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市長と語る“対話のわ” 令和4年5月19日(木曜日)長岡京市民大学

  • ID:12633

日時

令和4年5月19日(木曜日)午後2時から午後3時15分

場所

中央公民館 視聴覚室

テーマ

はじめに市長より以下のテーマについて説明いたしました。

    • 長岡京市の現状について
    • 環境に関する取り組みについて
    • (仮称)自治振興条例について
    • 中小企業振興基本条例について
    • 文化財保存活用地域計画について
    • 新庁舎等建設について
    • デジタル化の推進について
    • 中心市街地・阪急長岡天神駅周辺のまちづくりについて

    参加者

    14名

    対話(質問・意見)

    <参加者>

    環境の話が最初にでましたが、長岡京市は10年間都があり、観光も市のセールスポイントのひとつで大事だと思っています。

    私は長岡京市ふるさとガイドの会で活動しています。大河ドラマ「麒麟がくる」が始まったと同時に新型コロナウイルスが流行ってしまい、勝竜寺城公園が閉館し、ガイドができない期間もありましたが、現在はガイドを再開することができています。先月ガイドをしていると、広島や岡山、埼玉、金沢と、遠方から京都に来たついでに勝竜寺城公園に来たという方が多く、そのときに大河ドラマが話題になります。

    この大河ドラマの熱が冷めないうちに、何か目玉になるような次の企画や取り組みが必要だと思っています。先ほど新庁舎に展示室を設けるという話がありましたが、そういった展示室を活用するなど今後の長岡京市の観光施策の方向性について教えてください。

     

    <市長>

    観光についてはおっしゃったとおり、大河ドラマ「麒麟がくる」が約2年前に放映決定になり、そこに向けて勝竜寺城公園の整備をさせていただいたり、展示室をリニューアルさせていただたタイミングで来場者数が大きく増えました。

    しかし、ちょうど放映が始まったときに、新型コロナウイルスがまん延したことで、人の移動自体が制限されることとなり、我々としてもリニューアルした勝竜寺城公園を市内観光の拠点として期待していましたが、展示室や勝竜寺城公園自体の閉鎖もあり、観光客のみなさまに来てもらうことができない期間がありました。そういったなかでも昨年一年間の勝竜寺城公園の来場者数は、リニューアル前から比較するとコンスタントに増えています。

    また、ガイドをしていただいているなかでも感じられると思いますが、昔は旅行といえば観光バスでツアーを組んで、いろんなところに行くというのが一般的なスタイルでしたが、コロナ前から個人旅行など、旅行会社を通さずにご自身で好きなところや興味のあるところを中心にルートを作られて、見に来られる傾向が高まってきていましたが、このコロナ禍を通じて、さらにその傾向が強くなってきています。そのため、観光客向けのPRの仕方も今まで行政も行っていた旅行会社のツアーに組み込んでもらう方法だけではなく、個人に対してもいろいろな情報発信をどのように行っていくのかが、次の大きな課題になってくると考えています。もちろん、コロナの感染状況を見ながらの判断にはなりますが、これまでの観光のあり方が変わってきてることにどう対応していくのかがこれからの大きな課題です。

    もう1点の課題として、市外から観光にいらっしゃった方に長岡京市内でなかなかお金を使ってもらえないということがあります。観光に来ていただいた地元のメリットとして観光が地元の商売に繋がることが大切です。長岡京市は観光がメインのまちではありませんが、観光に携わっていただくお土産を開発するといったお店などプレイヤーの方を増やそうということで、いろいろな方に話をしているなかで、だんだんプレイヤーのかたが増えてきている状態です。

    例えば、柳谷観音さんは花手水を中心に様々なPRをされています。これからのアジサイの季節、相当観光客が多くなると思いますが、そのなかで、いろいろな御朱印を考えられたり、柳谷観音での、手づくり教室や写経の教室をしたりと、単に見るだけじゃなくて体験をしてもらうようなコンテンツを出しておられます。これまでコロナ禍で観光はなかなか動きにくいところもありましたが、今後そういったコンテンツを増やしていこうと考えています。

     

    <参加者>

    ありがとうございました。

    確かに、グループ旅行で来る方もいらっしゃいますが、1人で来る人も多くいらっしゃいます。

    お城が好きだとか、御朱印であるとか、現在、土日限定で勝竜寺城公園にて販売している御城印をわざわざ買いに来られるとか、かなり個人的な趣味にあわせて旅行されている印象があります。

    また、大河ドラマの最終回に、15秒くらい勝竜寺城公園が映りましたが、それだけでもその次の土日に5、600人の来場者がありました。

    また、サントリービール工場の工場見学が2年間中止されていましたが、ちょうど先週予約を再開したところですので、ビール工場とのコラボした観光施策もいいと思います。

     

    <市長>

    テレビの発信力はやはり大きいと感じます。ついこの間もテレビ番組にたけのこ農家さんや喜久春さんの竹の子最中、洋食屋AKIRAさんのたけのこハンバーグなどが取り上げられていましたが、洋食屋AKIRAさんではゴールデンウイーク中のお客さんが急増したとのことですし、たけのこ農家の方からは埼玉からたけのこを取り寄せたいという方もいらっしゃいましたと聞いています。

