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令和7年度 長岡京市第2期教育振興基本計画審議会 第2回会議録

  • ID:15413

日時    令和7年9月18日(火曜日)午前9時30分~11時50分

場所 長岡京市立図書館3F 大会議室

出席者

委 員:竺沙会長、西村副会長、樋口委員、島袋委員、藤間委員、米澤委員、藤井委員、永砂委員、五井委員、木和委員

欠席者:山本委員


議事

1.開会

●事務局

―委員11名中10名の出席を確認―

―傍聴なし。報道1名―

―本日の会議は公開であることの説明―

―当日配布資料の確認―


2.教育長あいさつ

●教育長

    会長をはじめ、委員の皆様におかれては、公私ご多用のところ御出席を賜り御礼を申し上げる。

    はじめに、先日、本市の中学校教員が盗撮により逮捕されたことについて、深くお詫び申し上げる。教育に携わる者としてあってはならない行為であり、当該校の生徒・保護者はもとより、学校教育に対する市民の信頼を大きく損なう結果となった。

    全国で教員の盗撮事象が生じていることを受けて発出された文部科学省や京都府の文書を踏まえ、本市でも校長会議で徹底を図り、通知を発出し、各学校で校内の見回りや教員研修に取り組んできた中で、このような事象が生じたことは慙愧に堪えない。現在は子どもたちの心のケアと不安解消に向けた取組を行っているところだが、今後、このような事象が発生しないよう、再発防止に全力で取り組んでまいる所存である。

    さて、第1回審議会では、「第2期教育振興基本計画」の中間改訂に向け、計画に基づく施策の進捗状況や、その成果と課題について事務局より説明をさせていただき、それに対して委員の皆様から貴重なご意見をいただいた。改めて感謝申し上げる。

    その後、皆様から頂戴した御意見を踏まえ、庁内策定委員会において計画の改訂案を作成した。

    本日は、事務局から改訂案についてご説明させていただいたのち、皆様からご意見を頂戴できればと考えている。ご審議のほど、よろしくお願い申し上げる。

    長岡京市の教育行政のさらなる充実発展のために、皆様のお力添えを是非ともよろしくお願い申し上げる。

  

3.議事

―事務局より「長岡京市第2期教育振興基本計画改訂(案)について」説明―


●会長

    まず、第1章、第2章について(第3章は今回は見直ししないため割愛)。委員の皆様方からご意見、ご質問等あるか。


●委員

 ウェルビーイングについては明確な日本語訳がないまま使用されていることを懸念している。


●会長

    曖昧な表現だからこそ、これから議論を深め、多様な解釈や発展性を持たせることができると考えている。明確な定義づけをしてしまうと、逆に可能性を狭めてしまう可能性がある。

    ウェルビーイングは学術研究や教育現場でも頻繁に使用される用語であり、市民の皆様にもこの言葉に触れていただくことで、議論が活発化することを期待している。

    この言葉は、具体的な目標設定というよりも、あるべき社会像を示す概念である。あえてカタカナ語を使用することで、多様な解釈や国際的な議論にも対応できるという利点もある。


●委員

    5ページに、子どもの貧困についての記載があるが、貧困とは具体的にどのような状態を指すのか。また、長岡京市でその把握はできているのか。


●事務局

   ご指摘を踏まえ、「貧困」がどのような状態を指すのかということを具体的に追記する。


●事務局

    長岡京市の小中学校において、経済的な理由で学用品の購入や給食費の支払いが困難な世帯に対して就学援助を行っている。また、生活保護を受けている世帯もある。令和7年5月1日現在、準要保護世帯は小学校で386人、中学校で205人である。長岡京市の小中学生合わせて6543人おり、就学援助を受けている世帯は全体の約10%弱である。生活保護世帯は小中学校全体で30世帯である。これらの数値は生活困窮についての一つの指標となるかと思う。


●会長

    国際機関における貧困の基準があると思われるため、具体的な基準を示した方が理解しやすい。可能であれば、具体的な基準を盛り込むことが望ましい。


●事務局

    ご指摘を踏まえ、「貧困」がどのような状態を指すのかということを具体的に追記する。


●委員

 7ページで戦争について言及されているが、ここでいう戦争はおそらく第二次世界大戦を指していると思うが、国際情勢が不安定な昨今においてこの表現が適切なのか気になった。29ページと41ページでも「戦争の記憶がうすらぐ中」という記載があるが、こちらの表現の仕方も気になった。


●会長

     戦後80年という表現についても、より正確な記述が求められる。国際的な戦争紛争がある現状を踏まえ、「無縁」という表現は妥当だろうか。ウクライナから避難してきた人々が身近にいるという現状や、戦争経験者がいる可能性を考慮すると、表現方法を再検討いただければと思う。


