書いている。行政と市民、立場が違うが目標は市民の安心・安全なくらしとまちづくりのためにそれぞれが責任をもって汗をかくことだと思っているが、現状を見てみると行政職員に温度差があり、汗が少し少ないと感じる。市民より目線が高いと感じる。

 例として、最近、サポセンの事業としてまちなかの緑化として竹のプランターを置くことを行政との協働事業としたいと相談に行った。最終的には許可をもらえたが、提案用紙の提出や申請書の提出等、手続きにずいぶん時間がかかり、本当に疲れた。私たちが前向きにやっていこうと提案していることに書類審査等でここまでやらなければいけないのかということを強く感じた。ちょっと字が間違っていたら訂正印を押してほしいとか。数が違えば数を直してほしいとか。やり直しをさせられる。私たちは前向きに考えているが、職員の中にそういう手をかけるような人がいるということは大変残念に思っている。

 2010年からスタートした市の協働の取り組みだが、今一度原点に戻って、一緒に汗をかく、人と人とがつながってみんなでつくろう長岡京を実現していくことを職員もぜひお願いしたい。国もハンコをなくすような行政改革を急速に進めている。長岡京市も何か取り組みがあれば教えてほしい。また、協働で成果がでた事業があれば教えてほしい。

 

(参加者)

 11月から月1回、フードバンクのフードドライブ(寄付)ステーション活動を市役所で行えることになった。大変うれしく思っている。フードドライブとは、家庭で余っている食材をお預かりして、必要としている団体や個人に分配する活動。コロナ禍の中でも必要とされている。最近うれしいことがあり、フードドライブに興味をもった高校生の影響でお母さんが実行委員として活動に参加してくれるということがあった。環境問題は小学4年生ごろから教育に組み込まれているそうだが、学びながら実生活で自然に実践できるよう育っていただきたいと思っている。

 また、令和3年度からの総合計画第二次基本計画にはSDGsが盛り込まれると聞いている。17の目標をひとつのパッケージととらえて横断的総合的に取り組まれると聞いている。そのイメージにもっとも近い活動のひとつがフードバンク活動だと思っている。その一端を担っていると自負している。

 行政に積極的に関与していただかないと私たちの活動だけではなんといっても発信力に欠ける。市の姿勢が市民に与える影響は大きなものがある。フードドライブステーション活動の見える化のインパクトは大きいものがある。実際、生協さんのステーション活動は3年目だが、拡大の方向になってきていて力をもらっている。

 平成28年の設立当初から社会福祉協議会と市の環境業務課には多大な協力をいただいてきたが、フードバンクの認知度はまだまだという感じである。フードドライブ活動が積みあがっていくことで認知度が上がっていくと信じている。

 今年の環境フェアはFMおとくにのラジオとネット。市長と学識経験者、フードバンク関係者のトークを今から楽しみにしている。

 

(参加者)

 春に理事となるまでサポートセンターが何をしているかわからなかったが、ネットワーク部会は登録団体がお互いに助け合って連携をとって活性化していくことを支援していく、その仕組みをつくっていくことが目標。

 今年度は第1弾として自治会、自主防災会、防災防犯活動に取り組んでいる団体でまちづくり懇談会を開催した。各団体それぞれどんな活動をされているのかまったくわからない状態だったが、そのなかで話し合って情報交換を行い、それぞれ抱えている課題を解決するヒントが見つかればと思っている。7月18日に第1回を行った。団体の自己紹介、特に力を入れているところについて情報交換。9月19日にFMおとくにの専務理事にお話いただいた後、情報交換を行った。この懇談会を通じて、各団体が互いに刺激し合ってより活発に活動してくことがより元気な長岡京になるのではないかと思う。現在、4つの自治会、2つの自主防災会、2つの災害支援団体の懇談会だが、将来的には市内のすべての自治会や自主防災会がつながっていけばいいと考えている。