    長岡京市のたけのこがテレビで取り上げられたのが、4月の終わりくらいでたけのこの収穫時期の終盤でした。もし1週間早くテレビで放映されていればたけのこの収穫時期と重なっていたので、さらに多くの方に長岡京市のたけのこを知ってもらえたのではないかと思います。おっしゃるように、タイミングよく観光施策を打ち出すことができれば、長岡京市にたくさんの方が来ていただけるチャンスだと思います。

     

    <参加者>

    観光関係では、勝⻯寺城公園と埋蔵⽂化財センターが博物館のような位置づけになっていると思います。この2つについては、市役所の新庁舎に移設されてもいいのかなと思っています。

     

    <市長>

    勝⻯寺城公園の展⽰は、現地でのガイダンス施設として残していきたいと思っています。それとは別に埋蔵⽂化財センターの機能を、⼀部、市役所の新庁舎に移転する予定です。現在、埋蔵⽂化財センターは、非常に⼿狭になってきています。毎年、埋蔵文化財の発掘調査を行っていますので、資料は増える⼀⽅で減ることはありません。そのため、増え続ける資料をどこで保管するかという問題があり、非常に苦労しています。

    また、現在の埋蔵⽂化財センターは、⽴地の⾯で少しわかりにくい所にあります。今後、駅から近く、さまざまな企画展⽰ができる市役所の新庁舎に展⽰スペースを設け、⽂化財保存活⽤地域計画のひとつの目⽟になっている展⽰についてさらに⼒を⼊れていきたいと考えています。

     

    <参加者>

    あっという間の1時間で楽しいお話をありがとうございました。

    私からお伺いしたいのは、新型コロナウイルスの感染者数のことです。新聞を見ていると長岡京市でも毎日30人近くの感染者が出ていますが、城陽市や宇治市と感染者数を比較すると、最近は長岡京市の方が多いと感じます。また、となりの向日市ではそれほど感染者数が増えていません。他の市と比べて長岡京市の感染者数が増えてるのことについて、また、本市の感染対策についてどのように考えているのかお聞きしたいなと思ってます。


    <市長>

    おっしゃったように、昨日も43名の感染者がありました。5月の長岡京市の1日当たりの感染者数の平均が27から28人くらいです。今年2月の第6波の感染者数のピーク時の平均が65名でしたので、ピーク時の半分以下くらいの感染者数がずっと続いてるような状況です。

    東京都など何千万人単位の人口であれば、ある程度の統計的傾向が出てきますが、10万人ほどの人口の市のデータでは、1件でも感染者数が多いクラスターが発生すれば、10万人当たりの感染者数のデータが大きく変わるため、必ずしも私自身は、他の町よりも、長岡京市の感染者数が多いというとらえ方はしていません。一番大事なことは、やはりクラスターのようなかたちでの感染をいかに抑えるかということで、そのためには、いち早く感染者を発見することが大切になります。第6波は、小学校での感染者が非常に多いことが特徴です。

    今年の1月以降だけでも、小中学校を合わせれば5000人を超えそうな勢いで感染者が出てきております。やはりワクチンを打っていないことが感染の拡大につながっていると思います。ただ小中学校での感染者が多いですが、ほぼ重症化していないため、学校自体は継続しながら、感染者が出れば、いち早く対応するように努めています。3月21日でまん延防止等重点措置期間が終わり、長岡京市内でもいろいろな団体の総会が開催され始めています。今後は、必要な感染防止対策を行いながらも、社会活動をすべて止めるのではなく、感染状況等を見ながら少しずつ活動を再開していくべきだと思います。

    今後、いろいろな変異種が出てくる状況になれば、そこで考え方を切り換えなければならないと思いますが、現状では、感染者が出たとしても、しっかりと診療ができる状況が確保されていますので医療の状況を見極めながらも、感染防止対策と経済活動の両立に向けて、ぜひ取り組んでいただけたらと思います。

     

    <参加者>

    私がお聞きしたいと思っているのは、発達障がいをお持ちのお子さんや、コロナ禍で外出がままならず、フレイルが進んでいる高齢者の方などを対象にしたインクルーシブな社会についてです。

    長岡京市では、インクルーシブ公園を計画されているとお聞きしております。

    また向日が丘支援学校の建て替えに関して、共生型福祉施設の建設も考えておられるとお聞きしましたが、市長がインクルーシブな社会について、長岡京市でどのような構想をお持ちかお聞きしたいと思っています。


    <市長>

    おっしゃるようにこのコロナ禍のなかで、外出を控えざるを得なかったり、今まで受けられたいろいろなサロンが活動休止になったりと、高齢者の方々の外出の機会は極端に減りました。先ほどの話にも通じますが、感染防止を徹底するのであれば、家から出ないことが一番いいですが、そうすると足腰が弱ってきて、もう次出歩くときはあまり体の調子が良くないということもあります。

