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現在位置

第24回生活環境審議会会議録

  • ID:11128

日時

令和3年3月11日(木曜日)午後6時から8時30分まで

場所

長岡京市役所南棟2階 会議室2

委員の出欠

白石 克孝(龍谷大学副学長・政策学部教授)

小幡 範雄(立命館大学政策科学部特任教授)

奥谷 三穂(京都地域未来創造センターCOC+客員教授)

的場 信敬(龍谷大学政策学部教授)

山川 肇(京都府立大学大学院生命環境科学研究科教授)

穴澤 裕之(長岡京市経済協議会)

八木 仁美(長岡京市自治会長会)

神谷 昭成(連合京都乙訓地域協働会)

片山 洋子(長岡京市生活学校)

江川 宗治(長岡京市環境の都づくり会議)

徳地 直子(西山森林整備推進協議会)

木原 浩貴(京都府地球温暖化防止活動推進センター)

小林 茂(長岡京市地産地消推進協議会)

平木 安奈(市民公募)

五十嵐 真由美(京都府乙訓保健所環境衛生課)

井ノ上 良浩(長岡京市環境経済部長)

木村 靖子(長岡京市教育部長)

<欠席>

作田 和子(長岡京市商工会)

瀧川 正子(長岡京市女性の会)


項目

開会

事務局:定刻になりましたので、ただ今から長岡京市生活環境審議会を開催致します。本日は大変お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。本日は17名の委員のご出席をいただいております。長岡京市生活環境審議会規則第5条第2項の規定により、過半数以上の委員にご出席をいただいておりますので、本日の審議会が成立しておりますことをご報告申し上げます。なお、本日の会議は、長時間の会議となることから、2部制にしております。1部が終了した時点で、休憩を兼ね換気をさせていただきます。ご理解いただきますようお願いします。また、ご発言の際は、挙手をいただきましたら、事務局職員が卓上スタンドマイクをお持ちしますので、そちらでお話しください。1回ずつ消毒させていただきますが、新しい生活様式ということで、ご理解願います。狭い会議室ではありますが、マイクでお話しいただかないと、オンライン出席の方に声が届きにくい仕組みとなっておりますので、ご協力をお願いします。本日の会議には、本日の案件に関連のある市職員の出席がありますので、ご紹介致します。建設交通部 道路・河川課長でございます。健康福祉部 健康医療推進室 保健活動担当主幹でございます。続きまして、配付資料の確認をさせていただきます。

【事前配付資料】

・資料1:駅前等の公共空間における喫煙のあり方(答申)案

・資料2:長岡京市における路上喫煙等の被害の防止に関する指針

・資料3:路上喫煙被害防止啓発重点区域(イメージ)

・資料4:喫煙のあり方 答申案のポイント

・資料5:他市事例

・資料6:アンケート結果のポイント

・資料7:第三期環境基本計画(R4.4月スタート)骨子(案)

・資料8:二期計画と三期計画の施策体系比較表

・資料9:第三期環境基本計画施策体系(案)単位施策概要

・資料10:第三期環境基本計画 骨子(案)のポイント

・資料11:長岡京市における適応策まとめ

・資料12:未来のために今はじめよう!気候変動への「適応」

・資料13:長岡京市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)令和元年度進捗報告書

・資料14:長岡京市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)<令和元年度~令和3年度>

・資料15:長岡京市第二期環境基本計画 実施計画 令和元年度~令和3年度

不足等ございませんでしょうか。本日の会議はオンラインと合わせての開催となっておりますので、資料が分かりにくければその都度言っていただいたらご案内させていただきます。どこを見ているのか見失うことがありましたら、遠慮なくおっしゃってください。それでは会議の進行につきましては、長岡京市生活環境審議会規則第5条の規定に基づき、会長が議長となるとの規定がございますので、会長に会議の進行をお願いしたいと思います。会長、よろしくお願いします。

会長:それでは案件に入りますが、円滑に進められますよう、皆様のご協力をお願い致します。本日の会議は2部制という形で進めたいと思います。議事が4つありますが、議事1と議事2を第1部ということで、議事3と議事4を第2部としたいと思います。それでは、議事に入っていきたいと思います。

議事1 会議及び記録の公開について

会長:議事の1番目「会議及び記録の公開について」事務局から説明をお願いします。

事務局:長岡京市では、審議会等の会議の公開に関する指針第3におきまして「審議会等は、原則公開」となっており、第4において「審議会等の会議の公開又は非公開の決定は、前項に規定する「会議の公開の基準」に基づき、審議会等の長が、当該審議会等に諮って行うものとする」と規定されております。会議及び記録の公開につきまして、よろしくご審議願います。

会長:本審議会の公開又は非公開について、委員の皆様にお諮りしたいと思います。本審議会につきましても、指針に基づき会議及び記録については、「公開」ということでよろしいでしょうか。

一同:異議なし。

会長:「異議なし」ということですので、公開とさせていただきます。本日は傍聴者がおられますので、ここで入場していただきます。

議事2 駅前等の公共空間における喫煙のあり方について

会長:それでは、議事の2番目に入ります。「駅前等の公共空間における喫煙のあり方について」まず事務局からの説明をお願いします。

事務局:前回11月10日の会議では、関係者からの意見を聴取するとともに、喫煙に関する参考資料を提示し、答申の方向性について自由闊達なご意見をいただきました。本日は、前回の審議会で出た意見を踏まえまして、たたき台となる案を提示致します。たたき台ですので、「もっとこうすべきではないか」というように、今回の案を変更する意見であってももちろん構いません。スケジュール的にも、今日の会議で全てを決めなければならないという訳ではありませんので、引き続き様々なご意見を頂戴できればと思います。資料1と2と4をご覧ください。まずこれから紹介する答申案ですが、ポイントをまとめたものが資料4になります。上から順に説明させていただきます。一つ目、タイトルは「受動喫煙」の防止ではなく、「路上喫煙」被害の防止とさせていただきました。理由としまして、11月10日の審議会での、子どもの火傷被害防止の視点も盛り込んだ方がよいとの意見から「路上喫煙等による被害の防止」とするという提案です。「路上喫煙等による被害」の中に「受動喫煙」や「美化環境汚染」、「火傷」等があるという整理です。二つ目のポイントとしまして、「路上喫煙」は公道という形で定義しておりますので、その後に「等」を付けて民有地に言及できるようにしております。理由としまして、例えば居酒屋の屋外の民有地に設置された喫煙所の煙が公道に流れ、通行人からの苦情につながっているということもあるためです。三つ目としまして、屋内での「受動喫煙」の問題は法律に任せるということで、既に法律で明確に制限事項が規定されているためで、今回の答申案でお示しする指針等は屋外について言及するものであるということです。四つ目としまして、区域は定めるが「禁止」ではなく「お願い」ということです。区域は禁止区域ではなく「啓発重点区域」という案になっております。理由としましては、マナーを守っている方が大半と考えられるため、まずは「指針」というツールで啓発を強化しようというものです。五つ目ですが、マナーの現状を考えればということで、今の喫煙所を残すような話がありましたが、それで良いのかどうかということで、改めて皆様に考えていただく内容になろうかと思います。最後にスケジュールについて説明します。パブリックコメントをするかどうかをスケジュールと合わせて次回提示を、という意見をいただいていました。市としては市民の行動に影響を与える内容になりますので、基本的にはパブリックコメントは必要と考えています。その場合は、今日結審するということではなく、左の欄になりますが、こちらのイメージになります。また議論の熟度によってはこちらに示しているスケジュール案よりも後ろ倒しになる想定もあり得るかと思っています。続いて資料1をご覧ください。こちら表面に1.はじめにということで、背景等を書いています。具体的な施策の内容に踏み込んだ記述が裏面の第3段落以降となります。読み上げますと、「一方、マナーを守って喫煙される方が大半であると思われるため、まずは路上喫煙等の被害の防止に関する指針(以下「指針」という。)を定め、重点的に啓発する区域を設け、これまでに進めてこられた啓発をさらに充実されたい。それにより、受動喫煙や美化環境汚染、火傷等の被害の防止に関する市民の意識向上に寄与するものと考える。3.喫煙施設について。今回の提言は、主に駅前等の公共空間という人通りの多い場所への取り組みを提言するものであり、喫煙者に対し全面的な制限を課すものではない。よって、駅前等が狭隘な場所であること等を勘案すると、新たに喫煙所を追加設置する必要はないものと考える。JR長岡京駅東口に設置されている既設の喫煙所については、当駅周辺の喫煙マナーの現状を考えれば、指針による啓発強化と対にする形で、当面喫煙所自体は必要と考える。しかし、受動喫煙による健康影響の大きい子どもや、たばこの煙やにおいを好まない者に対する配慮という視点で見ると、現状の施設の状態では好ましくないものと言わざるを得ない。今後、駅前の改修事業等が図られる場合には、事業計画上で可能ならば、望まない受動喫煙の防止が図られる施設への改修整備を求める。また、スーパーなどの事業者に対しても、望まない受動喫煙等の被害防止が図られるよう、指針の趣旨を周知することを求める。4.おわりに。指針の運用による効果を今後検証し、改善の状況を見極めつつ、既存喫煙所の存否を含めた、さらなる取り組みの必要性について検討されたい。」ここまでが、具体的な施策に踏み込んだ内容ということになっています。要約しますと、指針を作って区域を定め啓発強化、ということと、JR東口喫煙所の今後について言及しているという内容になっています。こちらも、たたき台として文書にしてお見せするのは初めてになりますので、このような方向性でよいのかどうか、改めてお考えいただけたらと思います。続いて資料2をご覧ください。指針ということで、路上喫煙被害防止啓発重点区域を定めるということを、この指針でもって謳っています。特に具体的なことを記載しているのが、3.役割というところをご覧ください。⑴市。路上喫煙等による被害の防止に関する施策を実施し、市民等の意識の啓発等に努めなければならない。特に、人通りの多い道路等については、路上喫煙被害防止啓発重点区域を定め、重点的に施策を実施する。⑵市民等。路上喫煙等をしないよう努める。喫煙場所での喫煙は除外されるが、その喫煙により、他人に受動喫煙又は火傷その他の被害を生じさせることのないよう配慮しなければならない。4.啓発区域の指定。啓発重点区域は、人通りの多い駅前等の公共空間を中心とし、隣接する通学路や観光地への動線を考慮し、別に定める。というものです。次に資料3をご覧ください。こちら啓発重点区域のイメージです。こちらは区域のイメージを共有するためのものということで、答申の内容として「ここの道路とここの道路を含めて」というような細かなマップを作っていただいて答申をいただくという想定ではございません。細かく道路まで指定するとなると、個別の道路事情といったこともあるかと思いますので、皆さまには、先ほどの資料2の4の啓発区域の指定に記載しているような内容までの答申をいただきたいというイメージになります。最後に資料5をご覧ください。他市事例ということで、前回の審議会の議論の中で、指針や要綱で路上喫煙対策を行っている市町の現状がどうなのか提示いただきたいということでした。聞き取りベースになりますので、客観的な情報は限られているのですが、今のところ指針や要綱ではいけなかったとか、失敗したというような意見ではありませんでした。説明は以上です。

