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教育委員会令和2年11月定例会会議録

  • ID:10727

教育委員会会議録

 1.日時

令和2年11月18日(水)  午後3時から午後4時3分


2.場所

市役所 大会議室A


3.出席者

教育長 山本和紀

委員 福澤秀夫

委員 京樂真帆子

委員 大下和徹

委員 盛永俊弘


4.出席説明員

教育部長、文化・スポ-ツ振興室担当主幹 、参事兼教育総務課長

教育総務課主幹、次長兼学校教育課長、学校教育課総括指導主事

学校教育課主幹、生涯学習課長、中央公民館長、図書館長

教育支援センター所長、北開田児童館長

事務局職員 教育総務課課長補佐


5.傍聴者

なし


6.開会

(教育長) 

開会を宣言する。


7.前回の会議録の承認

承認・署名


8.教育長諸報告

(教育長)

10月24日、文化賞・スポーツ賞表彰式。今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、対象となる大会等が中止になるものが多かったため受賞者は少なかった。

10月29日、競歩の山西利和選手来庁。スポーツ賞「市民栄誉賞」の対象となったが、表彰式当日は欠席されたため、改めて市役所と出身校の長三中を訪問いただいた。長三中では、正面入口はもちろんのこと、校舎の各階ベランダから生徒たちが熱狂的に出迎えてくれた。山西選手は生徒と対話し、サインにも快く応じていただいた。競歩種目で金メダルに一番近い実力を持った選手である。来年オリンピックが開催されたら、ぜひ金メダルを獲ってほしい。短い時間であったが、生徒たちにとっては有名なアスリートに来ていただき、エールを送ることのできる幸せな時間であった。

10月25日、市の防災訓練。長七小で避難所の設営等を行った。今年は台風の上陸がなく、本市での大雨被害もなかった。全国的にみると被害があった地域もあるが、全国的には被災は少なかった。長七小の避難所設営ではコロナ対策として、紙パイプとカーテンによる間仕切りや段ボールベッドによりプライベート空間を確保するようにしたが、設営は大変だと感じた。コロナ感染症対策を考えれば、こうした対応も必要であろうと思うが、防災対策にはこれまで以上に人員と経費が必要となる。市民・国民が安心して生活するため、災害発生の際には特別の対応をしていかねばならないが、さらに感染症対策という特別な配慮が必要となり、なお一層、職員の負担が増えることになる。

11月11日、乙訓管内教育長会議。行事等の進行状況や、来年度の学校人事に向けた大まかな方針の確認などを行った。

11月14日、長五小の創立50周年記念式典。記念行事として、風船に短冊をつけて飛ばすバルーンリリースを行った。後日、実行委員会の役員から、奈良県橿原市の企業から風船が届いたとの連絡があったという報告があった。短冊に「将来外国で働きたい」という内容があり、感動して連絡いただいたようだ。千個もの風船が青空に飛んでいく様子は圧巻で、思い出に残る式典であった。因みに、風船も短冊も環境に配慮した自然素材のものという。これで、市立小学校の半分が創立50年を超えた。老朽化に伴う学校施設改修・修繕も大変であるが、学校の歴史を重んじていきたい。

11月16日、教育振興基本計画審議会の第4回を開催、議論を続けていただいた。

11月17日、社会教育委員会議。今年度の状況と次年度に向けての状況の確認を行った。

また、社会状況では、大阪都構想の住民投票とアメリカの大統領選があった。大阪都構想は否決、大統領選はバイデン候補が勝利宣言、現職大統領は敗北を認めていない。裁判になる可能性もあり、誰が大統領になるかにより我が国に大きな影響がある。

東証の株価はバブル崩壊後最高に達した。7月から9月のGDP伸び率は年率換算で21.4%。しかし、コロナ後のマイナスと相殺されることになる。いま、なぜ株高状態なのか、よく経済社会状況を見極める必要がある。来年度予算及び税収に影響する問題である。

