ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

現在位置

第3回 生活環境審議会会議録

  • ID:1756

日時

平成24年6月27日(水曜日) 午前10時~正午

場所

長岡京市役所南棟2階会議室2

出席委員

白石会長(学識経験者)、小幡副会長(学識経験者)、内藤委員(市民公募)、村上委員(市民公募)、有兼委員(長岡京市経済協議会)、柴田委員(長岡京市商工会)、小泉委員(長岡京市自治会長会)、小菅委員(連合乙訓地域協議会)、秦委員(長岡京市女性の会)、片山委員(長岡京市生活学校)、江川委員(長岡京市環境の都づくり会議 )、木南委員(京都府乙訓保健所)、奥谷委員(京都府)、山田委員(長岡京市環境経済部長)、山本委員(長岡京市教育委員会教育部長)

会議項目

  • 開会

(会長)今回、傍聴者はいない。議事録・記録作成のため、録音、写真撮影について了承をいただきたい。
(一同)異議なし。

議事1:環境基本計画策定スケジュールについて

(資料1「平成24年度 計画策定スケジュール」説明)
(会長)昨年度実施のまちづくりセッションについて、今年度も実施予定であったが、今年 度実施した結果を計画に反映させることが難しいスケジュールになっており、事務局としては昨年度の成果をとりまとめ、今回検討する計画に反映させていく方 向で考えているようである。今年度のスケジュールは、資料1の方向でよいか。
(一同)異議なし。

議事2:審議会委員アンケートについて

(資料2「長岡京市環境基本計画審議会委員アンケートまとめ」説明)
(委員)計画策定にあたって、行政の財源をどのように考えるべきか。素晴らしいアイデアがあっても財源がなければ、夢を語って終わりになる。
また、アイデアの実現に向けて、「短・中・長」のスパンを考えねばならないのでは。
(会長)大切な論点。計画の中にどう反映させていくのかについては、次の議題で集中的に議論したい。