    フレイル予防等を考えると、やはり感染防止対策だけではなく、少しずつ取り戻せるものを取り戻していくべきなのかなと思っています。

    その中で最近インクルーシブという言葉が使われるようになってきました。なかなか馴染みのない言葉ですが、みんな包み込むようなイメージを持っていただくとわかりやすいと思います。例えば今までのように、障がいのある方のために何かをするというような考え方ではなく、障がいのある方が当たり前のように何も気にせずに生活できるような世界の仕組みを作っていきましょうというような考え方です。

    実は長岡京市でも、これからインクルーシブな公園づくりに取り組もうとしているところです。今までは障がいのある方が使いにくい遊具がありましたが、これからは障がいのある方でも何も気にせずに使えるような遊具がある公園を作っていきます。また、手入れがしやすい花壇といったように、障がいのある方だけではなく、高齢者などいろんな人たちが使いやすい仕組みの公園づくりをしていくことで、結果的に障がいのある方や高齢者だけではなく、小さいお子様など、皆さんが使いやすい公園を作っていくことにつながります。

    誰もが使える、それがインクルーシブの大事なところだと思っています。このようなインクルーシブ公園の第1号として、現在、子どもたちに人気のジャブジャブ池がある西山公園を拡張整備し、インクルーシブな公園を作ろうということで、公園整備に向けたワークショップを開催し、どのような公園にするか考えているところです。

    また、向日が丘支援学校も建設から50年以上が経ち、建物としてはかなり古くなっています。

    京都府立の建物なので、京都府に建替えをしていただく予定ですが、向日が丘支援学校は、肢体不自由の子どもたちのために京都府で初めてできた養護学校です。そのため向日が丘支援学校は広い敷地に平屋建の建物となっていました。しかし、今の時代は、エレベーターもあるため、支援学校でも平屋建てではなく普通の学校と同じようなつくりになってきています。

    支援学校の敷地に高い建物を建てることができるようになり、現在、京都府と長岡京市が一緒になって余った土地を有効活用しましょうという構想ができています。これが共生型福祉施設構想です。今まで、支援学校と地域の交流はあまりされてきませんでした。しかし、ボッチャといった障がい者スポーツなど、健常者も一緒に楽しめるものも今では多くあります。この共生型福祉施設構想のなかで、障がい者スポーツを障がいのある人だけでするのではなく、一般の人もその場で一緒に楽しめるようなインクルーシブな世界の実現のため取り組みを進めていこうと思います。

     

    <参加者>

    市長からのお話で、共助の部分が大切であるとおっしゃっていました。しかし、現実は自治会加入者が減ってきています。私はご近所にいろいろな声かけをしていますが、それでも高齢になり、自分に役が回ってきたら困るとの理由で自治会を退会する人も出てきており、それと同時に自治会に入っていて何のメリットがあるのという声を聞くこともあります。そこで、自治会加入のメリットなども含めて、積極的に共助に関わる人をどのように増やしていくのか。もうひとつは、地域の子どもたちが自分のまちのいろいろな施設などどのくらい知っているのかといった、ふるさとに対する教育について教えていただければと思います。

     

    <市長>

    今まさに共助に関する条例を検討しているところですが、この共助の仕組みは本当に難しく、どうすればいいのかという答えが簡単には見出せません。しかし、条例を検討しているメンバーの中でもすこしずつ共助に対する意識が皆さんの中に芽生えてきており、今後の共助の担い手をいかにつくっていくのかということを考えながら進めています。自治会で中心になって動ける方や、いろいろな団体の中でリーダーシップを発揮される方が、周りの人を活動に巻き込んでいき、共助の仕組みが生まれることがあると思います。この話は検討委員会の中でも議論が分かれる部分ですが、「そういった活動に参加しないといけない」という義務感が強ければ強いほど、新しく活動に参加してくれる方が少なくなる傾向があります。そのため、活動を強制するようなイメージをもたれるような条例にしてしまうと、少し敬遠される可能性があります。では新たに活動に参加してほしい人たちは何をしたいかというと、やはり「やって楽しい活動」ということになります。何か、楽しい、参加したくなるような取り組みというのを続けていく中で、きっかけがあれば、いろいろな地域の行事にも参加してもらうことができるのではないかと考えています。そのため、「自治会の人数が減ってきたので、新たに自治会に入ってください」という声掛けで自治会の加入率をあげることは難しいと思います。今の自治会の活動のなかでしなければいけない仕事の割合をできるだけ減らし、自治会の加入者が楽しめるような行事を開催する、といったメリハリのある取組が必要なのかなと感じます。その中でよい事例があればほかの自治会へ広げていく、といった取り組みが今後求められると思っています。

    もうひとつのご質問をいただきました子どもたちのふるさとに関する教育についてですが、最近は学校で総合学習という時間があり、その中で地域を題材にした取り組みを進めているため、子どもたちは地域のことに触れる機会があります。

    昨日も教育委員会の方とお話する機会がありましたが、例えば文化財の保存活用など、もう少し地域の資源を教育の中で取り入れ、どのように知ってもらうかというところが大事だという話をしました。いろいろな分野で地域のことについて子どもたちに知ってもらう機会をつくり、どういった内容を取り上げていくかを今後工夫していきたいと思っています。

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    長岡京市対話推進部秘書課秘書係

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