コロナ感染症の第3波がきており、ヨーロッパは再び深刻な状況にある。北海道では外出制限をするようだ。これ以上、感染が拡大しないよう祈りたい。経済対策と感染症対策は相反する。相反することを如何に調整しながら進めていくか。例えば開発と環境も昔からの相反課題である。利便性を高めると守るべき環境が失われることもある。文化財も同様である。両立するにはどうすればいいか、知恵を使わねばならない。難しい課題であるが、知恵を絞って次の段階の行動に繋げてほしい。


9.行事・会議結果報告

(各課長諸報告)

(行事・会議報告資料に基づき説明)

(質問・意見等)

 

(委員)

 新型コロナウイルス感染症の拡大が第3波を迎え、患者数が急激にふえている。京都府も昨日、過去最高の陽性者を記録したという。本格的な冬が近づき、空気が乾燥するとウイルスが活発になるようだ。感染リスクが高まる中、今一度手洗い、消毒、マスク着用を徹底してほしい。

 ここ1か月、全国で教員の不祥事が多く報道されているように思う。秋田の小学校、岐阜の中学校(元教員)、茨城の中学校、千葉の小学校、岩手の中学校、静岡の教頭、福岡、札幌と記事を見た。コロナ禍のストレスも影響しているのか、児童の口に粘着テープを貼りつけた、部活動で生徒に不適切発言をした、などの事例があった。校長会などで注意喚起していただければと思う。

 図書館について。昨年1月に、乙訓教育委員会連合会の研修で滋賀県守山市立図書館を視察したが、隣接市の市民も利用できるということであった。本市の場合、例えば向日市や大山崎町の方が本市の図書館を利用することはできるのか。京都市内であれば、21の図書館があり、インターネットで全図書館の書籍やDVD、CDを検索し、予約して最寄りの図書館で借りることができる。そのように、本市であれば乙訓管内ということになろうが、近隣他館の資料もお互いに検索し、利用できればより良いサービスになると思う。コストはかかるので、費用対効果の検討も必要であるが、これまでに検討されたことはあるのか、あれば状況を聞きたい。

 

(事務局)

報道だけで判断できるものではないので回答しにくいが、私も教員の不祥事は増えているように感じている。教員は子ども達の前に立ち教えていく立場として、より意識を高く持たなければならないということは常々校長会でも伝えている。あらためて注意喚起していきたい。

 

(事務局)

 本市の場合、視聴覚資料は館内利用のみとしているので、音楽CDは所蔵しているが、再生機器のないDVDは所蔵していない。広域的な利用については、市の財政に関わることであり、今のところそうした要望は大きくないため、具体的な検討は進んでいない。市立図書館は、市内に在勤在学の方も利用できるので、本市在住でなくても利用している方は多くおられる。また、府内では資料の相互貸借の取り組みがあり、京都市も含め府内各館の蔵書検索ができる。本館が所蔵していない資料を他館に借りる依頼をすることは年間何百件とあるし、逆に貸し出しも行っている。図書館によって所蔵するジャンルに特徴があるので、お互いに補っている。府立図書館の連絡協力車は週に2回巡回している。

 

(委員)

図書館のホームページには、「リクエストについては、他の図書館から取り寄せたり、新たに購入を検討したりして、できるだけご希望にお応えいたします」と書いてもらっているが、乙訓という地域で相互利用でき、それによってさらに利用が広がるのであれば検討しては、というと思いであった。

教員の不祥事の中には、飲酒運転や居酒屋で暴行、というものもある。報道内容は鵜呑みにできるものではないが、機会があれば啓発をしていってほしい。

 

(委員)

文化財について2点質問する。

1点目は、10月31日から始まった「ようこそ!長岡京まちなか博」について。重ね捺しで完成するスタンプラリーが注目かと思う。開始から2週間経ち、どのような反応か。

 

(事務局)

10月31日にスタートし、先着500名に記念品を贈呈することとしていたが、好評ですでに500名分を配布し終えた。さすがに終了が早すぎたので、なんとか1000名分を追加し、第2弾を展開予定である。小中学校からも参加したいという話を聞いているので、学校教育の視点でも一緒に進めていきたい。

 

(委員)