議事3:次期計画骨子案について

(資料3「環境基本計画骨子案」説明)
(資料4「牽引策について」説明)
(会長)単に牽引策を進めていくだけでは、目標を達成 できるとは思えない。市役所が統合的・包括的に施策を展開できるようになった、あるいは市民の横のつながりが広がり「市民力」がついた等、この10年で一 定の成果をあげて、次の10年で最終的な目標を達成していけるようなことを考えていかねば、個別のプロジェクトが達成されても、まちづくりが成功したとは 言い難い。
長岡京市は、これまでの10年で様々なプロジェクトに取組む力をつけており、次の10年で行政も市民も統合型、横につながった取組みができるような経験を積んでいくことが大切では。
目標をどのように提示するのか、数値目標だけでなく、質的なものや推進体制の成熟度であったり、いくつかの目標の立て方が考えられる。
最後に、施策の裏付けになる財源について、第6章にもかかわってくるが、マネジメントについても議論していくことで説得力をもった計画になっていく、といった指摘が出されている。
(委員)「環境」に関わる分野は広い。交通、ごみ、住環境、緑、交通、風営法等も関わる。これらのどこに財源を配分するのか。
例えば、住環境を充実するため、集中的に予算をつけて長岡らしさを出していくことも考えられる。
(委員)「牽引策」は「重点施策」になると考えられ、取組みスケジュールも考えていくべきではないか。
5章からピックアップしたものが挙げられていて、それが重点的に取組む施策になると考えてよいのか。そう考えると、計画に「目標」の視点が抜け落ちている。環境と経済の両立や、社会的正義への配慮など、長岡の商店街や西山をどうするのか、などについての目標が必要では。今の長岡京市の課題は何なのか。それを目標につなげていくべきでは。
(会長)「環境」は広範に渡り、「牽引策」を優先的に取組むようなプライオリティのあるものとして考えていくのか、そうでなくて、第5章にある施策を導いていくための牽引力となるものと考えるのか、事務局からの説明は後者に近いものであった。この辺りの整理が必要では。
(事務局)主要課題について、アンケートやセッションの意見からは、「西山」や「低炭素社会」「市民の横のネットワーク」等が浮かび上がっており、事務局が課題としてとらえた点を牽引策として打ち出している。
これらについて、内容としては5章からチョイスした形になっており、課題にもつながっていると考えている。ただ、これで足りているのか、目標も数値がよいのか、ということもご議論いただきたい。
(会長)予算に関連する内容として、第6章に盛り込むのか、基本計画とは切り離した事業計画で検討するのかについて確認が必要。
(事務局)計画について「財源」ありきでは進めていくことは難しい。経済状況が厳しい中、どれだけ計画の中で重点的に取組むべきものを絞り込んでいけるのか、絞った内容について集中的に予算を配分する努力をすることになる。
長岡京市の課題について、本市には環境に関連する資源がたくさんある。「西山」「特色ある事業所」「河川」「まちなみ」「都市計画」も環境を整備する材料と なる資源がある。環境に関連した活動を展開する「団体」もある。これらが個々に存在するのではなく、つながっていく仕組みづくりが重要だと考えている。
牽引策は、計画を進めるうえで大きなポイントになる。市民が自らも努力できるものが設定されなければならないと考える。例えば、エコポイントなどがそれに当てはまるが、ポイントを付与するだけでは、長岡の環境をよくしようとする意識が働かない。自らの取組みが、長岡京市のまちづくりや環境に貢献していること が明らかであり、かつ、メリットを感じるものでなければならない。
こういった仕組みをつくる必要があり、これにつながる牽引策を考えていきたい。牽引策については、市民が身近に取組むことができるような内容を、少なくとも第5章の5つの柱から一つずつでも設定していきたい。
(会長)牽引策は重点的に予算が配分されるのか、並行的に行われるもののなかでうまくいくものがあれば、といったイメージをもっているのか、今の話を聞いたうえで第5章を眺めると、骨子案の中で牽引策として位置付けようとされている意図がわかるような気がするが、実際の施策を遂行する状況が備わっているのかどうか、状況が随分異なるのではないか。
