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教育委員会令和3年1月定例会会議録

  • ID:10953

教育委員会会議録


1.日時

令和3年1月20日(水)  午後3時から午後3時55分


2.場所

市役所 大会議室A


3.出席者

教育長 山本和紀

委員 福澤秀夫

委員 京樂真帆子

委員 大下和徹

委員 盛永俊弘


4.出席説明員

教育部長、文化・スポーツ振興室長、参事兼教育総務課長、

次長兼学校教育課長、生涯学習課長、図書館長

事務局職員 教育総務課課長補佐


5.傍聴者

なし


6.開会

(教育長) 

開会を宣言する。


7.前回の会議録の承認

承認・署名


8.教育長諸報告

(教育長)

12月18日、市議会定例会閉会。議案は全件可決。

12月21日、若葉カップ実行委員会。今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により大会開催は見送りとなった。現在のコロナ禍の社会状況では、来年度も例年のような1次リーグ戦とリーグ戦の勝抜きチームによる決勝トーナメント方式での4日間開催は難しい。12月時点では、例年よりも規模を縮小し、参加人数及び試合数を減らしてトーナメント方式のみで実施する方向で進めている。

年末年始の市長訓示は初めてオンラインで実施。各職員は自分のパソコンの画面で視聴した。私も先日、ビデオメッセージの収録をしたが、手元の原稿を読むとニュースアナウンサーのようになるが、寧ろその方が良いと感じた。というのは、モニター画面とカメラの位置が異なるため、モニターを見ながら話していると、画面には視線がずれた表情が写り、相手と意思疎通が図れていないように感じる。オンライン会議でも同様の話を聞く。目は口程に物を言う。マスク着用の相手の表情を読むことは難しい。

数日前のNHKニュースで、フランス政府が、保育園児から小学校低学年を受け持つ教師に透明素材のマスクを配布した、と報道していた。特に幼い子どもには、目の表情だけでなく、口の動きも含め、顔全体の表情で訴えかけないと伝わらないとのことだ。顔の殆どをマスクで覆うと目だけしか見えず、コミュニケーションに欠ける懸念があることにフランス政府が注目したのはとても興味深い。確かに、教育者や保育者が目や口を含む顔全体の表情を使って子どもたちに物事を伝えることは大事だ。現在の社会状況が続くと、他人の表情を読んで対応する力に何か影響がでる、と私自身も不安に思う。

中学校と小学校高学年の英語の授業でも影響が出るだろう。先日、本市のAETと話した時、英語は日本語よりも音素が2倍近く多いので、口の形や舌、顎の動かし方を見せたいが、マスクをしていると見せられないので教えていて不安だと言っていた。教える側に不安な思いが続くため、子どもたちの語学習得にも悪影響があるのではないか。

カメラを見て話すと視線が泳いでしまったり、原稿をカメラの横に置いて話すと画面を通した時に視線が合わなかったりするので伝わりにくい、と市長も同じようなことを言っておられた。慣れていかねばと思うが、やはり対面で、相手の体温、表情、息遣い、姿勢、物腰、所作などを見たり感じたりしながら会話し、コミュニケーションを図ることが大事であると思う年末年始であった。

1月5日、文化財保護審議会。本日議案としている市指定文化財について、指定を諮問し、審議会当日に答申を受けた。これにより、後程、議案としてご審議いただく。

1月5日から7日、校長ヒアリング。来年度の人事配置について各校長から意見を聞いた。

1月8日、4都県に緊急事態宣言発令。1月14日には7府県に発令され、計11都府県が対象になっている。再び困難な社会状況ではあるが、なんとか乗り切っていきたい。

1月11日、成人式。今回は二部制とし、来賓も大幅に絞って実施。午前午後合わせ、対象者815名中601名の出席があった。新成人たちの態度は立派なもので、不安に感じることは一つもなかった。式典として良いものであった。


9.行事・会議結果報告

(部長諸報告)

(行事・会議報告資料に基づき説明)

(質問・意見等)

 

(委員)