 今日、自治会の加入率が低下しているという課題があるが、いざ災害が起こった際に住民の命を守るのは、自助と地域の共助しかない。そして、復興・復旧に向けてどれだけスムーズに動きだせるかどうかは自治会の力次第だと思う。

 災害に強いまちづくりや、いざというとき心強い地域になることが、自治会のこれからの魅力になればいいのかなと思う。これまでの、地震を想定した訓練、大雨の早期避難の訓練、河川増水時の訓練、自宅避難の訓練、マンション等での避難所運営訓練、公設の避難所運営訓練等といろんな状況を想定して、訓練はしていかなれければならないのかなと思う。

 訓練を行って、体験をしていただくだけでも力になっていく。防災への取り組みを可視化することによって、自治会の強さが地域の人に認められ、必要なのかなあということで、加入率の低減に対しても力になるのかなと考えている。これからも防災・防犯の懇談会を続けていきたいと思っている。2回行ったが、その後勝手に進んでいくとは考えていない。伴走していく必要があると考えている。同時に、今は防災・防犯だが、次のカテゴリは子育てか何かわからないが、また次を始めていきたいと思っている。

 市民レベルで何をしていくのかなというところを、行政も関心を持ってご参加いただけると、協働のベースの部分かなと。今日のお話合いも協働の第一歩かなと考えている。今後ともよろしくお願いします。

 

(参加者)

 不登校や発達にアンバランスがあったり病気があったりでちょっと学校にいきにくいなあという子どもやその親の居場所の会をしている。主にそこで適応指導教室に通っている保護者とつながっている。市内には他にも学習障がいの子どものお母さんの会や、発達にアンバランスがある子どもの保護者会など、たくさん子育てや若者の支援の団体がある。そのいくつかの会とつながって、4月の休校中に緊急アンケートを取った。各家庭の子どもたちの様子などを市に送らせていただいたところ、アンケートは390件ほどあったと思うが、4月の市長の動画配信の際に、取り上げていただいた。ありがとうございました。アンケートに答えていただき、動画を見たお母さん達は、自分達の声もちゃんと届いているんだなあと喜んでいた。休校が続く中、私達はオンラインなどで工夫しながら会議をし、保護者同士で話を詰めて、アフターコロナ、ウィズコロナの教育ってどういう風にしていったらいいんだろう、自分達で考えられることはできないんだろうかということで、いくつか提言をもって教育委員会へ提出させていただいたが、その後返事はなかった。しかし、やはり自分達でできることは協働という気持ちでないかといくつもの会のお母さん達とつながって、学校の先生を数名招いて、保護者と先生が平場で話し合える場を一か月に一回、二か月に一回など、回数は少ないが、少しずつ開催している。見えてきているのは、子ども達の閉そく感、不登校の増加。そして若者の居場所がなくなったり、先生の授業のための疲弊感などが、おそらくコロナの前から問題であったんだろうなというところが、どんどん見えてきている。また、一番驚いたことは、意外にも保護者が、学校教育や子ども達が通っている学校の中身がどうやって決まっているのかを実は知らなかったということが平場の話し合いで、そうか、そういうことが起こっているんだなあというのを分かりあえたところが、よかったと思う。それと同時に、まだまだそういうのがわかっていないのかなあと感じた。

 これからも、長岡京市の子ども達や学校で起きている問題について、ぜひ市長や教育委員会の皆さまと、このような時世ではあるが、子どもたちは毎日成長しているので、早く対話の会を開いていただいて、みんなで、長岡京市の子ども達の話し合いをできる場を、オンラインをできる人もいるのでオンラインでも、対応していただけるとありがたい。

