平成29年度 第1回 図書館協議会会議録
- ID:6916
日時
平成29年6月27日(水曜日)午後2時~3時40分
場所
図書館3階大会議室
出席
委員
夘滝会長
上島副会長
藤山(仁)委員
滝川委員
木村委員
荻委員
上野委員
小森委員
(副会長以下 委員名簿順)
事務局
井木館長
池野係長
三谷総括主査
五十棲総括主査
欠席
肥後委員
藤山(善)委員
傍聴者
無
案件
(1)平成28年度図書館事業報告について
(2)平成29年度図書館事業計画(案)について
(3)その他
議事
1.開会
2.館長挨拶
蔵書点検で本日まで休館中。一年に一度の棚卸で蔵書の有無や、本棚や書庫の整理を行った。点検作業も終了し明日から開館となる。今年開館30周年を迎え、記念行事を計画。図書館を日常的に利用している方はもちろん、あまり図書館に来館されていない方にも足を運んでもらう機会にしたい。事業計画等説明の際、忌憚のないご意見をお願いしたい。
3.任命書の交付。選出団体の異動により委員2名交代。
4.委員 自己紹介
5.事務局 自己紹介
6.会長挨拶
みなさん、こんにちは。お忙しい中、今年度第1回目の図書館協議会にお集まりいただきありがとうございます。図書館は市民の暮らしを豊かにし、まちづくりの基礎を築くものであるといわれる。長岡京市民、みんなが目指すところは何かと思いながら、改めて市民憲章を読んでみた。図書館活動の道筋というか原点が示されていると思った。今日は、昨年度の事業報告と、今年度の事業計画の案が図書館長から示される。委員みなさんの立場から活発なご意見を述べていただければ幸いである。
7.議題
(1) 平成28年度図書館事業報告について
事務局 年報に沿って説明。平成28年6月にカラーコピーサービスの開始。7月にLED照明を導入し、計759本取り換え、地球温暖化防止対策及び省エネルギー化をめざした。平成28年度の貸出冊数は、422,928冊で昨年より約1%4,399冊減、貸出者数は、166,586人で、昨年度より2.4%3,853人増。蔵書数は、260,588冊で、昨年度より956冊減。これは、複本や傷みが激しい本などを除籍することで所蔵スペースを有効活用し、新しい資料を配架し利用しやすくするためである。予約については、47,329件で昨年度より1,231件増。インターネットによる予約が大幅に増えている。障がい者サービスについて、5年ぶりに対面朗読サービスの利用があった。複写サービス、相互貸借、レファレンス数、各種行事について説明。
会長 それぞれの委員の立場から質問をお願いしたい。
委員 大変細かい報告でよくわかった。長岡京市立図書館は、子ども向けが充実しているが、中高生や成人向けの働きかけが欲しいと思う。近隣の図書館も似たようなサービスになっているのかわかる範囲で教えてほしい。また大人向けサービスが少ない理由が具体的にあったら教えてほしい。
館長 答申の中でも子ども向けの取り組みが充実していると分析されていた。京都市の中央館は別として地域館と比べれば大人向けサービスが少ないということはない。図書の購入費の問題があるが、一般図書の充実については検討させていただきたい。
委員 一般書については一定充実されているように思うが、大人に対する働きかけについてはどうか。
事務局 大人向けの行事のアピールは少ないかなと思う。大人向け講演会や講座など行っておられる図書館もあり、当館も大人向け講演会を行っているが、内容が児童書を取り上げている行事が多い。行事面ではないが、ホームページ上で一般書のテーマ本を取り上げてアピールさせてもらっている。もともと将来の利用者を増やしたいという意図があり、毎月行事を行うことによって、小さなお子さんや小学生が定期的に利用してもらえるようにしている。子ども向け行事に追われて、他に手がつけられていないのかもしれない。行事についてはご指摘の通りかと思う。
会長 昨年度の全国的な統計では、子どもの貸出冊数は過去最高となっている。近隣の図書館などの傾向と比べてどうか。子どもだけの統計はどうか。わかれば教えてほしい。
