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教育委員会令和3年3月定例会会議録

  • ID:11194

教育委員会会議録


1.日時

令和3年3月24日(水)  午後3時から午後3時57分


2.場所

市役所 会議室7


3.出席者

教育長 山本和紀

委員 福澤秀夫

委員 京樂真帆子

委員 盛永俊弘

 欠席 大下和徹


4.出席説明員

教育部長、文化・スポ-ツ振興室担当主幹 、参事兼教育総務課長、 教育総務課主幹、次長兼学校教育課長、学校教育課総括指導主事、学校教育課主幹、生涯学習課長、中央公民館長、図書館長、北開田児童館長、教育支援センター所長

事務局職員 教育総務課 課長補佐


5.傍聴者

1名


6.開会

(教育長) 

開会を宣言する。


7.前回の会議録の承認

承認・署名


8.教育長諸報告

(教育長)

前回2月17日の教育委員会定例会後、午後に総合教育会議が開催された。長岡京市第2期教育振興基本計画について確認した後、教育大綱に関する協議を行った。結果についてはご承知のとおり、第3章の基本理念等を教育大綱として位置付けることとなった。一年かけて審議し、向こう10年間の教育行政の指針が出来上がった。より良い教育を目指して、計画に基づき施策を進めていってほしい。

2月19日、市議会開会。3月22日に閉会を迎えた。全議案が可決され、次年度のスタートを迎える準備が整った

2月26日、臨時教育委員会。学校管理職の配置に関する府への上申について、議決いただいた。

3月15日に中学校、3月19日に小学校の卒業式。無事に児童生徒が旅立った。3月24日、修了式。新型コロナウイルス感染症の影響により、学校現場は大変な一年であったが、本年度の修了を迎えた。

社会面では、2月13日に宮城県・福島県でマグニチュード7.3の大きな地震があり、10年前の地震の余震か、と報道されていたが、3月20日にもマグニチュード6.9の地震が発生した。大きな被害がなかったのは幸いであるが、東北地方は東日本大震災からの復興の途上でまた地震が発生している。日本列島がプレートの境目に位置するため、いつ何時地震が起こっても不思議ではない。南海トラフ地震は、30年以内に7割くらいの確率で起こると言われている。被害を小さくできるよう肝に銘じ、気構え・心構え・体構えを大事にしてほしい。油断することなく、教育委員会はいつでも十分心して対応してほしい。

コロナ禍で、ようやく京都府では飲食店の時短要請が緩和され、3月22日から解除されることとなったが、関東では依然継続しており、先が見えない状況である。春先の雨は菜種梅雨と呼ばれる風情のある降り方であったのに、最近は夏の豪雨のような降り方をすることもある。台風シーズンには避難所の開設と並行してコロナ対策を行っていかねばならない。いつ起こるかわからない地震、年間に数回起こる豪雨、常に備えねばならない。今より幸せな生活ができるよう、市民国民の安寧、安心安全な生活を創ることが行政の役目である。教育分野においては、何よりも子どもたちの命、健康を守ることが最優先である。未来の社会を支える子どもたちには、教育という行為を通じてより良い社会を作ってもらうことを求めたい。第2期教育振興基本計画では、「しなやかな人づくり」を基本理念に定めた。対応する側もされる側もしなやかに、何か難しいことが起こっても負けない心と体をもち、前へ一歩ずつ着実に進むことが大事である。閉塞な状況ではあるが、上を向いて進めていきたい。


9.行事・会議結果報告

(各課長諸報告)

(行事・会議報告資料に基づき説明)

(質問・意見等)

 

(委員)

 一人一台端末の納入がされたと思う。学校でのICT活用が4月から本格的に稼働するにあたり、使用にあたってのルールも含め、準備状況について、聞きたい。

 

(事務局)

端末の納入は済んだ。先行して納入された教員機を使用し、システムの研修を計3回実施した。使用のガイドラインはおおむね作成でき、厳しく締めつける内容ではないもので提示する予定である。まずは使用者の登録や、使用に慣れることが必要となるので、発達年齢に合わせ、2学期から本格化する予定で進めている。また、家庭のWi-Fi環境を確認し、必要ならモバイルルータを貸出することを検討している。インターネット環境なしでも使えるアプリケーションもあるので、学校と調整しながら、できるところから進めていきたい。

 

(委員)

端末の持ち帰りについてはどのように考えているか。

 

(事務局)

持ち帰りを前提に打ち合わせをしている。メリットとデメリットを見極めながら、1年かけて整理していきたい。

 

(委員)

スタート時期は試行錯誤があるだろうし、初めから完璧にはいかないだろう。良かったこと、悪かったことを、学校内・学校間でぜひとも共有してほしい。子どもたちには、持ち帰り時にも学校の大切な備品という意識をもって丁寧に扱ってほしいし、保護者にもその点をPRしてほしいと思う。

 

(委員)

