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平成24年度 第1回文化財保護審議会会議録

[2013年3月18日]

ID:1404

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日時と場所

日時

平成24年5月23日(水曜日)

場所

図書館3階文化財講座室

出席者

委員

井上委員、梶委員、熊谷委員、小林委員、都出委員、永井委員、仁木委員

事務局

芦田教育長、山本部長、中尾課長、関主幹、百瀬専門員、岩﨑専門員、馬部文化財技師、小田桐埋蔵文化財センター局長

案件

平成23年度文化財保護事業の報告および平成24年度文化財保護事業の計画について

開会

  • 委員10名のうち7名出席
  • 教育長あいさつ
  • 会長の選出
    会長井上委員、会長代理梶委員
  • 傍聴人の承認(1名)

案件1

(会長)
それでは案件に入りたいと思います。まず最初に平成23年度文化財保護行政の事業報告および平成24年度文化財保護行政の事業計画について、事務局からよろしくお願いします。

(事務局)
資料とパワーポイントを用いて説明

(会長)
ありがとうございます。平成23年度文化財保護事業及び平成24年度の計画、及びいくつかの補足についてパワーポイントを使ってご説明いただきました。これにつきまして、何かご意見・ご質問ございませんでしょうか。

(委員)
勝龍寺城の土塁はどうなるんですか。

(事務局)
どういう遺跡なのかという説明はあったのですが、何が問題なのかということが抜けていましたので補足します。5月18日に公園緑地課と視察しましたように、ここについては市が所有者の意向を受けて買収するつもりで、平成24年度に測量の予算をあげるなど、話を進めております。先ほど遺跡の重要性など説明がございましたけれども、これまで開発の波に何回も洗われながら、何とか今まで残ってきたところです。今回、所有者の方が相続の関係もありまして、市のほうに声をかけてこられ、それで保存へ向けて一歩を大きく踏み出した状況でございます。
今後の整備についてですけれども、保存はできるにしても、活用については当面今の藪のままでいくのか、それとも伐り開いて土塁をわかるような形にしていくのか、そのあたりは課題となっています。市も予算がないですから、何もかも整備して活用を図ればいいということにはなかなかならなりません。私どもが考えているのは、神足公園・神足神社と一体で、緑の憩いの場所として、地元の方々と一緒に守っていくということです。鬱蒼としている竹を伐ったりして、維持管理をしながら地元の鎮守の森ということで、当面は活用を図っていく必要を考えております。

(会長)
ありがとうございます。課題はこれからたくさんあるとは思いますけれども、概ね好ましい方向に進んでいると理解したのですが、それでよろしいですか。

(委員)
はい。改めて申し上げるまでもないのですが、勝龍寺城の外郭土塁は、北側を区画するいわゆる惣構えと呼ばれる土塁かと思います。豊臣以降ですとか、江戸時代の城下町の惣構えは、他にも残っているところがあるんですけれども、信長時代の惣構えの土塁は、全国的にみても、もしかしたら他にはないかもしれない、非常に貴重な遺構だと考えております。以前より是非文化財にしてほしいとお願いしておりましたので、うれしく思っております。
それと活用の方向ですけれど、今、話がありましたように、必ずしもきれいにすることだけがいいとは私も考えておりません。今の状況は荒れすぎているので、あのままはよくないとは思うんですけれども、鬱蒼とした自然景観のなかに非常に深い堀と高い土塁があるというほうが、かえって全部伐り払って芝生できれいにしてしまうよりは、迫力がある状況が維持されるという可能性もあると思います。

(会長)
ほかに何か。

(委員)
勝竜寺城公園には、何人くらい来るんですか。

(事務局)
勝竜寺城公園は、公園緑地課が管理しております。管理棟の1階は、来られた方が飲物を買って休んでいただいたり、トイレを使っていただくという場所でございまして、管理人さんが交代で1人常駐しているんですけれど、来客のカウントはしていません。公園の外には沼田丸というもうひとつ大きな郭があり、ガラシャおもかげの水というのがあり、いつもペットボトルを持った方が絶えないという状況が続いていますが、どのくらいの方が来られているのかというカウントは難しいです。
実は去年より、4月から11月までの間、土日だけ定点ガイドを実施し、3800人の方をご案内したと報告されています。来られた方が3800人というわけではなく、ご案内した方が3800人ということですから、かなりの数になります。来られている方をみますと、お子さん連れで来る地元の方は自由に遊んでいますけれど、ご案内をしているのは市外の方が多いと聞いております。「お江」効果があったのかもわかりませんけれども、全国から勝龍寺城に来られるという状況です。本年度も、定点ガイドをやっていただいているんですけれど、4月末現在で499人の方が来られています。ガイドの会からは、延べ40人ほどの方が定点ガイドということで参加されておられます。この前は熊本県知事も来られました。

(会長)
無料で多目的な公園ですから、なかなかカウントはしづらいでしょうけれども、パンフレットのようなものを置いておかれて、それの減り具合でカウントしてはどうでしょうか。もちろん取って帰らない方もいらっしゃいますから、現実にはもう少し多くなりますが。他に何かございますか。

(委員)
古今伝授の間の説明板を作られるということなんですが、予算はいくらぐらいなんですか。

(事務局)
400万円ということで準備をしております。

(委員)
今の勝龍寺城の関係もそうですけど、単に文言だけでなくて、歴史的な経過がわかるようなものを作っておかれると、地元の人もその重要性が認識できると思います。意外と地元の人はわかっていなんじゃないかと思うんですよ。ですからその重要性や昔の状況がよくわかるような、そういったものにしていただけるでしょうか。

