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教育委員会令和3年7月定例会会議録

  • ID:12039

教育委員会会議録

1.日時

令和3年7月21日(水)  午後3時から午後3時56分


2.場所

市役所 会議室7


3.出席者

教育長 西村文則

委員 福澤秀夫

委員 京樂真帆子

委員 大下和徹

委員 盛永俊弘


4.出席説明員

教育部長、教育総務課長、教育総務課担当主幹、次長兼学校教育課長、学校教育課総括指導主事、学校教育課主幹、生涯学習課長、生涯学習課担当主幹、文化・スポ-ツ振興課長、文化財保存活用課長、中央公民館長、図書館長、北開田児童館長、教育支援センター所長

事務局職員 教育総務課 課長補佐


5.傍聴者

なし


6.開会

(教育長) 

開会を宣言する。


7.前回の会議録の承認

承認・署名


8.教育長諸報告

(教育長)

本市各小中学校においては、昨日に1学期終業式を迎え、本日から8月25日まで夏季休業期間に入った。今年度(1学期)は、新型コロナウィルス感染症への感染防止対策を徹底しながら、子どもたちに可能な限り通常の学校生活を送ってもらえるよう取り組んできた。

一例として、修学旅行や林間学習のキャンセル料を市が負担することで、学校の実施判断を2週間前とし、可能な限り実施できるようにした。残念ながら、緊急事態宣言の発令・延長等により、5月、6月に予定されていた修学旅行や林間学習の大半は秋に延期されたが、7月2日から3日にかけて長岡第六小学校が、7月13日から14日にかけて長岡第七小学校がそれぞれ林間学習を実施することができた。

今年度から導入された1人1台タブレットの活用について。年度当初は、4月に各児童・生徒へ配布準備を行い、5月に配布したうえで試行的に活用し、2学期から持ち帰りも含めて本格活用する計画を立てていた。しかし、4月下旬に中学校でクラスターが発生したことを受け、長期の休校が余儀なくされた際にオンライン授業により学習保障ができるよう、授業での活用や持ち帰りを早めるなど、当初計画を全体的に前倒しした。日常的にタブレットを用いた授業が行われるようになり、家庭への持ち帰りも始まり、準備ができた学校では夏季休業期間中に持ち帰りを行っている。

私も6月下旬に数校で授業見学をしたが、学級担任、教科担任が創意工夫しながら効果的な活用を進めており、児童生徒がタブレットを活用しながら生き生きと授業に臨んでいる姿が印象的であった。

中学校体育連盟の実施する競技大会は、感染対策を徹底したうえで実施され、6月12日には乙訓陸上大会、6月19日には山城陸上大会、7月10、11日にはバドミントン乙訓大会が先行して行われ、本日から各競技の乙訓大会が行われている。なお、7月18日には長岡京市中学校吹奏楽合同演奏会が無観客で開催され、京都府吹奏楽コンクールは8月5日に行われる予定。

次に本市の行事等について報告する。

6月25日、市議会6月定例会が閉会。

7月1日、社会を明るくする運動の伝達式。

7月2日、サマーレビュー。現時点での教育部所管の課題を協議し、市長、副市長、統括官等と情報共有を行った。

7月7日、校長会。様々な課題について情報共有、協議を行った。また、長岡京市交通対策協議会が開催され、関係部署、関係機関から、通学路の安全対策も含め、交通安全に係る取組状況等の報告があった。

7月12日、スポーツ推進審議会。本市のスポーツ振興の取組状況等を踏まえ今後の進め方等について協議が行われた。同日、京都乙訓ロータリークラブの贈呈式。西山公園体育館にバドミントン支柱14セットを寄贈いただき、早速17日からの若葉カップ全国小学生バドミントン大会で活用した。

7月14日、村田製作所の贈呈式。教育委員会には、市内小中学校全校にそれぞれサーモグラフィーと大型モニターを寄贈いただいた。サーモグラフィーは、児童生徒、教職員のみならず来客の検温にも利用でき、新型コロナの感染予防に活用させていただく。また、大型モニターを利用することで児童生徒の密集を避けるなど、教育活動に活用させていただく。

7月17日から19日にかけて、2年ぶりに、若葉カップ全国小学生バドミントン大会が開催された。全国から男子、女子それぞれ46チームが参加。今年はコロナ禍での開催であるため無観客での開催とし、トーナメント方式で試合を行ったり、開会式や閉会式等を行わないなど、徹底した感染防止対策を行ったうえでの開催となった。市職員やボランティアの方のご協力により、円滑に3日間の大会を終えることができた。


9.行事・会議結果報告

(各所属長諸報告)

(行事・会議報告資料に基づき説明)

(質問・意見等)

 

(委員)

 梅雨が明け、本格的な夏が始まり一気に猛暑となった。コロナ禍で熱中症も心配される中、対応に尽力いただいていることと思う。小中学校は今日から夏休みに入るので、水の事故や交通事故等のないよう、ご家族も含め十分気を付けてほしい。また、若葉カップが無事に終了し、携わってくれた皆さんに感謝する。

