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教育委員会令和5年11月定例会会議録

  • ID:13917
教育委員会会議録


1.日時

令和5年11月15日(水曜日) 午後3時から午後4時24分


2.場所

市役所 会議室402


3.出席者

教育長 西村文則

委員 福澤秀夫

委員 京樂真帆子

委員  大下和徹

委員 盛永俊弘


4.出席説明員

教育部長、教育総務課長、教育総務課主幹、次長兼学校教育課長、学校教育課総括指導主事、学校教育課主幹、生涯学習課長、生涯学習課主幹、文化・スポーツ振興課長、文化財保存活用課長、中央公民館長、図書館長、教育支援センター所長、北開田児童館長

事務局職員 教育総務課 総括主査

5.傍聴者

1名


6.開会

(教育長)

開会を宣言する。



7.前回の会議録の承認

承認・署名


8.教育長諸報告

10月26日に、第22回長岡京市小学校陸上運動交歓記録会が昨年度に引き続き、西京極総合運動公園陸上競技場のメインスタジアムで開催された。素晴らしい環境の中、晴天にも恵まれ、全校の6年生が出場するこの記録会で、児童たちは全力で頑張っていた。

28日には、文化賞・スポーツ賞表彰式が開催され、文化賞は9人5団体、スポーツ賞は85人15団体の皆さんが受賞された。同日、少年補導委員会、向町警察署、乙訓防犯協会の主催で開催された安全・安心長岡京市子ども絵画展では、本市の小学生の作品が数多く展示され、表彰式では16人の児童が表彰を受けた。

29日には、長岡京市総合防災訓練がメイン会場を神足小学校とし、各小学校等を会場に開催された。子どもたちの参加もみられ、私が訪れた長十小では、防災学習を行っている4年生が数多く訓練に参加していた。

そして、11日から乙訓寺において重要文化財の特別公開がスタートした。日本最古の一日造立仏であることがわかり、今年6月に重要文化財に指定された乙訓寺の木造十一面観音立像と、明治34年に国宝(現在は重要文化財)に指定された乙訓寺の毘沙門天立像が乙訓寺と観光協会のご協力のもと特別に公開されている。

12日には、30回を迎えた長岡京ガラシャ祭の巡行が行われた。多くの方の参加で大変にぎわい、例年のマーチングバンド・スポーツ少年団や、自ら手作りした甲冑を身にまとった「第30回記念ガラシャ甲冑隊」など子どもたちの参加も多く見られた。

  会議の関係では、11月7日には近畿市町村教育委員会研修大会がオンラインで「教員の働き方改革」をテーマに開催され、枚方市の実践発表からは多くの学びがあった。13日には京都府市町村教育委員会連合会研修会が開催され、京都大学大学院教授の明和政子先生から「生涯にわたる心身の健康の土台は「子ども期」につくられる」と題した講演がった。乳幼児期のかかわり方は脳の発達に大きく影響を与え、その後の心の発達や健康にも影響すること、コロナ禍でマスクの着用や接触の制限が生育に悪い影響を与えていることなど、比較認知発達科学の視点からのお話は今後の教育を考えるうえで大変有意義なものであった。ほかに、「不登校」をテーマにした意見交換会が行われた。参加いただいた委員の皆様には感謝を申し上げる。


9.議案

・第14号議案「長岡京市教育委員会事務の点検及び評価の実施(令和4年度実績)について」

(教育長)

提案理由の説明を求める。

(事務局)

地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条の規定により、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況について点検及び評価を行うため提案するもの。

令和4年度に実施した事務の状況について、点検及び評価を行った報告書案に学識経験者の意見を付したものを作成している。議決を得たら長岡京市議会に提出し、その後公表を行う予定である。


(教育長)

質問や意見はあるか。


(委員)

A評価がとても多いのは良いことだと思う。一方、C評価が4事業見られるが、その課題等を簡単に説明してほしい。


(事務局)

通番5「家庭における学習習慣の確立(小・中学校)」が、C評価であった。達成指標において、「学校の授業時間以外の勉強時間が平日1日当たり30分に満たない子どもの割合」が、昨年度より増加している状況である。今後の推移を見ていく必要はあるが、家庭への理解を求めることの難しさは課題だと感じている。今後、お便りや懇談会等での周知啓発を進めていきたい。


(事務局)