感染者が増加し、京都府でも緊急事態宣言が発令された。今回は一斉休校にならなかったことでほっとしている。学校は学力をつける場でもあるが、人とつながり成長する大切な場でもあることを、昨年の3か月の休校で改めて認識した。学校へ行けないということは、子ども達にとっても保護者にとってもいろんな問題が発生し、大変なことであった。教員の皆さんは大変な状況にあるが、引き続き感染防止対策をよろしくお願いしたい。

タブレット端末について。本市は年度末までにiPadが納入される見込みであるが、来年度から活用できる体制とするため、学校内の整備、教員側の準備、また端末の取扱いに係るルールも事前に決めておく必要がある。すでに端末を持ち帰れる学校もあるようだが、YouTubeの視聴やチャット利用が望ましくない形で行われたり、通信費に関して問題が生じたりするケースもあるようだ。持ち帰る場合、利用に関し制限をかける必要があるだろう。保管や充電の方法、紛失や破損に関するルールも事前にはっきりさせておく必要がある。現在の準備はどのような状況か。

 

(事務局)

2月初旬に教員用端末が先行して各学校に納入される予定となっている。2月中旬に端末管理者研修及び教員へのICT活用についての研修を行う予定。それ以降、試行的に利用できる予定としているが、まだ流動的である。アプリケーションの使い方についても、何回かにわけて学校に情報提供する予定である。予想しきれないこともあり得るので、来年度は検証しながら進めていくことになると思っている。

通信環境については、来年度は環境の整っていない家庭にはモバイルルーターを貸し出すが、基本的には各家庭での通信環境整備をお願いし、費用面については就学支援の中で対応していく予定である。

使用に関するルールについては、学習に使うものをベースとして一定のルールを出していきたいが、あまり禁止し過ぎると何も使えない、ということにもなるので難しいところである。理想は自分の判断で有効に、だが、最初からそれは難しいので、フィルタリングは必要だと考えている。

破損については、学校の施設や備品に関しては、故意の破損については本人負担としているので同様の対応になるかと思う。そのため、PTAの総合保険等を案内し、加入をお願いすることも想定される。

 

(委員)

初めての取り組みなので、想定外の事象も出てくると思う。最低限、予想できる範囲の準備が必要だが、持ち帰りは想定しているのか。

 

(事務局)

毎日はともかく、持ち帰りは想定している。

 

(委員)

事前にできるだけ準備を進めてほしい。

 

(委員)

コロナ禍での対応に感謝する。子ども達をはじめ、市民の安全を守るため引き続きよろしくお願いしたい。

文化財の説明板について。年明けにいつもと違う道を散歩していると、舞塚をはじめいくつかの場所で更新されていることに気がついた。内容も新しくわかりやすいものになっており、良いことだと思う。年度ごとに地区を決めて更新しているのか。今後の計画について聞きたい。

 

(事務局)

文化財看板は、教育委員会で設置しているもの、商工観光担当設置のものを合わせて100件以上ある。毎年見回りは行っているが、老朽化の状況や発掘による研究成果の出たところを中心に更新しており、昨年は大河ドラマ関連で勝竜寺城周辺、今年は古墳を中心に更新した。今後も着実に整備を進めていきたい。

 

(委員)

単なる更新ではなく、新しい知見に基づくもの、また新規の説明板の設置も検討してもらいたい。今は大河ドラマの影響で明智光秀、勝竜寺城公園に集中するのは仕方がないが、長岡京時代の遺跡や注目すべき遺物が発見された現場なども、地域の歴史を身近に感じられるようにしてほしい。

先日、蘇民将来呪符木簡について新聞記事に掲載のあった翌日、本市埋蔵文化財センターのホームページにも説明がのっていた。ぜひ、「長岡京」のどこから発見されたのか、現在のどこにあたるのかについても説明してもらうと、まちを歩いていても実感できると思う。また、蘇民将来の説明についてはよいが、「蘇民将来之子孫者」の「之子孫者」がポイントになるので、ぜひその点も説明を載せてほしい。

市長部局の管轄ではあるが、年末の新聞に、細川ガラシャにちなんだ本市の婚姻届のデザイン募集に関する記事が載っていた。歴史情報の活用の一案として考えたものと思うが、夫婦同姓がありえなかった細川忠興と明智玉にちなんで現在の民法に沿った婚姻届、というのは皮肉に思う。また二人の末路を考えると新婚夫婦への祝いとなるのか、関心をもってもらいたいという意図はわからないでもないが、違和感と疑問がある。