教職員のワクチン接種について。教職員には優先接種が予定されているということだったと思うが、ワクチン供給の状況が変わったことによりスケジュールに変更は生じているのか。感染状況は勢いを増しており、東京周辺や大阪、京都でも増えてきている。二学期が始まるまでに接種が終えられればベストだと思っていたが、どうか。

タブレット端末について。持ち帰り利用のルールに関するPRは、学校だよりには掲載されている学校とされていない学校があるようだが、どのように周知を行っているのか。また、端末の持ち帰り試行の結果はどのようなものであったか。また、先ほど教職員研修についての話があったが、今後具体的にどのように進めていくのか、長期的な視点での検討はされているのか。

 

(事務局)

ワクチン接種については、できるだけ早く教職員が受けられるよう進めている。府の大規模接種が警察職員等と合わせて教職員も対象となったので、そこで多くの教職員が接種できることとなった。市の接種枠も合わせると、7月の中旬から下旬には1回目を接種し、2回目の接種は早ければ8月上旬、遅くとも9月中には終える予定で進めている。希望制であるが、かなり多くの教職員が接種予定と聞いている。

 

(委員)

アメリカ合衆国では2回接種後であっても感染する例もあるようだが、重症化の面での効果はあるようだ。希望制ではあるが、できるだけ多くの方々に接種してほしい。

 

(事務局)

タブレット利用のルールについては、3月末に教職員に通知し、4月の初めに全児童生徒にも基本的な使い方を配布している。定例教育委員会でも、あまり窮屈なルールとならないようにという意見をいただいており、最低限の当然守るべきルールのみ示している。フィルタリングはかけているが、家庭内でもネット接続時には注意してほしいこと、こちらから時間の指定はしていないが、使用時間帯のルールを決めて適切に使用すること、他のデバイスに接続しないことなど、教育委員会で作ったルールを基本に、各学校で定めたルールで持ち帰りを実施している。多い学校では1学期に4回持ち帰っている。

ある中学校で、ホームルームをオンラインで行った。動きが多少遅い、という生徒がいたようだが、大きなトラブルはなく全員接続することができた。この学校の規模で実施できたことで、ほぼ全校対応可能ではないかと見通している。

教職員研修については、教育支援センターから報告もあったが、授業支援アプリによる双方向のやり取りを始め、いろんな手法を紹介している。また、オンラインの研修も予定しておりできるだけ多くの教職員に参加してもらいたいと考えている。今後は、授業における活用のあり方をより深めていく必要がある。

 

(事務局)

年間スケジュールで、3種類の研修を予定している。

1つ目は、全教職員を対象とするもの。3月末の1回目には、講師を呼び、ICTの導入にあたってのイメージを共有する研修会をした。今後7月と2月に実施し、計3回の予定。

2つ目は、ある程度人数を固定し、けん引役となるプロジェクトチームのような存在を作ろうとするもの。小学校・中学校に分け、保護者や児童生徒、教職員の意識調査を行って課題を見つけたり、オーソドックスなカリキュラムの作成や、事例集を作ったりできないかと考えている。

3つ目は、特別支援学級での活用が有効であると考えられるので、支援学級担任を対象とした研修を別途実施する。

 

(委員)

体系的に取り組んでいただいていると感じた。引き続きよろしくお願いしたい。

 

(委員)

平和教育について。8月は戦争と平和について考える時期だと思う。先日の新聞に、童話作家のあまんきみこさんと中小路市長の平和を考える対談と、あまんさん自身による作品朗読に関する記事が掲載された。対談では、あまんさんの言葉が心に響いた。子どもたちに向かって、「戦争のことを雫のように覚えていてくださいね」とおっしゃったのがあまんきみこさんらしく素晴らしいと感じた。また、戦争しない英知をもってほしい、学ばなければ、平和について理解することはできない、ともおっしゃっていた。本市としても平和教育を進めてほしい。動画配信は、対談よりも朗読の再生回数が多いのは、保護者が子どもたちに聞かせてくれているのだろうかと思う。こういう取り組みは大切だと思う。

その上で、夏に図書館や生涯学習課などで平和を学ぶための企画が何かあれば教えてほしい。

 

(事務局)

図書館は、1階が大人、2階が児童のフロアとなっているが、1階に児童書も含め、戦争だけでなく広く平和に関する書籍を集めて展示している。児童書の方が、より訴えかけるものが大きいものもあるため、今年はすべてを1階に展示することとした。先週行った読み聞かせでは、戦争そのものというより、人々がそれぞれ違うことや、人々が仲良く暮らしていくことの大切さという大きな概念を伝えることに重きを置いた。

 

(事務局)

生涯学習課として平和に関する直接的な事業は行っていないが、本市では7月19日を平和の日と定め、共生社会推進課が主体となり、「平和を考える市民フォーラム」を開催している。子どもたちによる学習発表や、保育所や学校で千羽鶴を折り、本市での献花式の後広島に届けるなど、長岡京市としての取り組みを行っている。今年度はコロナ禍で例年のようなイベントは中止となった。

 

(事務局)

