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第8回路線バス部会議事録

  • ID:5063

日時

平成27年3月13日(金曜日)10時から12時

場所

長岡京市産業文化会館3階第2会議室

出席委員

下平部会長、野津委員、田中委員、児玉委員、多貝委員、岡本委員、平井委員、湯瀬委員、川合委員

事務局

佐々谷建設交通部長、山口建設交通部参事兼都市計画課長、大西交通対策課長、下澤総括主査、河原主査、小野田(株式会社地域未来研究所)、貞松(株式会社地域未来研究所)

傍聴者

なし

議事

1.開会

  • 部会長挨拶

2.議事(概要)

(1)東部地域の交通対策について

<資料説明>

【部会長】

・只今の案件について、ご質問・ご意見があればお願いしたい。

【委員】

・東部地域のバス路線へのニーズの中で、生活行動における主な行先ということで、買い物と通院があがっているが、住民アンケートで把握していた通勤・通学が記載されていない。JR東側の住民にとっては、JRは近いのでいいが、阪急につながっていないというのが問題の基本にある。その点でも通勤・通学を考慮しないと議論は成り立たないのではないか。

【事務局】

・アンケートの結果では、通勤・通学時の利用駅はJRが多く、駅への交通手段は自転車や徒歩が圧倒的に多い。次いで自動車での通勤が多くなっている。

【部会長】

・今回この整理に通勤・通学を入れなかったのはなぜか。

【事務局】

・資料に記載しなかった理由は、利用駅ではJRが圧倒的に多いという結果であったためである。

【委員】

・方向性の中に、JR西側地域の駅や生活施設へのアクセス向上を図ると記載してある。すなわちこれは阪急長岡天神駅のことである。通勤・通学を抜きにしての議論は出来ないのではないか。

【事務局】

・データ整理の工夫を行い資料への掲載を検討する。

【委員】

・そもそも論ではあるが、今回検討している新規バス路線については、通勤・通学も対象に含めて検討するということでいいのか。

【事務局】

・通勤・通学も対象に含めるべきだと考えている。

【委員】

・新規バス路線案のルートにある天神通りの阪急の踏切は、梅田側からやってくる電車にとっては線路がカーブになっており、非常に見通しが悪い。事務局として危険ポイントであるという認識を十分にされているのか。バスの増便で更に危険度が増すため、場合によれば踏切の改良も視野に入れて、警察や鉄道事業者、行政もメンバーとなっている公共交通会議の中でも議論すべきではないか。

・新規バス路線のルート案では、時計回りルートとなっているが、時計回りか、反時計回りかという議論があるだろう。住民の利便性を考え、時間帯によって変える工夫があってもいいのでは。

【事務局】

・踏切の問題は十分認識している。アゼリア通りの踏切は、働きかけを行い、京都府の事業で歩道の拡幅がされた。ご指摘の天神通りの踏切は直近にポイントがあり拡幅が難しい。しかし、問題のある箇所であることは間違いないので、周辺の環境整備など、府道の管理も併せて、引き続き京都府と検討していきたい。

・運行ルートについては様々な検討をしてきたが、右折が多いと交差点の滞留時間が増えるなどの問題もあり、これからも検討しながら最終案を決めていきたい。

【委員】

・事故が発生してからでは遅いので、新たに増便するのであれば、現状踏切を改良できなくても、問題箇所であるという認識は十分に持って対応していただきたい。

【部会長】

・公共交通というよりもっと大きな括りでのご意見かと思うが、重要な点かと思うので、公共交通会議にも伝えていきたいと思う。

【委員】

・医療関係については、済生会病院まで直通し、そこで迂回するルートを検討されるのも一考ではないか。

【事務局】

・済生会病院へのルートも検討したが、バス1台で 1時間に1便間隔で運行するという時間的制約の中では難しい。1時間に1本にこだわらないというのであれば、可能だが、現状ではこの案となる。

【部会長】

・現状の条件下で進めるためのベターな案ではあるということだが、済生会病院が持つ機能の重要性ということで、これも貴重な意見かと思うので、公共交通会議に伝えていきたい。

【委員】

・ルート案にある大門橋の道路は、自動車が離合するのも難しいような狭い道路で、城の里も中も側溝を超えて民家の垣根がはみだしているところがある。しかし、バスが運行できる道がそこしかなく、やむを得ずこのルートを選ばれたのであろうと推測している。

・市役所前の道路は、一般大型車は東向きの一方通行規制になっているが、時計回りのルートは問題ないか。

・長岡天神南バス停からでも阪急長岡天神バス停でも駅への距離はあまり変わらないので、恐らく時計回りにされたのであろう。

・阪急の踏切は朝の混雑を考えれば、現状でも事故がないのが不思議な状態であり、さらに増便するのでは注意が必要だろう。

【事務局】

・はっぴぃバスと同様の定員26人のバスでの運行を考えているため、大型車規制の対象には該当しない。城の里については、ご指摘の通り、運行可能なところを選択した事務局案であり、変更の可能性もある。

