ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

現在位置

教育委員会令和5年12月定例会会議録

  • ID:13960
教育委員会会議録


1.日時

令和5年12月20日(水曜日) 午後4時から午後5時12分


2.場所

市役所 会議室402


3.出席者

教育長 西村文則

委員 福澤秀夫

委員 京樂真帆子

委員  大下和徹

委員 盛永俊弘


4.出席説明員

教育部長、教育総務課長、教育総務課主幹、学校教育課総括指導主事、学校教育課主幹、生涯学習課主幹、文化・スポーツ振興課長、文化・スポーツ振興課主幹、文化財保存活用課長、図書館長、教育支援センター所長、北開田児童館長

事務局職員 教育総務課 総括主査

5.傍聴者

なし


6.開会

(教育長)

開会を宣言する。



7.前回の会議録の承認

承認・署名


8.教育長諸報告

最初に、学校給食費の価格改定について。

7月・8月の定例会で報告したとおり、近年の値上げに対しても献立を工夫することで対応し、平成28年度以降、価格改定は行ってこなかったが、今年3月に「4月から牛乳・パンなどの主食を値上げをする」旨の通知を受け、献立の工夫だけで吸収することが難しくなったことから、4月から値上げに踏み切った。ただ、保護者への十分な説明期間もなかったことから、今年度の値上げ分については、国や府の補助金を活用し公費負担としたところである。しかし、引き続く物価高騰の中で、来年度以降は更なる価格改定が必要と考えられることから、7月に児童生徒・保護者にアンケートを実施し、「給食に求めるもの」、「望ましい値上げ幅」などについてお聞きした。そして、結果を10月にお返しするとともに、PTA役員等から価格改定に関してご意見をいただいたところである。そうしたご意見や国等の消費者物価指数(食料)も勘案しながら検討を進めてきたが、次年度の一食あたりの給食単価を、小学校で「305円」、中学校で「378円」と決めた。この金額は、給食のバリエーションが増える、デザートが付くといった、質の向上や充実が図られ、一方で、値上げ幅を月額1,000円以内に抑えるといった、家計負担のバランスも考慮し、総合的に判断したものである。これにより、今後2年から3年は安定した給食が提供できるのではと見込んでいる。なお、この価格改定については、今月中に保護者にお知らせする予定である。

次に、長岡第四小学校の再整備について。

一昨年の埋蔵文化財調査、プールの解体に始まり、昨年から外構工事とともにスタートした新校舎の建設だが、この12月に計画通り完成し、3学期からの供用開始に向けて12月18日の午前中には児童に、午後からは関係者に内覧していただいた。本日は教育委員の皆様にも内覧いただいたところである。再整備には「子どもワークショップ」や「教職員ワークショップ」、夏休みの宿題となった「親子アイディアコンテスト」、地域住民への説明会など多くの機会から得られたアイディアや意見を可能な限り取り入れて取り組んできた。新校舎はデザインにも優れ明るく開放感があり、使い勝手もよさそうで、子どもたちの日々の学校生活が楽しく充実するのではないかと思っている。子どもたちが新校舎で一層充実した学校生活を送ってくれることを期待している。

なお、1月8日午後には旧校舎のサヨナライベントも併せて卒業生や地域の方など一般向けの公開を予定している。 

次に、日程順にこの間の行事等について報告する。

11月17日には、市内の5つの小学校で研究発表会が行われ、それぞれの学校が2年間にわたって取り組んできた研究成果を発表した。

22日には、第34回乙訓地方小学校駅伝大会が洛西浄化センターで開催され、多くの保護者が見守る中、児童が頑張ってタスキをつないだ。この大会は平成2年にスタートしたが、近年のスケジュールの過密化などもあり、今回で幕を閉じることとなった。来年度からは陸上交歓記録会に長距離走を導入し児童の活躍の場を確保することが予定されている。

12月5日には市議会12月定例会が開会し、11日、12日の一般質問や15日の文教厚生常任委員会など経て本日閉会した。今議会において教育委員会関係では、学校給食費の価格改定や、フッ化物洗口の導入、性教育の在り方、部活動の種類や数、献血推進活動、教職員の働き方改革、文化財保存活用地域計画の進捗状況などが議論された。


9.協議事項

・令和6年度教育費予算について

(教育長)

本案件は、本市情報公開条例第6条第5号の規定する意思形成過程にある情報で、市と協議中であり、公開することにより公正かつ適正な意思形成に著しい支障があると思慮される。

