平成28年度第1回長岡京市平和ビジョン懇談会議事録
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日時
平成28年5月13日(金曜日)午前10時~午前11時

場所
長岡京市役所 会議室7

出席者
小林会長(学識経験者)、秦委員(女性の会)、中村委員(済生会京都府病院)、西田委員(老人クラブ連合会)、土岐委員(戦没者遺族会)、品川委員(原爆被災者の会)、木村委員(公募市民)、梅津委員(公募市民)、鳥山委員(小中学校長会)

欠席者
駒田委員(労働者団体)、吉川委員(市内高等学校長)、自治会長会委員候補者

事務局
喜多対話推進部次長、藤井人権推進課長、大橋主査、樋口主事

傍聴者
なし

議事
喜多対話推進部次長挨拶 (要約)
平成28年度より組織改正のため企画部、総務部が再編され、対話推進部、総合政策部、市民協働部が設置された。それに伴い企画部政策推進課にあった平和施策が対話推進部の人権推進課に移管されることとなった。平成28年4月1日に制定された長岡京市第4次総合計画においても、平和施策の推進をめざしており、今後もより一層施策を推進していきたい。
1.小林会長挨拶(要約)
昨年は戦後70年の年で、平和ビジョン懇談会の中でどうして進めていくかを議論し、若い人の参加についても考えた。
ここのところオバマ大統領が広島を訪問することが話題となっているが、アメリカ国内でも大きな出来事の一つとなっている。このことが今後良い方向に向かえばと望む。
昨年は平和を考える市民フォーラムが台風のため中止となってしまったが、今年は良い天気での開催を願う。
2.新委員の紹介
- (鳥山委員)長法寺小学校の校長として、今後平和についてどう行っていくのかを考え、行動していきたい
- (吉岡委員)5月1日付けで福知山から洛西総局に赴任した。皆様と平和について考えていきたい。
3.平成28年度の平和施策(案)について
- 事務局より、「平成28年度平和施策(案)」について説明
「平成28年度平和施策施策(案)」について委員了承。
4.平和を考える市民フォーラムの企画(案)について
- 事務局より、「平和を考える市民フォーラムの企画(案)」について説明
内容ごとの委員の意見は以下のとおり。
平和ディスカッションについて
- 高校生をターゲットとすることは、選挙権が18歳まで引き下げられることにも関連してディスカッションできるのではないか。戦争に関連した事柄では世界の非核路線などの話もあるが、世界中に目を向けると様々な問題がある。イスラエルにおいて国土とは何か等、東アジアに限らず有権者であれば知っておかなければならない事柄の議論をしていただきたい。
- 平和ディスカッションではどのような進め方で議論をしていくのか。
⇒(事務局)現在高校と調整中のため、内容と進め方について検討中である。また内容については政治的な話も絡む可能性があるため、より注意深く検討していく必要がある。
- 高校側は参加について、どのような調整段階か。
⇒(事務局)高校の時間割、選出人員の問題もあるので、返事を待ち、それ以後詳細な打ち合わせをしていく考えである。
- 企画として準備が多く、大変なものになると想定している。ある程度事前に学習するなど準備が必要である。私自身も調整の際には時間のある限り参加し準備を行う。
- どのような内容をするか、今のところ漠然としている。例えば現在の世界情勢を述べてから、私たちが何をすべきか考えるという、課題提起形式の方がフォーラム参加者にとってもわかりやすい。「私たちが何ができるのか」をテーマに意義のある内容にしていかなければいけない。
- 選挙権のある人たちにある程度自覚をもってもらえるような話が良い。政治が絡む内容でも賛否がわかれにくい問題を取り上げてはどうか。
- みんなで考えていけるディスカッションが望ましい。
- 長岡京であれば神足空襲から戦争に目を向け、そこから戦争に対するイメージをしっかり持った後、ディスカッションしてはどうか。土台がないと話が空中戦になりかねない。また、京都府自体戦時下において空襲はあったものの特殊な事情があった。ディスカッションにあたって現存している資料など、様々な考える材料をもって準備していく必要がある。
(決定事項)
高校生による平和ディスカッションを進めること及び、内容については会議の意見をもとに会長、参加校、事務局で調整することに決定。
平和メッセージについて
- 平和メッセージはどの層が多いのか。
⇒(事務局)小学生が100人弱。それ以外は高齢者が多い。
- 過去のメッセージはどのように保管しているのか。
⇒(事務局)データで保管している。
- 平和メッセージのタイトルについて意見はあるか。
- 「戦争・紛争にまきこまれた若者へ」では書くのが難しい。
- 「戦争・紛争にまきこまれた」というタイトルはやめておいた方がよいのではないか。優位に戦争を進めていた時期もあり、そういった時期は戦争をしようという世論も少なからずあったのではないか。このメッセージタイトルではそういった疑問を感じる人がでてくる可能性がある。
- 戦争に関する当時の世論については国からの圧力もあったので、何とも言うことはできないが。少なくともこのタイトルではイメージしにくく、書きにくい。これでは例年提出の多い小学生の参加者が減少する恐れもあるのではないか。
- 小学校でも教育の一環として平和学習を行っている。学習の中で重点となるのは二つあり、一つは過去の事実を知ること。そして二つ目は過去の事実を知って将来個人がどう生きるのか考えることである。戦争は最大の人権侵害という視点で、子供たちに生き方を学ばせることが大切な部分だと考えている。そういった意味でメッセージを考えると今回の案は大変難しい。しかし過去3年の案は子供にとっても書きやすく要点を押さえているため、今年も昨年と同じテーマにしてはどうか。
- 子供にとっても書きやすいことは大切。平和について考える良いきっかけとなる。
- 27年度のメッセージは参加者が一番多く書きやすかったのではないか。
- 昨年と同じタイトルだと、私たちがここで審議する意味もなくなるので、やめた方がよいと思う。しかし、過去メッセージタイトルは良くできているのでニュアンスを同じようなもので、作り変えてもよいのではないか。
- 「あなたが想う平和な未来の世界」など長岡京市に限らず全体的な視点でもよい。
- 「私たちの未来」や「私たちの平和」などの文言もよいのではないか。
(決定事項)
過去のメッセージタイトルのような子供でも書きやすい内容で事務局にて調整することに決定。
平和に関する展示について
- 展示について、今の京都と戦前・戦時の京都との違いが分かる記録があればよいのではないか。当時は集団疎開等もあったが、経験者が少なくなってきているため、事実を伝えるべく記録資料を出せないか。
- 確かに展示については過去と今の違いが分かるものがよい。
- 過去の記録を残したような資料はあるのか。
⇒(事務局)長岡京市には残っているものは少ないが、地域を限定しない資料であれば心当たりもあり借りてくることは可能である。
(決定事項)
戦時中のことが分かる展示内容について事務局にて調整することに決定。
映画について
- 映画について「火垂るの墓」「母べえ」「夕凪の街 桜の国」候補が挙がっているが、何か意見はあるか。
- 「火垂るの墓」は過去にも何度かやっているので、他の2案のいずれかがよいのではないか。「夕凪の街 桜の国」とはどんな映画か。
- (事務局)原爆投下から約10年ほど経った広島をえがいた映画である。原作は漫画となっている。
- 漫画が原作ならば若い人にも関心を持ってもらえるのではないか。
- 「夕凪の街 桜の国」の方が2案よりも良いと思う。
(決定事項)
「夕凪の街 桜の国」で事務局にて調整することに決定。
全議事終了。調整内容が決定次第、委員に連絡することで了承。
5.閉会