会長:ありがとうございました。今日は前回出た意見を踏まえて、たたき台を準備しました。前回の審議で議論をしようということになっていたパブリックコメント(パブコメ)につきましては、実施しようということで、市役所では方向性を決めたという形になります。

元々は今年度の今日の会議で結審をするというような話でスタートしたのですが、結果として資料4のスケジュールに示したように、パブリックコメントを実施する場合には7月に結審をすることになります。パブリックコメントを実施しない場合には3月に結審をするということになります。パブリックコメントを実施し、結審を7月にするというのが事務局の提案です。本日は、3月の結審にすべきかどうかということが、今回の答申に係って最初に一番重要なポイントになります。私としては、パブリックコメントントは実施をした方が良いという市の考えと同じでありますので、ここにありますように、3月結審は延期して、7月結審にしたいと思います。そのためにはもう1度会議を入れることになります。これについてはご理解をいただければと思います。

今、具体的な答申のたたき台を示しましたが、パブリックコメントを実施するということになりますと、恐らく原則的にたばこを公共空間では吸わせないという意見と、愛煙家もしくは喫煙者が一定の場所を確保してほしいという意見と、賛否両論にわかれた意見が出るかと思います。今回は2つの点で前回の議論よりも少し深めさせていただいています。1点目は公共空間の駅前の整理をどうするかという諮問でありましたので、駅前に新たな施設を喫煙可能な場所として設ける必要はないと、これは仮に事業者がやらないということであっても、こちら側からぜひお願いをしたいというようなことはしない、やらなくていいというのが大前提です。もちろん、事業者が単独でやられる場合に拒むものではありませんが、事業者と話し合うことにはしてないというのが大前提です。ただ長岡京駅東口に関しては既存施設があります。市役所の中でも、その後いろいろ議論をしていく中では、直ちに撤去すべきだという議論、現状の施設では適さないという議論、また東口の整備計画の関係でどうしたらいいのか、いろいろな議論が出てきたようです。答申案には建築計画上、可能であればどうしたらいいのかという話で書いてありますが、これは可能ということを前提に議論しているわけではありません。不可能な場合とか、望ましくないという判断を、パブリックコメントも踏まえて下す場合もあり得るということで、ここの表現を書き加えた形となっています。以上の駅前の所が1点目です。

2点目は、前回皆さんの方から、スーパーマーケットとか特定の場所について駅前と同じ公共性の高い空間としても言及した方がいいのではないかということで、答申の1番最後の所に、スーパーマーケットについての言及も書いてあります。以上2点の公共空間について、今日は議論で深めていただければいいかなと思います。

また現在の提案が前回までの皆さんの議論を踏まえたものになっているかどうか、ここについてはもちろん意見を出していただければと思います。ここからは自由に審議をしたいと思いますので、発言ください。まず、駅前の整備は基本的には要請をしないということ、東口についてどうするのかという1点目のところについて集中的に議論を交わしたいと思います。いかがでしょうか。

A委員:答申案の喫煙施設というところの7行目ですが、受動喫煙による健康影響の大きい子どもや、たばこの煙やにおいを好まない者に対するというのがあるのですが、限定されたような言い方になってしまっていて、例えば妊婦さんというのは影響が大きいと思うのですけど、等を入れるか妊婦さんを入れてもいいのかなと思いまして、いかがでしょうか。

会長:確かに子どもさんと、においを好まない人達ということに限定するのは、指摘されるかもしれません。等を入れるか、もう少し例示を増やすかにした方がよいと思います。ただ例示を増やしても、こういう人も入るんじゃないかと必ず議論になりますので、受動喫煙による健康影響の懸念を持つ方々、たばこの煙やにおいを好まない方々に対する配慮等とか、次回までに事務局と詰めて、対象者を特定はしないけれども、きちんと意識はしているというように、うまく表現したいと思います。

会長:少し論点を広げていきます。スーパー等についても言及していますし、私どもが提案した路上喫煙という言い方で答申を渡すことになってきますが、ネーミングのあり方や提言のあり方、このあたりが皆さんの議論を踏まえたものになっているかどうか、意見をいただければと思います。資料1の市長にお渡しする答申の文章のところが1番ポイントになります。資料2の指針の個別の表現などについては、細かな問題点は出てくるとは思わないので、資料1のところの議論をいただければと思います。

B委員:先ほどの説明のなかで、資料2の指針の4の啓発区域の指定については、アンダーラインが引かれていまして、最後に別に定めるとなっています。資料の3で小学校であるとか保育園、中心の所の囲みとか路上で色付きの地図がありますが、区域はこのようには指定しないというように聞こえたのですが、どのような形で啓発重点区域を定められるのか、最後の別に定める、がどのようなものになるのかということについて、ご説明いただけないでしょうか。

会長:事務局の方から、別に定めるといったときの別の定めは誰がどういう形で作っていくのかということについてお願い致します。

事務局:皆さんに答申いただくのが、資料2の4の文字で書いた表現ですね。答申としてはここまでを頂戴したいと思っています。例えば学校とか観光地への動線ということについて、文字で答申を頂いた上で、マップの部分については、市として決定していくということになります。資料3の図面はあくまでイメージの案ということになります。また、定め方はこのように線的な定め方になってくるかなと思っています。あと、誤解を招いていたら申し訳ないのですが、資料3の表面の左上の長中や六小というところについて、一見エリアを定めているように見えたかもしれませんが、ここは学校の場所を示しているだけになります。あくまで今回のエリアとして想定しているのは、アゼリア通りと天神通りと、JR長岡京駅前と、それに続く学校への動線と、そういったイメージを持っています。