 ちなみに、このアンケートを向日市のほうでも取っているが、向日市はまとめて8月に教育長を交えて懇談会をされたそうだ。そこでPTAに今後の対応を皆さんに説明され、教育委員会の組織の内容なども説明されたそうだ。ぜひこういう対話の会を開いていき、保護者自身もわが子の教育や学校のことをわかり、また、家庭で、地域の力で、自分たちができることはないかということをわかりたいかと思うので、ぜひぜひ懇談の場、対話の場を開いていただきたいと切に願う。ありがとうございました。

 

(参加者)

 協働というものは昔から言われており、私は昔からいる古い人間だが、進歩してきていると思う。ここで協議したいのは、お役所、官と民との協働が主体となると思うが、必ずしも協働とは官民だけではなく民民のものもあると思うので、協働をそういうふうに広くとらえて考えるべきだと思う。官の協働意識も昔に比べたら非常に進んでおり、皆さん理解はされていると思う。一番の問題は、立場。官の立場と民の立場、一緒になればすごくいい協働の結果ができるが、そこの立場をどうやって一緒にするのかというのが協働の今の一番のゴールラインではないかなと考える。立場が一緒になれば、すばらしい協働ができる。これを一番実証したのはお祭り。官民一緒になってお祭りをやると、これが協働。だいたいお祭りをやると、官も民も一緒になって仕事が、ボランティアができると。実例が今までたくさんあり、やはり立場をどうして埋めるかということが、ひとつ一番協働のポイントじゃないかなと私はいつも思っている。その辺りを今日協議できれば良いかなと思う。

 

(参加者)

 4月からサポセンの幹事をしている。原稿を作ってきていないのだが、言いたいのは、市民活動をずっと長いことやってきていて、本当に市民活動はおもしろいなと、楽しいなと思うことがとても多い。このまちの特徴の一つに、市民活動がとても盛んで、市民は市民力が、協働する力があると思っている。現に、すでに、いろいろと官民も民民もある。学校と民間もある。産民もある。いろんな協働があると思うが、すでに協働の事例というのはたくさん、私が関わっている中にもある。例えば、西山ファミリー環境探検隊もそうで、長い歴史を持っている。環境団体と市役所、一緒になってたくさんの子ども達に対する環境の体験を生み出してきたと思う。また、森林ボランティアの体験会であったりとか、環境の都でいうと、各小学校のすくすく教室に関わっていたり、支援学校とのつながりもあったり、保育施設だったりと、年間を通していろいろな協働を行っている。乙訓の自然を守る会にしても、ついこの間、中央公民館の市民企画講座も行ったが、そんな風にいろいろな団体と一緒に、大山崎小学校に毎年どんぐりを一緒に植えにいったり、そういう活動をずっと長い間してきているということがある。協働の事例というものは本当にたくさんあって、対等な立場で力を合わせて、同じ目的のために働くことが協働というが、もっとわかりやすい言葉で、例えばコラボレーションとか、市民にとってわかりやすい言葉がないのかなと思う。こういうのが協働ですよ、というように事例を見える化してもらえるといいのかなあと。わかりやすくかみ砕いた言葉で広報していただき、市からも団体に向けても協働をしませんかと呼び掛けていただければいいのではと。もちろん、私たち市民活動団体からの市役所へのアプローチももちろん必要だとは思うが、市役所からいろいろ提案いただくとよいのではないかと思っている。また、協働のハードルを下げるために、きっかけをつくる役割としてサポセンが機能するとよいなと。協働の架け橋になればいいなという風に思っている。私はこれからも市民活動は元気な限りずっと続けたいなと思っているので、これからますますこの街での協働の事例が増えていけばいいなと思う。

 

(参加者)