(事務局)
ご指摘のとおりでございまして、ただモニュメントを建てるということではなくて、文化財である建造物の説明板を付けるつもりです。それから、今回の企画展を記念展に代えまして、学術報告書の発行も含めて、より深く市民の皆様に関心を持ってもらって、理解をいただきたいと思います。光明寺や楊谷寺にはたくさん文化財があるんですけれど、不思議なことに長岡天満宮には何もありませんでした。ようやく京都府が本殿を指定したという状況です。市街地のなかで小宇宙のように緑が残っていて、歴史的景観や八条ヶ池が親しまれているにもかかわらず、文化財としての評価が市民の皆さんに十分に伝わってこなかったという反省もあります。ですので、この機会に是非こういった取り組みができるようにきっちりやっておきたいと思っています。

(会長)
「古今伝授の間ゆかりの地」というのが石碑の文言になるんですか。

(事務局)
文言については二つありまして、一つは「古今伝授の間ゆかりの地」ということでネーミングをしたいと思います。もう一つは、単に古今伝授の間が昔ここにあったというだけでなく、やはり長岡から発信していくことを考えていくなかで、「温故知新」といった、古い歴史をみて発信していくんだという、わかりやすい言葉を考えています。これにも仕掛けがありまして、細川護煕さんに書いてもらおうかという話があります。その横に解説板等を置くのですが、その内容は古今伝授の間がどういうことでここにあったのか、といった経過や歴史を説明します。あわせて古今伝授の間が九州の熊本にありますので、その現在の様子も写真等で説明しながらわかるような形にしていきたいと考えております。

(会長)
私は「古今伝授の間」の「間」はなくて、「古今伝授ゆかりの地」でいいと思います。中学生レベルの子供も含めると、「間」と書くと「あいだ」と読まれる可能性がありますよね。他に何かご意見・ご質問ございませんか。

(委員)
初めて参加させていただいて、モウソウチク林発祥の地などはタケノコの関係もあって大変興味深く勉強になりました。田村家というのは今後どういう形で一般公開されるのかお教えいただきたいと思います。

(事務局)
国の登録有形文化財で登録されているのは、長岡京市で4件あります。1件目の旧石田家住宅は、長岡京市が買い上げまして、神足ふれあい町家ということで、施設として活用しています。2件目の佐藤家住宅、3件目の中野家住宅、4件目の河合家住宅、そして今回の田村家住宅は個人の所有でございます。個人の所有でありながら、国の登録ということで歴史的な評価をいただいておりますので、個人の方が法律に則って守る、つまり住み続けながら文化財として守っていただく、そういうシステムが国の登録有形文化財の趣旨でございます。したがいまして、日常の生活も多少のご不便を我慢しながら、昔の様子を残して、修理もご自分のところでされます。
しかし、国の登録ということで、長岡京市の都市としての一つの宝でもありますので、最初に事業報告のところで申し述べましたように、乙訓たてもの探訪といった機会を設けまして、市民のみなさんを募りまして、1年に1回見学させていただいています。そういった形で、公開につきましてもご理解をいただきながら進めさせていただいております。

(会長)
他に何かご質問・ご意見はございませんか。

(委員)
私らにしてみたら遊び場だったんです。私は今里の者なんですけれど、長法寺や粟生光明寺さんなど、あの辺一帯は学校も全部一緒でしたのでね。今更ながらこんな家があったんかと、関心をもって聞かせてもらいました。これから勉強できるチャンスをいただき、うれしく思っております。

(会長)
地元の方にとりましては、本当にそうで、私も金閣寺のすぐそばで生まれ育ちましたけれど、金閣寺に行ったのは大学に入ってからですから、そんなものでございます。他に何かご意見・ご質問等あれば。

(委員)
話が全然違うんですけれど、下海印寺の「にそと」(京都第二外環状道路)用地のところにあった道標が、にそと工事館があった敷地内に転がったままになっているんです。2年ぐらい放置されているので、毎日通るとき気になっています。第四中学校や第五小学校に持っていくとか、にそと工事館のあとが公園になっているのでそこに建てるとかしてもらわないと、子どもが上に乗っかっているときもあるので。

(事務局)
尾流というところの道標の件だと思うんですけれど、それにつきましては、私どもも工事に際し関係部局のまちづくり推進室と連絡をとりまして、保存をきちっとお願いしますと何回もやりとりをしました。現在はにそと工事館で保管していると思うのですが、委員がおっしゃっているのはどこにございますでしょうか。

(委員)
工事館の中に入っているものです。

(事務局)
そちらのほうで保管し、工事が終わりましたら原状に戻すということになっています。具体的な戻し方については、改めて協議する予定です。それと付随して、奥海印寺にある楊谷寺の登山口の道標も、まちづくり推進室と連絡をとりながら保存処置を講じるということで動いているところです。管理の仕方については、もう一回確認させていただきます。

(委員)
よろしくお願いします。

(会長)
道標も意外に無視されますけれども、それなりに重要なものもございます。道標の戸籍調査みたいなものはされていますか。

(事務局)
はい。

(会長)
他に何かございませんでしょうか。事務局から他にございますでしょうか。

(事務局)
それでは、次回の文化財保護審議会の予定と内容について、ご案内したいと思います。先ほど説明がありましたように、今年は市の指定文化財の諮問を文化財保護審議会に諮る予定でございます。内容は長岡天満宮の建造物でございます。長岡京市の指定日は、11月3日と伝統的にきていますので、それに間に合うように答申をいただきたいと思います。お暑いなかになりますが、夏休みにもなりますので、8月上旬のお盆までの間で日程調整をさせていただくつもりでございます。みなさまお忙しいなかではありますが、よろしくお願いいたします。

(会長)
よろしいでしょうか。ちょうど予定していた時間ですので、これで閉会にさせていただきたいと思います。

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長岡京市教育部文化財保存活用課(図書館内)文化財保存活用担当

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