従って、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項、及び本市教育委員会会議規則第15条第1項の規定により、本案件を非公開とするよう発議する。また、同法第14条第8項及び同規則第15条第2項の規定により、この発議に対する討論を行わないで直ちに採決することとなっている。

本案件を非公開とすることに同意する委員の挙手を求める。

(全員挙手)


(教育長)

全員賛成。よって本案件については非公開とする。


(非公開協議)


(教育長)

以上で非公開協議を終了する。



10.主な行事・会議結果報告

(事務局)

行事・会議結果(11月16日~12月20日)について報告。



11. 次回定例会までの主な行事・会議予定

(事務局)

行事・会議予定(12月21日~令和6年1月17日)について説明。



12.意見交換

(委員)

長四小の新校舎を見学したが、立派なすばらしい校舎で、驚いた。もちろん子どもたちは喜ぶだろうし、先生の働く環境も良くなることを期待している。

子どもの視力低下について質問したい。

1人1台端末の配備が進み、学校以外でもスマホやタブレットを利用する時間が非常に増え、視力が悪くなっている状況なのだと思う。そこで、本市の視力検査の結果が以前と比べてどのように変化しているかを、教えてほしい。


(事務局)

眼科健診は、主に1学期中の、夏休み前までに実施している。視力検査の状況については、改めて報告させていただきたい。


(委員)

姿勢よく椅子に座って、画面から30センチ以上離すとか、30分に1回は休憩して、遠くの方を20秒以上見ること。また、遅くとも就寝前1時間には、タブレットを見ないこと。そのようなことを先生方からも指導していただけたら嬉しい。


(委員)

もうひとつは、薬物の乱用防止教育について。最近は、インターネットの活用により薬物が簡単に手に入る状況にあるのか、薬物乱用の低年齢化が進んでいる。そこで、本市の小中学校では、薬物乱用防止教育をされているかお聞きしたい。


(事務局)

毎年各校で、小学校高学年から中学校を対象に実施している。専門の講師を招いて出前授業をしたり、保健体育の授業の中でも教えている。


(委員)

薬物を一度使用すると脳や神経が侵され、もし依存症になると犯罪に手を出すこともあり、一生がダメになる可能性もある。各小中学校でも継続して教育を行ってほしい。


(委員)

長四小がとても素敵な小学校に出来上がっていて嬉しい。屋上からは比叡山や愛宕山などが見え、良い環境にあると感じた。実際に子どもたちが学んでいる姿も見てみたいので、次年度にはぜひ見学の機会を設けてほしい。

それから私からは2点、一つ目は文化財の話、二つ目は生理の貧困について。

私も、乙訓寺の特別拝観に実際に行ったが、パネル展示が見やすく工夫がされ、すばらしかった。もう少し欲を言うと、パネルの内容を補足するハンドアウトなどがあれば、より分かりやすいかなと感じた。

次回の定例会では、正式な特別拝観の人数を報告してほしい。


(事務局)

パネル展示は、乙訓寺様と協議した上で、文化財技師の監修のもと作成させていただいた。乙訓寺様からは、耐久性もあり長く使えるものをという要望があり、今回のパネルと冊子を作成した。ハンドアウトも検討はしたが、費用面などで作成には至らなかった。


(委員)

少し前の新聞記事で、生理の貧困の話が載っており、八幡市では中学校で、亀岡市では小中学校で女子トイレに生理用品が設置されているということである。そこで、長岡京市で生理用品の設置がされているのか、また配布の仕方などをお聞きしたい。

大学では、トイレに生理用品を置いていることは少なく、保健室で配布をしたり、大学によって様々な対応をしている。学生からは、個室にあると嬉しいという声もあるが、長岡京市の現状を教えてほしい。

また、生理の教育は女子だけでなく男子にも行うべきだと思うが、市の実態はどうか。


(事務局)

まず、生理用品の配布については、市内の小中学校ではトイレへの設置は行わず、保健室を窓口に配布している。

理由としては、トイレに置いただけでは困っている子の実態が把握できないため。保健室を窓口にすることで、生理用品を入手できない背景や課題、子どもの困り感をキャッチすることができる。そこで、もし経済的な理由であれば、就学援助制度を案内することもできる。そういう意味でも、保健室が子供たちの相談しやすい場になることが大切だと思っている。

続いて、生理に関することや性教育について。

具体的には、身体の成長など科学的知識については保健体育の授業で教え、性に関する倫理面や人間関係の重要性などについては、道徳や、学級活動など特別活動の中で指導している。また、小学校によっては、男女を含めて、養護教諭が発達段階に合わせて話をしていると聞いている。小学校高学年になると、校外学習や修学旅行などの行事もあるため、その前に改めて指導を行っている。


