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教育委員会令和2年10月定例会会議録

  • ID:10600

教育委員会会議録


1.日時

令和2年10月21日(水)  午後3時から午後3時53分


2.場所

市役所 会議室7


3.出席者

教育長 山本和紀

委員 福澤秀夫

委員 京樂真帆子

委員 大下和徹

委員 盛永俊弘


4.出席説明員

教育部長、文化・スポーツ振興室長、文化・スポ-ツ振興室担当主幹、

参事兼教育総務課長、次長兼学校教育課長 、学校教育課総括指導主事、

学校教育課主幹、生涯学習課長、中央公民館長、図書館長、北開田児童館長、

事務局職員 教育総務課課長補佐


5.傍聴者

なし


6.開会

(教育長) 

開会を宣言する。


7.前回の会議録の承認

承認・署名


8.教育長諸報告

(教育長)

上半期が終了し、下半期がスタートした。

福澤委員が10月1日付けで再任され、二期目をスタートされた。


前年度の第4四半期から、コロナ対策が毎日の心配の種である。世界では、ヨーロッパを含め第二波が猖獗を極めており、先が見えない状況。我が国ではウイズコロナ、という言葉と共に経済活動を部分的に復活し、イベント参加人数やプロスポーツの入場者を少しずつ増やしている。コロナ以前に戻ることはできず、予断を許さない。早い収束を祈るばかりである。


10月1日、自治記念式。コロナ対策で受賞者のみ、市からも幹部と少数の職員に限り出席した。今回が48回目。あと2年で市の歴史も半世紀を迎える。


今月は、庁内職員で初めて感染者が確認されたため、一部の窓口を閉鎖した。上下水道部と税務課の二か所であったが、幸いクラスターは発生しなかった。いつ何時、感染者が発生するかは予想しにくい。対策をとっていても感染する可能性があるので、油断なきようにしてほしい。


10月15日、オータムレビュー。市長と教育部の課題について協議した。毎年の課題もあれば、その年のみの課題もあるが、今回は7項目であった。どの部門でもコロナ対策が必要となる。予算編成に向け、課題を整理して十分に調査研究をし、次の段階へ進んでほしい。


10月16日、次年度予算編成について市長の所信表明があった。冒頭にコロナ対策が語られたが、それはそれとして、臆することなく新たな課題に立ち向かってほしい、ということが要諦であった。萎縮してばかりではなく、コロナがありきの状況の中、進むべき道や事業の内容を十分に考慮し、令和3年度予算編成に取り組んでほしい。


10月21日、この後、総合教育会議を市長が開催する。市長の主催により、本市の教育課題について市長と教育委員会と協議しながら進めていくものである。


社会では、若年層の自殺が増えている。例年、9月1日が自殺要注意日と言われている。小中学生、高校生も、2学期が始まる時期に不幸にしてそういうことが起きるが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響か、その日に特に増えるということはなかった。しかし、有名なタレントが自分の命を絶たれることが続いておりショックを受けている。また、若い女性の自殺が増えている、というのも例年と違う状況だという。自殺に追い込まれるまでに何があったのか。何らかそういう兆候があり、追い込まれていく人があれば社会で手助けできないかと思う。夢と希望をもって進んでほしいが、失望と絶望に陥る状況になる社会背景をいつも憂慮している。


10月14日から16日、最高裁判所で労働条件に関する判決が出たが、正規労働者と非正規労働者の給与について、支給の趣旨によって違う内容の判決となった。同一労働同一賃金は先進国の流れ。正規労働者も非正規労働者も午前9時から午後6時まで同じようにオフィスにいるのに、夏季・冬季休暇や退職金がない。こういう状況の中、これまで経済社会が成り立ってきたのだが、国の労働政策はどういう基準に成り立っているか、国民全体が考え直さねばならない時期ではないか。最高裁判所では、小法廷が別々の裁判官のグループによって構成される。何を要求項目とするかによって論点は相違し、当事者の言い分は混とんとしている。裁判官は自由心証主義で、周りに影響されずに自分の良心と法律にのみ従うものではあるが、似た内容で違う判決が出たということは気になるところである。


こういうことが、行政においてもないだろうか。ある窓口では認められることが、別の窓口では認められないようなケースはないだろうか。切り口によって違うケースに見えても、本質を見る必要がある。裁判で論点が違えば、司法のルールに則り違う判決となるだろうが、行政は幅広いものである。市民や保護者にはいろんな考え方の方がいる。市民の幸せを目指し行政を進める中でも、一部には不満が生じる場合もある。それを調整し、ほぼ満足を得られるよう努力することが必要である。時にはなかなか理解いただけない場合もあるだろうが、いろんな切り口で説明することも大事であるし、毎日の業務を通じ市民の満足度、幸福度を上げていくことが大切である。