文化、スポーツを合わせて3つの事業(通番37「長岡京芸術劇場推進事業」、通番38「文化活動推進・支援事業」、通番41「スポーツ施設環境の整備」)で、C評価であった。3つの事業とも、コロナ禍による影響が大きいと思われるが、令和3年度に比べて令和4年度の実績値は上昇している。

今後、少しでもコロナ禍による文化、スポーツ離れを解消するため、工夫して施策に取り組んでいきたい。


(委員)

学識経験者の主な意見について。

まず、6ページの通番1「主体的・対話的で深い学びを目指す授業づくり」について。「子どもの性格や状況によっては、必ずしも主体的・対話的な指導が良いとは限らないため…」と書いてあるが、今進めている施策を批判する意図でないと思うので、表現を調整しては。教育現場では、子どもたちの状況も理解しながら進めているので、もう少しバランスの良い表現が良いと思う。

2つ目は、30ページの通番29「地域とともにある学校づくり」について。「地域との摩擦が生じていることが課題」と書いているが、表現に工夫がいるのでは。

3つ目は、54ページの通番46「教育に関する保護者相談体制の充実」について。4行目に「今、全国的にも学校復帰を前提とせず…」という表現がある。文科省から通知が出ているのは事実であるが、一方で、現場の先生方は子供たちに少しでも学校に来て一緒に勉強してほしいという思いで一生懸命取り組んでいる状況なので、表現を調整していただければ。


(事務局)

再度、学識経験者に内容を確認し、適切な意図が伝わる形に修正していきたい。


(委員)

68ページの評価指標の20番、「英検3級以上の取得率」について質問したい。令和4年度の「英検のみ」の取得率が、17.6%に下がっている理由を教えてほしい。


(事務局)

原因としては、以前は検定料を100%補助していたが、令和4年度からは一定の上限を定めたこと、また、以前は学校で受験が可能だったが、本会場のみの受験となったことなどが、影響していると思われる。今後は、取得率を上げるために周知活動に努めたい。


(委員)

3ページ目に令和4年度の評価結果があるが、前年度からの推移があるほうが、より分かりやすいと思う。

もう一つ、目標設定について質問したい。最初に5年間の目標を立てているため、それに従って評価が決まるものだと思うが、コロナなど不可抗力的な要因によりどんなに努力してもC評価が続くことも考えられる。やむを得ない状況であれば、5年間の目標を途中で見直すことを検討できないか。


(事務局)

不可抗力的な場合には目標値を修正できるよう、検討していきたい。


(教育長)

今回ご意見いただいた部分を修正するということで、第14号議案について、承認をいただける委員の挙手を求める。


(全員賛成)


(教育長)

全員賛成。第14号議案は可決された。


10.協議事項

・令和5年度教育費12月補正について

(教育長)

本案件は、本市情報公開条例第6条第5号の規定する意思形成過程に情報で、市と協議中であり、公開することにより公正かつ適正な意思形成に著しい支障があると思慮される。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項、及び本市教育委員会会議規則第15条第1項の規定により、本案件を非公開とするよう発議する。

同法第14条第8項及び同規則第15条第2項の規定により、この発議に対する討論を行わないで直ちに採決することとなっている。本案件を非公開とすることに同意する委員の挙手を求める。


(全員挙手)


(教育長)

全員賛成。よって本案件については非公開とする。


(非公開協議)


(教育長)

以上で非公開協議を終了する。


・長岡第四小学校再整備工事請負契約の変更(第3回)について

(事務局)

今回の変更は、契約後における建設資材単価や労務単価の増額を反映させるため、インフレスライド条項の適用により、請負契約を変更するものである。

変更後の契約金額は42億9,367万6,577円で、1億4,888万9,400円の増額となる。なお、工期の変更はない。


(教育長)

何か意見等はあるか。


(意見なし)


(教育長)

異議なしと認め、承認する。



・公の施設の指定管理者の指定について(長岡京市立中山修一記念館)

(事務局)

長岡京市立中山記念館の管理運営に当たり、本年度末をもって指定期間が満了する当該施設の指定管理者候補者を選定した。本案件は、令和5年12月議会定例会にて議案として提案するもの。

指定管理者候補者となる団体は、特定非営利活動法人長岡京市ふるさとガイドの会で、指定期間は、令和6年4月1日から令和11年3月31日までの5年間。

指定管理者の選定の募集については、広報長岡京及び市ホームページで周知したところ、長岡京市ふるさとガイドの会からの応募があった。選定方法は、長岡京市指定管理者候補者評価委員会の評価をもとに面接審査と書類審査を行い、選定した。