例えば、第5章2(1)廃棄物の発生抑制や適切な処理、雨水利用などは、現状で施策を遂行できる所管課があ り、予算もある程度配分されていると考えられる。第4章1にある低炭素タウンの地域エネルギーの方策などについて考える主体は、現状では自治体の中にはな い。生物多様性、市民活動の推進についても同じように安定した制度があるわけではない。
第5章3「自然環境の保全」や4「快適な都市環境づくり」などは、所々が制度化されていないのではないか。それらを束ねていくと牽引策に挙がってくるような内容になっていくのではないか。
従って、牽引策は、今必要であるが、今までの行政の流れではこれを担っていく母体が行政、市民にないものだと考えられる。例えばエネルギーの創出等については市民も含めたネットワークをつくっていくなど、次の手を打たねば新たな展開が期待できないものであると考えられる。
母体や制度化されていないものについては、これらに「予算が必要だ」という声も所管課からは上がってこないため、審議会で牽引策を位置づけることによって、予算化、制度化等、様々な施策をつなぐようにしていくべきではないか。
牽引策として位置付けた取組みに対して、予算の配分をしてもらいたいというメッセージを込める位置づけにしてはどうか。
「目標」については別途議論が必要であるが、牽引策の進め方について、例えば横につなぐネットワークを強化するなどの特色を持たせるようなことを考えていけないか。
(委員)第5章の基本的施策は、10年間の基本計画の積み重ねや成果など、既に取組みが進んでいることが含まれている。水やごみの問題など、市民の生活を守るため、どれだけ予算が減っても最低限譲ることができないベースとなるものも入っている。
これらを基礎としつつ、将来を見据えたビジョンを考えると、今の骨子案に表れていないのでは。
将来都市像、基本理念は変更しないとの方針であるが、この10年で社会も大きく変動しており、我々も変わらなければならないところに来ている。一方で、そのインパクトが見えてこないため、我々も迷っているのでは。
最 も変えなければならない問題のひとつに、第4章1のエネルギー問題が挙げられる。ただ、「低炭素」の文言については、温暖化対策が急務な中で使われてきた 言葉であり、原子力発電に関するニュアンスも含まれている。今は、この問題を避けるのではなく、長岡京市として原子力発電に対するスタンスを確認し、「再 生可能エネルギー」「環境エネルギー」といった言葉を使った方がよいのでは。
「西山」については、長岡京市の市民にとって一番の財産であり、自然を学ぶ場でもある。きれいな水や森が健全かどうかなど、ある意味で、西山が長岡京市の生活や環境活動を計るバロメーターになっており、シンボル的に西山を打ち出していくべきと考える。
「持続可能な地域社会を支える環境(市民)活動推進プロジェクト」については、タイトルが少々長い。要は、市民活動の横のつながりが弱かったということをわかりやすく表現し、一歩前に踏み出すことについて表記すればよいのでは。
これらの牽引策については、事務局に予算獲得をがんばってもらいたい。
(会長)第5章の基本的施策をみると、どのまちの計画なのかわからないところもあるが、第4章をみると、「西山」などのキーワードが出ていて、外せないという指摘にもうなずくことができる。
(委員)今回の計画改定で「低炭素」という言葉を消すことが目玉ではないか。もっと市民にわかりやすい言葉に変えられないか。地球環境レベルの文言であるが、わかりにくい。満足度調査でも結果がよくなかった。
広報紙で環境問題について毎月のように情報を発信されており、第5章2「資源循環型社会の形成」など、環境に関する取組みは着実に進んでいる。
牽引策は無理やり立てるものではない。自然体で進め、プラスアルファ程度に取組むものを位置づけるべき。
これまで取組んでいる施策を継続させる「現状維持型」で進めるのが基本で、絶対的に取組むべきものがあれば、牽引策として予算を取っていくことを考えるべき。
私は長岡京市に住んでよかったと思っている。住んでみたい、行ってみたいという声が出てきたら、それが成果である。
(会長)第3章は10年以上前につくったものであるが、作り直した内容とどうつなげていくのかが見えなかったが、住むことが誇らしく思えるまちをどうつくっていくのか、さらに一歩進んで、このまちに住んでいることは誇らしいことである、ということを打ち出せないか。
例えば、これまで自治体には省エネ政策はあったがエネルギー政策はなかった。しかし、3.11を契機に、他地域に依存するのでなく、我々なりに努力し、地球環境にも貢献している、そういう意味でこのまちに住むことが誇りに思えるような打ち出しができないか。