 今年からサポセンの理事になった。ざっくばらんな場かと思っていたのでカンペもないが、協働について先ほどもおっしゃっていたが、そんなに協働とは難しく考えずに、子ども同士が隣同士になってこのまちを教え合うような形からスタートするのと同じで、堅苦しく考えずに、違う専門性を持ったもの同士が、1×1が3や4や10になるようなことが広がっていけばいいのかなと。もう少し気楽に考えられないかなと。行政にできること、民間ができること、地域の人ができること、年代によってできること、それぞれ違うと思っている。それぞれができる専門性であるとか、専門ではなくても、主婦を長くやってきたからこそその目線でしかわからないことというものがあり、自治会長をして初めて思ったが、仕事しながら、主婦をしながら、自治会長をすることができるということを一つモデルにしたいと考えている。これならできる、これはできない、なら誰ができるのかということを探せばいいのかなと思う。その中で、サポセンの理事として私は何ができるのかなと思っており、学ばせていただいたことを地域に返して地域で活かしていただく、地域を活性化する。自治会ってやはりあった方がいいよね、自治会って大事だなと純粋に思ってもらう人が増えれば、自治会に入っていただけるということができれば、自然かなと。協働のうちの一つの事例として、コロナ禍でいろんなイベントが中止となっているが、ソーシャルディスタンスをとりながら外で、夕涼み体操というものを自治会で開催。自治会だけではなく、子どもたち、子供会、老人会、そして社会福祉協議会がエッセンスをくれた。みんなで楽しくやろうと。ここにこういう人がいたのかというつながりができた。10月31日はハロウィンのイベントをやろうと。子供会が主体で。私がいなくても、皆で進めている。「協働」というと何か難しいけれど、すでにそういう形になっているのかなと。増えていけばいいなと思っている。

 

(参加者)

 皆さん難しいことを言われたが、私は、協働の第一歩はお互い自分の分野の、他の人のことに興味をもって、知っていくことが一番だと思う。特に、「ここでこんなんやってはるよ」に対して「知らなかった!」というのをよく聞くので、情報をとる感度をあげて、知ることから協働は始まると思っている。結局、市の担当課と事業がつながることで、市役所を使った事業が始まるというのも、お互い気に掛け合っていたから実現したと思う。市役所の職員には感度を高くして、大きくいろんなことに興味をもってもらえたらと。

 

(参加者)

 今年度から理事となった。若い世代や子どものいない方が、地域と少しでも関わりを持てるようにという活動をしている。商店街でも活動している。個人的に考える協働は「自然発生的なもの」。誰かが何かしたい、と言ったときにまわりから「一緒にしたいな」「これ手伝えるよ」と手を差し伸べてもらったり、横に並んでくれたり、いろんな形があると思うが、自然発生がだれも無理なく気持ちよく協働して地域と一緒に歩んでいけるかなと思う。

 セブン商店街に所属している。商店街は商店の集まり。地域との関わりが深くなってきている。イベントしたり、今月末も行うハロウィン。近隣の保育園に声をかけて、商店街を仮装して歩いてもらうという事業をここ数年行っている。京都府警さんもお手伝いくださって。ホームページやFacebookで紹介をしたら、地域の人で手伝うよという人も出てきて、市役所からも立場としては公的な立場か個人的な立場か存じ上げないがお手伝いしてくださっている。いろんな立場を踏まえながら、一緒に協力してやっていくのが理想だなと。正直市役所と聞くと壁がある感じがしてなかなか声をかけられないが、どうにかフラットに、巻き込んだり巻き込まれたりしながらできればなと思っている。

 

(参加者)

