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教育委員会令和5年5月定例会会議録

  • ID:13548
教育委員会会議録


1.日時

令和5年5月17日(水曜日) 午後3時から午後3時58分


2.場所

市役所 会議室401

3.出席者

教育長 西村文則

委員 福澤秀夫

委員 京樂真帆子

委員 盛永俊弘

欠席委員  大下和徹


4.出席説明員

教育部長、教育総務課長、教育総務課主幹、次長兼学校教育課長、学校教育課総括指導主事、学校教育課主幹、生涯学習課長、生涯学習課主幹、文化・スポーツ振興課主幹、文化財保存活用課長、中央公民館長、図書館長、教育支援センター所長、北開田児童館長

事務局職員 教育総務課 総括主査

5.傍聴者

1名


6.開会

(教育長)

開会を宣言する。



7.前回の会議録の承認

承認・署名


8.教育長諸報告

新型コロナウィルス感染症が5月8日から感染法上の5類に位置付けられた。今後の学校教育活動については、単にコロナ禍以前の姿に戻るのではなく、これまで制限されてきた学校教育活動のうち真に必要なものを回復させるとともに、GIGAスクール構想の下で生み出されてきた多様な教育実践の工夫を取り入れ、新しい学びの在り方へと進化を図っていくことが重要であると考える。これについては国・府の通知を配布し、校長会議で共有をした。

次に、学校における健康診断に関して、各校が始業式の日に、教育長と学校長の連名で、保護者あて通知「小中学校における内科健康診断について」を配布した。その文書に本市HP上に掲載している「健康診断Q&A」のアドレスを示すとともに、簡単にアクセスできるようQRコードも掲載し、健康診断の意義や実施方法等について周知を図っているところである。

また、保健だよりでも共通の説明文を掲載し、健康診断実施前には児童生徒に説明していただくよう各校にお願いしている。

次に、長岡京市中学校米国短期交換留学事業に関して、16名の中学生、3名の引率者、計19名のアーリントン訪問団が4月25日(火曜日)に日本を旅立ち、11日間の活動を終えて5月5日(金曜日)に帰国した。

生徒たちは、ホストファミリーをはじめ現地の人々に温かく接していただき、現地の人との交流を楽しんだ。また、学校訪問や授業体験などを通して現地の児童生徒と交流、タウンミーティングの見学、テレビ局見学や大リーグの試合観戦の他、様々なアトラクションを楽しんだ。事前に練習を積んだ日本の歌の合唱も、現地の人に大変喜んでいただいたようである。明日18日(木曜日)に市長を交えた報告会が開催されるので、報告を楽しみにしている。なお、6月17日(土曜日)の夕刻に市民を対象に報告会が行われる。

次に、その他の主だったものをご報告する。

4月27日(木曜日)には近畿都市教育長協議会定期総会が、5月9日(火曜日) には乙訓教育委員会連合会定期総会が開催され、それぞれにおいて、昨年度の決算報告及び事業の報告、そして今年度の役員体制、予算、事業計画等について協議が行われた。また、5月1日(月曜日)には校長会議、16日(火曜日)には教頭会議が開催され、今後の課題等について共有した。

行事関係では、4月20日(木曜日)に公サ連総会、23日(日曜日)にふるさとガイドの会総会、26日(水曜日)に長岡京市女性の会評議員総会、5月4日(木曜日)に長岡京駅前コンサート、13日(土曜日)には少年少女発明クラブ開講式が行われた。4年ぶりの開催となった長岡京駅前コンサートでは、本市4中学校の吹奏楽部も出演し、素晴らしい演奏を聴かせてくれた。


9.議案

・第4号議案  長岡京市社会教育委員の委嘱について

・第5号議案  長岡京市教育支援委員会委員の委嘱について

・第6号議案  教育支援センター不登校研究部門研究員の委嘱について

 

(教育長)

全件が人事案件となるため、一括して提案の説明を求める。

 

(事務局)

・第4号議案「長岡京市社会教育委員の委嘱について」

任期満了に伴い、新たに委員を委嘱する必要があるため提案するもの。学識経験者、学校教育関係者及び家庭教育の向上に資する活動を行う方を含めた社会教育団体の関係者、市民公募の方を合わせ、12名の方々を任命する。なお、12名のうち6名は新任、6名は継続。任期は、議決日から2年間。

 