生物多様性についても、西山にコミュニティの森があって、誇りを感じることができる、ということも考えられる。
こ れからの10年を通じて、事業のスタイルが横につながっていくようなイメージをもっていたが、市民の目線で考えると、「誇れるまちをつくりたい・見つけた い」という意味では、今の牽引策では弱いのかもしれない。しかし、牽引策を頑張ることで誇れるまちになる、という位置づけにもっていけないか。
(委員)長岡に住んでいる人は、「住んでよかった」と思う人がほとんどでは。
もっと、「誇りたい」と思うが、将来都市像や基本理念がまちを歩いていて、目立つところに掲げられていて、わかりやすいものであれば、紙面を見ない人にも理解が高まるのでは。
また、何か取組みを進めた際には、「こういった経緯で取組んだ」といった情報を発信していくようなことができないか。
(会長)長岡京市のPRもまだ弱いと思われる。EUなどは、基盤整備等の支援をもらったスポンサーのロゴなどが逐一表示されている。
今回の計画に基づいた取組みについても、何らかの表示がなければ、取組み同士のつながりなどのPR効果は弱いかもしれない。
(委員)長岡京市のイメージカラー等を考えてもよいのでは。公用車をPRに使ってもよいのでは。
(会長)長岡京市を誇りのあるまちにするには、もっとブランディングについて考えていくべきだと考える。
(委員)市民憲章が市役所の玄関に掲げてあるまちはどの程度あるのか。長岡京市はがんばっているのではないか。
(委員)この10年様々な取組みを進めているが、明確に市民等に進捗状況を感じてもらえているのか疑問。解消するには、「数値化」が必要ではないか。
低炭素社会について、原発問題もあり、原子力発電に期待できなくなり、そのままの数値をもってくると「マイナス」になるのではないか。例えば、10年前と比較して再生可能エネルギーの比率がどの程度になっているか、などの数値について、市民全体で共有できないか。わかりやすく共感が得られる指標を公表していくことが大切。
竹林のよさは感じている人は多いが、放置竹林についてあまり重要な問題と感じていない人も多く、その悪影響についてもあまり知られていない。例えば10年前の放置竹林の面積と現在を比較するなど、地道な活動の成果指標も牽引策には必要。
「環境に関する活動を行う団体の数」というのもあるが、少し弱いのでは。実質的に共感を得られるような指標を掲げるべき。
西山に限らず、日本の大多数の里山で保全が前に進まない実態がある。山林地権者の数が多く、どこに誰の山があるかわからない。地元にもいない所有者もおり、山に入ろうとしても許可を得ることができないため、作業も進まず、行政も手が出せない。手作業にも限界があり、山の上まで竹が上がってしまっている。
西山森林整備推進協議会などの活発な取り組みで、森林整備は大きく前進していると聞いているが、取り組まれている領域には限界があり、広大な西山全体の山域を考えると、放置竹林は年々高度を上げており、竹林面積が増加した分だけ、保水力の問題など10年前の西山より悪くなっているものと思われる。そう考える と、「山地改革・開放」を長岡京市から取組むといったアドバルーンを上げるべき。山をほったらかしにされるのは迷惑。安く行政で買い取ることも考えねば進 展しない。そのうち高齢化も進みマンパワーも落ちてくる。また、保安道も整備せねば山に入っていけない。やりやすい場所を少し作業するようなことを繰り返 している。水の問題、獣害対策も進められない。
長岡天神の開かずの踏切について、渋滞が多く、CO2をまき散らしている状態が果たして環境によいまちなのか。新駅の取組みでお茶を濁すのでなく、メインの取組みはお金をかけて取組んでいくべき。せめて道筋だけでもつけてもらいたい。
(会長)目標指標について、毎年の進捗など市民にわかりやすくするため、一定の数値型の目標指標は必要だろうという指摘だと思う。ただ、数値を把握するために莫大な費用が必要なものを設定すると本末転倒なので、データ収集の容易さなどを判断材料に加えながら、指標選びをしっかり行っていくべき。
ブランディングとアピールは重要。今後、施策や人を横につないで、みんなが結びついて次のステージに進んでいくためには、バラバラにプロジェクトを進めるのでなく、全体として進んでいるイメージを出していかねば、市民にも理解を得られない。