 センターの事務局なので所属団体もなく、事務局として活動してきた。サポセンも5年目を迎えた。新理事など。サポセンの存在価値ってなんだろうと。活動の活性化のために、サポセンはそのプラットフォームになれるのだろうかと考えてきた。理事会を活性化して、5つの事業部門を作った。登録団体の活動の見える化をどうすればいいかずっと考えてきた。やはり情報発信。サポセン通信を月1回から3か月に1回にして、あらゆる情報をコンパクトに皆さんに伝わりやすくするということで、メルマガを月1回配信。HP、LINEなどと新しい試みをしている。長岡京市のサポセンに今までなかった「交流フロア」を、今回「ひもじば」として開設した。あらゆる情報を集めて、団体活動を見える化して、市民参画のあらゆる協働につなげるきっかけとなりたいなと。コロナで、登録団体みな大変である。アンケートをとったが、結果、縮小しながらでもあらゆる工夫をして活動を止めることなく一歩ずつ前進していっている。長岡京市はすごい。市民活動が大切なんだなあと。窓口にお声がけしてくれる人を見て安心している。市長にお願いしたい。協働について、実現されているのか、印象として現状あまり見当たらないと思っています。はっきり見えていない。行政として市民活動に向けた仕組みづくりを。提案シートっていうのがあるのも初めて知りました。実現に向けての仕組みづくりを。市民活動応援補助金について、なかなか新しい活動に対する補助金が難しい。団体への活動支援はどんどん変化していっている。それと、数字で、サポセンの評価をなぜか相談件数で判断されているところがあるみたいだが、数字だけではなくあらゆる面を見てほしい。

 

(市長)

 改めて皆さんがそれぞれで活動していただいているということの素晴らしさを感じた。ひとつひとつにコメントはできないが、これから自治振興条例も検討していく。その中で、協働の役割や実現についてもまた話を進めていくと思う。行政に対して皆さんもう少しこうしてほしいという提言があると思うが、ちょっと考えていただきたいのは、協働は文字通り共に働く。主語は誰と誰なのか。考えていただきたい。少なくとも、市民と行政だけではないと思う。協働をどう定義するか、まず、誰と誰が力を合わせてやっていくのかというところが本質的では。広くみれば個人と個人。協働の成果とかいろいろあると思うが、皆さんのされている活動はまさに協働の成果。行政と市民、行政と団体の協働の場合はどうか。そうなると違う論点も出てくるけれど、まず誰と誰の協働なのかということを本質的に考えていきたい。もう一つ協働というと、大事なキーワードがいくつか出てきたかと思うが、「同じ目的に向かっている」。そこにそれぞれの得意分野や役割分担などがあって、同じ目的を達成しよう、ここが協働のイメージとしてひとつあると思う。分業をしていくときに、それぞれ得意、強さがあってそれをうまくはめこみながら問題解決をしていく。そういう風にしていくと、行政はその中の一つでしかない。いろんな力があって、こういう活動をされている。各団体、それぞれ個人の思いや目的は若干違うかもしれないが、団体の活動がはじまったときに、たとえば場所の問題が出てくる、市役所でできないかとなる、何かやるときに、行政がまずあってそこに何かをお願いという話ではなく、必要であれば行政の出番があるだろうが、そうでなければ行政の出番はないだろうし、そういうイメージ像が市民活動の根底のひとつにあるのではないかなあと。そのうえで、行政で活動にどう携わるかという。協働で大事なことは「それぞれの違いを理解し合う」。行政は行政なりにやれることやれないことが明確にある。乗り越えていこうという意思は必要だが乗り越えられないものもある。協働と、それ以外の例えば、市役所の「公共」は要望や提案を受ける。それと協働との境目はなにか?要望は「市役所にこれをしてくれ」という交渉。ではなく、協働は同じ目的を見ながら、それぞれ何ができるんでしょうかね、というもの。先ほど役所の申請でいろんなものを書かされるとおっしゃいましたが、役所は法律に則って手続きを進めていくもので、協働だからと必要な申請をしなくてもよいとはならない。手続きの簡素化の問題はあるが、協働とは別の問題。そういった共有感を持って、理解をしながら。皆さん、役所ってこれ言うたら無理やなというの、わかりますよね。だから無理だと終わらせるつもりはないが、間合いをうまくやれば、お互いにうまくできることがもっとあると思う。それらの活動を、公益的な活動を楽しくやる、というのが原点で根底にないといけないかなと。それが尊いことだと思う。例えばいろんな活動を、職員の皆さんに僕が、市長から、「やれ」といえばたぶんやってくれる。休みに出てこいといえばいやと思っても出てくる。でもそれは、協働ではない。職員の中でも 地域活動に積極的に参加しようという、楽しかったり学びや成長にという職員はいると思うが、それを全員にやれというのは、理想ではあり拡げてはいきたいが・・・。そういうところを進めていかなければとは思っている。

