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平成30年度 第3回 図書館協議会会議録

  • ID:8511

日時

平成31年2月5日(火曜日)午後2時から3時30分

場所

長岡京市立図書館 3階大会議室

出席

委員

夘滝会長 

大川副会長 

西村委員 

瀧川委員

中川委員

荻委員

三宅委員 

大倉委員  

(副会長以下 委員名簿順)

事務局

井木館長 

池野係長

五十棲総括主査

川瀬主事

欠席

藤山(仁)委員

藤山(善)委員

(委員名簿順)

傍聴者

案件

(1)平成30年度事業報告について

(2)長岡京市立図書館 今年度の主な取組について

(3)「子どもの読書活動推進計画(案)」意見公募のまとめについて

(4)ワークショップの開催について

(5)その他

議事

1.開会

 

2.会長挨拶

会長 今日は、お忙しい中、第3回の図書館協議会にご出席いただきありがとうございます。

前回の協議会以降、図書館長や職員のみなさんの積極的な取り組みで、「長岡京市子どもの読書活動推進計画」の作成や、これからの長岡京市における「図書館像」をも見据え、魅力ある図書館を目指すサービス計画の検討が進められた。

委員のみなさんはもとより、多くの市民のみなさんからさまざまな意見を聴き、市民の要望を基礎に行政が進められていることを大変うれしく思う。

子どもたちが成長の過程で、楽しみながら本と出合うことは、心を豊かにし、自己の能力を伸ばし、社会に関する知識を得るためにとても大切なことであり、図書館の担う役割は極めて大きいものだと改めて思っているところである。また、「あなたはどのような図書館にいきたいですか?」「住民が望んでいる図書館とは?」をテーマに行われた、「ワークショップ」での市民の願いが実現すること。そんな図書館づくりが進んでいくことを希望する。

それでは、平成30年度の事業報告を中心に今日の会議を進めて行きたいと思う。委員のみなさまには、何時ものように自由に活発な意見を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

3.議題

 

配布資料と本日の案件について確認。これより夘滝会長に進行をお願いする。

(1) 平成30年度事業報告について

事務局 前提として、この報告では、平成30年度に関しては、いずれも4月から12月の数値をまとめたものとなる。

「貸出冊数・返却冊数・貸出一覧表(30年度)」をもとに説明。まず、貸出冊数についてだが、前年度と比べてマイナスになっている月がある。4、9、12月は、開館日数が前年度より少ないからで、7、8、9月は、台風接近に伴う臨時休館や雨によって客足が遠のいたことが考えられる。返却冊数は、1日あたり36冊減。貸出者数は、1日あたり4人減。

「平成30年度・平成29年度の予約冊数」をもとに説明。予約の受付区分は、業務端末(カウンター)、電話、Web、携帯電話、スマートフォンから行っており、その区分ごとに集計を取っている。中でも、Webからの予約が、前年度より3,517冊増加している。それを反映し、総合計数も3,581冊、9.7%増加している。

続いて、「平成30年度総合交流センター返却本回収冊数」をもとに説明。現段階で前年度より1,022冊4.6%増加している。

会長 今の報告の中で、ご質問、ご意見はあるか。なければ、引き続き報告をお願いしたい。

 

事務局 「ホームページアクセス件数」をもとに説明。図書館ホームページのトップページと、検索画面の閲覧数をまとめているが、4月から3月分を集計した前年度より4月から12月分を集計した今年度の方が、すでに現段階で21,145件多い。先ほども申し上げたが、予約件数も増加しているので、それが反映されていると思われる。

「平成30年度行事」をもとに説明。昨年11月9日の読書講演会は、「グリム童話『白雪姫』―固定観念を覆す解釈―」とのテーマで、梅花女子大学から講師をお招きして実施した。また、全体的な傾向として、参加者数が増えていることが挙げられる。また、情報コーナーについて説明。一般室は、入ってすぐのスペースで、児童室は、入り口と窓際の2か所で展示している。例えば今月は、書庫の本を見ていただく企画と、長岡中学校のプロジェクトであるビブリオバトルカードの展示、そのカードで紹介されている本を展示する企画を行っている。