事 実上、放棄地となっているような民有地の問題解決は重要な視点。放棄田や山林、都市内では空き家や将来のメンテナンスに懸念がある集合住宅などについて、日本では有効な解決策が見つけられていない。そこに行政がどうアプローチするのか難しい問題ではあるが、竹林はその象徴として紹介されたのではないか。
成熟・発展した国はこの類の問題点を必ずといってよいほど抱えている。例えば、アメリカは貧困層の住宅問題、イギリスでは使われなくなった産業跡地や放棄地の問題、日本は山、まちなどのスラム化などうまくメンテナンスする仕組みがない。
今回の環境基本計画にどこまで盛り込むのか、解決策まで提示することは難しい面もあるが、課題として提示し、「負」のものでなくすためにどうすればよいのか考えていくべきではないか。根源的な問題でもあり、事務方を中心に考えてもらいたい。
(委員)牽引策内に表記のある「エネルギー需要の適切なコントロール」について、内容がイメージできない。わかりやすい表現ができないか。
長岡は道路、交通が整理されていないイメージがある。住環境を守るためには必須の条件であり、踏切の待ち時間など何とかしてもらいたい。
(会長)これまでの意見を整理すると、「低炭素タウン」という表現で牽引策をまとめてよいのか、という議論になっている。
第5章1(3)「エコ建築の普及」や(5)「環境に配慮した都市基盤の整備」など道路の問題も含め、環境配慮型の都市基盤整備や歩行者優先道路の整備といった枠に収まらない基盤整備についての指摘が出されている。
一 方で環境に配慮しない道路整備が進められても困る。そう考えると、(3)(5)(4)の一部等が、4「快適な都市環境づくり」の柱に都市計画分野としてど うするのか、といった趣旨を明記していくべきではないか。交通や建築、都市基盤の整備が環境配慮型で進んでもらいたいところもあり、第5章1はエネルギー 関連の項目に絞り、都市づくりに関しては、4「快適な都市環境づくり」で整理していってはどうか。
(事務局)「エネルギー需要の適切なコントロール」について、省エネも含め、エネルギーの使い方に関する取組みをイメージしている。エコワット等の活用によるコントロール等。
(会長)エネルギー需要を下げようとする意図だと理解した。
(委員)第4章の牽引策について、横に串刺しできるような「目標」として位置付け、表現方法も「○○を目指す」といったものにして、具体的施策は第5章に戻し てはどうか。その上で、基本的施策、重点としてやるものがあれば、4章の目標のあとに重点プロジェクトとして、基本施策を並べる方がよいのでは。
関連計画との関係について、環境サイド、総合計画の考え方等を整理し、その上で、西山や低炭素、脱炭素、脱原子力などの目標を表記するなどの表記が考えられないか。
指標の設定について、どの程度の指標が集まるのか確認して議論する方法もある。
(会長)第4章について、制度化されていなかったり、取組み母体がないものなど、ここを伸ばしていかねば他の取組みから遅れをとってしまう、ということははっきりしており、重点施策として、みなさんに認識をもってもらっていると思われる。
ただ、「牽引策」というネーミングで位置づけるのかがポイントになっている。これからの10年間の目標、10年間で何を達成していくべきなのか表現しておくべきとの意見が出されている。
もう1章増やすのか、第4章の書き方を変えるのか、再確認したい。
章の構成として、将来都市像、理念、牽引策とするより、この10年で我々が課題として達成しようとしている事柄について、第2章3と重なるような書き方になるのかもしれないが、10年間で取組むべき課題をいくつか並べ、スローガン的に並べるような章を設けてはどうか。
「牽引策」という表現は、あまりにも多義的にとらえられる可能性もあり、違う名称を考えてもらってはどうか。
目標の下に表記するのか、第5章の冒頭に表記するのかについては議論の余地がある。
これまでの動向や到達点があり、将来都市像、理念があり、この10年で取組むべき課題と目標をその下に収める方向で整理してはどうか。そしてそれを実現するための重点的な施策を整理するような形が考えられないか。
最後の第6章で、重点的、基本的な施策についてがんばっていく点を表記すればどうか。
(委員)計画に「逃げ口」がない。少なくとも「今後の課題」というものを設けておくべき。課題として認識しているが、すぐに取組むことが難しい問題もあり、扱いが難しい。竹林の問題も難しい。