●委員

    教育長のあいさつにあった事件について非常にショックを受けた。子どもに接する仕事に就く人の性犯罪歴を確認し、子どもを性犯罪から守るための制度としてDBSがある。長岡京市では、現役教師に対してどのようにDBSを行っているのか。

    また、対策として防犯カメラ設置が検討されているか。


●事務局

    いわゆる日本版DBSの運用状況としては、教職員の新規採用時にチェックを行い、現役教職員については経過措置期間中にチェックを行うこととなっている。防犯カメラは校門に設置され、外部からの不審者侵入を防ぐためにチェックを行っているが、校内(廊下、教室等)には設置されていない。


●事務局

    今回の事件を受けて、ハード面を含めた再発防止策を検討し、当該学校だけでなく他校も全市的に対策を進める。


●委員

 5ページ「被選挙年齢18歳」とあるが、「選挙年齢18歳」ではないか。


●事務局

 ご指摘のとおり。修正する。


●会長

 それでは、次に第4章に関してご意見等あるか。


●委員

     主体性や実践、社会参画といった言葉と共に「探究」という言葉が出てきている。探究とは、課題提起を行い、それを究めていくことであり、問題解決能力に繋がる活動である。新しい時代における学習において重要であるとされている。


●会長

    27ページの主体的・対話的で深い学びの取り組み事業に、探究という言葉は明記されていないが、キーワードになっているのではないか。総合的な学習の時間を探究的な学習にするべきという意見もある。市としての考え方如何にはなるが、どのような学習を目指すかというところで検討いただきたい。

    学校現場では探究学習はどのように意識されているのか、取り組みはあるか。


●委員

    探究という言葉は子どもたちに明確に使用していないかもしれないが、総合的な学習の時間では、例えば万博をテーマに、興味のあることを調べ、評価、表現する活動を行っている。教科書以外の学習も進めているが、本来の探究学習に近づけるには課題がある。


●会長

    主体的・対話的で深い学びの項目に、探究といった言葉を盛り込むのはどうか。


●委員

    既に「習得・活用・探究」という表現があり、言葉の追加に問題はない。


●会長

    樋口委員の意見を踏まえ、探究的な学習を強調してはどうか。中教審でも議論されていると思うが、長岡京市としてどのように学びを進めていくか、今書かれている内容について意見はあるか。


●委員

  28ページの「就学前・小学校・中学校の連携推進」にある幼児期と児童期をつなぐ「架け橋プログラム」の作成について、興味がある。26ページに記載のある「主体的・対話的で深い学び」と関連させ、幼児期から小学校へと自分の意見を表現できる力を育む必要がある。長岡京市には公立の幼稚園やこども園がなく、私立園との連携がうまく取れているか気になる。また、30ページの体力テストのところで、生涯にわたる健やかな身体育成のため、スポーツ協会では幼児期の運動遊びに力を入れている。架け橋プログラムと同様に、幼児期から小学校、中学校への連携を深めてほしい。


●事務局

    架け橋プログラムは、架け橋期にふさわしいカリキュラムや教育方法を、幼児教育と小学校教育の関係者が連携して開発や充実、改善に当たり、全ての子どもに学びや生活の基盤を育めるようにすることを目指すものである。私立幼稚園との連携については、年3回、小学校教諭と幼稚園・保育所の先生方との合同研修会を開催している。また、各小学校と近隣の幼稚園・保育所との間で、日々の取り組みの情報交換や、入学前後の児童の様子に関する情報共有など、連携を図っている。


●事務局

    幼児期から小学生、中学生へと体力づくりの様子を確認できる新体力テストは重要である。体力づくりは幼児期が特に重要であり、アクティブチャイルドプログラムを実施している。しかし、小学校高学年、中学生になるとまた異なった取り組みが必要となる。段階的な活動プログラムはなく、学校や地域のスポーツ団体がそれぞれ活動しているのが現状である。体力向上のために連携していくことは大きな課題であり、事業や取り組みの中で具体化していく必要があると考える。イベント的に瞬間的に行うのではなく、継続的に、個人でも集団でも、家庭でも学校でもできるようなプログラムや仕組みづくりが求められる。どのようなプログラムが効果的なのか、手探りで検討していきたい。体力づくりについては、既存の取り組み以外でも実施できるよう、事業化を検討中であるが、現時点では具体的な回答はできない。課題として認識している。


