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平成26年度第2回長岡京市平和ビジョン懇談会議事録

  • ID:5676

日時

平成27年2月2日(月曜日)10時~11時

場所

長岡京市役所 会議室2

出席者

川北会長(学識経験者)、秦会長代理(女性の会)、藤井委員(老人クラブ連合会)、鮫島委員(原爆被災者の会)、外池委員(マスメディア関係)、大橋委員(マスメディア関係)、駒田委員(労働者団体)、大谷委員(公募市民)、五十棲委員(小中学校長会)、杉山委員(市内高等学校)

欠席者

能勢委員(自治会長会)、中嶋委員(済生会京都府病院長)、土岐委員(戦没者遺族会)、増田委員(公募委員)

事務局

城田政策推進課長、鍋島課長補佐、樋口主事

傍聴者

なし

議事

1.川北会長挨拶(要約)

本日は、寒い中お集まりいただき、お礼申し上げる。

世界では、イスラム国の動きをはじめ、ウクライナや中国の問題も依然として続いていて、特に今の日本は近隣諸国との関係が難しい情勢である。

世界的に、平和であるということが難しい時代にあると思うが、我々の活動は地方自治体として啓発していく、というところにある。外交・防衛問題ではなく、人同士の交流をベースに進めていくしかない。

これまで取り組んできた方向性は間違っていないと思うが、世界平和という命題に向かい合った時、微力さを感じる。

イスラム国の昨今の動きに触れて、とんでもないという意見が多い。それはそうなのだと思うが、ロンドンで長く暮らした経験を持つ身から見れば、イスラム教徒たちがヨーロッパでどういう立場にあるのか、ということにも思いを巡らせる必要があると感じる。空爆を繰り返している側に立って、援助するというのもどうなのか。

いずれにせよ、我々は地道な活動を続けていくほかないのだろう。

 

2.新委員の紹介

土岐委員、外池委員、大橋委員、駒田委員(新委員)を紹介し、各委員からごあいさつ頂く。

 

3.平成26年度平和施策報告

 

4.平成27年度平和施策(案)

事務局より資料説明。内容ごとの委員の意見は以下のとおり。

 

(1)平成26年度平和を考える市民フォーラムの結果について

 

①平和を祈る折り鶴について

  • 折鶴の参加団体の数え方はどうしているのか。
  • (事務局)千羽鶴をお持ちいただいた際に、関わって下さった人数を伺っている。

 

②フォーラム全体について

  • フォーラムの協力者は式典や展示を見に行く余裕はないので、見たことがない。
  • 式典の参加者数542人に対し、アンケートの配布数250部は低すぎないか。最後まで出席する人は少ないのかもしれないが、もう少し配布率が上がると、回答者も増えて、参考になる資料になると思われる。
  • アンケートは難しい。何か良い方法はないか。アンケート自体もできるだけ簡単に、カード形式程度にした方が回答率が上がるのではないか。

 

③大学生の参加について

  • 今年度は懸案だった大学生が参加してくれた。フォーラムは例年通りの状況だったと思う。大学生の参加は続けられそうか。これまで、一番平和について考えてほしい高校生・大学生が来てくれなかったが、今年度ようやく思いが実った。

 

 (2)平成27年度平和を考える市民フォーラムについて

  • 1日のスケジュールは従来通りだった、特にご意見がなければ、平成27年度の企画についてご提案を伺いたい。
  • 学習会の企画が載っているが、来年度も老人クラブ連合会による学習会の実施を考えているのか。今年度で長十小まで終わり、一区切りだと思うが、来年度からはどのような企画を進めていくつもりなのか。
  • (事務局)小学生の学習発表は式典の目玉なので、続けたい。また、戦争経験者の生の声を子どもに聞いていただきたいと思うので、小学生の発表をベースに考えていきたい。語り手をどうするのかは考えていく必要がある。学校はどのように感じているのか聞きたい。
  • 私1人の考えでは答えられない。校長会を通じて聞いてほしい。教育基本法第1条には「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」とあり、平和という言葉が出ているものの、教育課程として「平和教育」という規定はない。平和フォーラムの学習会は、歴史学習に絡め、地元を知るという位置づけにしているが、語り手は(当時の)神足小・長法寺小にしかいない。本年度の長十小の6年の担任2名も私自身も長法寺小の赴任経験があり、聞いたことがある内容なので、熱を入れて授業することができた。教育現場の世代交代の中で、戦争の話を聞いたことがない教師が増えている。語り手と若い教師のギャップを埋める役割を果たす人が必要になっている。50代、60代の、戦争経験者から直接話を聞いた人達が語り始める必要を感じている。平和フォーラムの学習会は、全く知らなかったはずのことに触れる機会となっている。ただ、その時だけ、になっていることも否めない。大きなイベントではなく、年中触れる機会があることが大切だと思う。小中学生には、そんな機会を与えてもらうことも大切だと感じている。