まさかもう配布し終えているとは思っていなかった。まちなか博のチラシに、細川ガラシャや忠興だけではなく、桓武天皇や中山修一先生も出てくるのが面白い。魅力をアピールしていってほしい。

コロナ禍でガラシャ祭は中止となり、今年は「オンラインで楽しむ長岡京ガラシャ祭2020」として動画配信が始まっている。資料がないものをどう映像化するか、苦労されたと思う。今回、資料の典拠について言及してあることは評価したい。メイキング映像のようにして、勉強し、検証ができる工夫をしてもらえればと思う。研究者としては、嫁入りの認識が江戸時代のそれであることと、滋賀から来るのにあの形の輿ではなかっただろうということは気になった。再生数と、映像に関する反響があれば教えてほしい。

 

(事務局)

11月8日に公開したのはガラシャ祭実行委員会が作成したもの。これには文化財技師も関わり、最後に典拠についてのテロップをいれた。史実に基づく部分と脚色した部分についてはご指摘の通りで、ここからさらに学びを深めるものを教育委員会として発信していけたらと思っている。直近の数字ではないが、3000から4000回は再生されている。今後、生涯学習課の動画もあるので期待してほしい。

 

(委員)

10回は視聴した。評価は高いと思うし、出演者が市役所職員だということももっとアピールされるといいと思う。

 

(委員)

新型コロナウイルスの第3波。全国的にも罹患者増えてきた。職業柄、全てがオンラインとはいかない。先日東京に日帰り出張し、新幹線は空席が多かったものの、現地では人手が多く、繁華街を見ると感染が拡がっていることにも納得する状況であった。本市とは状況が違うが、感染を防ぐ心がけが大事だと思うので気を付けてほしい。

図書館について。緊急事態宣言で閉館があったが、去年の同時期とくらべて、貸出冊数や来館者数はどのようになっているのか。また、感染防止対策の状況を教えてほしい。

 

(事務局)

貸出冊数は、9割くらいまで戻っている。駅前バンビオでの貸し出しや、図書館に代表して家族分をまとめて借りていかれるケースも多い。来館者数はカウントできないため不明であるが、カウンター職員の感覚では5割強くらいの印象。以前は図書館で一日過ごされる高齢者の方が多かったが、今はそういう方は来られていない。閲覧席は利用を1時間までとし、氏名と連絡先の記入を求めているため、それを負担に感じる方もあろうかと思う。席は18席だが、使用率は3割程度で全席埋まることはない。週末は児童書のコーナーに親子連れの姿が見られるが、平日はひっそりした印象である。

 

(委員)

来館者は少ないままだが貸出冊数はほぼ戻っているということは、一人当たりの貸出冊数が増加したということにつながるのか。

 

(事務局)

一人当たりが増加したというよりは家族分をまとめて借りているケースのほうが多いと感じているが、また検証していきたい。

 

(委員)

今後の施設の在り方や図書館の在り方を考える機会になればと思う。

市長とPTAの意見交換会があったと思うが、PTAからどんな意見があったのか、紹介してほしい。

 

(事務局)

長P連との意見交換会では、ICT環境について、学校だけでなく家庭の環境整備をどう考えているのか、購入した端末は学校内での利用のみなのか、家でどのように活用するのか、という疑問があり、これから段階を踏んで進めていくという話しをした。また、ICTによって教員に負担が増えることはないか、という心配の声もあった。

さらに、コロナ禍でPTA活動がしにくくなっていること、修学旅行や文化祭・体育祭といった学校行事関係について、どういう経過でどういう判断をしたのか、会員に説明できるよう教えてほしいというご意見があり、市長と教育長から説明させていただいた。特に修学旅行については行かせたい思い、と難しい思い、どちらの思いもあり、まさに苦渋の決断となった。コロナ禍とPTAの役員交代の時期が重なってしまい、こうしてお会いしてコンタクトをとっていくことが難しかった側面もあることから、PTAの皆様と市・教育委員会の思いを改めてつなぎなおしながら、よりよい学校活動のために取り組んでいきたいとの意見を交わした。

 

(委員)