【委員】

・アンケート結果の利用頻度から利用見込人数が算出されている。運賃収入で運行するのが路線バスの基本であると思うが、事務局で採算性の検討はされたのか。

【事務局】

・ダイヤや運賃など、不確定な要素が多いため、採算ベースでの計算はまだ出来ていない。

【委員】

・採算性という観点は一つの要素であるので、今後重視されればと思う。

【委員】

・今後ルートを絞りダイヤを決めていく中で、最低限の利用人数等の運行指標を提示し、これ以上乗らないと中止するというような住民へのPRも必要ではないか。

【事務局】

・社会実験であるため、効果測定の観点からも、指標をつくり、達成度の確認をしていきたいと考えている。

【委員】

・1周の所要時間はどれくらいであるのか教えて頂きたい。先ほどの回答で通勤も対象とするとのことであったが、1時間に1本の頻度で、大回りするルートでは、通勤には使えない。本当に通勤を考慮しなければいけないのか疑問に感じる。場合によっては、住民の意見を十分に聞いて、通勤時間帯は対象にせず、昼間の交通弱者に対する便を手厚くすることも選択肢のひとつである。交通事業者もボランティアではないので、なんでもかんでも便利になればいいというのでは困る。そういった点も含めたまちづくり全体の観点が必要ではないか。

【事務局】

・1周の所要時間は60分で運行できる時間内という想定である。ご指摘の通勤を対象とするのかという点だが、通勤の層がどれくらいあるのかを再確認し、そこを重要視する必要があるのかどうか検討しなければいけないと考えている。

・利用目的によって、東部地域内だけを回るパターンと西側へ乗り入れするパターンとの組み合わせが考えられるので、地元の意見を聞きながら最終ルート案を決定していきたい。

【委員】

・そもそもこの検討を始めるきっかけは、東側の市民から声が上がってきたからなのか、東側が空白地として残っているから役所で検討をしようということだったのか。

【事務局】

・東側の住民から要望があったのは確かであり、北側や西側にはコミバスが走っているのに、東側は路線バスの本数も少なく不便であるという意見が出ていた。

・その中で、市として何らかの交通対策が必要かどうかを確認するために、空白地の見直しを行い、浮かび上がってきたのが東部地域であった。そのため東部地域の住民を対象にアンケートを実施し、必要性の確認を行なったが、城の里や東和苑で交通対策が必要だという要望が大きかったため、検討を進めている。

【委員】

・地域によりかなりの温度差を感じる。アンケートでバスが必要かどうかを聞けば、必要という意見が出てくるのは間違いないが、実際にバスを運行するとなるとかなり苦労するだろうし、アンケートからのバスの利用見込人数が出されているが、採算性にあう数字ではない。東部地域は準工業地帯であったため、行政サービスが行き届かなかったのは事実であり、東西の道が分断されているのも大きい。アンケート結果を見ても、住民はそれほど不便さを感じていないだろう。最寄り駅といえばJRであるので、阪急へ行く観点が薄いのではないか。しかし、阪急へ行きたいとは思っている。

・東部地域は個別に住宅開発されており、道が分断されているため、路線の組みようがないだろう。

【事務局】

・市民からの個々のご意見に併せて、議会でも東部地域の公共交通のあり方についてご意見をいただいており、その中で公共交通もしくはそれに代わる足の確保をどう検討していくかということでスタートしている。まずは社会実験で実施し、採算性だけでなく、市民のニーズを把握しながら、市の公共交通を検討して行きたいと考えている。今後の少子高齢化社会の中で、公共交通の確保は、今後のまちづくりの課題であると思っている。

【委員】

・バス事業者がルートを検討する際にも、循環系統は利用者にとって不便な点も多いため、実際は利用者数が予定人数よりも下回るといったことが起こる。午前と午後で回り方を変えると、乗るバス停と降りるバス停が逆になり、勝竜寺バス停などでは歩いたほうが早いということになる。その辺りも最終ルート決定の参考としていただければと思う。

【事務局】

・貴重な参考意見とさせていただきたい。循環を望んだわけではないが、運行できるルートがここしかなかった。反対周りも検討したが、国道171号は4車線道路であり、名神も通っているため、南行きの場合、道路を横断しなければならない。しかし、バス停のところには信号もなく、かえって不便になるため、循環ルートとしている。