大阪市教育委員会が、教職員によるわいせつ事象を防止するセルフチェックシートを配布したという新聞報道があった。ハラスメントの未然防止のために良いことだと思う。前回、教職員間のハラスメントについて発言したが、児童生徒が被害者となることについても留意しなければならない。大学では、学生が被害者にならないと同時に加害者にならないように考えて教育にあたる。児童生徒が加害者になるということはイメージしにくいところもあるが、人権教育も含めての教育が必要である。この点について、取り組みはあるか。

 

(事務局)

各校、府のハンドブックで研修を行うほか、必要な情報や資料などは校長会を通じて各校へ周知している。

 

(委員)

文化財について。3月6,7日、第37回条里制・古代都市研究会大会がオンラインで開催された。長岡京に関する調査研究の最前線の内容について、4つの報告があった。本市の埋蔵文化財センター職員が病院建設予定地の遺跡調査について発表し、長岡京に関する新しい知見を紹介した。市内は建設ラッシュで、各地で発掘調査が行われている。建設予定日に追われず、丁寧に調査して、結果を広く市民へ知らせてほしい。

 

(事務局)

今年度も大型の調査も含めて20件を超える発掘調査を行っており、コロナ禍でも開発は止まらず、今後も続くと思われる。事業者の協力と指導の中で、順調に調査を進めている。現在市庁舎建替え工事が行われているが、工事用壁面に長岡京条坊図などを描き、都の上に暮らしているという視点での発信をしていきたいと思っている。長岡京時代の発信に努めていきたい。

 

(委員)

勝竜寺城築城450年も大事だが、大河ドラマで注目された年代以外の、近世近代も目配りし、成果を市民に広く知っていただけるようにしてほしい。

 

(事務局)

古代、古墳、長岡京、戦国、近代への歴史の重なりが本市の大きな魅力であるので、文化財保存活用地域計画の中でもきちんと整理し発信していきたい。

 

(委員)

私からは2点、1つは質問、1つはお願いである。
最初に質問である。100年に1度と称され、歴史に刻まれるコロナ禍の1年間を、この年度末に各学校ではどのように振り返り記録するのか、そのことは、新年度に向けた学校づくりを考える上で極めて重要だと考える。そこで、法令に基づく「学校評価」(自己評価や学校関係者評価等)が教育委員会に報告され始めていると思うが、その内容をご教示願いたい。
なお、この質問の意図を少し補足すると、残念ながらコロナ禍は以前からあった学校をめぐる問題や脆弱性を顕在化させたとの指摘は確かかと思う。しかし、同時に、学校が果たしてきた意味と役割を鮮明に浮き彫りにしたとも言われている。1月の中教審答申(「令和の日本型学校教育」の構築を目指して:2021年1月26日)でも、「学校は,学習機会と学力を保障するという役割のみならず,全人的な発達・成長を保障する役割や,人と安全・安心につながることができる居場所・セーフティネットとして身体的,精神的な健康を保障するという福祉的な役割をも担っている」と、学校の果たしてきたプラスの側面を再確認している。また、立教大学の中原淳さんも『学校がとまった日』という本で、一斉休校時の実証的なデータ分析の結果、学校が「健康保障」「つながり保障」「学び保障」の3つの機能をもつことを明らかにしている。各学校では、こうした視点とも関連しながら1年間をどう振り返られているのかを教えてほしい。
2点目はお願いである。先ほどの質問とも重なるところがあるが、4月からの1人1台端末の活用にあたり、教育委員会として、過度な制限・禁止事項のないように、あらためてお願いしたい。
この件では、先日(2021年3月12日)、文部科学省から「GIGAスクール構想の下で整備された1人1台端末の積極的な利活用等について」が通知された。この通知には、先行している全国各地の状況をふまえて、安易な制限を行うことなく1人1台端末の積極的な利活用することの提言と留意点が記載されている。また、すぐに活用できる「本格運用時チェックリスト」等が添付されている。ぜひ、参考にしてガイドラインを策定してほしい。

 

(事務局)

学校評価については、まだ提出されていない学校もある。内容については、あらためて報告する。一人一台端末については、先ほど申し上げたとおり、制限は厳しすぎないものとするガイドラインを想定しており、学校と協議しながら進めていきたい。


10.議案

 ・第4号議案    長岡京市スポーツ推進委員の委嘱について

(教育長)

提案理由の説明を求める。

 

(事務局)

「長岡京市スポーツ推進委員に関する条例」で委員の定数は24名以内と定められているが、現在委員数は18名と定数に達していない。そのため、今回1名を他の委員の任期満了日である令和4年3月31日まで委嘱しようとするものである。

 

(教育長)

何か意見はないか。(意見なし)異議なしと認め、全会一致で原案通り可決とする。

 