 

(事務局)

蘇民将来に関するご指摘については対応していきたい。また、先ほどの看板整備にも関連するが、例えば看板にQRコードを取り付けて最新の成果を反映させたり、より詳しい資料を紹介したりするなど、その手法等も工夫が必要だと考えている。いずれにしても、長岡京市として、長岡京時代を中心に置きながら丁寧に歴史の重なりを発信していきたい。

 

(委員)

一昨年の年末は、インフルエンザに罹患し帰省できなかった。この年末も感染症拡大の状況の中帰省が叶わず、2年連続で帰省せずに長岡京市の自宅で正月を迎えることになるとは思ってもみなかった。インフルエンザに罹患している頃に中国の武漢で感染者が発生しているというニュースを見たが、その3か月後にはWHOによるパンデミック宣言、1年経った今も収束することなく悪化している。今は大学の対面授業も行われているが、学生が家族に風邪症状があるため出席を控える場合はオンラインを利用するなど、ハイブリッド型になっている。小中学校でも、ネット環境の整備が進んでいるが、感染力が高いという変異株も出てきており、濃厚接触者に特定され2週間登校できないということもありうる。小中学校でもハイブリッド授業、緊急事態には完全オンライン授業を目指すべきであろう。本市でも検討されていると思うが、今後の見通しについて聞きたい。

 

(事務局)

まずは整備を行うことに注力している。利用に関しては発達段階によって大きく異なる。中学生であれば、端末にWeb会議システムの設定をすればオンライン授業は可能だと思うが、小学校低学年では自分で接続できるかというと難しい。ある中学校で、濃厚接触者に特定され2週間登校できないケースがあり、Web会議システムを利用して必要な授業は見られるようにした経験があるので、中学校ではある程度見通しができている。小学校では今のところ放課後にテレビ電話で担任とやりとりし、登校できない間の疎外感を少なくするような対応は経験しているが、授業になるとハードルが高いと感じる。Web会議システムの準備はしておきたいが、ライセンス数の問題など、課題は多い。

 

(委員)

国内の小学校でオンライン授業を進めているところはあるのか。

 

(事務局)

公立ではごく限られているが、私立では実施している学校も多かったと思う。

 

(委員)

私からも「一人一台の情報端末の整備」に関して質問する。

1つ目は、先ほどから、先行して導入した学校現場の状況や混乱を報じた新聞記事が話題になっているが、逆に、成功している自治体や学校の情報が得られているか。これまでは先行自治体の視察というと、アポイントをとることも難しかったりしたが、今はオンラインで情報交換もできるので連携していってほしい。

2つ目だが、市内各校で毎年開催されている研究発表会の実施状況はいかがか。というのは、こういう状況下だからこそ、従来の「研究授業と研究発表」というスタイルから脱却して、むしろ積極的に「オンラインによる研究交流」や「情報端末の活用交流」などをテーマにした研究発表会を開催するチャンスにできないか。

 

(事務局)

研究発表会は全市的なものは実施しておらず各学校に委ねており、短時間で実施しているところが多い。若い教員からは教室の空気感を見たいという意見もあり、今のところオンライン研究会は実施していない。感染症拡大の影響により、状況が随時変わっている。先行事例も、また検討していきたい。


10.議案

・第1号議案 長岡京市指定文化財の指定について

(教育長)

提案理由の説目を求める

 

(事務局)

11月に文化財保護審議会への諮問について議決いただいた件について、1月5日付で答申があったので、長岡京市文化財保護条例第4条の規定に基づき提案するものである。

 

(教育長)

何か意見等はないか。(意見なし)賛成委員の挙手を求める。

 

(全員賛成)

 

(教育長)

全会一致で原案通り可決とする。


11.報告事項

・予算の充用について

高圧受電設備について、修繕の必要が生じたもの。2月6日から工事を行う。


12.次回定例会までの行事・会議予定

(事務局)

行事会議予定について(1月21日から2月17日)資料に基づき説明。


13.その他

なし


14.閉会

(教育長)

午後3時55分に閉会を宣言する。

お問い合わせ

長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

電話: 075-955-9532

ファクス: 075-951-8400

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