 

会長 今の説明でご質問・ご意見はあるか。

 

委員 図書館ホームページへのアクセス数が増加していることは良いことだと思う。インターネットの普及が要因の1つだと思うが、図書館側がアクセス数増加のために工夫していることはあるか。

 

事務局 平成27年度のシステム変更を機に、My本棚や読書マラソンなどご自身が自主的に利用できる機能を取り入れた。希望するジャンルのキーワードをあらかじめ登録しておけば、メールマガジンでそのキーワードに関連した新刊本を案内する機能もある。また、小学生以下には読書手帳をお渡しし、貸出本のデータが記載されたシールを貼って記録していただくサービスもある。

 

会長 今もお話があったように、ホームページ上で図書館の情報をお知らせしていることは大切だと思う。これからも続け、更に充実させていただきたい。情報コーナーの利用状況はどうか。図書館員のおすすめの本を集める取り組みをしている館もあるようだが。

 

事務局 特別に展示していると、手に取っていただく機会が多いと感じる。図書館のおすすめ本を置くコーナーは設けていないが、おすすめ本をまとめたチラシや冊子を利用者にお渡ししてアピールしている。

 

会長 本と子どもたちを結び付けることは、自分で考え、感性を養い、これから生きていく上での知識をつけるなどとても大事だと思う。これからもしっかりと取り組んでいただきたい。

ほかに何もなければ、次の議題へ移りたい。

(2)長岡京市立図書館 今年度の主な取組について

事務局 「長岡京市立図書館 今年度の主な取組について」をもとに説明。

まずは、図書館サービス計画の推進について。1.収集図書資料の拡大 書庫の本の除籍、開架の本の整理を行った。現在、職員が近隣の図書館へ視察に行き、参考にさせていただいているところだが、様子を見ていると、除籍した本を市民の方へ譲渡している館も多い。

2.学校図書室との連携 昨年度に引き続き、学校図書館への団体貸出、学校見学、職場体験、ビブリオバトルカードの展示を行っている。

3.開館時間の延長 予算に直結するので実現が難しく、今後も検討の時間が必要である。

4.アウトリーチサービス 目の不自由な方への対面朗読に加え、昨年10月より宅配サービスを開始した。いくつかの条件を満たす利用者のご自宅に本を運ぶもので、現在2名の申込がある。

5.ブックポストの増設 残念ながら予算化できず、今後も検討を続けたい。

ワークショップの開催、長岡京市子どもの読書活動推進計画の策定については後ほど説明。

図書館長寿命化に向けた計画的な修繕については、うまくいけば来年度中に屋上の防水工事を進める予定である。

 

会長 今の報告で、ご質問・ご意見はあるか。

 

委員 学校図書館司書との連携を深めるということについて。自転車や電車で図書館に行く司書は本の運搬が大変だと聞く。図書館で運搬していただけないか。

 

会長 学校図書館との連携で「物流」は大切なことだと思う。今の発言に関して図書館はどのように思うか、実情と考えを伺いたい。

 

事務局 今のご指摘内容を司書の方にお任せするのは難しいと承知しているが、解決方法については悩んでいるところだ。例えば、京都府立図書館の学校支援セットについては学校の先生に取りに来ていただいていることもあるので、司書の方と、先生の連携を深めていただき、同様の形で何とかならないかと考えている。

 

会長 今の図書館の発言をふまえ、他の自治体の情報も参考に、学校現場の思いに寄り添って、検討を続けるということでよろしいか。

 

委員 ありがとうございます。

 

会長 開館時間の延長については、ワークショップでも意見が出ていた。このことについては、必要な予算をつけ、職員の体制をしっかり整えたうえで取り組むべきだと思う。自動貸出機や窓口業務の委託などを利用する手法なども聞くが、基本的なサービスをこれまで通り続けたうえで実施していただきたい。安易に形だけ実施するのでなく、事務局の考えのとおり、取り組んでいただきたい。

 

委員 アウトリーチサービスの周知はどのような方法で行われたのか。

 

