平成23年7月16日 平和を考える市民フォーラム
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今から66年前、昭和20年7月19日午前10時30分ごろ、当時新神足村と呼ばれていた長岡京市神足で、米軍艦載機の銃撃を受けて1人の尊い犠牲者と数名の負傷者が出ました。
長岡京市では、二度とこのような悲劇を繰り返さないことを誓い、こんにちの平和を後世に守り伝えていくため、平成元年に、7月19日を長岡京市の「平和の日」と定め、その前後に「平和を考える市民フォーラム」を毎年開いています。
今年は7月16日(土曜日)に、中央公民館などで開きました。

JR長岡京駅前、長岡公園内での献花
JR長岡京駅前の平和祈念碑に献花をし、市民のみなさんや市内保育所など約3,000人から寄せられた折鶴を献納しました。
長岡公園内では、戦没者追悼の碑に献花をしました。

神足保育所の子どもたちが、折鶴を献納しました。

中央公民館での式典・公演
長岡第二中学校吹奏楽部がオープニング演奏として「マーチ長岡京」や「上を向いて歩こう」などを披露。
長岡第七小学校6年生による学習発表や、西乙訓高校演劇部による絵本『おばあちゃんのきおく』の朗読劇がありました。
午後からは、東日本大震災被災地に支援活動に行った市職員が、活動報告をしました。
3月中旬に岩手県で給水活動を行った上下水道部職員は、「1人で現地を歩いてみると、全く音のしない不気味さを感じた。避難している人と話し、給水支援の重要性を感じた」と報告。
4月から5月にかけて福島県で自治体支援を行った事務職員は「不眠不休で働いている現地の職員も被災者。少しでも休ませてあげたいという思いで働いた。被災されている皆さんはいつまでこの状態が続くのか、先が見えない状態」と報告しました。
詳しくは下記のページをご覧ください。
その後、実写映画「火垂(ほた)るの墓」の上映がありました。

長岡第七小学校6年生のみなさんが、市老人クラブ連合の人から聞いた戦中の話をもとに、学習発表をしました。
児童たちは「戦中の言葉はなじみのないものばかり」「外国の言葉を使ってはいけないことに驚いた」「大阪の大空襲がここから見えたと聞いて、怖かった」と感想を述べていました。

被災地支援の様子を、現地での写真を交えながら紹介しました。

そのほかのコーナー
体験コーナーでは、女性の会が来場者のみなさんに、戦中・戦後の食事を味わってもらおうと「すいとん」をふるまいました。

市老人クラブ連合の「昔のくらしとあそび」が体験できるコーナーでは、子どもたちが石うすでの粉ひきを体験。「豆ひくの重い!大変!」と言いながら頑張って豆をひいていました。ほかにもお手玉などを体験しました。

乙訓高校の生徒が書いた「平和に関する短歌とポスター」や、市民の皆さまからいただいた「平和を祈る折鶴」「平和メッセージ」などの展示もありました。
(平成23年7月16日、中央公民館などで)