令和7年10月 教育委員会 定例会 会議録
- ID:15475
1.日時
令和7年10月15日(水曜日) 午後3時から午後4時5分
2.場所
長岡京市役所 会議室401
3.出席者
教育長 西村文則
委 員 京樂真帆子
委 員 大下和徹
委 員 盛永俊弘
委 員 生嶌匠
4.出席説明員
教育部長、教育総務課長、教育総務課主幹、学校教育課長、学校教育課総括指導主事、学校教育課主幹、生涯学習課長、生涯学習課主幹、文化・スポーツ振興課長、文化財保存活用課長、中央公民館長、図書館長、教育支援センター所長
事務局職員 教育総務課 総括主査
5.傍聴者
なし
6.開会
(教育長)
開会を宣言する。
承認・署名
8.教育長諸報告
(教育長)
最初に、中学校の教員による盗撮事象に関して。9月の定例会で学校教育課から報告があったように、生徒の心のフォローを第一に、生徒が安心して登校できるよう、学校の対応を支援しながら、再発防止に向けた対策を行ってきたところである。そして、「学校における盗撮行為防止のためのガイドライン」を策定し市のHPに掲載するとともに、小中学校全保護者にお知らせをした。この件に関して後ほど報告がある。
次にこの間の行事等を日程順に報告する。
9月27日(土曜日)には、長法寺小のPTA、地域団体やボランティアの方々のご尽力のもと「らくしんまつり」が開催された。多くの児童が参加し笑顔あふれる一日になった。教育委員にご参加いただき感謝申し上げる。10月1日(水曜日)には、京樂委員に再任の辞令交付が行われた。同日、校長会議を開催し、盗撮防止対策をはじめ様々な課題について協議した。12日(日曜日)には長岡第八小学校をメイン会場に市民大運動会が開催された。
9.議案
・第15号議案 長岡京市地域学校協働本部委員等の委嘱について
(教育長)
まず、「第15号議案 長岡京市地域学校協働本部委員等の委嘱について」説明を求める。
(事務局)
このたび人事異動に伴い、その後任を委嘱する必要があるため提案するものである。地域選出の委員のうち、長岡第五小学校の学校運営協議会委員に交代があったため、新たに1名を委嘱したい。任期は議決日から令和8年3月31日まで。
(教育長)
質問、意見等はないか。
(委員)
「長岡京市の教育」に教育委員会の議決により委嘱又は任命を行う附属機関等として掲載されていないが、議決が必要か。他にも掲載されていないが議決が必要な附属機関等があるのか。
(事務局)
長岡京市地域学校協働本部設置要綱で議決が必要となっている。「長岡京市の教育」への掲載について検討する。
(事務局)
「長岡京市の教育」について、修正が必要な部分を確認したい。
(教育長)
「第15号議案 長岡京市地域学校協働本部委員等の委嘱について」、承認いただける委員の挙手を求める。
(全員賛成)
(教育長)
全員賛成。よって、第15号議案は可決された。
10.報告事項
・教職員の処分の内申について
(教育長)
本案件は、本市情報公開条例第6条第5号の規定する意思形成過程にある情報で、市と協議中であり、公開することにより公正かつ適正な意思形成に著しい支障があると思慮される。
従って、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項、及び本市教育委員会会議規則第15条第1項の規定により、本案件を非公開とするよう発議する。また、同法第14条第8項及び同規則第15条第2項の規定により、この発議に対する討論を行わないで直ちに採決することとなっている。本案件を非公開とすることに同意する委員の挙手を求める。
(全員挙手)
(教育長)
全員賛成。よって本案件については非公開とする。
(非公開協議)
(教育長)
以上で非公開協議を終了する。
・令和7年度全国学力・学習状況調査の結果の公表について
(事務局)
今年度も昨年に続き、小・中学校ともに全国や京都府と比べて正答率の多い児童生徒の割合が高くなっており、これは家庭や地域の教育力、学校・家庭・地域の連携、学校教職員の努力、そして何よりも子どもたちの日々の努力の積み重ねの結果である。