事務局 広報長岡京と図書館ホームページへの掲載、昨年12月に行われた障がい者向けのイベントでのチラシ配布が主である。また、障がい福祉課に足を運び、各団体へのお知らせなど広報の面でご協力いただくよう依頼した。

 

委員 常にチラシが置いてあるところは図書館以外にはないのか。

 

事務局 団体へ個別に配布しているのが主なので、図書館以外にはない。

 

会長 ほかになければ、次の議題へ移る。

(3)「子どもの読書活動推進計画(案)」意見公募のまとめについて

事務局 「長岡京市子どもの読書活動推進計画(案)」をもとに説明。

第2回の図書館協議会にてこの計画をお示しし、いただいたご意見をもとに計画案を作成したのち、意見公募を行った。結果として、1名7件のご意見を頂戴した。そのご意見に対し、市の考え方をご説明するので、それについてご協議いただきたい。

1.あいまいな文章表現については、ご意見として承る。

2.(1)抽象的な表現であるため分かりにくい部分は、ご意見を踏まえて文章の追加を行った。(2)「子ども」の年齢については、市町立の学校までを主な対象とするため、中学生までとする。市内の府立高校との連携については、学校への団体貸出や京都府立図書館の資料を巡回車で直接届けるサービスを始めている。

3.漢字の整合性について、ご指摘を踏まえて1つの漢字に統一した。

4.ご指摘をふまえて主述が呼応するように文章を変更した。

5.(1)親子で図書館に来館するのが難しい家庭への支援については、土日祝の開館、バンビオにおける貸出・返却、インターネットからの予約受付で対応している。また、地域文庫や他公共施設では、身近に本がある環境づくりに努めている。ご意見は、市民サービスの充実に関するご要望として承る。(2)このページでの「家庭における読書活動の推進」については、乳幼児のみを対象にしている。

6.写真の差替・追加については、ご意見として承る。

7.教員への、図書館を利用した教科指導法等の研修の充実については、課題解決型学習につながる大きなテーマであることから、ご意見として承る。

 

会長 今の説明で、意見、質問はあるか。

 

中川 5.の「経済的に本を購入できない家庭への支援」について、除籍本、リサイクル本を優先的に回してはどうか。

 

事務局 大変参考になるご意見である。除籍本の譲渡については、保育所、留守家庭児童会などの団体との連携を考えている最中である。また、一般の利用者が自由に持ち帰ることができる本を置くスペースを設けることについても検討中である。

 

会長 資源の再利用の方法だと思う。今後も、市民や学校に対してできることを考えていただきたい。

7.で述べられている「図書館を利用した教科指導法等の研修の充実」については、学校図書館法の目的に盛り込まれている「学校の教育課程の展開に寄与する」のことなのか。教員にそのための研修をするかどうかということか。

 

事務局 その通りである。アクティブラーニングが増えている中で、図書館に視点を絞って出されたご意見だと思うが、各学校の研究方針を優先させた方が良いのではと思う。

 

会長 教員の「研修」を企画するのは図書館の仕事の範囲ではないし、「子どもの読書活動推進計画」でそこまで書かなくてもいいのではないかと思う。学習指導要領が変わることに伴い、学校図書館との連携、学校図書館の活動にも、新たな視点が加わることになると思う。「アクティブラーニング」の視点もそうで、これに関わる「図書館利用」の研修を担うことは必要だと思うが。昨年10月に文部科学省の「組織再編」があり、総合教育政策局の地域学習推進課に「図書館振興係」が設けられ、公共図書館と学校図書館が同じ係で担当するようになったそうだ。動向をみながら活動のありかたも考えていこう。

 

事務局 実際に修正するのは、2.、3.、4.のみの予定で、その他はご意見として承る。

 

会長 では、図書館協議会の意見として、報告のあった形で「長岡京市子どもの読書活動推進計画」を策定するということでよいか。よければ、次の議題へ移る。

(4)ワークショップの開催について

事務局 平成27年度に図書館協議会から答申をいただいて策定した「長岡京市立図書館サービス計画」に盛り込まれた重点課題を実現するにあたり、原点に立ち返って図書館の将来像を探るため、「長岡京市立図書館の目指す将来像を考えるワークショップ」を実施した。1月16日「あなたはどのような図書館に行きたいですか?」(参加者14名)と1月31日「市民の望む図書館とは?」(参加者18名)の2回で、時間は午後2時から3時半まで。ファシリテーターとして、京都府立大学公共政策学部福祉社会学科准教授の田所祐史先生にお越しいただいた。