●委員

    今後、公立幼稚園設立の予定はあるのか。また、保育所と幼稚園の連携、特に小学校入学前の教育について、先生方への具体的な指導はあるのか。公立幼稚園の設置についての考えも伺いたい。


●事務局

    幼児教育は福祉部門が担当しているため、わかる範囲でお答えする。現在、市内に5つの私立幼稚園があり、40年以上の歴史を持つ。幼稚園児の定員は充足しており、保育需要の高まりから、近年は保育園やこども園の増設に力を入れている。そのため、現時点では公立幼稚園の設置予定はない。


●会長

    幼児教育センターの役割について説明いただきたい。


●教育長

    幼児教育センターは京都府教育委員会に設置され、アドバイザーの先生を配置している。「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」に基づき、公立・私立を問わず要請があれば支援を行う。府内では舞鶴市が府に先駆けて取り組みを開始しており、小学校教員、幼稚園・保育所教諭が合同研修を行い、連携した教育を進めている。本市でも、幼児教育センターを活用し、小学校、中学校の関係者も交えて共通理解を深め、幼児教育の充実を図りたい。

    28ページ「就学前・小学校・中学校の連携推進」の項目で、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」とあるが、「~育ってほしい10の姿」である。修正する。


●会長

    設置に向けて前向きに検討してほしい。「検討する」ではなく「目指す」という記載を希望する。


●委員

    読書推進について。以前、小中高校生が自主的に図書館で活動を行う事例があったが、現在は自然消滅しているようだ。そのような活動につながるきっかけづくりをお願いしたい。


●会長

    読書計画に幼児期の子どもは含まれるのか。


●事務局

    中高生の図書館利用率の低さは課題である。小学生から中学生への繋がりを強化するため、体験イベントなどを実施しているが、十分ではない。小学生の頃から図書館に親しみ、団体活動に繋がるような取り組みを検討したい。


●委員

    図書館で自主学習は可能か。


●事務局

 スペースの確保の問題で、現在、図書館で自主学習はできない。


●委員

    私が学生の頃は図書館で学習していたが、長岡京市の図書館では資料を使わない学習はできないと聞いた。学習スペースを設ければ中高生の利用が増えるのではないか。


●委員

    中学生が飲食店で勉強していると聞いた。図書館に学習スペースがないため、涼しい飲食店などで勉強しているようだ。学習スペースの設置が必要ではないかと思う。


●事務局

    学習スペースの必要性は認識している。文化財保存活用課が新庁舎へ移転することで、3階に一定の空きスペースができる。そのスペースの活用も含めて、時代のニーズに合わせた図書館全体のリノベーションを検討している。


●委員

    体力の問題について。教育における体育では、競技力向上だけでなく、楽しみながら体力づくりを行うことが重要である。「頑張る」という方向性とは異なるのではないか。


●委員

    児童の体力向上は課題である。中学校では、体づくりや競技を楽しむ指導を取り入れている。ICT機器を活用し、体の使い方などを自分でチェックできるよう工夫している。部活動を通して競技力向上を目指している。


●会長

   31ページ体力向上の取組の推進について、記載の内容や方針は決定しているのか。


●事務局

    31ページにある体力向上の取組の推進として、学校体育、部活動の地域展開を推進する。中学校の部活動地域展開は、今後の方針通りに進める。ICT機器の活用は学校現場でも取り組んでいる。


●会長

    民間プールの活用は、決定か。


●事務局

    民間プールの活用は、学校の再整備やプールの老朽化状況に合わせて進める予定である。令和9年度にもう1校開始する。


●会長

    体力向上への取り組みが施設整備中心のように見える。民間プールの活用を体力向上の項に含めることに違和感がある。


●事務局

    民間プールの活用は、安全面の確保、天候に左右されないカリキュラム実施、専門インストラクターによる指導など、体力向上に寄与するため、この取り組みの内容に記述した。


●会長

    指導も受けるのか。


●事務局

    授業は学校が進めるが、インストラクターが補助的に指導する形を想定している。


●委員

     学校体育はスポーツ活動の場となっているが、文化的な面はどうなのか。長岡京市では吹奏楽も盛んである。部活動の地域展開について、現状と課題は何か。


●事務局

    部活動検討委員会を立ち上げ、学校関係者や地域スポーツ団体と意見交換を行っている。試行的に一部部活動で地域展開を進めている。男子バレーボール、剣道、卓球、吹奏楽の4つである。指導者は地域からサポート的に参加してもらっている。来年度以降は段階的に種目を増やし、最終的には全種目の移行を目指す。令和13年度には土日については完全移行を目指している。