事務局 貸出冊数については、昨年度より少し減った。要因は、平成27年に図書館システムを更新して利用者に対する利便性が向上したが、昨年度はそういった印象的なことが薄れたのではと分析している。図書館は、2年前までは蔵書冊数を増やす目標をあげていたが、現在は貸出冊数を45万冊に増やすことを掲げている。高い目標だが今後努力していきたい。一般書と児童書の貸出冊数、成人と児童の貸出者数などの統計に関しては、年報最後のページのグラフを参考にしてほしい。
委員 貸出冊数は減っているが貸出者数は増えているということは、1人の貸出冊数が減ったということで、多くの方には利用していただいてるということですね。
会長 図書費はこの5年間変動はあったか。
館長 昨年度860万円で、ほぼ横ばいである。
会長 図書費の執行にあたっては、本をしっかり選んで蔵書を充実させることを重視されているが、その力をいっそう高めていただきたい。その結果産出された貸出冊数が45万冊。これを人口8万人で割ると、ひとり当たり5.6冊となる。それを京都府下の平均や、同一人口規模の市と比べる。また日本図書館協会が「図書館の設置及び運営上の望ましい基準」の手引きとして示している数値等も意識しながら、大事なところを押さえて、さらに高い目標に向かって活動していただきたい。
委員 図書購入費のことだが、市民一人の図書購入費は106.4円となっている。これが増えないことには苦しいと思う。財政が豊かでないので仕方ないが、これが減っていることはないか。
事務局 平成22年度までは、図書購入費1,000万円だった。市民一人当たりの図書購入費は131.4円。
会長 国民一人当たりの資料費が約220円。京都府下の図書館はそれより低いのでは。
委員 ふるさと納税と学校図書館との関係を教えてほしい。
事務局 昨年度100万円の目標で、100万円少し集まった。
委員 それぞれの学校へ配布されるのか。
事務局 去年は、小学校へ配布された。今年は小中学校へ配布されると聞いている。
委員 それは図書館とは直接関与はないのか。
事務局 ふるさと納税は学校教育課が担当であるので関与していない。
委員 長岡京市に住んで47年だが、昔と比べると長岡京市の財政はひっ迫している。図書費が減ったのも理解できる。
会長 全国的に10年くらい資料費が減っていたのだが回復傾向にある。地方交付税に学校図書館の新聞代等も算出されいる。市の財政事情も理解できるが、図書館協議会の意見として、「図書館の人件費、資料費を手厚くしてほしい」としっかり館長に伝えることとする。他に何か意見がなければ、次の案件の事業計画案について報告してもらう。
(2)平成29年度図書館事業計画(案)について
事務局 平成29年度図書館事業計画(案)、図書館行事等年間計画(案)説明。今年は開館30周年で、記念行事を開催予定。長岡京市在住のあまんきみこさんを囲んでの座談会、英語のお楽しみ会、村田製作所からムラタセイサク君、ムラタセイコちゃんを迎えての講演会、ぬいぐるみのお泊り会を実施予定にしている。ぬいぐるみお泊まり会はアメリカで初めて実施され、ここ数年日本でも開催され好評を得ている行事。図書館にお泊まりしたお気に入りのぬいぐるみが、絵本を読んでもらったりコンピュータで本の検索したりして過ごす様子を一冊のアルバムにして、迎えに来た子どもに渡して、図書館により親しみをもってもらおうという行事である。
会長 丁寧に説明していただいた。これについてご意見質問があればお願いしたい。
委員 大人向けの朗読会などあってもいいのではないか。案として、高校に放送部があるが、朗読の大会があるので、その練習の場、朗読発表の場になればいい。費用面でも負担にならない。
会長 音読や朗読会など、そういう事業をしている図書館はある。
