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教育委員会令和3年10月定例会会議録

  • ID:12042

教育委員会会議録


1.日時

令和3年10月21日(水)  午後2時から午後2時40分


2.場所

市役所 会議室7


3.出席者

教育長 西村文則

委員 福澤秀夫

委員 京樂真帆子

委員 大下和徹

委員 盛永俊弘


4.出席説明員

教育部長、教育総務課長、教育総務課担当主幹、次長兼学校教育課長、学校教育課総括指導主事、学校教育課主幹、生涯学習課長、生涯学習課担当主幹、文化・スポ-ツ振興課長、文化財保存活用課長、図書館長、北開田児童館長

事務局職員 教育総務課 課長補佐


5.傍聴者

なし


6.開会

(教育長) 

開会を宣言する。


7.前回の会議録の承認

承認・署名


8.教育長諸報告

(教育長)

新型コロナウィルス感染症については、緊急事態措置が9月30日をもって解除され、10月1日に半年ぶりに全国的にすべての措置が解除された。各学校においても、引き続き感染防止対策を徹底するとともに、再度の感染拡大によって、休校せざるを得ない場合に備え、オンライン授業が実施できるよう準備を進めた。

一方、緊急事態宣言の発令に伴い、授業においてグループ活動やリコーダーの練習を行わない、宿泊学習は行わないなど、感染リスクの高い教育活動に制限をかけてきたが、その解除に伴い、健康観察や消毒・手洗いの徹底の徹底など十分に感染対策を行いながら、少しでも本来の教育活動に近づけるよう取り組んでいる。

こうした中、体育大会は本日までに、長岡第三小、長岡第五小、長岡第六小、長岡第七小、長岡第八小、長岡第二中、長岡第三中、長岡第四中の計8校が終了し、10月中にすべての学校が実施できる見通し。

また、修学旅行は、神足小、長岡第六小、長岡中の3校が終了し、10月中に4校、11月に7校が実施予定。林間学習は神足小、長岡第六小、長岡第七小、長岡第九小、長岡第十小の5校が終了し、10月に1校、11月に4校が実施予定。

これらの行事は、教育的効果が高く、児童生徒にとって貴重な体験であり思い出に残るものなので、すべての学校で無事に実施できることを願っている。

今年度に配備された一人一台タブレットの活用については、午前中に授業を見学いただき、この後の総合教育会議で協議いただくことになっているが、各校におけるタブレットの積極的な活用や創意工夫により、児童生徒も随分と慣れてきた。タブレットが文房具の1つになるくらい児童生徒が日常的に活用し、情報活用能力を高めるとともに、個別最適化された学びにつながるよう期待している。

ところで、先日、他の自治体で、配布したタブレットのチャットを利用したいじめによって、小学6年生の児童が昨年11月に自殺していたという痛ましい報道があった。報道では、学校がパスワードを共通にするなどID、パスワードの管理がずさんだったことが強調されていた。本市では、適正なID、パスワードの管理とともに、各学校の担当者がログを確認できるようにもなっている。引き続き、人権教育の充実を基盤として、情報モラルの指導を徹底していく。

9月28日、東京2020オリンピック射撃(ラピッドファイアピストル)で入賞された、吉岡大選手の長岡京市スポーツ賞授賞式。

9月29日、第1回の文化財保存活用推進会議が開催。今後、「長岡京市文化財保存活用地域計画」の策定に向けて、ご協議をいただく。

10月1日、京樂委員の再任にかかる辞令交付式。引き続きよろしくお願いする。

10月3日、長岡京市議会議員選挙が行われ、22名の議員が確定。

10月8日、令和3年度第1回文化財保護審議会。昨年度の事業報告や今年度の事業計画、長岡京市文化財保存活用地域計画の方向性や今後の進め方等について報告が行われた。

10月14日、教育部のオータムレビュー。教育部が今後進めようと考えている事業について市長、副市長等と意見交換を行った。


9.行事・会議結果報告

(各所属長諸報告)

(行事・会議報告資料に基づき説明)

(質問・意見等)

 

(委員)

行事報告にあった図書館の学校施設見学というのは、小学生が図書館を見学する、ということだったと思うが、対象は小学生のみか。

 

(事務局)