 

(参加者)

 

 わたしは、協働の大きな目的は簡単にいえば「市民が主役のまちづくり」だと思う。まちづくりに関係ないのは協働ではないと思っている。まちづくりのために協働したい、そのためにみんな燃えている。資料関係を読んだ。長岡京市の市民協働に関するデータをみたが、職員のみなさんがどれだけ協働に対して認識しているかについて「よく意味はしっている」と回答したのは18.2%。「だいたい意味は知っている」と回答したのは63.4%。私たちは、このデータは低いと思っている。10年前よりは上がっているが、今の流れからいうと必ずしも「よくやっている」とは言えないと思う。この点についてどのように捉えておられるか。私たちは少なくとも協働について真剣に論議している。本日もみんなSDGSのバッジを付け、意識をして立ち上がっている。こういうことを思っていただくなら一緒になって前向きな気持ちを1つでも2つでも示していただければありがたい。10年間にわたり桜を寄贈している。ボランティア団体であり、自己資金でやっている。いつも各所からの要請をうけて送っている。市内に200本近く植えており、その中で、市内の公園に15か所くらい送っている。でも、市長に申し上げたいのは市長からお礼状をいただいたことがありません。お礼状がほしいと言っているのではありませんが、向日市に2本送ったら公園担当から市長からのお礼状をいただいた。こういう活動を担当課から市長へ報告いただく、そのようにつながっていくことが1つのまちおこしというかまちづくりへの気持ちになっていくと思う。

本心からは、桜を買ってきて要請された場所に植えてきて何もお礼の言葉がないというには、心が通っていないのかと思ってしまう。そういうところを一歩一歩積み重ねて初めてこのまちがよくなると思っている。来年から植えないということではなく、市がよくなっていってほしいと思っているので、その点について御理解いただきたい。

 

(参加者)

 あまり知識がなく、教えていただきたいのだが、協働のメリットや、デメリットは何か。言葉が先走りしているが、何かいいことがあるのかと。

 

(市長)

 難しい。協働をどう定義づけるかである。先ほどの「協働はまちづくりだ」といえば、その課題がでるし、定義による。協働のメリットデメリットは、ある意味あって当然のことで、社会の成り立ちからいえば協働は自然発生的なものだと思う。

 

(参加者)

 誰かと誰かのためにある、と定義すれば、どこかのタイミングできっかけづくりを。サポセンであればと思うのだが。サポセンの意義として。協働、という大きなものではなく、きっかけ、何かしたい、というものがサポセンで。そのためには風通しがよくないと。その風通しのよさをどうすればよいか。その仕組みづくりができれば。そういう場があればと思う。

 

(参加者)

 良かった例を出していいですか。この間、提案シートを出して、名月の宴というイベントがなくなり、一緒に活動していたのができなくなったが、竹の団体がプランターを作って、公園などに置こうという提案をした。公園緑地課や道路・河川課と協議してできることになった。11月に苗をもらって、ボランティアで植えて運ぼうという。

 何かをやろうと思ったときに行政のどこに持って行ったらいいのかわからないというときに、まずはサポセンのひもじばで聞きましょうということになれればなと思っている。

 

(市長)

 どこに持って行ったらわからないという話はよく聞く。職員には、所管まではつなげ、という風に言っている。縦割り自体をなくすことはやはり難しい。分担はある。しかし、形として仕上がっていくというものは成果だと思う。逆に、担当に直に持って行かなければいけないと思っていただく必要はない。知っている職員に言ってくれればと思う。役所は、なかなか所管をすべてわかるということは難しい。見当違いなところに聞いても大丈夫。うちではない、で終わる職員がいれば私に言ってください。