・第5号議案    長岡京市教育委員会規則で定める申請書等の押印の特例に関する規則の制定について

・第6号議案    長岡京市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則の一部改正について

・第7号議案    長岡京市教育委員会事務局組織規則の一部改正について

・第8号議案    長岡京市教育委員会会議規則の一部改正について

・第9号議案    長岡京市図書館設置条例施行規則の一部改正について

 

(教育長)

第5号議案から第9号まで一括議題とする。提案理由の説明を求める。

 

(事務局)

第5号議案「長岡京市教育委員会規則で定める申請書等の押印の特例に関する規則の制定について」。行政手続における個人への押印義務付けの見直しに伴い、教育委員会規則に定める申請書等の申請者の押印について、全市的に義務付けを廃止するもの。

第6号議案「長岡京市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則の一部改正について」。教育長の決裁により教育委員会名で文書を発する「教育長専決事項」を明確に定めることにより、適正かつ円滑な事務の推進を図ろうとするもの。

第7号議案「長岡京市教育委員会事務局組織規則の一部改正について」は、令和3年度組織改正において文化財保存活用課が新設されることなどに伴い、必要な改正を行うもの。

第8号議案「長岡京市教育委員会会議規則の一部改正について」は、第5号議案と同じく行政手続きにおける個人への押印義務付けの見直しに伴い、請願書の提出において、請願者の記名押印に加え、署名も可能とするもの。

第9号議案「長岡京市図書館設置条例施行規則の一部改正について」は、資料の破損や汚損等の場合の損害賠償の方法を明文化するとともに、長岡京市第2期教育振興基本計画の策定を受け、事務分掌の見直しを行うものである。

 

(教育長)

採決は一件ずつ行う。

第5号議案について、何か意見はないか。(意見なし)異議なしと認め、原案通り可決とする。

第6号議案について、何か意見はないか。(意見なし)異議なしと認め、原案通り可決とする。

第7号議案について、何か意見はないか。(意見なし)異議なしと認め、原案通り可決とする。

第8号議案について、何か意見はないか。(意見なし)異議なしと認め、原案通り可決とする。

第9号議案について、何か意見はないか。(意見なし)異議なしと認め、原案通り可決とする。


11.報告事項

・長岡京市教育委員会文書取扱規程の一部改正について

(事務局)

令和3年度から、文書管理システムによる電子決裁が導入されることに伴い、長岡京市文書取扱規程が改正されるため、教育委員会の文書取扱規程も改正するものである。


12.次回定例会までの行事・会議予定

(事務局)

行事会議予定について(3月25日から4月21日)資料に基づき説明。


13.その他

・4月1日付人事異動に伴う、教育委員会からの転出者について報告。

 

・3月31日付退任に伴う、教育長あいさつ。

現在3期目、この3月末で任期満了を迎え退任する。教育長として通算8年6か月、教育部長として1年6か月、合わせて10年間、様々な課題に取り組んできた。教育委員会は、行政委員会の中で最も規模が大きく事務事業も多いが、教育委員の皆さんと一緒に今日まで乗り切ってきた。4月1日からは新教育長とともに、新体制で一丸となって本市の教育行政課題に取り組んでほしい。

「我慢」ということについて。コロナ禍では、我慢というより悶々とすることが多いように感じるが、かつて高校や大学のクラブではずいぶんとしごかれた。それを乗り切って今の自分があるとも思うが、何か目指すものがあり、そのために我慢することと、単純に我慢することとは違う。あれもこれもだめ、というのは規制教育である。

良いところを踏まえ、ほめて育てよう、ということが言われてきたが、我慢が足りないと自由奔放に育つように思う。いけすで運ばれる魚では、アジを1000匹いれておくと2割くらいが死んでしまうため、そこにハマチを1、2尾いれておくと、9割が生き残るという。それは、食べられるという緊張感があるからである。緊張感は大事だが、それだけでは生きていけない。桂枝雀は、「緊張と緩和」をテーマにしていた。人間だけでなく、社会にも緊張と緩和がある。交互に変化することによって、張り詰めたものにも価値が生じる。

自分の行動や思考に、誰しもこだわりはあるものだが、それをうまくコントロールできないために摩擦が生じる。単なる善悪でなく、各々の特性を前提に、認め合うことが多様化である。人権の大切さが浅いものになってしまっているのではないか。ネット社会では、匿名社会の水面下に潜む者が混乱を見ておもしろがっている、いわゆる愉快犯もいるが、社会正義として許せない。

自分があるのは社会があるからである。自分の生きる矜持と社会の要請、この底流にある倫理観・道徳観を大事にしてほしい。議会最終日にも伝えたが、心と体をしなやかな状態にしておくことが大切であり、今回の教育振興基本計画でそのことに触れられたと思う。職員の皆さんは市民と共により良いまちづくりに邁進してほしい。

白隠禅師坐禅和讃「三昧無礙の空ひろく四智円明の月さえん(心は晴れ晴れとし、凛とした月が見える)」これを最後の言葉としたい。


14.閉会

(教育長)

午後3時57分に閉会を宣言する。 

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長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

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