●委員

    地域へのスポーツ展開について、ファミリーバドミントンやニュースポーツの普及を考えているか。


●事務局

    ファミリーバドミントン、ピックルボール、ボッチャなどのニュースポーツも、担い手不足である。部活動の地域展開のなかでニュースポーツを取り入れるかは検討中である。他県では、週ごとに異なる種目を実施する取り組みもある。検討委員会で議論していく。

    スポーツの普及には担い手不足が課題である。楽しいスポーツを経験する機会を増やし、担い手を育成していく必要がある。既存のイベントにニュースポーツを取り入れるなど、裾野を広げる取り組みを進めたい。


●教育長

    一般的なスポーツの取組に関しては、46ページ「スポーツ交流推進事業」に記載しているが、部活動の地域展開のなかでニュースポーツをと いうことに関しては検討中である。


●委員

 44ページに、文化・芸術の振興とあるが、具体的な計画について教えていただきたい。


●事務局

    文化協会など文化団体との連携事業や、中央公民館や長岡京記念文化会館といった文化拠点を活用し、「長岡京芸術劇場」や乙訓文化芸術祭等を開催するとともに、今後さらに団体や出演者等との連携を進め、子どもたちへの文化に触れる機会を創出していきたい。


●委員

     週1回でも文化芸術学習を授業に取り入れることはできないか。個人の芸能を通じた教育は大切だと感じている。様々な文化芸術に触れる機会があれば、子どもたちは将来の糧となる興味関心を育めるのではないか。


●事務局

    子どもたちに様々な体験をさせること、特に日本の文化や伝統の継承は大切だと考えている。小学校・中学校では教育課程に基づいた活動がある一方、各校の特色に合わせた出前事業(和菓子作り、藍染め、茶道等)を実施している学校もある。ただし、毎週の実施は難しいのが現状である。


●会長

    基本施策2の実現したい学びの姿には、「文化・芸術活動、郷土文化を通じて自尊感情や自己肯定感が高まり~」という文がある。文化芸術活動を通じた自己肯定感の実現が制度に反映されていないように思う。具体的な方向性・取り組みが明示されているだろうか。目指したい姿と現状の取り組みのずれがあるように感じる。


●事務局

    ご指摘の事項を踏まえ、具体的な内容を盛り込む等、再検討する。


●委員

     子どもがさまざまな文化芸術に触れる機会が重要との意見に賛同する。グローバル化の中で、子どもたちが日本の文化についてどれだけ理解しているかが大切だと思う。具体的な施策を明示することで、より多くの人々の関心を高められると思う。


●委員

    地域と学校が連携した文化・スポーツ活動の推進は重要だと思う。

    出前授業の予算不足が気になっている。他の子ども教室に比べて出前授業への予算配分が少ないと感じる。


●会長

    基本計画に明記することで、市民の声を反映した予算要求が行いやすくなる面もあるのではないか。


●委員

    高校等での指導経験から、様々な文化芸術に触れる機会の提供は、子どもたちの将来の糧となる興味関心を育む上で重要であると思う。


●委員

    子どもの自殺対策について具体的な記述がないように思うが、新たな協議会の立ちあげなどあるか。


●事務局

    各校では、長期休業明けに文部科学省からの通知に基づき、自殺率の高まりに対する周知徹底と子どもの様子の観察を行っている。また、子どもたちが1人1台持っているタブレット端末には、しんどくなったときの連絡先やアプリが導入されている。新たな協議会の立ち上げはないが、教育と福祉の連携会議で、ひきこもりや自殺についても話し合われている。


●会長

    今の問題は基本施策4に関わるもの。様々な事例を挙げるまでもなく、施策に含まれていると解釈できると考える。


●事務局

    長岡京市では福祉部門が中心となり、自殺対策計画を策定している。福祉部門の窓口担当者やケースワーク担当部署などが集まりネットワークづくりやミーティングを実施している。


●委員

    中央公民館をはじめ、市公共施設のWi-Fi環境の整備状況が不十分である。他の公共施設や病院ではWi-Fiが利用できる。


●会長

    学校におけるICT環境整備状況や要望はいかがか。


●委員

    学校ではタブレット端末が1台ずつ配備されており、来年には更新予定である。児童の使い勝手と耐久性の両立が課題であるが、小学校1年生から6年生まで様々な授業で活用されている。ネットモラル教育も重要。職員用システムも更新され、セキュリティが強化された使いやすいものになった。現状では大きな混乱はなく、快適に利用されている。


●事務局

    公民館等の公共施設のWi-Fi環境整備については、委員の指摘の通り、すべての施設で整っているわけではない。施設の老朽化も課題である。図書館・公民館一体型の文化ゾーンでは、今後必要な機能を含めた大幅なリノベーションを計画しており、Wi-Fi環境の整備も検討課題に含まれている。他の公共施設についても、担当部署に意見を伝達し、改善に努めたい。