 

(参加者)

 協働の主導について、子どもに関することはどうしても教育と福祉と切っても切れない関係で、自分達でできないことがたくさんある。子どもの問題も複雑化しており、お母さん一人ではどこに行ったらいいのか、抱えきれない。ひとりで二つも三つも抱えている。教育部門について、あまり門戸をたたいても協働の手前の話し合いからなかなか難しい。要望を言うわけではなく、私たちに何ができるのか、という場である。消毒ボランティアを申し出た保護者がいたが、学校から断られたらしい。子供のために何かをしたいと考えている人はいるのに。お互いを知る場が欲しいと思っている。子どものためにも、教育・福祉・地域・保護者と横につながればと思っている。

 

(市長)

 教育や福祉は行政の主体性を認識しなければいけない。議会でも協働の話をすると、「公的な責任を逃れるのか」と言われがちだが、そうではなく、それぞれの得意分野を活かしながら問題解決のためにどうするのが一番良いのかということ。税を預かり、運営する以上、公共の最低限の責任はある。それを、民間にしてもらうのが協働ではない。コミュニケーションがうまくいっていないんだということはあると思うので、そのご意見は受け止める。

 

(参加者)

 最後に、本日はできたばかりのサポセンパンフレットを配布しており、これを活用していただきたいと考えている。サポセンの姿勢である。

 

(市長)

 最後に、いいまちづくりをしていきたいと考えている。公共としての責任も果たしたいが、いいまちってどのようなものかと考えたとき、行政ではない市民の活動がいろんなところで活発であるまちということが大事な要素だと思う。その意味では、しっかり、皆さんの活動を受け止めていきたい。皆さんは、皆さん独自の視点で、続けていただき、何かお困りごとがあれば職員に相談してもらえればと思う。


ご意見・ご質問への回答

 「対話のわ」でいただいたご意見のうち、当日市長がお答えしているものは、議事録に掲載していますが、当日お答えできなかったものや後日調査したものについて、調査の結果や進捗状況をお知らせします。

ご意見・ご質問への回答

 回 数

 意見・質問

 回 答

第98回

(令和2年10月6日)

長岡京市の子ども達や学校で起きている問題について、ぜひ市長や教育委員会と対話の場を持ちたい。

令和2年10月27日に、PTAの皆さまと対話のわをさせていただきました。

詳しくはこちら

第98回

(令和2年10月6日)

国もハンコをなくすような行政改革を急速にすすめている。長岡京市も何か取り組みがあれば教えてほしい。また、協働で成果がでた事業があれば教えてほしい。

現在、押印が必要なものについて全庁的に照会をかけ、調査をしています。市でガイドラインを作成し、不要とできるものから速やかに押印不要としていきます。

協働の取り組み事例については、市ホームページで紹介しています。

詳しくはこちら(・市民活動応援補助金採択事業&サポセン利用団体活動紹介 ・協働ワーキング

第98回

(令和2年10月6日)

職員の協働に対する認識について、どう捉えているか。

桜の植樹について市長からお礼状をいただいたことがありませんが、庁内の情報共有についても協働につながると思うがいかがか。

市職員アンケートでは「よく知っている」「だいたい知っている」が前回のアンケートより5%増え、市職員の協働の認識も深まってきたと思うが、協働意識の更なる向上に向け、職員研修を実施していきたいと思います。

桜はご寄贈いただいた当初に感謝状を贈呈しており、長年のご寄贈に感謝しております。引き続き各担当課からの情報を共有することで、庁内の協働をより進めていくとともに、協働のまちづくりの推進と実態の研究を行っていきたいと思いますので、御理解くださいますようよろしくお願いいたします。

お問い合わせ

長岡京市対話推進部秘書課秘書係

電話: 075-955-9500

ファクス: 075-951-5410

電話番号のかけ間違いにご注意ください!

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