会長:市の方で改めて議論をして、市民の皆さんに提案するという形で、我々は事後的な報告を聞くという形になるだろうと思います。

B委員:学校については、通学路が入らないと、と思います。前回のワーキンググループで意見が出ていたように、子どもさん達への火傷の心配とか煙が充満しているとか、ポイ捨てがあるとかという問題は通学路で起こっているわけですから、それが含まれるような指定の仕方でないとだめかなというように思いますので、お願いをしたいと思います。パブリックコメントの時には資料3のような区域の指定に関するものが具体的に示されるのでしょうか。

会長:それについてはぜひお願いしたいと。あと観光地というように書いてありますが、ここで観光地への動線は出てきませんので、そのあたりは私達が決めた指針と整合性が取れる方向で議論いただきたいということで、私の方から市にお願いしたいと思います。今、B委員から出されました2点目の質問について、事務局はいかがお考えでしょうか。

事務局:今の時点では、図面に起こしたものについて、パブリックコメントで意見募集するということは想定していないです。おそらく個別の道路についての意見が上がってくると思いますので、そういった意見を集約するというのは難しいのではないかと思っています。

会長:そういうことだそうですが、いかがでしょうか。パブコメの中ではどういう場所がとか、どう定めるのかといったことが積極的に出てくることもあります。ただ現状では、そうした示し方をすると、どこがという場所の論点になってしまいますので、指針をまず認めていただくというところに議論がいくように別に定めるということにしたいと、図示はしないということだそうです。

B委員:とてもカモフラージュされたような気がするのですが、資料3のような地図も示されないということなのですね。通学路や観光地への動線を考慮し、という言葉だけなのですね。市民の皆さんにどれだけ分かりやすく伝わるのかなと。身近に住民の方が日頃感じておられるご意見をどれだけ拾えるかというのがパブリックコメントで大事になるかなと思いますので、私としてはそんなに怖がらずに皆さんの意見を聞いてあげるというのも大事かなと思いますので、努力していただけたらと思います。

会長:その点について、委員の皆さんどうでしょうか。例示をしてパブリックコメントすべき、あるいは別に定める内容はこのようなことを考えているということを含めて示すかどうかということについてです。もちろん指針を決めるということとは別の話にはなりますが、一定の情報をパブリックコメントのところで問うということをした方がいいのか、そこでどのような反響を起こすかということを考えるとより慎重になった方がいいのか、少し判断をしかねますので、意見があれば発言ください。

C委員:最終的には危険度が高い通学路の例示がされなければ、こういう取り組みというのは、もう一つぱっとしないのではないかと感じています。今の段階では明示しないということなのか、最終的な段階までにはするということなのか、それが理解できていないのです。どうなのでしょうか。

会長:明示について、啓発区域はここの場所というのは、通路上に掲示物ができるかどうかは分かりませんが、市の広報物やウェブサイト等では周知されるべき情報だとは思います。今の段階ではパブリックコメントまでに準備をするのかどうするかですね。本委員会で線と面を決めていくというような議論を今できるのかと言えば、一般論やおおよその通りは分かりますが、この通りがもれているもれていないという話になると、正直申し上げて近隣住民ではないので自信が持ち切れません。別に定めるという言い方ですので、市の方でいろいろな関係者も含めて意見集約をしていただいて提案を示すということになりますので、この委員会で責任を持って全部の線を引くということはできないだろうと思います。その上で、C委員が言われたように、どのタイミングで皆さんにお示しし、その結果の反応によってどのように変更や修正があり得るのか、あるいは、啓発区域ですから、あくまで市で決めてお願いしますということでいくのか、そのあたりは市役所としてはどのように位置付けられますか。

事務局:今の時点でこういう方針だと断言はしかねるのですが、意見を聞いていまして、文字化された指針をパブリックコメントするにあたっては、通学路の動線というのはこういうイメージです、という図面をお示しするというのは、一つ検討を要することかなと思いました。そのイメージを共有した上で意見をいただくという方法は、確かに有効かもしれないと思いました。

会長:市役所の方で前向きな形で詰めていただくということでお願いします。パブリックコメントにも参考資料としてこのようなことを考えているという示し方ですね。

D委員:学校の通学路の件なのですが、小中高とありますね。乙訓高校となるとかなり広くなるし、電車で来る子もいると思います。学校は小中高とありますので、そのあたりを配慮していただきたいです。小学校については集団登校がありますのでだいたい道が分かると思いますので、小中高の違いですね、それを分けていただくか、あるいは立命の中高だとかなり広範囲になりますし、そのあたりを考えていただければと思います。そういう意味で別に定めるということで市が行政の枠として考えるというのは賛成します。

E委員:通学路と学校関係の話を聞いていますと、通学路に関しては通学時の安全のことをだいぶ加味していらっしゃるようで、喫煙のどうのということよりも、そのあたりなのかなと感じました。それと登校班の人数や、学校に通う子ども達の家の位置関係によって、通学路は少し変えたりしますので、そんなにきっちりとしなくていいのではないかという感覚を持っているので、この動線あたりでいいかなという意見です。

会長:委員の意見を伺いますと、通学路に対する一定の指示は必要だけれども、小中校の区分によっては通学路が一定しないこともあり得ますし、子ども達の通学上の安全ということを最重点に考えれば、あらゆる経路を必ずしも網羅しなくても、現実の通学路のところを定めればいいという意味では、資料3のイメージに近いところでもいいのではないかということでありました。その上で、どの通学路に線を引くべきか、中学や高校はどうするのかということについては、市役所部内でもう一度話し合っていただく方がいいような気がします。もちろん、小学校や幼稚園、保育所等については、はっきりとした線を引こうということについては、本日の委員会で確認できると思います。パブリックコメントにかける参考資料として、皆さんにお見せするような準備をしますが、それがどういう内容のものになるのかは預かって、市役所の中で揉んでいただけたらと思います。他の論点で意見ありますでしょうか。

会長:パブリックコメントは実施するということで異論はありませんか。日程を含めた大きな変更になりますので、委員会としての審議スケジュールについての確認をここでしたいと思います。パブリックコメントをして7月の結審を見込むということでよろしいですか。特に異論がなければ、そのようにさせていただきます。

F委員:スケジュールについて、指針の制定から周知期間が6カ月なのですが、これは何か法律等で決まっているのでしょうか。

事務局:特に決まっていないです。

F委員:ではこちらの方で決められるということですね。

事務局:おっしゃるとおりです。

F委員:それでいくと、6カ月もいるのかなと思ったところです。むしろ早く出して早く実行した方がいいのかなという気がしました。パブコメをするということもあるので、なおさらですけど。6カ月を取っている理由をお聞かせいただきたい。

会長:通常6カ月を取るということが多いということなのでしょうか。それとも私どもの判断、あるいは扱う事柄によって長くしたり短くしたりということが可能なのでしょうか。

事務局:特に決まりはないので、短く集中的にするという方法も可能だと思います。ただ例としては、最近長岡京市で大きな動きがあったごみの指定袋制の周知期間がだいたい6カ月くらいだったということもあって、その例に習い6カ月としています。

会長:周知期間については、最近の例で6カ月ということだったのですが、必ずしもそれに従わなくてもいいということであれば、指針の制定自身は議会の承認は必要ないと思いますけれど、12月の議会等を経てからというタイミングでこれくらいのイメージですか、それともこれは9月のところで議会をするイメージですか。指針の制定と周知期間の関係を教えてください。

事務局:スケジュール欄には記載していないのですが、議会等の対応が必要と思っています。指針制定の直前の月がどれも議会の月になるように配置していまして、一番左の案でいいますと12月議会を想定しています。