文化財担当でも、例年共生社会推進課と連携し、「平和を考える市民フォーラム」のタイミングに合わせて展示を行っている。戦時中に身近で起こっていた出来事に関する歴史資料、今年は神足空襲の実弾展示や、銃後の暮らしにおける農繁期託児所の活動に関するものをクローズアップして展示した。

 

(委員)

今後もそうした取り組みを続けてほしい。

6月に文化財情報紙「Moshi-mosu(もしもす)」が発行された。文化財保存活用課として最初のものとなるが、アピールポイントや今後の展開を聞かせてほしい。

 

(事務局)

もともとは弟国宮遷都1500年の情報発信として作成したもので、今年度は夏・秋・冬の発行を予定している。今回は長岡京市文化財保存活用地域計画の取り組みを特集した。今回、京都府立大学と連携し、学生の皆さんに市内でのフィールドワークを実施してもらい、市民目線を反映した文化財データベースの洗い出し作業を行っている。本市の歴史文化を大事にできるよう、本市に何があるのか市民の方に知ってもらうための情報提供を行っていきたい。

 

(委員)

今回は、今までのものより少し固いと感じた。学生の意見も取り入れつつ、もう少しくだけた雰囲気でもよいように思う。わかりやすい情報発信をよろしくお願いしたい。

 

(委員)

若葉カップが無事開催されたことに感謝する。ぜひ来年は、2年前のような形で開催できることを願っている。

2学期以降の運動会等各学校の行事の実施見込みはどのような状況か。

 

(事務局)

2学期の行事については、次回の校長会で検討する予定である。基本的には、昨年度のように学年ごとなど分散して密集を防ぐ等の感染対策を実施した上での開催になろうかと考えている。

 

(委員)

子どもたちにとっては思い出に残る大事な行事である。感染対策をしっかり行った上で実施してほしい。

先ほども教職員のワクチン接種に関する話が出たが、若年層では希望しない人も一定割合いるが、教職員という職業からすると受ける方が望ましいという考えもある。今回は、希望者が接種できるというものか、教育委員会から強い呼びかけがされているのか。

 

(事務局)

教育委員会としては、教職員全員に対し接種機会をきちんと確保した上で、接種は本人の判断としている。強制ではない。学校によって違いはあるが、かなり多くの教職員が希望され、計画的に接種が進んでいる印象である。

 

(委員)

2学期にはある程度接種が進んでいるよう、よろしくお願いしたい。

 

(委員)

私からは2点、意見と質問がある。

1つ目は、ICTの活用への意見である。先程来からの説明で本市のGIGAスクール構想に対応した一人一台端末の活用状況などが理解できた。私も、一人一台端末は、鉛筆や消しゴムなどの文房具のようにマストアイテムとして定着すると考える。

ところで、この現状に対して、京都大学の教育方法学の研究者である石井英真先生は、「ICT活用は、教室内外で対話や協働の新たな形を生み出す可能性を持っているが、一人一人に応じることが短絡的に理解されると、学びの孤立化と検定試験的で機械的な教科学習に陥ることが危惧される」と指摘されている。実は、ICTの活用が先行している自治体では、その懸念が浮上しているとも聞いている。本市でも一人一台端末のスタート時点だからこそ、教職員研修によるスキルアップを進めながら、同時に、ICT教育の本質的な目的や考え方の確認、懸念される問題点の整理が重要かと思う。

2つ目は、不登校の児童・生徒の推移に関しての質問である。全国的には不登校がコロナ禍との関係で語られてきた側面がある。そこで、本市では、この1年半のコロナ禍との関連で何か特徴的なことが生じているのか、お尋ねする。

 

(事務局)

不登校の原因がコロナ禍と関係しているかどうかは不明であるが、感染不安のため休んでいた児童生徒がいたのも確かである。今年度に入り、不登校の児童生徒が増えつつある。

 

(委員)

うつ的症状の広がりもある。引き続き、丁寧な対応をお願いしたい。

 

(委員)

学びの孤立化とは、どのようなイメージか。

 

(委員)

中教審答申(「令和の日本型学校教育」、2021年1月26日)では、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実・実現することが求められている。ICT活用によるドリル的な学びが強まる一方で、「協働的な学び」が弱まり形骸化する傾向を意味する。


10.協議事項

・令和3年度教育費9月補正について

 

(教育長)

本案件は、本市情報公開条例第6条第5号の規定する意思形成過程に情報で、市と協議中であり、公開することにより公正かつ適正な意思形成に著しい支障があると思慮される。従って、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項、及び本市教育委員会会議規則第15条第1項の規定により、本案件を非公開とするよう発議する。また、同法第14条第8項及び同規則第15条第2項の規定により、この発議に対する討論を行わないで直ちに採決することとなっている。

本案件を非公開とすることに同意する委員の挙手を求める。

(全員挙手)

全員賛成。よって本案件については非公開とする。

 

(非公開協議)

 

(教育長)

以上で非公開協議を終了する。


11.次回定例会までの行事・会議予定

(事務局)

行事会議予定について(7月22日から8月25日)資料に基づき説明。


12.その他


13.閉会

(教育長)

午後3時56分に閉会を宣言する。

 

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長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

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