平成22年度第1回長岡京市平和ビジョン懇談会議事録
- ID:1604

日時
平成22年5月7日(金曜日)午前10時~11時30分

場所
長岡京市役所会議室2

出席者
川北会長(学識経験者)、秦会長代理(女性の会)、安田委員(自治会長会)、中野委員(戦没者遺族会)、佐伯委員(原爆被災者の会)、永澄委員(マスメディア関係)、高橋委員(労働者団体)、伊藤委員(公募市民)、星野委員(公募市民)、藤井氏(老人クラブ連合会代理)

欠席者
中嶋委員(済生会京都府病院)、吉田委員(マスメディア関係)、岡委員(小中学校長会)

事務局
丹羽企画部長、森政策推進課長、厚地、坂内

傍聴者
なし

議事
1.会長挨拶(要約)
雨の中早くからありがとうございます。今年は天候不順で、欧州では火山の噴火もあり大変なようだ。今日は今年度の平和施策についてご検討いただく。最近は評価が話題になっており、業績を上げ続けるのは大変であるが、頑張っていきたい。
2.新委員の紹介
永澄委員、岡委員の交代を紹介し、永澄委員からごあいさつ頂く。
また岩田委員後任予定の藤井氏からもごあいさつ頂く。
3.平成22年度平和施策について
事務局より資料説明。
内容ごとの委員の意見は以下のとおり。
<平和を祈る折り鶴の募集について>
- 高齢者施設へ周知する際は、チラシ配布だけでなく声かけをしてもらいたい。また平和フォーラム当日に、興味をもった参加者が鶴を折ることができるようにしてはどうか。
- (事務局)折り鶴募集の際は声をかけたい。またフォーラム当日に会場で鶴を折る場所を設けることは可能なのでご意見のとおり取り組みたい。
【献花式】
- 献花式に参加する保育所は毎年違うのか?
- (事務局)同地域の代表として、毎年神足保育所の園児に参加してもらっている。
- 献花式で放鳩を行っていたが、もう行わないのか。
- (事務局)ボランティアでご協力いただいていた方が鳩の飼育自体を縮小されるということで、近年は放鳩は行っていない。
- 平和祈念碑を目立たせる工夫は。
- (事務局)歩行者側に案内板を設置した。昨年度からは7月に平和祈念碑周辺へのぼり旗を設置し歩行者に周知を図っている。
【小学生の発表】
- 参加した小学生にその後の感想を聞いてみたい。どのように感じたのか、心に残っているのか。
- 去年の発表は参加者が多く迫力があった。
- 大勢の前で発表し、大きな経験となったはずである。
- 小学生の体験学習の様子も映像に残せたら良い。
【すいとん試食】
- ふすま入りの小麦粉を使用するなど贅沢せず昔のすいとん再現のために工夫している。
- 本物の昔のすいとんと比べることができれば良いけれど。
- すいとんが一番昔を体験しやすい。
【講演】
- 講演の朗読が楽しみである。神足空襲手記にも興味がある。
【展示】
- 昨年度の「漢字一字の平和メッセージ」の代わりが短冊か。昨年度のメッセージは平和を考える機会になったし展示を見て他人の意見に納得するものもあった。
- 例年3階で行っている展示を、人通りの多い1階に代えてみてはどうか。
- 他の取り組みで使用しており1階には場所がない。
【企画、実施方法について】
- 昨年度の事業仕分け結果に市民参加についての意見があったが、どう対応したのか。意見を受けて今年は市民の展示ブースが設けられると思っていた。
- (事務局)これまで外部の有識者を呼んで行っていた講演を、市民の朗読グループに依頼した。
- 企画自体が昔の戦争にとらわれている。今の戦争、今の兵器等の情報を提供する機会があってほしい。刀から銃になるほど違うのでは?過去から現在につながる企画を。
- 過去の戦争だけでなく、NGO関係者や報道機関の方の講演を行って現在の話題を提供したこともあった。
- 中高大学生が当日、主体的に参加してもらえる企画を考えた方が良い。高校生が企画し小中学生を指導するなど、行政主導でない取り組みを行ってほしい。平和フォーラムも20年続けてきて、これまでのやり方を打破する時期である。毎年小学生の参加だけでは同じことの繰り返しである。
- (事務局)小中学生の参加については、対象者が毎年変わるので、参加者が固定しているわけではない。
- 大学生、高校生の自主的な参加はなかなか難しい。
- 平和フォーラムを実行委員会形式で行うことは難しいのか。
- 取り組む場所がないのでは。
- 数度の話し合いでイベントはできない。イベントが終わり次第、来年の準備に取り掛かるようでないと。
- 平和ビジョン懇談会に高校の先生も入ってもらって、高校との関係性を作ってはどうか。
- 大学の戦争に関するサークルに声をかければ、輪が広がっていくのではないか。
- (事務局)それぞれの特性を生かした関わりをもっていきたい。
- 戦争だけでなく、日々の平和も大切だと思う。最近では家庭内の虐待のニュースもよく聞くので、そういったテーマも含められればより保護者の興味を引けるのではないか。
- 昨年度の企画と変わり映えがしない。反戦歌やフォークソングなどの取り組みをしてはどうかと思っていたが、提案できないままプログラム案が決定しており残念だった。全体的にマンネリ化している印象。市民の声が反映されるようにしてほしい。
- 毎年少しずつ工夫はされている。抜本的改革はすぐには難しいが、長期的なスパンで取り組む必要のあるものは、総合計画第3期基本計画の策定に合わせて今後5年の取り組みとして考えていけば良い。
<その他>
- 市の施策の方向性は何か。市民のいろいろな想いを発表できる場が欲しい。
- (事務局)市の戦災の歴史である神足空襲を継承し平和の尊さを伝える事が市施策の中核である。戦後65年を迎え、戦争体験を残すことが一層大切だと考える。
- 昔の悲惨さと今の戦争の悲惨さとは違う。世界の現状にも目を向けてほしい。
- 現代の戦争は刻々と変化している。太平洋戦争の体験が風化しつつあるのは確実であり、それを残すことは大切。文字だけでなく映像として残してはどうか。
- 戦中、戦後には悲惨な体験をした。当時の日本はどうであったか。配給、食糧難、闇市、学徒動員、グラウンドの開墾、機銃掃射にあった体験など、語りつくしても全ては伝わらない。しかし、伝える事が私たちの責務だと思うし、伝えていきたい。
- 終戦時の年齢によって、体験談も様々だろう。
- 継続は力なりというように、20年間、地方自治体が平和の取り組みを続けていること自体が大変なことである。
- 長岡京市の姉妹都市である寧波市は、日本が最初に生物兵器を使った所である。関連した展示などが考えられるのではないか
- 平和フォーラムの講演者の選出についても、テーマを広く求めることに意見がいろいろある。しかし、地域の中の国際交流が地方自治体として大切な役割ではないか。平和というテーマが政治活動とつながりやすく、行政の取り組みを簡単に誰かに任せてしまえない難しさもある。
(事務局)
活発なご議論をいただいた。今回のご意見を元に、取り入れられる点は取り入れ、フォーラムの企画を調整する。今後、若年層の参加についても工夫していきたい。
4.閉会
企画部長のあいさつ後、閉会。