会長:パブリックコメントをする方向で、そして12月の議会を経てから指針を制定するということですから、1月はじめに指針制定を行うということです。あとは周知期間から実施までの期間を短くするのかどうするのかということです。一つの案で申し上げますと、学校の学年歴が改まる4月1日にするという案です。通学路では喫煙等のマナーや問題点について、大人は頑張ってやらないといけないのだという意味で4月の方がいいのか。あるいは子ども達に話をするような時間も必要だということであれば、学期が始まってからの方がいいのか。そのあたりは6カ月という数字以上に重要な判断材料かなと思いますが、いかがでしょうか。F委員はもう少し早くした方がいいだろうと意見ですね。

F委員:先ほど例を出していただいたごみ袋の件と比べると、ごみ袋は一般の方皆さんに影響が大きいものでもありますし、事業者の方の影響も大きいので、6カ月というのも納得できます。一方、今回は中身的にも、たばこを吸われる方にとっては影響があるかもしれませんが、何かしら強制をするという類のものでもないし、何より子どもであるとか受動喫煙とかによって健康を害する方がいらっしゃる可能性があるということを考えると、できるだけ早く、もちろんあまりに拙速になるのはいけないと思いますが、6カ月取るほどのことかなと言われると個人の考え方とすれば、そこまでいらないのではないのかなと思います。

会長:それではこれについては、ここで確定をしなくてもよいと思いますので、パブリックコメントの様子を見て周知が必要で、例えば啓発重点区域についてどこなのかときちんと示すことの論点がものすごく重要だということになればそれにふさわしい周知期間を取らなければいけません。そこが大きな論点にならなければF委員が言われたように、できる限り早い実施状況を作っていく方が、今の法律の趣旨にも合致する気がします。周知期間の決定は、パブリックコメントを見てということで、もう少し後で決定してもよろしいですか。今日ここで決めた方がいいですか。

事務局:周知期間のスケジュールは今ここで決めていただかなくても、柔軟に対応できる時間はあると思います。パブリックコメントの内容によって、例えば答申いただく内容が変わる可能性もあり得るかと思っていますので。

会長:本日の議題第2のところにつきましては、市長にお渡しする答申の最初の文章と指針の内容、指針とともに示す区域の図示という参考資料をパブリックコメントにかけた上で、市長に最終的には提出しようということで確認をしたいと思います。今ありましたように、パブリックコメントの状況を踏まえて、7月下旬の答申自身の内容に一定の変更や情報をより詳しくするというようなことが必要かもしれません。また、周知期間についても、そこでどの程度がその事柄にふさわしいのかを議論したいということで、二つ目のところパブリックコメントを踏まえて答申とか周知期間を定めようということで、今日のところは継続ということです。1点目、2点目よろしいでしょうか。

会長:ありがとうございました。それでは今日の段階で議事の2、駅前等の公共空間における喫煙のあり方についてということを、ここで閉じさせていただきます。2部制ということですので、ここで換気と休憩の時間を入れたいと思います。

事務局:スケジュールの確認ですが、資料4のスケジュールの一番左をご覧いただきたいのですが、今の話ですと5月頃にパブリックコメントをかけるということなのですが、そのパブリックコメントにかける案は、今日いただいた議論を踏まえて微修正をする必要があるかと思うのですが、その内容については会長と事務局一任ということでよろしいでしょうか。

会長:JR東口の所の人の例示の仕方を変えようとか、資料3についても一定確信を持ったイメージで区域を指定して示すとかいくつかございましたのですが、そこは会長と事務局一任でよろしいでしょうか。そうしてパブリックコメントにかける案を作るということでよろしいですか。郵送やメールといった方法でご確認いただく必要がありますでしょうか。問題がなければ責任を持って対応させていただきますので、私と事務局と、必要があれば副会長と相談するということで進めさせていただいてよろしいでしょうか。

会長:ありがとうございます。それでは正副会長と事務局で確認をして、パブリックコメントの案を確定したいと思います。それでは休憩をはさみ、19時に再開したいと思います。

議事3 第三期環境基本計画骨子(案)について

会長:では再開したいと思います。議事の3番目は「第三期環境基本計画 骨子(案)」についてです。去る1月25日、計画改定作業部会ということで、私が部会長を務めさせていただき、第三期環境基本計画の骨子について審議を行いました。部会では、市としてSDGsにどう貢献するのか、分かりやすく示してほしい、といったことや、担い手についてどう考えているのか踏み込んだ内容を出してほしいと、あるいは出すべきだというような様々な意見があったことをご報告申し上げます。今日は、前回審議を受けた修正案を示していただいています。詳細については、事務局より説明をお願いします。