今年度は全国や府に比べて正答率自体は高いものの、「書くこと」にやや課題が見られたことも踏まえ、小中学校でさらに授業改善に力を入れたい内容について取り上げている。事前に教育委員の皆様や各学校長へ案を提示したうえで、市のホームページで公表する。
(教育長)
質問、意見等はあるか。
(意見なし)
・長岡京市立の小学校及び中学校に勤務する府費負担教職員の服務に関する規程の一部改正について
(事務局)
京都府立学校職員服務規程が改正され、教職員の介護休暇等の取扱いが一部変更されたことを受け、本市の規定についても所要の改正を行ったもの。
介護休暇及び介護時間の取得にあたり、これまで始業または終業の時刻に連続して取得することなどの助成条件が付されていたが、今回の改正により、その条件が撤廃され、任意の必要な時間単位に取得が可能となった。規程は公布の日から施行し、令和7年10月1日から適用する。
(教育長)
質問、意見等はあるか。
(意見なし)
11.主な行事・会議結果報告
(各所属長)
行事・会議結果(9月25日~10月15日)について報告。
11.次回定例会までの主な行事・会議予定
(事務局)
行事・会議予定(10月16日~11月19日)について説明。
12.意見交換
(委員)
4年間よろしくお願いしたい。
二つお伺いしたい。
まず、学校教育について。盗撮事件だけではなく、教員免許偽造など教員の不祥事が注目されている。本市も今一度、気を引き締めて欲しい。盗撮事件について、その後の生徒の様子を教えて欲しい。
(事務局)
落ち着きを取り戻しつつあるが、大きな事象の後なので不安が続いているケースや、時間が経ってから再燃することもあると考えられるため、今後も教職員がしっかりと見守り、子どもたちのケアにあたってゆく。保護者とも連携しスクールカウンセラーの体制も整え、引き続き対応したい。
(委員)
心の傷を自覚できない生徒もいると推察される。引き続き生徒の心のケアを中心に当たっていただきたい。
次に、新資料館の愛称募集について。応募状況をお聞きしたい
(事務局)
現在、中間集計でweb282件と紙ベースでも数件届いている。
(委員)
SENSE長岡京でも愛称募集されているが、開館準備をしている職員やバックヤードの紹介もあり興味深かった。市民が文化財へ触れる機会を作る取り組みにより、市民の文化財の理解につながり、さらには文化財の保護につながっていくと思う。今後もこのような取り組みを続けて欲しい。
(委員)
先日、一住民として市民大運動会に参加した。
運動の機会の提供以上に、地域のつながりを再確認する良い機会であった。
ただ、コロナ禍もあり、以前と比べてスリム化され、若年層の参加が少ない。
今後の市民大運動会のあり方はどのように考えておられるか。
(事務局)
コロナ禍以後は半日開催がスタンダードとなっている。
以前から高齢化、参加者の偏り、担い手不足は指摘されていた。スポーツ協会や総合型地域スポーツクラブなどとともに、改善に向けて取り組み始めているところである。
(委員)
貴重な機会なので是非続けてほしい。
次に、地域と学校、家庭と学校のつながりという観点から質問したい。
保護者参観や家庭訪問の現状は、コロナ前と後で頻度は変わらないか。
参観される保護者の数はどのくらいか。
(事務局)
参観の頻度は10年前より回数は減っている。しかし、各学校回数は違うが保護者が参観する機会は設けている。
家庭訪問を実施継続している学校もあるが、個人懇談会に切り替えている学校が増えている。保護者との繋がりはなくならないようにしている。
(委員)
形を変えながらも、引き続き一定の関係性は担保しておく必要がある。
(委員)