(教育長)

何か意見等はあるか。


(意見なし)


(教育長)

異議なしと認め、承認する。


11.報告事項

・令和6年度始業式等の日程について

(事務局)

来年度の始業式、修了式等の日程について、本市小学校及び中学校の管理運営に関する規則に基づき、休日等を調整した日程となっている。また、入学式・卒業式についても、例年の日程に沿ったものとしている。


(教育長)

 何か意見等はあるか。


(意見なし)


(教育長)

了承いただき次に進める。


12.行事・会議結果報告

(事務局)

行事・会議結果(10月18日~11月15日)について報告。



13. 次回定例会までの行事・会議予定

(事務局)

行事・会議予定(11月16日~12月20日)について説明。



14.意見交換

(委員)

11月7日開催の近畿市町村教育委員会研修大会にオンラインで参加した。事例発表では、枚方市の方から「学校、教育委員会でできる働き方改革」をテーマにお話いただいた。内容を少しご紹介したい。

働き方改革のためには、職場を綺麗にし、環境改善を行うことが大切であり、個人情報の管理、公務災害の減少、気持ちの安定にもつながる。つまり、日頃から5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)を意識することが大切であるという内容であった。

前回の総合教育会議で協議した「不登校対策」について、質問したい。教育支援センターで不登校研究部門を設置したとお聞きしたが、開始時期と取組状況を教えてほしい。また、校内教育支援センターの設置も同様に、開始時期と取組状況を教えてほしい。

もう1点、10月に試験的に導入した健康観察アプリについて、どのような状況かお聞きしたい。


(事務局)

不登校研究部門は今年度4月に立ち上げた。主な取組としては、各小中学校で授業改善を行い、学校に行きづらくなる子どもを少しでも減らしていこうということ。それにプラスして、別室支援員の配置、こころの健康アプリの導入を行い、その成果を情報交流している状況である。

別室支援員は10月から配置している。中学校1校に元教員の専属支援員を週30時間、小学校5校に元教員の支援員を週10時間配置。

こころの健康アプリは、10月初旬に導入した。中学校4校には自主的に取り組んでもらっているため、学校によって実施率に差がある。また、導入時は「話したいボタン」を押す子も多かったが、現在は1日0件~3件であり、それほど教員は負担に感じていないと聞いている。「話したいボタン」を押した子には先生から話しかけてもらえるので、心の安定が図られている面もあり、効果的だという報告もあがっている。


(委員)

良い事例は、ぜひ皆さんで共有をしてほしい。先生方も忙しい中で大変だと思うが、健康観察アプリの導入に伴い、早い対応、対策が可能になる。今後の取組に期待する。


(委員)

私からは文化財に関して2点。

1点目は、前回の定例会でもお聞きしたが、広報ながおかきょう10月号に掲載された乙訓寺の記事について。市民の方からどのような反応があったか教えていただきたい。


(事務局)

広報10月号の記事に関するアンケートでは、とても良い回答をいただいた。具体的には、回答者のうち約50%の方が「最も良かった記事」に選んでおり、かなり関心を引く記事内容であった。年齢層では、高齢者に限らず30~40代の方からもご意見をいただき大変嬉しく思う。

また、読者の感想としては、写真のインパクトがある、わかりやすい、普段見ることのできない仏様のおなかの中を見れたなど。今回の特別公開に合わせた情報発信としてはかなり手応えがあったと思う。

一方、今まで興味がなかった、重要文化財の存在を知らなかったという意見もあり、情報発信の必要性と、これを継続する重要性を改めて感じるアンケート結果であった。


(委員)

前回も申し上げたが、「長岡京市にどんな文化財があるか分からない。」という市民アンケートに私は衝撃を受けた。文化財の情報が適切に届くことは大事だと思う。今後もパンフレットの配布など、情報発信を充実させてほしい。

それと2点目は、クラウドファンディングについて。

今、東京上野の国立科学博物館のクラウドファンディングが非常に話題になっている。館所蔵の標本や資料の収集評価のための資金援助として、目標額1億円を提示し、それに対し9億円が集まった。成功の秘訣は、キャッチコピーやリターン設定の上手さだと思うが、日本の寄付文化も変化してきているなと感じた。