第1回のワークショップの詳細報告。まず、長岡京市立図書館と自分との関係性を交えた自己紹介を行った後、図書館によく来ている方々、あまり姿を見かけない方々について意見を出し合った。その後、長岡京市立図書館の魅力と課題を考えるワークショップを3グループに分かれて行い、皆さんのご意見を付箋に書いたものを模造紙に貼った。最後に、魅力ある図書館についてはどういうものか、お話しいただいた。

具体的な、参加者より出た「魅力と課題」について説明。魅力については、図書館を取り巻く環境、職員の対応について、蔵書の充実について、居場所としての存在価値について、児童サービスの充実や児童室のスペースについてなどが挙げられた。

出された課題についてご説明。本の配架について、探している本が見つけにくいというご意見が出た。耳にすることが多いご意見で、解決するべき大きな課題であり、現在、職員間で配架について検討中である。蔵書については、古い本や書庫に入っている本が多いなどのご意見があった。書庫に入っている本は要望があればすぐに出すようにしているが、待ち時間ができたり、手続きが複雑だったりする。開館時間の延長について、開館時間を早めてほしい、閉館時間を遅らせてほしいと双方のご意見が出た。サービスの質を保ちつつ、検討を続けていきたい。もっとゆっくりと本を読むスペースがほしいとのご意見については、限られたスペースで対応するのはなかなか難しい。この会議室を使ってはというお話もあったが、ここは市の会議室で、埋まっていることも多い。新庁舎もできると状況がまた変わってくるので、時間をかけて計画的に検討を進めたい。利用者サービスについて、障がいがある方へのサービスの充実が挙げられた。対面朗読、アウトリーチサービスは実施しているが、特にアウトリーチサービスについては周知できていないと感じており、特に要介護認定を受けている高齢者には個々で周知していきたい。読書環境に関しては、先ほどからお話があるように、中高生など図書館に足を運ばない世代への対応が急がれる。子どもたちが忙しく、インターネットも普及している中で、ぜひ図書館にも来てほしい。地域文庫について、長岡京市は充実している方だと思うが、全地域に充足するような方法を考えていきたい。

第2回については、図書館ホームページや来年度の図書館協議会で報告予定である。

ワークショップについての京都新聞の記事を紹介。小さいスペースでは伝わりにくい部分もあるので、改めてご報告する。

 

会長 ワークショップについては、時間の関係もあるので、来年度の図書館協議会で議論したい。他に何かご意見はあるか。

 

委員 施設修繕に関してだが、洋式のお手洗いの増設をご検討いただきたい。

 

事務局 来年度は難しいかもしれないが、現在検討中。問題意識は持っている。

 

委員 1回目の協議会の時にもお話ししたが、中高生の自習室、学習スペースの確保を考えていきたい。ワークショップでも、市民からそういった声があるのは重視したい。確かにスペースの問題があるが、期間限定で試行するなど、何か方法をご検討いただきたい。

 

会長 公共図書館の役割、基本的な理念、市民の要望と長岡京市の図書館の歩み等も振り返り、図書館協議会として自習室や学習スペースをどう考えるか検討したい。

 

委員 配架方法について。表紙を見せる配架をしたらもっと興味をひくのではないか。スペースの問題があるので難しいだろうが。

 

会長 配架の中に面展示があると書架の雰囲気がとてもよくなる。大切なことだと思う。

 

これで、今日の協議は終了する。

(5)その他

事務局 事務連絡。来年度も引き続き皆さまの任期であるが、所属団体の都合上交代される委員もおられると思うので、新年度に向けて新委員の推薦をお願いしたい。

来年度の第1回図書館協議会の開催は6月末から7月を予定している。

 

4.閉会

会長 すべての案件がおわりました。これで閉会とする。

 

事務局 本日はありがとうございました。

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長岡京市教育部図書館総務係

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