  • 聞くこと、知ることはとても重要で、啓発における核だと思う。この部分は、工夫・強化してほしい。

  • 戦争経験者と子ども達との間を中継する人が必要になってきた。戦前・戦中の道具を見ても、何に使うものか分からなくなっているし、言葉も通じなくなってきている。伝わっていない世代になってきていることを感じている。
  • 学校にとって負担になっているとは思うが、是非、このスタイルは守っていってほしい。高校ではどうか。
  • 演劇部に発表の場をもらい、部員にも良い機会になっているので、この企画は続けていけると思う。学校として、と問われると、忙しくてはかばかしい答ができないのが現状、新しい取組を始めるのは大変。
  • 高等学校も、教育課程に位置づけられているわけではないので、それが現実だと思う。
  • 人権教育はきちんとやっている。平和は社会科の教員が授業で取り上げるくらい。
  • 社会科で取り上げると、時代によって、少し違うものになることもあるから、平和教育というのとは少し違うのかもしれない。
  • 平和フォーラムに参加した。子ども達の発表が素晴らしかった。ずっと続いていく、こうして育っていくということが素晴らしいと思った。やはり、平和フォーラムはあまり知られていない。どう知ってもらうか、どう意識を高めてもらうか、ということに取り組んでいければと感じた。
  • 確かに、何をするか、はもちろん大切。けれど、取組を知ってもらうということだけでも、とても意味のあることだ。
  • 子どもがもっと意見を出しやすい、子ども達から盛り上がるものがあってもいいなと思う。
  • 戦争当時は全てサイレンで行動していたので、先日、サイレンを聞いて気分が悪くなった。戦後70年が経ち、語り手も高齢化や病気を抱えている。原爆被災者の会本部でも、体験を伝えていかなければ、と話し合っている。私達被爆者がいなくなった後も、語り伝えてくれる人を育てていかないといけない。
  • 語り手を残していく取組を意識していく必要がある。
  • 原爆被災者の会向陽支部でも、年に1度話す機会を設けている。
  • 平和フォーラムに参加した。会長の講演では、現在の世界情勢が語られたが、今も各地で戦争・紛争があるということと結びつけて考えられる機会を作った方が良いのではないか。「今も」という現実に思い至るような企画が良いと思う。
  • 日本の戦争だけを語ると、戦争は終わったもののような語り口になってしまう。その点はご意見の通り。平和フォーラムのPRにご尽力いただいた、今後もご協力をお願いする。
  • 他の委員と同じ思いを持っているので、その点は省略する。これからも啓発を続ける、間口を広げるという点から感じたことをお話しする。すいとんやはったい粉は幼い頃食べていたので、平和フォーラムでは「母の想い出」として食べた。私の母も空襲を知らないが、戦後の貧しさの中で生きてきた。私の中では、その母の姿と重ねて戦争に結びついている。すいとんを食べることで、戦争の記憶へと繋がっていくので、このコーナーは残してほしい。美味しすぎては意味がないと思うが、記憶に残す装置として重要ではないか。イベントにおいて「食」は大切、人を集めるには「食」があることが鉄則なので、食べられない人がいると残念。
  • 社会人になると、平和を考える機会がなくなる。戦争経験者は既に会社にいなくなっているので、体験を聞く機会もない。日本中が知らない世代になってきていて、伝えることが大切だと感じている。
  • 私も老人会に入っている。小学生の学習会の講師は可能なら戦争経験者がいいと思うが、60代の人も共に語り手になればいいのではないか。戦後生まれであっても、「戦後」を通して戦争は経験している。高齢化で負担になっているのであれば、経験者2人だけでなくてもいい。老人会の若手も一緒に行って子どもと語り合うというのはどうか。女性の会でも、老人会に教わってすいとんを作っている。教わったレシピ通りに作っているけれど、とても美味しくできてしまう。
  • 最近では、老人会に60歳から入ってくれる人はいない。若手でギリギリ70歳といったところ。
  • 70歳くらいの方でも戦争にまつわる体験は伝えられるのではないか。

 

5.閉会

(事務局)来年度は戦後70年になるので、メディアでも例年以上に取り上げられると予想している。今日も続けることが大切だというご意見をいただいたので、取組を続けていくよう努力する。立命館中・高等学校も含め、中学生~大学生と関わっていくよう企画していきたい。

 

会長より

  • 懇談会委員の任期は3月末までとなる。私自身は、20年程続けてきたが、3月で大学教師を辞めることになっている。体調のこともあり、今期で引かせていただこうと思う。長い間お世話になりありがとうございました。

事務局より事務連絡。閉会。

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長岡京市対話推進部共生社会推進課人権・共生社会推進係

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ファクス: 075-951-5410

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