9.行事・会議結果報告

(各課長諸報告)

(行事・会議報告資料に基づき説明)

(質問・意見等) 


(委員)

2学期は、本来は多くの行事が行われるのに新型コロナウイルス感染症のために中止を余儀なくされているのは残念である。しかし学校だよりを見ると、それぞれの学校が工夫しているのがありがたいことだと思う。これからもよろしくお願いしたい。


岐阜市の9月議会で、小学校のプール建設について議論があったという。使用が夏季に限られ、猛暑による熱中症のリスク等もあるが高コストであるためである。


中学校では部活動でも使用されると思うが、本市では、プールの稼働率や維持管理費等コスト面はどのような状況か。


(事務局)

今年度は新型コロナウイルス感染症拡大予防のためプール授業は実施しなかったが、例年であれば小学校が6月末から7月にかけ、授業及び補習を行っている。中学校は7月から9月中旬。部活動では6月上旬に始まり、9月末頃まで使用する。長岡中学校のプールは屋根が設置されているので、10月末頃まで使用している。


(事務局)

年間の維持管理費は、光熱水費、水質検査等を合わせて1校当たり30万程度だが、劣化による修繕費は別途必要となる。


(委員)

稼働期間が短期間に限られることを考えると、将来的には本市でも検討に値するのではないかと思う。


(委員)

オンライン授業から対面授業に戻りつつある大学で、何が起こっているのかをお伝えしたい。私の所属する大学は小規模校であり、後期授業はほぼ対面となって3週目となった。教員からみて、オンライン授業に適応できていた学生も対面授業開始を喜んでおり、とても熱心に勉強するようになった。積極的にディスカッションするなど、驚くべき変化である。オンライン授業だからできることもあったが、対面授業の大切さも解ったところである。また、オンライン授業に適応できず、精神的に不安定だと心配していた学生も、対面授業が始まると元気になった。画面で学ぶことがしんどかったのだ、とひしひしと感じ、対面授業をやってよかったと思う。いずれオンライン授業にすべき時期もあろうが、対面授業もオンライン授業も否定されるものではないということを学んでいるところである。


大河ドラマ「麒麟がくる」は、細川玉役が決定した。ガラシャ祭の中止を受け、婚礼の儀の映像が撮影されたという。婚礼に関する資料は残っておらず、大河ドラマの監修の方も別の資料を使って撮影しているという。映像を見た子どもが誤解することないよう注意してほしい。何を資料に復元し、どの部分は想像だ、とわかるようにすることが大切である。面白いものほど影響力が大きいため、後々の心配もするところである。


(事務局)

ガラシャ祭の中止に伴う動画配信については、生涯学習課も関わっている。史実に基づくことと、想像で補ったことを伝えることも文化財担当の役目であると思う。物語の出典・根拠を明確にした発信は重要であると認識している。引き続き、ご指導いただきたい。


(委員)

大河ドラマも佳境に入ってきて、歴史研究者としては史実と想像を分け、想像の部分を勇気ある展開だと楽しんではいるが、子どもは見たままに信じてしまう。その点、注意してほしい。


(委員)

学校だよりで、修学旅行等の中止が掲載されているが、各種イベントについて現在の検討状況はどういう状況か。学校によっても対応が異なっているようである。


また、行事報告で生涯学習のイベントに関するものがあったが、対面かオンラインかどのように開催されているのか。生涯学習とICTの関わりをお聞きしたい。


(事務局)

修学旅行については、感染防止策を講じ、各学校で日帰りの計画をしている。小学校は、兵庫県のテーマパークや、奈良や京都市内の散策など、各校の校外学習のねらいに即して予定を組みなおしている。中学校では、1校は大阪のテーマパークとしたが、あとの3校は入試後に行う計画も含め、検討中である。


(事務局)

施設によって入場制限もあるため、必ずしも希望先の予約ができない場合もあるし、学校の規模によって状況も異なる。保護者や地域の方からも、代替案については様々な意見が寄せられており、学校としては苦慮している。駅伝大会については、今年度は中止だが来年度は実施の方向と聞いている。


(事務局)

成人式については、新成人の多くが楽しみにされている行事であり、実施したいと考えている。午前、午後の分散開催とし、原則的には例年と同じプログラムだが、一部内容を見直して短時間とする。


(事務局)

公民館の講座については、今のところオンライン開催はないが、年内に1件予定しており、子育てサポーターを対象に実施予定。対面式の講座は十分に感染対策をとり、定員は3分の1から2分の1としており、参加者は高齢者が多い。