事務局:資料は6から12です。まず資料の説明になりますが、まず資料6をご覧ください。アンケート結果のポイントです。1月の部会の方では、詳しく内容を紹介させていただきました。本日の会議では、説明を割愛させていただきますが、ここで載っているようなアンケートの結果も踏まえた骨子案を紹介させていただきます。次に資料7ですが、こちらは説明のメインとなる資料ですので、一旦飛ばします。次に資料8です。こちらは二期計画と三期計画の施策体系比較表ということで、左が第二期環境基本計画、右が第三期環境基本計画となっています。変更となった箇所が赤字になっていまして、右側の緑の部分が気候変動の適応計画の部分になります。新計画では気候変動適応計画を兼ねるということですので、この部分が適応計画になってくると。左側の一番下の5番の協働の部分ですね。こちらの方が三期の方でなくなっているという訳ではなくて、整理の仕方が変わるということです。5番の部分は行動目標的な部分ですので、二期計画での一定の成果を踏まえまして、三期計画ではSDGsの分野横断的施策として整理したいということで、後ほど詳しく説明させていただきます。続いて資料の9番です。第三期環境基本計画施策体系単位施策概要ということで、単位施策(小分類)ところまでが骨子の内容になっています。右の概要欄は非常に細かな内容になりますので、説明は致しませんが、気になる点があればご指摘いただければと思います。ここに書いてある文章の内容を今日確定させるということではなくて、本編を作る中で、ここに書かれているような文章が出てきますので、その際にもご指摘いただく機会があろうかと思います。続いて資料の10番、こちら後ほど説明する資料となりますので飛ばさせていただきます。続いて資料11と12です。資料12は適応に関して一般的な話として国が示している説明資料になります。資料11は長岡京市として気候変動適応をどういった形で施策を打っていくのかということで、一番左の列でこれら四つの施策を進めていこうというものです。一つ目、気候変動に適応した事業等の継続支援ということで、気候変動によって影響を受けやすい農業と、それ以外にも、観光業など、花の開花時期が変わるといったことで影響が出る事業もありますので、そういった点に対する支援が必要だというものです。二つ目が将来に渡り安全で安定した水資源の維持ということで、温暖化になりますと当然水不足ということもあり得ますので、対策が必要だというものです。三つ目が、移り変わる自然生態系の監視・保全と感染症・熱中症対策ということで、温暖化になるとニホンジカが増えて作物被害が増えるとか、熱中症が増えるとかといったことがあり得ますので、それに対する施策です。最後に四つ目、災害に強く新しい気象環境に適応したまちと森づくりということで、災害が増えるのではないかということに対する施策です。災害対策の細かな中身については、地域防災計画等で論じていくべきことかと思いますが、ここでは代表的な影響と対策について本計画にも載せていく必要があるだろうということです。前回1月の部会でご指摘いただいたのが、1番最後2行に追加記載しております。気候変動によって災害が起きると停電になる機会も増えるのではないかということで、自立電源の確保とか、再エネを地域で使える仕組みを作ろうといったことです。冬に停電しますと、暖をとるということも現実的に考えなければいけませんので、日頃から断熱性能の高い家に住むことも適応策になるということです。また、大規模災害になりますと、公共サービス自体に影響が出ることも考えられます。市役所としてのBCPというもの当然考えていかなければいけないと思います。それではメインとなる部分の説明をさせていただきますが、資料10と資料7をご覧ください。資料10ですが、一つ目のポイントとして、2050年ゼロカーボンを見据えた計画にしています。2050年ゼロカーボンシティの宣言もこの三期計画のなかで謳っていきたいと思っています。その数値目標として2030年度温室効果ガス削減目標40%以上ということで、市として目指していきたいと思っています。そのために何をするのか、2050年ゼロカーボン社会をどうやって達成するのかということで、これまでの常識、価値観、ものの見方・考え方そのものを変えていかないといけないという話でした。もちろん、手法としては、例えば規制をかけるといったことも効果の高い手法としてはあります。たとえば、国が2030年代半ばまでにガソリン専用車の販売を禁止するといった規制は効果が高いと思いますが、我々基礎自治体としては、市民の最初の窓口となるところですので、その役割としてはやはり啓発の部分が大きいのだろうと思います。ただ、従来通りの啓発をしていたのでは、ゼロカーボン社会というにはほど遠い道のりと言わざるを得ません。そこで資料10の二つ目に繋がっていくわけですが、そのための仕掛けとして書いていますが、これではその後に続くSDGsをそのためだけにやるのかと見えてしまいそうなのですが、そうではないのでいったん置いておきます。長岡京市として環境の切り口からSDGsにどう貢献するのか分かりやすく表現した方がよいという意見を、1月の会議では多数いただいていました。それを受けて資料7の青色の部分を新たに打ち出したものです。SDGsは皆さんご存じの通り、17のゴールを目指すものですが、その理念の中で特に大事なのは、何かを立てたらもう一方が立たないというようなことではいけない、ということだと思います。例えばSDGsのゴール8番の経済成長を優先するあまり14番とか15番の環境に係るところが犠牲になるといったことではいけません。逆もまたしかりで、経済も一方で大事なのだから、環境問題の対策を考えるにあたっては、経済を犠牲にしてでもといった呼びかけになってしまうと、その呼びかけは決して世界には広まっていかないということになります。17のゴールをパッケージで向上させるような、横断的な視点が必要というのが、このSDGsの特に大事なところかと思います。話を戻しますと、これまでの常識や価値観、ものの見方・考え方そのものを変えていくということにも通じるかと思います。ゼロカーボン社会を目指す意味でも重要な視点になってくると思っています。長岡京市として環境の切り口からどうSDGsに貢献するのかですが、まずは資料7の見方ですが、縦の緑のラインをまずは見てください。気候変動対策、資源循環、環境共生、都市環境が従来型の縦割りの分野分けになります。この中身には次世代自動車やプラごみ問題など、近年クローズアップされているトピックは漏らさないように取り込んでいるつもりです。こうした縦割りの分け方にもメリットがあると思いますので、こうした分け方も必要かと思いますが、こうした縦割りの視点だけでは足りないということかと思います。そこで横向きの青の4本ラインを見ていただきたいと思います。縦の緑のラインを横串で刺すような形で表現しています。市として環境の切り口からSDGsにどう貢献するのかというビジョンを示したものであり、文字通り分野横断的視点ということです。横串の一番右、フレームを飛び超えている部分もあえてそうしているポイントでして、環境を切り口としながらも、環境の枠に捉われない経済・社会への貢献をしていくのだという決意を表しているものであります。個々の横串の中身ですが、ゼロカーボン社会を目指し環境に優しく地域経済が循環するまちということで、経済を犠牲にするのではなく環境に取り組む中で新たなビジネスモデルやビジネスチャンスにも繋がっていくというものです。また、アンケートでは事業者とのコミュニケーション不足という課題を知ることもできましたので、事業者との関りというのもこの中で持っていく必要があるだろうと思います。前回の会議でも、温暖化対策のカギを握る事業者との関りがほしいという意見もいただいていました。二つ目ですが、環境と調和のとれた新たな地域の魅力を創造するまちということで、例として西代里山公園の整備ということを、既存事業として当てはめていますが、近代的な都市整備、都市環境づくりのみを進めていくということではなく、地域の良さとか地域の魅力発信に繋がるようなまちづくりを同時に考えていこうというものです。三つめがエコライフと暮らしやすさを両立するまち、例としてCOOL CHOICEの啓発、ということで、エコライフイコール我慢するということではないというメッセージです。我慢できる方はされたらいいと思うのですが、それを世界の皆さんにしていただけるかというとそういった啓発の仕方では限界があるので、暮らしやすさにも結果的に繋がるといった啓発の仕方が必要だと思います。四つ目、持続可能な未来を築く人が育ち・学び・人がつながる環境の都ということで、第二期環境基本計画で言うところの5番目の柱に当たる部分を、こういった形で整理したということになります。続きまして、下の方に行きまして、第6章(仮称)人結び・SDGs見える化プロジェクトです。昨年11月にいただいている三期計画の方向性の答申の一部軌道修正をしたいというものです。方向性の答申では市民協働とか担い手といった推進手法のところで、小学校区を単位として校区ごとのリサイクル率などを見える化してやる気に繋げていこうということでした。その後、中身を踏み込んで検討する中で、校区ごとのリサイクル率といった指標が満足に出せないということが分かりました。また指標を公表することに対する人々の受け止めは様々ではないかとか、担い手を校区に限定して、こちらの意図する取り組みを結局お願いしてしまうことになって、かえって校区の活動に水を差すような結果になってしまわないかといった懸念があり、軌道修正したものです。一方で、担い手をこれから探すといったことや、地域の自主性のみに任せるといったことでは、2030年に目指す未来像は到底実現できないという意見を、1月の部会でもいただいたところです。そこで、今日の提案になるのですが、担い手をこれから探すのではなく、今ある団体など主体同士を結びつけることに特化しようという提案です。画一的に校区や自治会というように主体を決めるのではなく、個々に得意分野や許容できる負担の範囲やペースがありますので個々の事情に応じた結びつけを行い、4本の分野横断的横串の施策を推進していこうというものです。現状のイメージでは、集合的なプラットフォームとなる会議体を作るのではなくて、4本の分野横断的横串の施策の内容に応じて、市や、可能であれば中間支援組織が結び付け作業を行うといったイメージです。以前に放置竹林対策と温暖化対策と地域経済循環を同時に実現しようということで、まさに分野横断的課題解決を図るために、竹の利活用をテーマに竹林ボランティアや事業者、農協、農家さんなどを集めたプロジェクト会議を主催したことがあるのですが、テーマに応じたプラットフォームというのはそのようなイメージです。環境基本計画の全体を扱うような集合的なプラットフォーム作りをする場合のメリットもあるとは思うのですが、今回では今述べたような手法を想定しています。もう一つのポイントは、団体同士を結び付けて取り組むSDGsの取り組みを見える化していこうということです。地域、市民の取り組み、頑張りを目に見えるようにということ自体は、昨年11月の方向性の答申でもいただいていた大事なコンセプトでした。4本の分野横断的SDGsの取り組みを推進するために、立場の異なる主体同士を結び付けて取り組みを促進する訳ですが、その取り組みを見える化することで、市民から市民への啓発を活発化させ、そして環境問題の自分ごと化を図ろうというものです。当然、市から市民への啓発はもちろん重要なのですが、井戸端会議のようなお隣さんは取り組んでいるというような情報が、行動変容にも繋がりやすいと考えるからです。見える化に当たっては、ありとあらゆるメディアを駆使しないと、という助言もいただいていますので、そういった点も意識して進めていきたいと思います。次に資料10に行きまして、三つ目として、温暖化対策実行計画(区域施策編)を併合することとしています。また、四つ目として、新たな計画である気候変動適応計画を兼ねる計画としています。最後、その他の施策のポイントについてはご覧のとおりです。以上で説明を終わります。

会長:ありがとうございました。資料7のところで皆さんにご確認いただきたいのが、第1章から第8章までというような構成の中に示された基本計画のあり方の所です。第4章、第6章のところが新たな形で再提示されました。こういう大きな計画構成で良いだろうかということについて、さらにご意見をいただければと思います。第5章の基本施策のところに1から4までの領域と、それぞれについての両かっこで書かれている施策目標や具体的な施策についてのリストアップがあります。この点についても、ここの点が足りないとかここの表現は考えた方がいいとか、いろいろな議論があれば出してください。今日は大きな目次の立て方に示される計画の構造と、第5章に列挙された諸施策の書き方、設定の仕方、ここをまずは議論いただきたいと思います。いかがでしょうか。