●会長

    39ページの「デジタル化への対応」で、老朽化についても触れられていることから、今後の改善に期待したい。


●委員

    教育行政において各々の分野の専門性が高い一方、横の繋がりが不十分に感じる。


●事務局

    社会教育の分野は多岐にわたり、公民館、図書館、埋蔵文化財センター、中央生涯学習センターなど、施設も市内に分散しているため、行政内での集約が難しい現状がある。まずは市役所内の組織連携を整えた上で、社会教育関係団体との横の繋がりを生み出していきたい。バンビオ完成から20年が経過し、施設の課題も出てきているため、文化ゾーンのリノベーション等と合わせて、公共施設全体の機能集約と整理を検討する中で、指摘された課題の解決を目指したい。


●会長

    今回「基本施策⑼読書環境の充実と子どもの読書活動の推進」が大幅に改訂されているが、ご意見等あるか。


●委員

    図書館で子どもの読書推進に関わる団体に所属している。図書館では、コロナ禍で子ども向けの読み聞かせ活動が増加した。ボランティア団体や個人の活動は活発。学校における読書環境の整備が不十分であると感じている。具体的には、図書室の場所が悪い、本の状態が悪いなど。図書館が市内に一つしかない、予算が少ないなどが問題点としてある。読書の楽しさを伝えるためには、まず大人が読書に親しみ、家庭での読書習慣の醸成も重要と考える。


●会長

    基本施策⑼について、具体的な内容が不足しているように思う。考え方や事実を示すだけでなく、具体的な施策や取り組みを盛り込む方がよいのではないか。


●事務局

    小中学校における読書活動の充実について、全校に図書館司書を配置し、蔵書管理や読み聞かせなどに取り組んでいる。新しく整備した学校では図書室とコンピュータ室が一体化したメディアセンターの整備も進めている。具体的な内容を計画に盛り込むことを検討する。


●事務局

     図書館の読書スペース不足を課題として認識しており、くつろげるスペースの充実や親子で楽しめるスペースなどを考えている。具体的な検討はこれからとなり、リノベーションの基本計画等を作成する過程で、ご意見を伺いながら内容等を盛り込む予定である。


●会長

    図書館と学校との繋がりはあるか。


●事務局

    現状ではネット検索による連携はない。図書館から学校への団体貸し出しや、京都府立図書館の支援セットの貸し出しを行っているが、更なる充実が必要だと認識している。


●委員

     神足小学校は、図書室の環境が整っている。靴を脱いで上がれるフロアや畳スペース、薪ストーブなどが設置され、司書による積極的な図書紹介や読み聞かせが行われている。隣接する保育所も神足小の図書館を利用できる。2年生時に図書館見学や図書館カード作成の取り組みも行われている。


●委員

    長岡第二中学校では、教室から近いところに図書室がある。また、司書と国語科教員が連携し、子どもが勉強しているときにはほぼ図書室が開いている。独自にバーコード管理システムを導入もしている。


●委員

    手書きによる貸出管理は非効率であり、また個人情報保護の観点からも、市内の全学校がバーコードシステムを導入してほしい。


●事務局

    バーコードシステム導入に関する意見は多く寄せられている。ただし、新たなシステム導入が必要になると考える。負担軽減や個人情報管理の面からも、ご意見を踏まえて研究していきたい。


●会長

     読書活動は重要であり、環境整備はぜひ検討いただきたい。学校だけでなく、保護者やボランティアの協力を得ながら進めるべきだと考える。

    他の部分と基本施策⑼とでは、分量や表現、内容に差があるように思うが、読書活動推進計画を兼ねるということでこのような形にならざるを得ないのか。


●事務局

    基本施策⑼については、今回、計画を統合するにあたり、教育分野における読書の重要性を強調するため、あえてこのような表現としている。


●委員

 教職員研修はどれくらいの頻度、内容か。


●事務局

    センター主催で年4回行っている。それ以外にも各学校でも校内研修をされている。


●会長

 38ページの教職員研修についての記載は、これまで行ってきたことを充実させるという理解でよいか。


●事務局

 お見込みのとおり。


●会長

     他に意見等なければ本日の議事は終了とする。


4.その他連絡事項

次回日程について

●事務局

 第3回審議会は11月ごろを予定している。本日の審議内容を踏まえ、庁内検討委員会で調整した最終案を基に具体的な施策の議論を行っていただく予定である。


―閉会―


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長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

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