(委員)計画は、すべてが「○」の評価でなくとも、悪い評価でもどこまで達成できたのか確認できればよいのでは。
(委員)市民側からの視点、行政からの視点があってもよいのでは。西山の放置竹林についても放っておけない問題ではあるが、ここ1~2年で頑張っても解決は難 しいのでは。今後、みなが連携してレベルアップしていかねばならない。竹林、森林も大事であるということがPRできれば、市民サイドからも声が挙がってく るかもしれない。
3.11以降のエネルギー問題について、国の施策でなく、我々が取組むことができるものが打ち出すことができればよいのでは。
(会長)必ずうまく取組めるものばかりではなく、市民の一歩一歩の積み重ねが必要なものや、もうひと頑張りすれば何とかなるもの、大きなシステム改革が不可欠のものなど、様々なレベルのものが出てくる。
2030年に向け、我々が課題を整理する時期に来ているのでは。個別の施策をリスト化するだけでなく、制度改革が必要なもの、国等に働きかけが必要なものも出てくるのでは。
「目標」の箇所で「達成、達成、達成」と表記するだけでなく、今の仕組みの中で感じていることを発見し、課題としてみんなで見つめていって、この10年間での方向性を探していくようなものも必要ではないか。
現状の延長線上で考えていては進展しないものもあるはずであり、目標の箇所で、今後の10年間で考えて探していくことを我々の課題としてもよいのでは。
基本施策のところではこういったことは書きづらいので、目標の箇所で制度改革をせねば目標に達しないことは何なのか、ということをあぶりだしていく努力をしていくべき。
(委員)目標の箇所に「○%」と表記があるが、この数値を決めるのは審議委員の役割なのか。次の会議が10月になっており、進め方についても確認したい。
縦のつながりに関連して、この環境基本計画を子どもたちにどう伝えていくのかの視点が弱い。今10歳の子どもは10年後に20歳になる。子どもたちに計画策定のプロセスに関わってもらい、基本理念など難しいところを子どもにもわかる言葉に置き換えて授業に組み込んでもらう、あるいは意見を募るといったことを してはどうか。また、計画の推進体制に子どもも参画するなど考えられないか。
(委員)放置竹林に関連して、岡山では竹を活用して子どもたちが使ういすや机などをつくり公共施設で活用している。子どもがその製品を使うことで環境学習につなげている。実際に体験することで、子どもの心にも将来的に残っていくのではないか。
長岡京市でも学校の芝生化が進められている。経験したものは将来に残っていく。会議に参加することも大切だが、それ以外にも自然と関わる体験をするなど考えられないか。また、製品や材のブランド化を図るため、ロゴをつくることも必要ではないか。ロゴを使うことによって、子どもにもわかりやすい取組みが展開で きるのではないか。基本計画にもロゴを入れるなどすれば、子どもから大人までつながっていくのでは。
(会長)このまちを誇りに感じ、このまちで育っていきたいという意識の醸成など、次世代の関わりについては是非入れていきたい。計画そのものと体験も大切との指摘があり、目標にも位置づけるべきと考える。
第5章5「協働・環境学習・エコアクション」にも関わると考えられることから、目標の箇所ともども、子どもに関する記述を加えていきたい。子どもが主人公になれるようなまちになるため、我々が責任をもってどうしていくべきか考えていきたい。
目標指標をつくることは大切だが、その設定をあと1回の会議で可能なのか。そのプロセスはどうしていくのか。
(事務局)当初は数値の使われやすさに対する疑念もあったが、目標指標について、数値化が必要との議論があったと認識している。
今回提示している指標について、半分くらいはアンケートで把握できている。
(会長)「西山に行って自然を楽しむ市民の割合」などは把握しているのか。
(事務局)「楽しむ」という視点は入っていないが、「西山に入ったことがあるのか」という数値は把握している。
「再生可能エネルギー設置世帯の割合」については、関西電力と交渉して、比率について把握することは可能であると考えている。
(会長)飯田市等は関西電力から様々な数を聞き出したと聞いている。努力が必要。
アンケートや統計データ、電力会社からの協力で現状を把握することは可能な状況であることは理解した。あとは目標の設定がポイント。現状の数値と10年後の目標について、次回までに事務局から提示するのか。