C委員:資料7の第5章の基本施策で2.水と資源が循環するエコなまちづくりで、1人1日あたりの収集ごみ量を減らすという目的がありますね。これに関して日頃私が感じるのは、最近プラスチックごみを減らそうということで、スプーンなんかも有料にしようとか、減らそうとかいう取り組みが全国的にも展開されるような動きがあっていいことだと思います。紙についてももっとできることがあるのではないかと思います。毎日新聞に入ってくる広告などのチラシが、1カ月になったら大変な量になっています。中にはありがたいチラシもありますが、なくてもいいのが大半だと思います。これについて制約がないというのは、今の時代に遅れているのではないかと思います。長岡京市からは、一つの企業でしたら1カ月に1回しかチラシを入れたらいけないとか、制約を設けて紙のごみを減らすという具体策を展開したら面白いのではないかと思いました。もちろん、商売の邪魔だとか懸念されるのもあると思いますが、みんな平等に適用するのであれば、一つの企業、一つのお店が困るということではないと思いますので。今、ネットの世の中ですから、紙のチラシに頼らずに、もう少しネット的な情報で広告することもできると思います。紙を使わない広告にウェイトが変わっていくような、あるいは回数を減らして中身を充実させる工夫に変わってもらえれば、ごみの量が減らせると思うので、取り入れてほしいなと思っています。

会長:今のところは第5章のところですね。廃棄物の発生抑制というところから、資源の再生利用、適正処理、いろいろなところにまたがる議論だと思います。1点目の廃棄物の発生抑制のところに、食品ロス・プラごみの削減と記載があって、2番目のところはごみ減量につながる広報活動等という形になっているのですが、今の話ですと、ここに紙であるとか何らかの削減の具体策を入れないかということだと思います。

会長:個別の施策につきましては、これはあくまでも骨子です。事務局から説明がありましたように、本編を作成する段階では、もう少し具体的な内容であるとか、施策の提案であるとかが書き込まれていくことになると思います。その中で、委員が発言されたように、食品ロスとプラごみの削減だけにならないようにして、ごみ全体の削減を市としてどう進めていくのか、いろいろな分野で考えようという申し渡しをして、今後計画を立てていくということでいかがでしょうか。

C委員:分かりました。

会長:ありがとうございました。他いかがでしょうか。

B委員:前回ワーキングの時に委員の皆さんから意見が出て、SDGsについて青い4本の横串を通していただけたというのは、分かりやすくなって良かったとは思います。しかし、4本目の柱の持続可能な未来を築く人が育ち・学びというところが、基本施策の中に抜けているのではないかと意見を言わせていただいたのですが、今もまだ抜けているかなと思います。事務局の案では、第6章の方に、施策ではなくてプロジェクトとして打ち出して、ここで人づくりをやっていこうということのようですが、プロジェクトをやっていくことはいいことで、アクションを起こしていくという意味ではいいことですし、既存の団体の人達を繋いでいくというようなことはいいと思うのですが、第5章の基本施策の中に未来の人づくりというのをきちんと押さえないといけないだろうと重ねて思います。資料10のメモに書いておられるところには、SDGsの視点をきっかけとした価値観の転換が必要というように、前回の意見をきちんと言葉にして入れていただいています。一方で、価値観の転換なんてそんな簡単にできるものではなくて、災いがある意味で幸いしているというか、東日本大震災から10年目を迎えて振り返ってみると、あの時が人々の考え方の転換点になったのではないかというのは皆さんも思っていらっしゃると思います。さらにコロナ禍の中で、人々が都市に密集して暮らすのがよくない、これは人類に対する警鐘だというようなことを今教えてくれていると思うのですが、私達の価値観を変えていく時期になっているよというのを伝えるために、SDGsということで分かりやすく指標17のタイルで示してくれていると思います。こうしたことを、第5章の基本施策の中にきちんと具体的に落とし込めているかどうかということを点検しないといけないと思います。前回私が意見させていただいたのは、4の快適で安心な都市環境づくりのところが従来と変わっていないのではないかという意見を言わせていただきました。まず快適さについて、もう快適、快適と言わなくてもいいのではないかと思います。快適を求めるあまり自然を壊すことも多々あったわけです。都市環境というところで、長岡京市は都市かもしれませんが、西山や自然の川を抱えていて、自然との共生のまちでもあるわけです。古い街道や街並みが残っており、古墳があったり、お城があったりと、歴史があるわけです。そういうこれまでの長岡京市の自然や文化や歴史というものを大切にしたまちづくりをしましょうというのを、4のところに置いてほしいなと。都市環境という言葉も、⑵に都市環境に配慮したまちの整備とあるのですが、例えば「都市」という言葉を消すだけで環境に配慮したまちの整備というように、だいぶ印象が変わって、H委員がおっしゃられたグリーンインフラの活用という新しい項目も活きてくると思うのです。また、⑸の適切な環境管理という言葉はおこがましい言い方だと思います。自然に学ばなければいけない訳ですから、ここは教育、それも学校教育だけではなくて、社会教育も入れて、企業でも教育、自治会や校区でも教育、そういったものに力を入れますということを打ち出した方がいいのではないかということです。都市環境というよりも社会環境を良くしていくと、自然に近いものに社会環境を変えていくというような、そういう意味合いをにじませた方が、市民の方には、変わるのだなというメッセージが伝わるのではないかと思います。

D委員:この計画の大きなフレームとしてはいいと思います。SDGsについても取り入れているし、非常にいいと思っているのですが、ただ17の目標があって全部網羅的にやっているということなのですが、私が持っている本に書いてありますように、脱成長というような感じで書かれていて、本当に17の目標をかけて全部ごっちゃにしてできるかと言えば困難であるという感じで書いています。計画に反映するとかいうことではなくて感想として言わせていただきたいのですが、SDGsへの貢献というようなところ、価値観の転換というところが出ています、ゼロカーボンというようなことがありますので、同じような道はまずだめで、脱成長路線ということで、その答えとしては、西山もあるし歴史もあるということで、もしここをSDGsへの貢献というのを脱成長経済というような感じで置き換えたら、ゼロカーボンもいけるし、環境と調和したということになっておさまりはいいのですが、やっぱり無理というような気もします。本当に答えを出そうと思ったら、そういうことも必要なのかなという気もしています。通ると思って言っているわけではないので、感想として思っているということでお聞きください。

会長:他の委員の皆様、ご意見があればお願いします。

G委員:横串の4本について、例示の取り組みは挙がっているのですが、縦の四つとは別に何かここについても具体策を計画の中で挙げていくような構造をイメージされているのでしょうか。それとも縦の四つがこのような4本の横串で繋がっているのだよみたいな見せ方にしていくのでしょうか。そのあたりのイメージがあれば教えていただきたいのですが。

事務局:今のG委員のご質問に答えることで、B委員のご意見にも答えることになるのかなと思うのですが、この4本の横串は、今は骨子ですので、あくまでキャッチコピーだけを示しているものです。本編を作る中で、横断的な視点の中身というのは、本文の中で書いていく必要があるだろうと思っています。それが、縦の柱の中身のように、箇条書き的に施策を書くことになるのか、あるいは文章的に書くことになるのか、そこまでのイメージはまだできあがっていないのですが、本編の中で内容をつめていくことになろうかと思っています。前回の部会でのB委員の意見も踏まえた上で今回の提案をさせていただいたわけですが、4番目の都市環境のところについては、第二期環境基本計画の「環境の範囲」に含めていたことでもあるので、横串の施策の中身を書く中で、B委員がおっしゃられたまちの魅力であるとか、人づくりの施策とか、そういったことに触れていく形が、構造的にいいのかなと思いました。

G委員:横にも具体的なものがないと見えてこないと思うのですが、縦と繋げないと支えきれないというか、ボリュームが出ないというか、目標達成できないという感じもしますので、繋いでいきながら見せていただけるとありがたいかなと思いました。

H委員:横串というのはチャレンジングな感じでいいと思います。ただ中身がないと若干分りにくい部分が出てきてしまうと思います。横串にしたことによって、縦のバラバラよりも効果がある、相乗的な効果が生まれるということでなければ、やっている意味がないので、相乗的な意味、効果が、どうしたら環境基本計画で目に見える形で示せるかというところがみそになるのかなと思いました。第5章の基本施策というものを活かすために、第4章の考え方を取り入れるということで、4章が先がいいのか、5章が先がいいのかは分からないですが、横串を入れたことの良さというものをどう示すかというのが大事だと思います。先ほどおっしゃられた竹のプロジェクトみたいなこととか、C委員がおっしゃられた紙をなくす、プラスチックを使わない、長岡京市の中では新聞紙でくるんでものを売るみたいな、いろいろなプロジェクトを例示していただけるととてもいいのではないかと思いました。