新型コロナウイルス感染症の影響に関して2点質問する。

1つ目だが、京都では昨日も感染者数が過去最多を更新、さらなる感染の広がりが懸念されるところである。今後、インフルエンザとコロナ感染が同時流行した場合、休校措置をとらざる得ない学校が生じる可能性もあるのではないか。そこで、各学校では、そうした事態への対応のシミュレーションを検討していると思うが、教育委員会で把握されている具体的で特徴的な対応策をいくつかご紹介いただきたい。というのは、今年度の春の一斉休校時と同様の対応では、児童・生徒や保護者から納得されず、学校への信頼低下、学校不信につながると考えるからである。

2つ目は、教職員に、コロナ禍が引き金になり、メンタル面などで不調を呈している方はおられるのか。というのは、最近、周辺の市町などで、1つの職場で複数名の休職者が出始めた学校があると聞いたため。本市の状況はいかがか。

 

(事務局)

休校措置への対応については、現在機材の整備を進めている。まだ市内の児童生徒の陽性者は発生していないが、濃厚接触者に該当したために休む児童生徒はいる。今月初めにZoomの研修会を実施し、オンライン端末の利用について少しずつ進めているところである。濃厚接触者に該当していることをオープンにしている場合としていない場合で2通りの対応をしている。オープンにしていない場合は、放課後にやり取りしたり、中学3年生にはYouTubeで授業を配信したりしている。機材は市教委分を貸し出ししているケースもある。Wi-Fi回線は2学期中には整備できる見込み。

教員のメンタル面は、本市でも数名休職者はおり、様々なきっかけがある。現在のところ、同じ学校で複数の休職者が出ているケースはない。教職員の抱えるストレスは理解しており、ストレスチェックも実施しているが受診率は上がっていない。医療につなげられるよう、受診勧奨をしているところである。

 

(委員)

引き続き、校長会を通じて伝えていってもらいたい。


10.議案

 第31号議案 長岡京市指定文化財の指定に関する諮問について

 

(事務局)

長岡京市における指定文化財を指定するにあたり、長岡京市文化財保護条例第16条第2項の規定に基づき、文化財保護審議会に諮問したいので提案する。

対象となるのは、史跡勝龍寺城土塁・空堀跡。

 

(教育長)

特に意見はないようなので、賛成委員の挙手を求める。

 

(全員賛成)

 

(教育長)

全会一致で原案通り可決とする。


11.協議事項

・財産の取得について

 

(事務局)

小中学校タブレット端末整備の2回目。GIGAスクール構想に基づき、9月に3分の1の購入について議決を受けており、今回は残りの3分の2の購入をしようとするもの。12月議会を経て、契約に至る予定である。

 

(委員)

この中に充電器は含まれるのか。

 

(事務局)

電源保管庫はすでに購入済みであり、本件には含まれない。

 

(委員)

納期の見込みはどうか。

 

(事務局)

年度末までに納入の予定で進めている。

 

・令和2年度教育費12月補正について

(教育長)

本市情報公開条例第6条第5号の規定する意思形成過程にある情報で、市と協議中であり、公開することにより公正かつ適正な意思形成に著しい支障があると思慮される。よって、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項及び本市教育委員会会議規則第15条の規定により議決を願う。規定によりこの議決に関する討論はなしとする。非公開とすることに同意いただける方の挙手を求める。

 

(全員賛成)

 

(教育長)

この案件については非公開とする。

 

(非公開協議)

 

(教育長)

 以上で非公開協議を終了する。


12.報告事項

・令和3年度始業式等の日程(案)について

(事務局)

今年度は一斉休校の影響により、今年度のみの規則改正を行って休業期間を変更したが、来年度は平常時の規則通りにする予定である。入学式については、運営を検討中だが来賓は迎えない方向で考えている。


13.次回定例会までの行事・会議予定

(事務局)

行事会議予定について(11月19日から12月16日)資料に基づき説明。


14.その他

なし


15.閉会

(教育長)

午後4時3分に閉会を宣言する。

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長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

電話: 075-955-9532

ファクス: 075-951-8400

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