一方、良い面だけではなく、今後文化関係の予算が削減される中で、クラウドファンディングを活用すれば良いといった風潮を生むのではと危惧する。光明寺でも1000万円を目標にクラウドファンディングを活用している。人々の関心を集める一方で、学芸員が必要以上にこの作業に労力を使い、本来の職務ができなくなるなどの問題もあり、やはり行政側の支援が必要だと思う。

文化財の修復保護は、非常に長い時間軸で考える必要がある。そのことを肝に銘じて、文化財の保存、保護を行っていただきたい。


(委員)

今週、長岡第四小学校で、「食品ロスと地球温暖化」についての出前授業を行う予定をしている。食品ロスを出さないことがどれだけ地球温暖化に貢献するかを、子どもたちに教えることが目的である。

学校給食で食品ロス(まだ食べられるのに捨てること)が出る原因は、好き嫌いや、量が多いことが考えられる。

そこで質問だが、学校給食では、子どもたちが自分で主食の量を調整できるのか。

また、食べる時間が短いことも課題だと思う。小学校では準備片付けを含め、何分確保されているのか。


(事務局)

給食の量は一定量ではなく、少量、普通、多めなど、自分で選択をさせている。

給食時間は、小学校では準備片付け含め40分程度。中学校では昼休みと給食をセットで調整している場合も多い。


(委員)

給食時間が短いとフードロスができやすいと聞くので、その時間をしっかり確保することが大事だと思う。やはり授業時間を変えることは難しいので、準備などを効率化し、工夫することが大切。


(委員)

私からは2点。

1点目は、10月26日に開催された「小学校陸上運動交歓記録会」のこと。

先ほど、教育長から報告されたとおり、爽やかな秋晴の下、西京極の素晴らしいスタジアムで市内の約770名の6年児童が競技できたことは本当によかった。また、この「記録会」の目的は過度な競争というよりはタイムの算出・自己記録の更新などで、市内の小学生が生涯スポーツの基礎を培いながらスポーツに親しめる大変意義のあるイベントだと思う。

なお、スタンドで保護者の方々と一緒に観戦していた時、記録会の「運営」を教師だけでなく、児童の出番や役割があってもよいと感じたので、今後ご検討いただけたら有り難い。

2点目は、市内14校の「学校だより」に関する質問と意見。

毎月、事務局からいただく全校の学校だよりを楽しく拝読しているが、そのことで質問だが、各校の学校だよりは自治会等を通して地域で回覧されているのか。


(事務局)

学校だよりは、各学校区の自治会等へ回覧をお願いしている。


(委員)

どの学校も地域の方に学校の様子を知っていただく機会をつくっておられ大変うれしく思う。実は、かつて私が勤務していた中学校でも、校区内のすべての自治会にご協力をお願いして回覧していただくシステムをつくった。その結果、保護者でない地域の方々からも、学校の取組や子どもたちの活躍への励ましの声をいただき、とてもうれしい思いをしたことが何度もあったので、最近の状況をお伺いした次第である。

あと、今すぐと言うことではないが、今後「教育委員会だより」のようなもので、本市の教育の魅力や14小中学校の子どもたち(児童生徒数は6600名以上)の様子などをネット上でも紹介・発信できないか。その時、新たな記事を作成すると負担が大きくなるので、発行した毎月の「学校だより」から各校1つずつのトピックを選んで編集する方法なども考えられる。どこかで検討いただけたらうれしい。


(事務局)

今まで、小中学校の様子を発信することはしてこなかった。一昨年に初めて、全国学力・学習状況調査の結果をホームページに掲載した。いただいたご意見については実現可能かを含め、今後検討していきたい。


(教育長)

文化財保存活用課が埋蔵文化財センターと協力してインスタグラムを配信している。多くの方に関心を持っていただいているようだ。


(事務局)

今回は、6月頃から試行的にインスタグラムをスタートさせた。2週間に1回程度記事を更新し、現在は30ほどの記事を掲載している。試行錯誤しながら取り組んでおり、徐々にフォローしてくれる人が増えている状況である。情報発信の活用としては、非常に良いスタートが切れていると思う。


(教育長)

このように教育部内で先進的な取組をしている課もあるので、今後情報共有しながら、情報発信について検討していきたい。


14.閉会

(教育長)

午後4時24分に閉会を宣言する。

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長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

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