A委員:4本の矢を右端の赤枠でくるんで、第6章の人結び・SDGs見える化プロジェクトというところに繋げられているということだと思います。見える化プロジェクトというところで、いろいろな団体同士を結び付けて取り組みを促して、活動内容の積極的情報発信、見える化を行うということで、高校生、事業者、自治会・校区コミュニティ等地縁団体、テーマ団体云々とあるのですが、団体同士を繋ぎ合わせていこうというイメージについて、今時点で具体的な何か仕掛けを考えていらっしゃるとか、私達にヒント的なものが見えたらいいなと思うのですが、何かイメージしやすい例があればお願いします。

事務局:縦串の従来型の施策の分け方のそれぞれが、横断的に活きてくるような視点が必要だということで、それが横串なわけですが、例えば1の脱炭素の⑶の②のゼロエネルギー建築物の普及促進を例に挙げますと、既にある事業で例示しますと、エネルギー効率の高い建物を普及させるために、単に補助金等で支援するだけでなくて、市内の工務店を使ってくださいというのを条件にしています。そうすることで建物の省エネルギー化ということだけでなく、地元の経済循環という他の分野にも同時に貢献すると、こういった横断的なものの見方を、この四つの縦の柱のそれぞれの施策を実施するにあたって持っていこうということです。他に例示を挙げますと、省エネの推進のところで、同時に校区のコミュニティとか環境の枠を超えたところにも貢献をしていきたいと思っていますので、小学校区で省エネ講座をするにあたっては、府が委嘱している温暖化防止活動推進員と校区を繋げて、省エネの啓発もするし、そこで新たなコミュニティが生まれると、そういったイメージですね。B委員やG委員がご質問いただいたところは、この横串はいいのだけれど、個別的な部分が見えないので、疑問を持たれたということだと思いましたので、本編を作る過程では、中身をつめ、例示等を示していく必要があると思います。

会長:全体としてこのような形で進むにしても、今後若干手を入れていく必要があるかなと思うのですが、今日どこまで修正をして、骨子案として次年度の委員会にお渡しするというようにしましょうか。今までの話は、今後中身を相当議論していくということであって、微修正というようなことではなかったと思います。今日は原案を議論いただきましたが、骨子をいままでのやり取りの中で修正して次年度に送らなければならないということがありますでしょうか。それとも今の議論を念頭に置いて、次年度に引き継ぎながら進んでいくということでいいのでしょうか。進め方についてどう考えていくべきか、事務局の考えをお聞かせください。

事務局:今日委員の皆様からいただいたたくさんの意見に対して、事務局として思っていますのは、この横串の具体的施策であるとか中身が見えてこないが故の議論、質問だったかと思います。ですので、いったん「骨子」としてはここまでということで、おおむねこういった形にさせていただきたいとは思っています。そして次年度、本編作成の中で、この横串の中身を具体化していくという、そういう進め方ではいかがでしょうか。

会長:今事務局から提案がありましたように、本編のところで横串の刺す内容であるとか、SDGs見える化といったことでどういうものを目指していくのか、また、それを踏まえて5章の個別の施策の中身について精査していくということで、次の年度に渡していきたいと思います。現状ではこの骨子案を、いったん私どもの年次の提案という形で次年度に渡すということでよろしいでしょうか。ここはどうしても今日直した方がいいという指摘があれば直しますが、いかがでしょうか。

F委員:B委員が指摘されていたところで、資料8を見て二期と三期で根本的に違うのが5番目の協働・環境学習・エコアクションの推進というのが無くなったように見えている点です。そこが一番大きな変更だなと見えるわけです。今日のやり取りを伺っていても、5番の内容が新しく四つに編成されたそれぞれの中に入り込んでいる感じがあまり見えなかったのですが、この5番について、今回二期から三期に改定するにあたって無くそうとなった経緯は最初に何かあったのでしょうか。もう一度お願いできますでしょうか。

事務局:昨年の11月に方向性、つまり今の骨子よりもさらに大まかな方向性だけの答申というものをいただいておりました。その際に、柱としては今示している4本の縦柱にはなるけれども、SDGsに貢献していくということで、この5番目の協働・環境学習・エコアクションの推進については行動目標というような形で、位置付けの仕方は二期とは変えて整理していこうということになっておりました。その時点では、今よりも大まかな形でしたので、ぼんやりとした形で決まっておりました。それをもう少し具体化したのが今回の骨子ということになるのですが、学習であるとか協働、人との結びつきというところは、今回の整理で言えば、この4本の横串の人育ちとか学びとかそういったところに入ってくるものと思っています。二期計画にあった個々の単位施策では、市民活動サポートセンター機能の拡充とか、中間支援組織母体の立ち上げとか、グリーンコンシューマー活動といったことがありましたが、こういったものが、この4本の横串の中身の部分に入ってくる整理をしていかないといけないなと思っています。今日の骨子では、そういった部分が見えてこなかったので、いろいろご質問いただいたのかなと思っています。

F委員:分かりました。今後のより詳しいことは、この4本の横串の中身を議論していくということなのですね。

会長:そういうことになると思います。今回、4本の横串でいこうということで議論をしてきたわけですが、まだ掘り下げて確認をしていかないといけないところもあります。4本の横串の詳細についてはいろいろ意見がありましたので、事務局の方で、今日の審議を受けた申し送りがあれば書き加えますし、それがなくても次年度において、本編を作っていく過程で修正を加えていきたいと思います。今日出た意見を踏まえて、今のような形で次年度のところに引き継いでいくようにしたいと思います。委員改選を挟みますので、次年度委員になっていただける方、改選になる方、両方おられると思いますが、いずれにしましても引き続き力添えをいただけたらと思います。よろしくお願い致します。

議事4 地球温暖化対策実行計画(区域施策編)前年度実績、令和3年度計画及び環境基本計画実施計画令和3年度計画について

会長:最後に、議事の4番目、地球温暖化対策実行計画(区域施策編)につきまして審議します。前年度実績、令和3年度計画及び環境基本計画実施計画の令和3年度計画についてということで、例年この時期の審議会で審議を行っています。令和3年度の計画につきましては、第二期環境基本計画の最終年度の目標が、まだ埋まっていない状態でしたので、今回それを付け加えて示しています。その点につきまして事務局からの説明をお願いします。