・第5号議案「長岡京市教育支援委員会委員の委嘱について」

任期満了に伴い、新たに委員を委嘱する必要があるため提案するもの。小中学校長、特別支援学級担任、医師などを合わせ、55名の方々を任命する。なお、55名のうち15名は新任、40名は継続。任期は、令和6年3月31日まで。

 

・第6号議案「教育支援センター不登校研究部門研究員の委嘱について」

本市の不登校の課題に対応するため、教育支援センター不登校研究部門の新設を行い、新たに委員を委嘱する必要があるので提案するもの。15名の方々を任命する。任期は、令和6年3月31日まで。

 

(教育長)

質問、意見等はないか。


(意見なし)


(教育長)

特に、意見等が出なかったため、採決する。

まず、「第4号議案 長岡京市社会教育委員の委嘱について」、承認いただける委員の挙手を求める。 

(全員賛成)

(教育長)

全員賛成。よって、第4号議案は可決された。

 

(教育長)

次に、第5号議案「長岡京市教育支援委員会委員の委嘱について」、承認いただける委員の挙手を求める。 

(全員賛成)

(教育長)

全員賛成。よって、第5号議案は可決された。

 

(教育長)

次に、第6号議案「教育支援センター不登校研究部門研究員の委嘱について」、承認いただける委員の挙手を求める。 

(全員賛成)

(教育長)

全員賛成。よって、第6号議案は可決された。


10.協議事項

・令和5年度6月教育費補正について

(教育長)

本案件は、本市情報公開条例第6条第5号の規定する意思形成過程にある情報で、市と協議中であり、公開することにより公正かつ適正な意思形成に著しい支障があると思慮される。

従って、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項、及び本市教育委員会会議規則第15条第1項の規定により、本案件を非公開とするよう発議する。また、同法第14条第8項及び同規則第15条第2項の規定により、この発議に対する討論を行わないで直ちに採決することとなっている。本案件を非公開とすることに同意する委員の挙手を求める。

(全員挙手)

(教育長)

全員賛成。よって本案件については非公開とする。

(非公開協議)

(教育長)

以上で非公開協議を終了する。


11.報告事項

・令和4年度3月教育費専決補正について

(事務局)

長岡第四小学校再編整備事業に係る継続費について、工事の出来高が確定したことによる令和4年度の年割額の執行残を、継続費全体の予算執行状況を鑑み73,71千円減額する専決補正を行った。


(事務局)

中央生涯学習センターの管理運営委託料について、空調更新等による施設利用料金収入の減少や、原材料費や燃料の値上げに伴う施設管理運営費の支出増加を起因とする損失補填のため、5,110千円増額の専決補正を行った。


(事務局)

スポーツセンターの指定管理料について、光熱費高騰を起因とする光熱費不足分を補填するため、1,137千円増額の専決補正を行った。


(事務局)

神足ふれあい町家の指定管理料について、新型コロナウイルス感染防止及び光熱費高騰を起因とする損失の補填のため、265千円増額の専決補正を行った。


(教育長)

了解いただいたということで、次に進める。



12.行事・会議結果報告

(事務局)

行事・会議結果(4月20日~5月17日)について報告。



13. 次回定例会までの行事・会議予定

(事務局)

行事・会議予定(5月18日~6月21日)について説明。



14.意見交換

(委員)

学校ではマスクの着用をしている児童が多いと聞くが、熱中症対策も踏まえて柔軟な対応をお願いしたい。

アーリントン訪問では予定通りの日程を終え、無事に戻られて嬉しく思う。準備や計画いただいた方、引率の方、ホームステイ先の方にも感謝を申し上げたい。

一つ意見を伺いたいのは、教員の指導力格差について。

教員の指導力に差が出ることは、ある程度やむを得ない、難しい問題だと思う。これまでも、指導力の格差を縮めるために研修の企画、内容の充実など、様々な工夫をされているとは思うが、タブレット端末を活用した授業が始まって4年経つので、活用事例の共有化、事例発表などを企画してほしい。また、タブレット端末の活用以外にも、例えば働き方改革について、良かった事例や失敗した事例などを発表し、共有化を図ってほしい。

 

(事務局)

昨年度もICT活用の情報交流はしていたが、今年度もICT活用研究交流会という名称で、各学校の実践発表を実施する予定。理論研修は十分に行ってきたので、今後は実践的な交流が大事だと思っている。