【委員】

・自治会でのアンケートなどによって、もっと細かいニーズ把握をされた方がいいのではないか。行政と自治会が密になって考えていかなければいけない問題ではないか。

【事務局】

・社会実験であるが、利用促進(情報提供)や利用状況などの自治会への経過報告も行い、自治会単位で話し合える場をつくっていきたいと考えている。

【部会長】

・社会実験であるので、運行しながら、地元に入って利用者を掘り起こしていくということか。

【事務局】

・社会実験の中でも細やかに対応していきたい。

【委員】

・アンケート等により、実際に何時にバスが必要だというところが把握できれば、需要に対応したダイヤが組めるだろう。

・ひとつのルートで様々な用途に対応すると収集がつかなくなるので、済生会病院に行くにあたっては、既存の路線バスとダイヤをあわせたり、乗継運賃を設定するなど、乗継の仕組みを考えればいいのではないか。

【事務局】

・ご指摘のように、ひとつのルートですべてを賄うのは無理である。東側だけ運行するパターンとなった場合、JRの東西を結ぶ地下道があるため、ダイヤを合わせるなど利用者に配慮した工夫を行いたい。

【委員】

・乗継割引運賃の設定は難しいかもしれないが、1日乗車券があれば、利用しやすいだろう。バス会社さんのノウハウを活用して、工夫していただきたい。

【委員】

・国道171号を通るために、循環系統になるのであれば、城の里から東和苑へ集落の中を通るなど、国道171号を北上しなくてもいいルートを考えればいのではないか。それによって、東和苑と城の里の空白地にも対応できる。

【事務局】

・ルートについては、バスが通れるところ通れないところがあるので再検討するが、安全性から曲がるところが少ないという観点で考えた案でもある。

【委員】

・地域ごとの利害がある中で、一定の内容でまとめなければいけないのは大変だろう。本当に自分たちの足が必要で、そのためには自治会でも乗って残すという活動を行うという機運がなければ、バスの運行は難しいというような啓蒙・働きかけを行うなど、地元で説得してもらうように伝える必要があるだろう。

【事務局】

・自治会へのアンケート結果の説明会でも、市としては、乗っていただかなければ中止するという前提条件で社会実験を行うと言い続けている。そのためには、できるだけ乗っていただける環境にしていかなければいけないので、自治会と情報共有、意見交換をしながら、周知していきたい。

【委員】

・インフラが先か、住民の意識醸成が先かという問題があるが、今回はインフラが先行しているから、しんどいのだろう。阪急長岡天神駅にバスレーンが2台あるので、東部地域から来たバスと済生会病院行きのバスを前後に2台停車させ、乗継を便利にするよう、現状を最大限に活かすなど、ソフト面を工夫し、上手くPRすることができれば、住民の意識も高まってくるだろう。

【事務局】

・参考にさせていただきたい。利用促進については実施予定である。通勤、買い物など、バス利用のモデルコースを示すなどPRの工夫をして行きたい。

【委員】

・昨日の他都市の会議で、高齢の公募委員から、普段一人暮らしだと人と話す機会がないので、外出時にバスの運転手がかけてくれる一言がうれしいとか、学生に一言かけているのが教育面で効果があるという声を聞いた。公共交通にはそういった役割もあるので、運転手の配慮も大切だろうと思う。

【委員】

・先日淀行きのバスに乗ったが、乗継案内だけでなく運転手さんが駅ごとに上手く案内されていた。

【委員】

・そういったことも口コミで乗客増に繋がる。

【部会長】

・本日も貴重なご意見をいただいた。ご意見を活かして取組につなげていきたい。

(2)90系統の乗降調査結果

<資料説明>

【委員】

・立命館中高校の開校したのはいつなのか。

【事務局】

・9月1日である。

【委員】

・当初の予測に比べて、利用者数の実態はどうなっているのか。

【事務局】

・当初予測よりも少し少なかった。

【委員】

・調査日は雨だったので利用者数が通常に比べて多くなっている。当初、立命館中高校の乗客は教職員・生徒を含めて180人という予測であったが、実際には100名強ではないかとみている。

【委員】

・調査結果のまとめのコメントを入れていただくとわかりやすい。

(3)まとめ

【部会長】

・東部地域の交通対策について、多くのご意見を頂いた。採算性の話や住民ニーズの話があり、一方でJRを挟んだ地域分断の話があった。特に路線バスでの実験ということで、採算性もあるので、東部地域の住民の方々へ東西をつなぐということでライフスタイルも含めて提案していくような取組も重要ではないかということもあったかと思う。さらに、乗継ダイヤや乗継割引の検討も必要とのアドバイスもいただいた。社会実験であるので、バスの運行と並行して様々な取組をしていくことが大切だということもあったかと思う。

・また、公共交通会議の域を超えるのかもしれないが、本日の部会の委員からのご意見を伺っていると、こういった社会実験が市の都市機能や都市構造の問題点の洗い出しにもつながるのではと感じたところ。

・皆さんの貴重な意見が活かされるような取組になればと思うので、よろしくお願いしたい。本日のご意見を参考に具体案を検討したいと思うので、一定案がまとまれば部会への報告をお願いしたい。

3.閉会

お問い合わせ

長岡京市建設交通部交通政策課交通政策担当

電話: 075-955-3160

ファクス: 075-951-5410

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