事務局:前年度実績について、まず資料13を見ていただきたいのですが、特に例年注目をいただいているのが、2ページ目3ページ目のところになるかと思います。長岡京市の平成29年度の温室効果ガス排出量の確定値は36万2千t-CO2で、基準年度の平成2年度と比べると22.6%減少ということになっています。大幅に温室効果ガスが削減されたように見えますが、今回は特殊な事情がありまして、排出量算定のために使用している統計数値の推計方法が変更されたということがあります。平成28年度から平成29年度の間に、実際著しくエネルギー使用量の減少があったということではありません。そのため、今後経年で排出量を見る場合には、平成28年度以前と平成29年度以後で分けて見る必要があります。その他影響が大きかった要因としては、排出係数の減少があります。一番下の折れ線グラフが排出係数ですが、29年度と、速報値であります30年度が大きく下がっています。こちらの影響が非常に大きいということになっています。続いて3ページは排出係数を固定したものです。実質的には使用量の変化を見ることができるグラフなのですが、平成28年度以降は電力小売全面自由化によって市域における正確な電力使用量の把握ができなくなっています。また、平成29年度以降は、先ほど触れたように推計方法が変わっているということもありまして、実質市の努力によって減ったのか増えたのかというところが今回に関しては見えてこないという結果になっています。ただ、2050年ゼロカーボンを目指そうとしている訳ですから、それには程遠いということは間違いない状況かと思います。続いて、個別の結果についてです。4ページですが、こちら△になっているところは市民一人あたりの電気使用量と都市ガス使用量です。今日の午前中に府内市町村の環境担当者の会議があって参加していたのですが、先ほどの話とも関連しますが、市町村域における電気の使用量とガスの使用量を把握することが、自由化によってできなくなっています。ですので、ここの数字は、府の使用量から案分したりという形で計算していますので、市独自の努力というのが見えてこないというのが現状であります。ただ今日の府の会議では、市町村が温暖化施策を進めるにあたって、電気とガスの使用量を把握できる仕組みが必要だろうということで、府としても国の方に要望されておられるということでした。また、実際に国の議論の中でも、市町村が把握できるような仕組みが必要だということが具体的に上がっているという情報を得ました。ですので、当面数年はこういった苦肉の策を続けることになると思うのですが、市町村域の使用量が分かるようになれば、より市域での施策の努力が見える、そういった形で三期を進捗管理を行っていけるようになればいいなと思っている状況です。続いて5ページの住宅エコリフォームの件数です。10件の目標に対して2件ということでしたが、令和3年度は補助金の再編成を予定していまして、今議会に案を上程中でございます。エコリフォームの補助と7ページに出てくる薪ストーブの補助、こちらの方も再編する予定です。西山産薪購入助成事業も△ですが、こちらは夏の審議会で環境基本計画実施計画の評価でも関係する指標が出てきたかと思いますが、今薪の材になる間伐材が出ないということによるものです。薪に適する広葉樹の材が出てこないということなのですが、委員の方から針葉樹も検討してはどうかという意見をいただいていますので、担当する農林振興課とは情報共有をしています。6ページの一番上の写真は報告になりますが、令和元年度に初めて新たに行った施策です。温暖化防止活動推進センターのご協力を得まして、再エネ工作教室ということで、小学生の親子を対象にミニ太陽光パネルを使った工作を通して温暖化ついて学んでいただくという事業を行いました。その結果11組25名の参加がありました。令和2年度は新型コロナウィルス感染拡大防止のため実施していませんが、実施できる状態になりましたら、引き続き実施したい事業と思っています。8ページをご覧ください。1点報告になりますが、下の公共施設における太陽光発電システムの設置状況ということで、令和元年度は、長岡第六小学校と新田保育所の複合施設で、新たに太陽光パネルを設置致しました。最後に10ページです。スターウォッチング・バードウォッチングなどの自然観察会が△になっておりますが、新型コロナウィルス感染拡大防止による中止ということです。資料13については以上です。続いて資料14と15も併せて説明致します。資料14は地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の令和元年度から令和3年度の計画ということで、これまで令和元年度と2年度の2カ年計画を暫定ということで作っていました。今回は、第二期環境基本計画の最終年度となる令和3年度を加えた形の修正となります。先ほどの令和元年度の結果と重複するところが多いのでポイントを絞って説明致します。まず補助制度の見直しについては先ほどお伝えした通りです。4ページの取組み4のところですが、低公害車の導入ということで、令和3年度の目標として次世代自動車導入に向けた庁内調整としています。先ほどの環境基本計画の単位施策の方でも、二期計画では低公害車としていたところを、次世代自動車と言い換えていました。今後より電気自動車などの次世代自動車に力を注いでいくために、庁内の合意形成を図っていくということを目標にしています。5ページの取組み8のところで変わっておりますのが、スターウォッチング・バードウォッチングなどの自然観察会と環境フェアへの参加団体数というところです。来年度から総合計画2期計画がスタートしますので、その目標に合わせるための修正ということになっています。それまでは環境フェアに特化した項目でしたが、環境フェアに限定せずにいろいろなイベントにおいて、多くの主体と関わっていく必要があるだろうということで変更したものです。最後に資料15をご覧ください。こちらも基本的には令和2年度の流れを受けています。先ほどの地球温暖化対策実行計画とも重複する部分が非常に多く、また、夏の進捗報告の際にも報告している箇所もございますので、ポイントを絞って説明させていただきます。4ページをご覧ください。一番下の省エネナビモニター事業の実施の目標を変えています。事業のあり方の検討ということで、先ほどの計画改定の議論の中でも例示しましたように、たとえばですが、省エネナビモニター事業でお力添えをいただいてきた温暖化防止活動推進委員さんに、校区で省エネ講座なんかができないかとか、そういった提案・展開を図っていきたいと思っているところです。そういった見直しを図る年にしたいと思っています。7ページをご覧ください。下から3番目、保育所及び小中学校給食から排出される生ごみを再資源化することによるごみの減量ということで、令和2年度を持ちまして長岡京市にある全ての公立の保育所、小中学校で再資源化を実施の目途が立ったということです。来年度以降は、資源化量を目標にしていこうということです。現状、この制度自体が始まったばかりですので、本来資源化に回せるものがごみになってしまっていることがないか、改めて留意いただいて、資源に出せるものは安定的に資源に出してほしいということで、重量を目標にしていこうというものです。続いて12ページをご覧ください。上から2番目のところ、若干目標が下降修正にはなるのですが、遊休農地の面積を12.8ha以下にということで、それまで11.0から9.2と、目標数値は減ってきているのですが、実績の方はなかなかこういったペースではいかないということがあります。遊休農地が増えていく中で、なんとか耕作をお願いして保っているところです。また、この数字は農地等の利用の最適化の推進に関する指針という別の計画のようなものがありまして、そちらの数値と合わせるという意味でも、目標数値を変更するということになります。17ページをご覧ください。上から二つ目の市民活動サポートセンターの管理運営です。こちらも来年度から始まる総合計画2期計画の目標に合わせるための変更になります。令和2年度はネットワークに関する相談に限定していたところを、限定せず市民活動に関する質問であれば前向き・熱心な活動の表れだろうということで、それらを拾って指標にしていくということで変更しています。資料の説明は以上です。

会長:質問、意見を受けたいと思います。資料は13から15です。とりわけ資料15のところについては、変更点について主に説明をいただきました。

会長:よろしいですか。特にご意見が無ければ、資料13、14、15のところは、これで確定させたいと思います。では、以上で本日の案件は終了であります。最後に事務局からの連絡あればお願いします。

その他

事務局:事務局から1点連絡事項がございます。現在、生活環境審議会は生活環境審議会規則に基づき、学識者や団体選出等により、委員を構成しています。その中で、市の職員2名が入ることとなっており、第二期環境基本計画の策定を始めた平成23年度から、環境経済部長と教育部長の2名に入っていただいてきました。その後、審議会の運営について、統一的な運営が図られるようにと、基本的な考え方が市の方で整理されましたが、その中では、個別の事情を除いて、原則的には市の職員は審議会委員としないということが定められています。とは言いましても、審議会によっては、法令に定めがあるなど、個別の事情により、審議会に市の職員を含めているケースはあり、そうした理由から、それはそれで適切な取り扱いとして整理をしてきています。本審議会で言いますと、第二期環境基本計画の策定から入っていただいてきた、という経過を尊重し、二期計画の進捗管理を見守っていただいたということになります。この度、第三期環境基本計画の骨子ができたことで、いったん、第二期環境基本計画から第三期環境基本計画への橋渡しについて、道筋が見えてきたということになります。そこで、今期の任期満了を契機に、市職員については、委員としては離れるという整理をさせていただく予定です。委員でなくなると言いましても、当然、庁内のことですので、必要な連携は今後も図っていくものでありますので、なにとぞご理解いただきますようお願いします。

会長:ありがとうございました。以上、市からの委員のあり方についての報告ということで、来年度そういうことになっていくということです。市から言及がありましたように、私達のこの会議も、生活環境審議会委員としての2年間の任期が、今日の会議を持って終了することとなります。会長としまして、議事進行、審議にご協力いただいたことに改めて御礼を申し上げます。今後も皆様に長岡京市の環境施策の未来を見守っていただき、推進していただければと思います。委員の皆さまに対して、本当にお世話になりましたということで、最後に御礼を申し上げたいと存じます。ありがとうございました。それでは、司会を事務局へお返しします。

事務局:会長、議事進行どうもありがとうございました。会長からもありましたように、本日の会議で、委員としての任期はいったん終了ということになります。皆さま、本当にお世話になりました。ありがとうございました。新年度になりましたら、新たな任期ということになりますので、所属の大学や団体様を通じてお声掛けさせていただくことになると思いますので、その節はよろしくお願い致します。次年度、委員になられない方もおられるかもしれませんが、今後も本市の環境施策を見守っていただければと思います。ありがとうございました。それでは、以上をもちまして、第24回の審議会を終了致します。長時間に渡りありがとうございました。

※委員名のA、B、C等は発言順に付番しているもので、他の会議録の委員と一致するものではありません。

 

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