次に、教員の指導力格差は難しい問題。これまでは様々な研修を企画してきたが、教員の働き方改革の関係で、今年度は研修を減らしている。その代わり、校長先生には、子どもたちや保護者を前にしたOJT研修を進めてもらうようお願いしている。

 

(事務局)

指導力格差はできるだけ埋める必要はあると思うので、各学校でのOJT研修を支援していきたい。また、毎年半分ずつ学校訪問を行っているが、学校訪問で先生たちの授業を見せていただき、乙訓教育局とも連携をとりながら教師力の向上を図っていきたい。

 

(委員)

OJT研修は非常に大切だと思う。

企業では、初めは見習バッジをつけたりできるが、先生の場合は、1年目であっても一人前の教員として扱われ、非常に厳しい状況である。そこで、経験のある先生方がOJT、育成指導をできる組織になってほしいとは思うが、ぜひ事例発表をして、良いところは吸収するなどの共有化を図ってほしい。

 

(委員)

私からは3点。1つ目は学校健診の話、2つ目はチャットGPTの話、3つ目は文化財の話。

1つ目は学校健診について。本市小中学校では、プライバシー保護及び配慮の観点からエプロンタオル等の活用が始まり、最初の健診が行われたと思うので、実施状況等について3点教えてほしい。

1点目は、エプロンタオル等の使用状況について。エプロンタオルやラップタオルを使用した児童生徒の人数を教えてほしい。以前から使用していた学校もあると聞いているが、今回の新しいシステム導入によって使用者数が増えているかどうか。また、男子の人数も教えてほしい。

2点目は、エプロンタオル等を使用しても脱衣健診は嫌だという生徒について、個別に病院で受診する方がおられたかどうか。

3点目は、学校健診の実施にあたり、前年度から何か変化があったかどうか。気づかれたことがあれば教えてほしい。

 

(事務局)

この4月中旬から各学校で内科健診をスタートして、全体の約3割強、2300名の健診が終わったところである。そのうちエプロンタオル等を使用した人数は、昨日時点の集計で、

・エプロンタオルを使用した人数は88名。うち男子は7名。

・ラップタオルを使用した人数は26名。うち男子は1名。

計114名であり、全体の約5%弱が、エプロンタオル又はラップタオルを使って受診したという結果である。

2点目の個別健診などの特別の配慮について。個別対応を行った、又は、今後行う予定という方は、3件把握している。

3点目の昨年度からの変化については、養護教諭から聞いた意見として、学校側としてもパーテーションや着替えスペースについて、より丁寧に準備を行っている。また、女性の教職員の配置をこれまでより増やし、子どもたちへの事前の保健指導も丁寧に行っているとのこと。お手紙だけでは健診の流れのイメージが分からないという保護者に対しては、会場図や写真をお見せして、丁寧な説明を行ったというケースもあると聞いている。

 

(委員)

現在、5%弱の方がエプロンタオル等を使用したという結果であるが、今後も引き続きプライバシー保護に配慮いただくとともに、データの収集をお願いしたい。

次に、チャットGPTの話。

チャットGPTに対しては、大学でも様々な対応や対策が取られてきている。そこで、分かりやすく説明している有益なサイトを2つ紹介する。一つは、大阪公立大学の高等教育研究開発センターが作成した、「生成AIツールと教育についての教員向けガイド」。もう一つは、東京大学工学系研究科の吉田塁研究室が「教員向けchatGPT講座~基礎から応用まで」と題した講座をHP上でも公開している。最新の情報が集められており、勉強になると思うので情報提供する。

3つ目は、文化財の話。

4月27日の京都新聞によると、百済寺(東近江市)でNHK朝ドラの撮影中に、重要文化財の本堂の床板が破損するという事故が起こった。百済寺という有名なお寺で、このような事故が起こったことは大変残念だが、もともと痛んでいたのではという気もするし、普段からの維持管理の課題も指摘されている。

本市でも光明寺などでドラマ撮影はよくされており、映画やドラマのロケ地になることは喜ばしいことだが、今回のような文化財の破損という事故が起こらないよう、担当部局の方には維持管理をお願いしたい。

 

(事務局)

チャットGPTについては、今後、文科省からガイドラインが公表される予定だと聞いている。国の動きを見ながら研究を進めたい。

 