(委員)

近年、生理用品を取りに来る生徒が増えているか教えてほしい。


(事務局)

増えているかどうかは、データとして把握できていない。


(委員)

困りごとなどの背景が発見されることはとても大事だと思う。引き続き、見守りをお願いしたい。


(委員)

長四小の新校舎を拝見したが、すばらしい施設だと思った。また、普通の小学校に比べてフリースペースなどの機能的なスペースが多いと感じた。児童にとっても、教員にとっても、自由に使える空間が重要視されていると思う。

そういった観点からも、長岡京市では総合型地域スポーツクラブなどで、小学校の体育館や運動場を地域に開放するとことは積極的にされている。一方で、地域と学校が文化的な繋がりで繋がっていくという可能性はあるのか、そのような実態があれば教えてほしい。


(事務局)

小学校では、すくすく教室を開催しているが、それ以外に特別教室も開放している。特別教室は、地域の各サークルがダンスや調理などをして活用されており、地域との繋がりがある。


(委員)

長四小においてはさらに活用できそうなので、校長先生等から伝えてもらえたら嬉しい。

もうひとつは、不登校対策について。先ほどの行事報告で、岡崎市のフリースクールへ視察に行ったと報告があった。今まで学校に行けなかった子が、フリースクールには通えるようになるものなのか。また、岡崎市を視察した中で、何か発見があれば教えてほしい。


(事務局)

実際に学校には行けないが、フリースクールなら行けるという子はいる。その理由は、子どもによって様々だと思うが。岡崎市では、フリースクールなら行けるならば、学校の中にフリースクールを作れば良いということが発想のスタートになっている。また、子どもたちを教室に無理に戻そうとはせず、社会的な自立を目指すことがコンセプトになっている。

視察した中で一番参考になったのは、不登校学級の担任と、普通学級の担任が連携して、組織的にコーディネートされていたところ。


(委員)

長四小の新校舎を拝見したが、本当にすてきな学校だと思った。

先ほど薬物乱用防止教育が話題になったが、最近、市販薬のオーバードーズ(過剰摂取)が小学生にも見られるということが報道されている。子どもたちにこのオーバードーズの危険性を学習する機会もつくってほしい。

さて、私からは2点質問する。

1つ目は、不登校のこと。今年度、本市では不登校対策で新たな施策もスタートしているが、2学期末を迎えるこの段階で、何か特徴的な成果があるか。


(事務局)

1つ目は、小学校では、今年の10月から不登校支援員を配置したことで、今まで登校できなかった子の何人かが登校できるようになったという効果が出ている。また、不登校児童の中でも学生の支援員と相性が合い、登校できるようになった場合もある。

2つ目は、心の健康アプリの相談ボタンを押している子に対し、先生が声をかけることで、生徒の気持ちも安定し、本人からも保護者からも感謝された。

 

(委員)

紹介いただいた取組の成果などが、さらに各校で進展することを期待する。

ただし、子どもの悩み事が「タブレットの心の健康アプリ(アプリケーション・ソフトウェア)」で把握できる事例もあるが、そのアプリの利用を躊躇う子どもたちもいると思う。アプリを過信することなく、子どもたちのリアルな理解と観察力を高めながら、引き続き対応を進めてほしい。

2つ目は、明後日の終業式で渡される通知表のこと。

現在、本市で、通知表の「担任所見」の記載を廃止している学校があるか。


(事務局) 

教員の業務削減のために、担任所見を廃止している学校もある。ただし、個人懇談などで、文章で伝える代わりに、直接保護者に伝えるようにしている。


(委員)

他の自治体では担任所見欄を削除する動きが広がっていると聞く。

しかし、働き方改革推進という名目で担任所見を廃止し、学習の評価・評定だけを記載する簡素化された通知表に少し違和感がある。削減する仕事の優先順位が違うのではないか。

一人ひとりの良い点が記載された担任のあたたかな所見は、子どもたちを励まし、自己肯定感や意欲を高めることにもつながる。時間がかかるのは承知しているが、子どもたちの心に響くメッセージを届けてほしい。


13.閉会

(教育長)

午後5時12分に閉会を宣言する。

お問い合わせ

長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

電話: 075-955-9532

ファクス: 075-951-8400

電話番号のかけ間違いにご注意ください!

お問い合わせフォーム