これまでオンライン講座がなかった大きな理由としてWi-Fi環境がないことがあったが、この度、災害対策として避難所におけるWi-Fiサービスに関する協定が結ばれ、中央公民館では平常時においてもWi-Fi環境が整備されることとなった。結果的にオンライン講座をできる環境が整ったので、来年度以降変わっていく可能性がある。


(委員)

私からも、2点質問がある。


1つ目は、10月19日付けの日本教育新聞で、『兵庫県教委が新型コロナウイルス感染症による小中高の児童生徒への心理的影響を調査した結果、「ほぼ毎日、なかなか眠れない」などのストレス症状を訴える児童生徒が低年齢ほど高いと報道された。(小学校1から3年生で13.4%、小学校4から6年生は6.3%、中学校は4.0%、高校は3.7%)


また、「コロナウイルスは、どのように広がっていくか知っているか」の問いで、「知らない」は小学校1から3年生が15.6%に対して、小学校4から6年生が2.9%、中学校は1.1%だった。


この2つのデータから、感染症理解の不十分さと心理的ストレスの強さに関係があることが推測される。


そこで、先ずこの調査結果と同様の傾向が本市でも見られるのか、また、この調査結果から、子どもたちのストレス症状を緩和・軽減するために、コロナに関する正しい理解の学習を進めることが大切だと示唆されるが、この点、いかがか。


(事務局)

不登校に着目しながら進めている。休校による昼夜逆転など、例年よりやや不登校児童生徒が多いが、そこには低年齢化は見られていない。正しい知識を得られるよう、学校再開時には伝えるようにはしてきたが、小学校低学年の登校渋りが増えている印象がある。これまでは、高学年で休みがちになり、中学校でも通えないというケースが多いが、家庭の送り出しの弱さや、保護者がメンタル面で不安を抱えているなど、大人がうまく関われていないケースがあるように思う。学校とも連携し、丁寧に見ていきたい。


(委員)

2つ目は、昨日(10月20日)文科省から教育委員会に対して、「学校が保護者等に求める押印の見直し及び学校・保護者等間における連絡手段のデジタル化の推進について(通知)」が発出された。


また、その通知文の別添資料には、デジタル化推進の具体的イメージが、図解入りでわかりやすく紹介されている。


例えば、「別添3」の学校向けFAQには、学校の働き方改革にも寄与するとして、学校連絡デジタル化のメリットを次のように記載している。・・・「学校・保護者間の連絡手段のデジタル化が進むと、アンケートの集約作業の効率化は勿論、例えば、朝の多忙な時間に連絡帳や電話で受け付けていた欠席連絡もオンラインで受け付けたり、学校・学級・保健だより等の学校からのお便りをオンライン配信にしたりと、活用できる範囲は大きく広がります。学校側は印刷・配布業務も軽減され、保護者側もスマホ等でいつでも・どこでも閲覧でき、双方の利便性も向上すると考えます。」・・・そして、1保護者向けアンケートのオンライン化、2欠席・遅刻連絡のオンライン化、3お便りのデジタル配信(学校だよりなど)の例示が紹介されている。


こうしたデジタル化推進を本市でもどう進めていくのか、お伺いする。


(事務局)

今後の検討課題になると思う。休校中、現行のメールシステムを利用して健康観察を行ったが、オンライン環境のない家庭には電話をする必要があった。校務支援システムに有料オプションもあるが、現在は利用していない。


(委員)

授業アンケートでアンケートシステムを使っており、無料である。集計もすぐにできるが、保護者にURLをどうやって知らせるかだと思う。


(委員)

すでに利用している自治体もあるようなので、今後検討してもらえればと思う。現場に負担をかけず、命と健康を守ってほしい。


10.議案

・第30号議案 長岡京市いじめ防止対策推進委員会委員の委嘱について


(事務局)

委員の任期満了に伴い、その後任を委嘱する必要があるため、長岡京市いじめ防止対策推進委員会条例第3条第2項の規定により、議決を求めるものである。4名が再任、1名が新任の計5名で、任期は、令和2年11月1日から令和5年10月31日の3年間。


(教育長)

異議はないか。(全員なし)異議なしと認め、全会一致で原案通り可決とする。


11.次回定例会までの行事・会議予定

(事務局)

行事会議予定について(10月22日から11月18日)資料に基づき説明。


12.その他

なし


13.閉会

(教育長)

午後3時53分に閉会を宣言する。

お問い合わせ

長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

電話: 075-955-9532

ファクス: 075-951-8400

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