例年、小学2年生を対象に施設見学を行っている。中学生は、これまで職場体験として図書館に来る機会があったが、感染症の影響により中止しているので、いま対象となっているのは小学生のみである。施設見学は、事前に質問をもらっておき、それに答える質問コーナーと、見学・貸出体験(図書館の本を借りる)の2チームに分け、各30分・合計1時間程度としている。

 

(委員)

中学生の職場体験がなくなってしまったということだが、ぜひ中学生にも本を読んでほしい。自分自身を思い返すと、その年代に図書館へ行こうと思ったことがなかったが、実際に訪れる機会があれば読書につながるのではないか。中学生や小学生の感受性の強い時期に、ぜひとも良書を読んで感動を得てほしい。

また、修学旅行がスタートしたということだが、保護者や本人が感染症不安を理由として欠席するケースは生じているのか。もしその場合も、いじめにつながることのないようご配慮いただきたい。

 

(事務局)

感染症不安による欠席は何人かいる。また、以前から欠席している児童生徒が不安を訴えるケースもあり、学校がフォローしているし、いじめにつながることのないよう指導していきたい。

 

(委員)

学力テストについて。昨年も質問したが、市町村によっては本番前に過去問題で対策をするケースもあると聞くが、本市の状況はどうか。

 

(事務局)

市教委からは過去問題による対策をするような指示は行っていない。学校も基本的にそのような対策はせず、ありのままの状態で受けている。

 

(委員)

学力テストの内容については、公表の方向で準備されているとのことだが、その際に、問い合わせへの対応が学校ごとで統一されるよう、徹底しておいてほしい。

不登校について、全国的に増えているとの報道があり、本市も同様の傾向と聞いている。部活動の制限や黙食など、コロナウィルスの影響により学校で我慢せざるを得ないことが多く、学校が楽しくないと感じる子どもたちもいることと思う。教員の皆さんも大変だと思うが、いじめを含め、子どもたちに対するアンテナの感度を高め、早めにキャッチしてほしい。

 

(事務局)

校長会・教頭会でも伝えており、きめ細かく対応するよう心掛けている。

 

(委員)

文化財について。文化財保護審議会に加え、文化財保存活用推進会議が始まり、二つの会議が動き出すこととなった。文化財は保存あっての活用であることを再度強調しておきたい。また、内容のわかりやすさとクオリティの高さの両立をお願いしたい。

8月2日の新聞に、京都府立大学の学生が本市の文化財の活用への提言を行ったという記事が掲載されていた。文化財の活用につながる取組であると思うが、この件に関し情報があれば提供してほしい。

 

(事務局)

文化財保存活用地域計画の策定に向け、9月29日の第1回会議に先立ち、市民ワークショップを開催した。京都府立大学の学生と、ふるさとガイドの会の方々で、外から見た長岡京と内から見た長岡京という二つの視点についてディスカッションしていただいた。学生の皆さんからは、フィールドワークに基づき、本市は交通の要衝として栄える一方、水害の被害にも遭ってきた、水と向き合ってきた人々の営みがテーマとしてあり、水に関わる歴史文化があるのでは、ということや、時代を超えて様々なものを作りつづけているまちでもあるのでは、といった、普段我々が思い浮かべるイメージとは違った提案があった。

 

(委員)

今回関わられた京都府立大学の上杉准教授は、新聞には文化遺産学とあるが、歴史地理が専門の方なので、歴史的な視点と地理学の視点のどちらもお持ちなので、そうした提言がいただけるのではないか。

地域の方々は、長岡京に歴史があることはご存じだと思う。今月号の広報の市制50周年に向けた記事の中で、中学生が市の好きなところをフリップに書いた写真でも、歴史のことが書かれていた。また、図書館の「ガラシャすごろく」のような、わかりやすい情報提供も重要なことである。

一方で、一般の方々に対する伝え方と、専門家に対する情報提供についても配慮をいただきたい。それは、「神足月報」を見て感じたことである。神足月報は、市史編纂の後に見つかった資料である。長岡京市史へはアクセスが容易だが、その後に見つかったものは、申請すれば閲覧できるものの、もっと広く知っていただけるようにしてほしい。神足月報も今出ているのはごく一部で、月報以外にも、村の文書などもあると思うので、公開できる場を検討してほしい。同僚と資料閲覧したが、卒業論文であれば何本もかけるくらいの内容だと思った。専門家にも学生にも、研究の資料となるような情報提供をしてもらえれば、まわりまわって活用につながっていく。