委員 10時開館時は、高齢の方の利用が多い。新聞を見ている方が多いがカウントされているのか。かなりの利用者があると思う。先ほどから成人にこだわっているが、例えば「図書館と私」というテーマで、新聞を読みに来ている方にも意見を聞くことができるのではないか。私は必ず本を借りて帰るのだが、新聞を読んで帰られる方も利用者なので、その方にとって図書館とはどういう意味があるのか聞いてみたいと思う。開館前から玄関のところで待っておられ、シャッターが開いたと同時に一斉に走って新聞を取りに行って椅子に座られる様子を何度も見ている。そういう利用者の視点もほしいし、チェックできたらと思う。
会長 国会図書館が高齢化社会と図書館についての活動に力を入れている。高齢者の日常行動、図書館利用の目的や形態等、そのまとめが報告されている。高齢の方は、場としての図書館の利用を望んでおられる。また、主体的に社会に参加していくことを望んでおられるなど。長岡京市の図書館でも把握して、サービスに取り組んでほしい。
委員 図書館が狭いと思う。夏になると、家で冷房をつける代わりに、図書館に来て一日中ずっと過ごす方も多い。新聞を読むところはいつも満員である。スペース的に広げられないか。新庁舎建て替えについて、かなり具体的になってきたと思うので、この機に図書館を丸ごと図書館として利用できないか検討してもらえないか。ちょっと調べ物をしようと思ってもスペース的に無理がある。
会長 昨年もこの意見が出ていた。図書館協議会として再度あげたい。
委員 2時ごろになると寝ている人がいる。出て行ってもらえないとは思うが。
会長 いびきなど他の利用者に影響が出る場合は、気分が悪いかどうか尋ねて起きてもらうなどしていた。
事務局 本館は来館者が多いと思う。実際に近隣の図書館に行ってみて比べると、利用者が多いと感じる。スペースの問題についてはすぐには対応は難しいが、今後の課題である。
委員 年報の登録者で、526名の市外の人とはどういった人か。
事務局 主に向日市、大山崎町、京都市などの在勤在学の方です。
会長 近隣の図書館との広域利用はあるか。
事務局 していない。
委員 今は主に在勤の方か。
事務局 そうである。西乙訓高校や立命館高校、西山短期大学の学生もいる。
委員 30周年行事の、英語のお楽しみ会は、どんなことをするのか。
事務局 英語の大型絵本の読み聞かせと英語の手遊び。
委員 30周年記念行事は、市民の方にどのように広報されるのか。
事務局 これからの行事なのだが、特に30周年行事とは入れていない。広報や市のホームページ、図書館のホームページで案内する予定である。
会長 雑誌のスポンサー制度で雑誌タイトルを増やすという方針について、結果的には予算とのつながりもでてくるが、それだけでなく市民や地域との連携の視点も大事にしてほしい。市民や地域とのコミュニケーションをとりながらこの事業を進めてほしい。
(3)その他
事務局 図書館サービス計画の取組について 説明。書庫が満杯に近づいたため、資料の除籍、書庫の整理を行った。除籍資料の一部で利用可能な本は市内小学校に利用してもらっている。図書館との連携では、小中学校の団体貸出が計2,589冊あった。府立図書館からの学校貸出セットは2校に利用してもらった。時間延長については、先進的な事例から学び実現に向けて検討する。アウトリーチサービスでは、対面朗読が復活し1名の方に利用してもらっている。他にも視覚障がい者の希望者が3名おられた。それぞれニーズが違う。その方にあった他の団体を紹介したり、当館や他の図書館所蔵の音声資料を貸出している。ブックポストの増設については、西山天王山駅は設置困難であることがわかったので他の候補を検討する。新聞資料から、長岡中学校の読書活動が、子どもの読書活動優秀実践校として文部科学大臣表彰を受けた。100冊読書運動や保護者による図書ボランティアの活動、生徒の読書週間についての取組が評価された。
会長 取組状況について報告があったが何か質問はあるか。特にないようなので、引き続いてこの計画に基づいてすすめてください。それでは本日はこれで終わりたいと思う。
事務局 本年度協議会は年3回開催予定で、第2回を11月ごろ、第3回を3月ごろを予定をしている。長時間にわたり本日はご協議ありがとうございました。
8.閉会