(事務局)

文化財の活用の点はクローズアップされやすいが、文化財の保存の在り方があっての活用だと認識しているため、今後も、文化財保存の在り方、観点を意識していきたい。

 

(委員)

私からは3点、1つ目はチャットGPT、2つ目は教職員の勤務実態、3つ目は学校図書館について。

先ず1つ目のチャットGPTだが、先ほどからのお話のとおり、生成AIの活用法や注意点をまとめた文科省のガイドラインの公表は「夏前をめど」と策定時期が遅れている。そこで、この数ヶ月は、文科省の指針待ちではなく、校長会等で、市内小・中学生の特徴的な事例(プラス面とマイナス面)を収集し、情報共有を図ってほしい。

2つ目だが、文科省は先月28日、「教員勤務実態調査(令和4年度)集計」の速報値を公表した。

6年前の前回調査(平成28年度)と比較して、「平日・土日ともに、全ての職種において在校等時間がわずかに減少したものの、依然として長時間労働が続いている」という厳しい現状が明らかにされた。このテーマは最近、教職調整額の割合を上げる話などにすり替えられつつあるが、それでは、長時間労働の本質的な解決にはならないのではないか。また、学校現場は、まるで“形状記憶合金”のように、コロナ禍前の状態へ戻すことに強くドライブがかかり、長時間労働の本質的な見直しが後退しているのではないか。さらに、この長時間労働問題は教員不足問題と深く連動していて、そのしわ寄せは、最終的には未来の子どもたちを直撃するのではないか。

そこで、質問だが、本市で、この長時間労働の実態を改善している特徴的な実践事例があるか、あれば、その教訓的事例を14校で共有されているか。


(事務局)

事例の共有は大事だと思う。一部の学校では、教職員会議の方法をタブレットに変えて、それが勤務時間の減少に反映されたと聞いている。このような活用事例を共有し、ほかの学校でも実践できるという認識を持ってもらいたい。


(委員)

3つ目は、学校図書館(図書室)に関して、その充実・活性化を願いながら、いくつか質問したい。

数日前、地元新聞の社説で、学校図書館の蔵書数の公立小の達成率は京都府が70.4%で全国29位、公立中では京都が41.0%で43位と報じられた。古い書籍を積極的に廃棄手続きすれば、蔵書率が下がるという側面を考慮する必要があるが、本市の実態はいかがか。


(事務局)

本市のほとんどの学校では、達成率9割を超えている。しかし、ご指摘いただいたとおり、不要な本をきちんと廃棄できているかという問題もあり、単純に蔵書率が高いから充実しているとは限らないと考える。


(委員)

本市の蔵書の充実を知り、うれしく思う。

次に、学校図書館の登録・貸し出しや管理等で電子的なシステム化は進んでいるのか。図書館担当の先生方から、もう少し電子システム化してほしいとの声も聞くのだが。


(事務局)

本市では、中学校で1校だけ、学校の裁量で電子システム化している。


(委員)

また、開館状況だが、文科省の「学校図書館の現状に関する調査結果」では、授業日数のうち開館日数の割合、長期休業日数のうち開館日数の割合の集計結果も報告されているが、本市の実態はいかがか。


(事務局)

学校図書館は、常時開設している。


(委員)

関連して、本市では各校に図書館司書を配置していただいていて大変ありがたいが、その方々の勤務は毎日ではない。そこで、以前、私が勤務していた学校では、PTAに「図書ボランティア」として協力依頼すると、20名以上の方々が、毎日の開館業務に協力してくださり、学校図書館の活性化に繋がった。そうした取り組みは、その後広がっているか。あと、本市の公共図書館との連携の具体例があれば紹介してほしい。


(事務局)

本市でも、各学校で図書ボランティアを募っている。また、委員会活動として子どもたち自身が図書を貸し出したり、学校司書がいるときは一緒に活動をしている。

そして、以前から公共図書館とは連携をとっている。例えば、公立図書館から図書(200冊まで)をお借りし、学校で一定期間貸出しを行っている。図書については、子どもたちのニーズを踏まえて、学校司書が選んでいる。


(事務局)

PTAの図書ボランティアは、現在も続いている。例えば、長中では図書の貸出数がかなり多くなっており、効果が出ていると聞いている。


15.閉会

(教育長)

午後3時58分に閉会を宣言する。

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長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

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