先日、乙訓寺の十一面観音立像が国内3例目の「一日造立仏(ぞうりゅうぶつ)」にあたると発表された。府教委による調査なので、市の関わりは難しいかもしれないが、これこそ地元の人たちにわかりやすく情報提供してほしい。

 

(事務局)

資料のデジタル化、オープンデータ化については、地域計画の中でその発信の在り方について位置付けていきたいと考えている。まずは市のホームページに文化財に関する「入口」を作ろうと、「インターネット歴史情報館」を作成した。わかりやすく、かつ科学的データとしても示せるよう発信していきたい。

乙訓寺の観音立像は、市の指定文化財かつ府の暫定文化財である。今回、京都府、本市、民間の財団の補助金により、令和2年から3年にかけて大規模修理を行った。本体を開けると内部に大量の像内文書がはいっており、これまで知られていなかった新たな歴史がわかってきた。今回は府から報道発表があったが、市にも多くの問い合わせが寄せられており、わかりやすく発信していければと考えている。

 

(委員)

乙訓寺は市史編纂の段階で対象になっていたと思うが、その時には本体を開けなかったのか。

 

(事務局)

仏像内部を開けるのは、今回が初めてである。

 

(委員)

他の仏像もぜひ調査してほしい。本市主体で調査もしていけるようお願いしたい。

 

(委員)

新型コロナウィルスの新規感染者数も減少してきており、少しずつ元の生活に戻りつつあるように思う。学校の運動会も順調に進んでいる。都合がつかず、保護者として実際に学校に行くことはできなかったが、写真で見て、やはりいいものだなと感じた。感染症の影響で、普段保護者が集まって交流することができないので、久しぶりに地域を巻き込んで交流できる場としてもよかったと思う。本来、市民運動会がその役割を果たしていたが中止となっているので、来年度に期待する。

各学校でのPTA活動は、昨年に比べてどのような状況か。イベントが中止になったり、会議を開催できなかったりし、各校PTAから連合会に集めたものを返金する、ということもあったようだ。学校運営協議会設置に向けての動きもあり、その活動も重要になってくるかと思うが、いかがか。

 

(事務局)

新型コロナウィルスの影響により、PTAも主な行事は中止、会議もオンラインで開催してきたが、来週久しぶりに対面の会議を予定している。緊急事態宣言の解除に伴い、動き出そうとしているところである。

 

(委員)

コロナ禍であってもPTA会費は以前と同額である。昨年も議論されたと思うが、保護者、児童生徒、職員に対する還元の方法について配慮いただければと思う。

 

(事務局)

昨年度は子どもたちに必要なものをPTAとして購入し還元等をしたが、今年度も話し合っていきたい。

 

(委員)

私からは1点。マスメディアでも大きく報道されたが、1週間前に文部科学省から発表された昨年度の「いじめと不登校」の調査結果(「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」)について意見を述べる。

この調査では、いじめ認知件数が大幅に減少したという(前年度比15.6%減)。理由は、コロナ禍で生活環境が変化し、児童生徒の間の物理的な距離が広がったことなどと分析されている。しかしながら、ネットいじめ等として潜在化し、学校には見えにくくなっている事象が多くなっているのではないか、という声も大きい。逆に、不登校の児童生徒は過去最多を更新した(小中学校における不登校児童生徒数は196,127人、8年連続増加)。また、それ以外に、「新型コロナウィルスの感染回避」で登校しなかった小中学校の児童生徒数が約2万人にのぼる。

では、どうしたらいいのか。実は、同じく文部科学省が、この10月に不登校本人から直接調査した「令和2年度不登校児童生徒の実態調査」を発表している。そこには、不登校のきっかけが、「勉強が分からない」や「先生のこと」など学校に関連する実態も浮かび上がっている。そこで、ぜひこの「実態調査」のデータを校長会等でも共有することで、学習支援の重要性などの理解と対応策を深めてほしい。

 

(事務局)

検討し、校長会でも共有していきたい。


10.次回定例会までの行事・会議予定

(事務局)

行事会議予定について(10月21日から11月17日)資料に基づき説明。


11.その他

なし


12.閉会

(教育長)

午後2時40分に閉会を宣言する。

 

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長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

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