現在、文科省・中教審で、10年に一度の学習指導要領改訂への審議が続いている。 教育課程企画特別部会での「質の高い、深い学びを実現し、分かりやすく使いやすい学習指導要領の在り方」などの論点整理、また、総則・評価特別部会での「目標・内容の構造化・表形式化等」は、現場教員の学力観や授業観、授業実践にとって極めてインパクトのある重要な内容である。
そして、この審議内容は、本市の第2期教育振興基本計画の「中間見直し」にも関わることかと思う。
そこで質問だが、先ず、子どもたちの学力の実態把握にかかわって、国の全国学力・学習状況調査の結果と、京都府の学力調査の結果データは、市や学校の段階で、連動させて分析できる仕組みになっているのか。
(事務局)
国の調査結果、府の調査結果が連動できる仕組みではない状況。調査結果についても全国学力学習状況調査は素点方式だが、府の学びのパスポートはIRT方式。
二つを連動させて分析させるところには至ってないと考える。
(委員)
分析方法は異なっても、どちらも子どもたちの学力実態の把握が目的だと思うので、
ぜひ、府に対して、2つの調査データを重ねて検討できる仕組みに改善できるように働きかけてほしい。
2つ目は、本市の授業実践で、一斉授業を含む教師の指導性と子どもたちの主体的な学びを二項対立的に捉えていないか。また、「個別最適な学び」と「一斉授業」や「主体的・対話的で深い学び」との関係が明確に整理されて理解されているか。
(事務局)
本市の学校訪問で現場をみた印象では、対立的にはとらえてないと考えている。教員は児童に合わせて効果的な指導を選択し工夫していると考えている。
(委員)
「どのように学ぶのか」として提起された「主体的・対話的で深い学び」という視点の解釈に、全国各地で混乱や誤解があるとの報告も少なくない。
引き続き、本市教職員が、学力観・授業観の研究的実践を深めて、子どもたちの学力を高めてほしい。
(委員)
長法寺小のらくしんまつり、市民運動会に参加した。
らくしんまつりは地蔵盆の代わりとなるお祭りなのか。
(事務局)
自治会離れが進む中で、地域の誰もが参加できるお祭りである。
(委員)
市民大運動会、地域の方のご苦労がうかがわれた。形を変えながら今後も継続してほしい。
(委員)
放課後児童クラブ、すくすく教室について。主たる目的は全児童の放課後の安心安全な場の提供である。
長岡京市は、5、6年生の放課後の居場所確保が抜けているのではないか。
教育部だけではなく市全体で取り組むべき課題である。
次に、全国市町村研究協議会の報告である。
私が参加したグループは教育関係以外から教育委員になった方が多かった。
部活動の地域展開についてお伺いしたい。最終的には中学校の部活動をなくす、目的は教員の負担軽減と少子化が進む中での団体競技の機会の確保と他市町村の教育委員に聞いた。本市もそうか。
(事務局)
国の方向性についてはお見込みのとおり。長岡京市においては、部活動のより良い在り方について検討中である。
(委員)
ある市では吹奏楽部が盛んで、平日は教員、休日は地域の方が指導しているそうだが、子どもたちは指導方針の違いに戸惑いを感じている。また、楽器については市の財産になっているものが、地域移行した場合どうするのか、といった課題があるようだ。
地方だと送迎の問題が課題となる。学校外のクラブ活動へわざわざ参加するのか疑問に思っておられる方もいた。
また、指導者からのハラスメントについて、教育委員会がコントロールできるのかということも懸念されていた。
「地域と学校の連携・協働について」の分科会では、他市の状況をお聞きする中で、学校運営協議会の仕組みに難しさを感じた。
昨日、テレビで各地の図書館が紹介されていた。本市でも今後の図書館の活用方法、どのようなものを目指しているのか、グランドデザインをどうされるのか教えていただきたい。
(事務局)
文化ゾーンとして、図書館と公民館は一体的にリノベーションしていく予定。来年度基本計画の中で、グランドデザインについて打ち出していく予定。専門家だけでなく市民の意見も聞きながら取り組んでいきたい。
13.閉会
(教育長)
午後4時5分に閉会を宣言する。