(事務局)今回提示の指標にするのかどうかも含め、次回までに確認してもらえる機会を設けたい。
(会長)事務局である程度のところまでとりまとめてもらい、事前に何等かの形で提示してもらいたい。会合をそれだけで開いても空論を重ねることになりかねない。結論がしっかり見えているか、適切な指標が提示されているのか、数値の根拠などについてやりとりできればと思う。
(委員)第6章に「残された課題」を入れ込むなど、ここの工夫が考えられるのではないか。
(委員)第5章の項目でレベルの差が気になる。例えば第5章1(3)「エコ交通システムの導入」は何をするのか、(5)「環境に配慮した都市基盤の整備」な ど、大きな内容になっている一方、小さく具体的な取組みが見える項目もある。このあたりのレベルの統一が必要ではないか。
大きく、はっきりしていないものは、重点プロジェクト等で取り扱っていけばよいのでは。あるいは、第4章、第5章に重ねて表記してもよいのでは。
(会長)第5章1(1)4.「総合的な自治体エネルギー温暖化防止政策の策定」を、この項目に並べることがよいのか、あるいは市街地の交通の再構築について、分別収集の項目と同列に扱うのか、など再考の余地があるのでは。
第6章の計画の推進で総合的な施策を扱うことも考えられるのでは。例えば、市街地の交通システムの再構築について、「関係者で協議を進めていくことが必 要」、との表記があってもよいのでは。実施する計画として取り扱うよりも、計画の推進プロセスで、そういった議論を行うプラットフォームが必要なのであれ ば、第6章で表記することも在り得るのでは。
(事務局)施策については、現行計画の実施計画で扱っている項目と、実施している事務事業と今後取り組んでいきたい項目が混在している。
今後取り組んでいきたい、というぼんやりした内容については、今後、庁内で議論を行っていくような表記の方が働きかけやすいのではないかと感じた。
交通システムに関しては、地域公共交通ビジョンの策定を控えており、ヒアリングを行っていく予定も入っている。
(会長)地域公共交通ビジョンの策定にあたっては、環境基本計画の精神を反映したものにしてほしい、あるいは市民の参加を促してもらいたい、といったニュアンスを第6章で表現していくことができればよいのでは。具体的に決まっていることについては、詳しく表記すればよいし、あまり定まっていないが、取組むべき事柄については、プラットフォームなどについて表記していってはどうか。
(委員)第5章1(3)「エコ建築の普及」について、相談の窓口などの受け皿はあるのか。
(事務局)括弧記号がついている項目については、現行計画にあがっていない項目で、今回新たに取り組んでいこうと考えている項目である。間伐材の活用等も考えていきたいが、プラットフォームづくりから始まるのかもしれない。
(会長)括弧記号がついている箇所については、書き込みが必要かもしれない。いずれにせよ、エコ建築の普及について、長岡京市の経済へ波及させるまでの議論がしづらい状況にあるかもしれないが、改めて議論が必要ではないか。
(委員)第6章1「行財政マネジメントの仕組みとの連動と労務コストの縮減」について、具体的イメージは。
(事務局)行政評価や事務事業評価など、総合計画からの観点での総括、環境基本計画からの観点の総括などバラバラな状態で各課に確認を進めている状況であり、大きな労務コストがかかっている状況にあり、削減を目指したいと考えている。
(委員)行政の内部のことを敢えて計画に挙げていく必要はないのでは。
(会長)行政が横につながるようなマネジメントについて、表記があるように各課バラバラの総括は改めたい、といったことも必要かと思われる。ただし、直接的な表現を改めてはどうか。
(委員)第6章を改めて見直してもらいたい。
(会長)骨子案について、事務局を中心に素案づくりを進めてもらい、もう1回の審議会で詰まらないと考えられるのであれば、会長が会議を招集したい。もう1回で決まる見込みがつけば予定通りのスケジュールで進めていきたい。

議事4:長岡京市環境シンポジウムについて

(資料5「長岡京市環境シンポジウム実施イメージ」説明)
(委員)HPなどでの周知を行うのか。
(事務局)HPのほか、広報紙なども含めて周知していきたい。

お問い合わせ

長岡京市環境経済部環境政策室脱炭素・環境政策担当

電話: 075-955-9542

ファクス: 075-951-5410

電話番号のかけ間違いにご注意ください!

お問い合わせフォーム