教育委員会平成28年7月定例会会議録 [2016年7月20日]
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教育委員会会議録
1 日時
平成28年7月20日 午後3時00分~午後4時02分
2 場所
市役所 会議室7
3 出席者
教育長 山本和紀
委 員 浅輪信子
委 員 竹下賢
委 員 安久井由紀子
委 員 藤原有希子
4 事務局職員
教育部長、文化・スポ-ツ振興室長、同室担当主幹
教育総務課長、教育部参事兼学校教育課長、総括指導主事
生涯学習課長、中央公民館長、図書館長、教育支援センター所長
北開田児童館長、教育総務課総括主査、同課主事、同課再任用職員
5 傍聴者
なし
6 開会
教育長
開会を宣言する
7 前回の会議録の承認
承認・署名
8 教育長諸報告
・6月定例会以降の報告
6月議会
24日に終了し、案件はすべて可決した。
学校の管理職とのヒアリング
27~30日にかけて、各校校長先生、教頭先生と今年度の目標や課題を聞かせていただき、共通認識を確認した。
アーリントンからの短期留学生来訪
7月6日夜に来られ、17日までおそらく有意義な日を過ごしていただいたと思う。今年は女子高校生が多く、ほとんどが日本が初めてと聞いた。京都を中心にいろんな文化に触れていただけたと思う。
7月10日、参議院通常選挙
結果は新聞のとおりである。
16日、平和フォーラム
19日の平和の日にちなんだ定例行事である。長岡京駅で祈念碑献花式、長岡公園で戦没者追悼式、中央公民館で平和フォーラムがあった。平和の尊さをあらためて確認し、今の社会のありがたさをかみしめた日であった。
18日、中学校吹奏楽合同演奏会
今年は立命館中学校、西乙訓高校、洛南高校もジョイントしてにぎやかなものであった。本市の目指す音楽の街の効果として、各学校とも大会レベルになった。4月に1年生だけの演奏を聴いているとおぼつかないが、今の頑張る姿をみると、1年生だけでも力強い演奏をしており、頼もしく思った。ますます充実するような状況になれば。
世界の社会情勢
イギリスのEU離脱
国民投票によりEU離脱を決めた。ヨーロッパの経済社会を揺るがす大きな事件である。ドーバー海峡を挟んで、相容れない対立があり、ヨーロッパを一本化しようというEUであるが、また溝が深まった。大陸側ではドイツが経済的に強い状況にある。イギリスとの関係はさらにドーバー海峡で深くなるのか。ヨーロッパで活動する日本の企業もあり、株価、円相場等、我が国の経済にも影響してくるだろう。今後も注視しなければならない。
フランスでのテロ事件。
フランスの革命記念日に、ニースでトラックが群衆に突っ込んだというもの。犯行声明が出ているらしい。併せてトルコで軍部のクーデター未遂事件があった。
ヨーロッパ社会が不安な状況にある。冷戦時代にも東西が拮抗した中で、いろんな確執があった。アメリカの覇権主義(ヘゲモニー)のもとで世界が動いていたが、その影響力が落ちる中、今後の我が国の政治、経済に大きく影響してくる。人口の多いインド、中国、東南アジアを含め、動きを注視していく必要がある。
遠い外国の出来事ということでなく、グローバルな視点で考えることが必要であり、われわれ社会人もそうだが、子どもたちにもこういった視点で見られるような社会人になってほしい。
9 行事・会議結果報告
各課長諸報告
(行事・会議報告資料に基づき説明)
前回委員から指摘のあった、子どもの発掘調査体験について。神足保育所の増築工事の関係で発掘調査が9月にある。隣の第九小の6年生が9月12日発掘調査体験できるよう調整中。
(質問・意見等)
(委員)
発掘調査については、こどもの感性はするどいので期待したい。
医療情報として2点情報提供する。
この時期に毎年言っていることだが、ジカ熱(デング熱)の対策についてである。日本ではヒトスジシマカの体内でウイルスが増えて、その蚊が人をさすことで感染する。すべての人に発症するわけではないが、発熱・かゆみ・発疹等がある。妊婦が感染すると先天性障がいの子ども(小頭症)が生まれる可能性がある。
予防としては、蚊に刺されないことが大前提で、蚊がいそうな場所では、長袖、長ズボンで直接肌を出さないこと。もう一つは蚊を発生させないこと。水を屋外にためておかないこと。例えば、屋外に放置したおもちゃにたまった水、植木鉢の受け皿、じょうろなどが多い。
もう一つは、熱中症について。気温が34度以上の日が持続した時期には気を付けないといけない。9割は家の中で起こり、高齢者にも多い。こまめな水分補給が必要で、スポーツする子どもたちはよく汗をかくので、塩分補給も重要でスポーツドリンクなども方法の一つです。ビールは水分補給にならない。
次のことは質問したい。
子どもたちが自然に接するということが大事だと考えている。自身の経験から、種々のストレスにより体調が悪かった頃、夫が海外旅行に連れ出した。最初は不安だったが、驚いたことに、旅が自信、意欲をもたらし、元気になった。自然に触れ人と対話したことが意欲をわかせ自信を与えてくれたのであろう。
そこで、子どもと自然とのふれあいについてであるが、高浜虚子の「遠足のおくれ走りてつながりし」という句がある。新緑の中を列を乱さないように一生懸命走っていく様子である。自然に触れ、友達との絆を深めることが意欲を生み出している。また、時には自然と触れ合うことは人命にかかわることも経験し、その対応の仕方も学ぶこともある。
学校では、校外行事、修学旅行などもあるが、大阪や兵庫、岡山、名古屋など自然学校というのがあると聞く。自然に接し、野外教育を推進し、生涯学習としての自然教育を培うという取り組みである。今後、長岡京市としては自然に接することに関してどのようなことをしているのか。自然体験学習的なものはないのか。
(委員)
ジカ熱は、日本の蚊でも感染するのか?
(委員)
今はいない。水際作戦が必要。蚊にさされたリオのオリンピック選手が帰ってくるときに感染する可能性ある。
医療関係者としては、蚊にさされない、蚊を増やさないということを言っているところ。
(事務局)
自然体験学習については、それぞれの学年段階で取り組んでいる。中学校では、3年生で修学旅行、2年生で野外活動、1年生は飯盒炊飯。小学校では6年生での修学旅行で自然と触れ合う機会を、5年生は林間学習を行っている。もちろん授業として行っている。その他、単に自然と触れ合うだけでなく、農作業体験として、例えばコメ作りやタケノコ堀り等の体験を地域の方のお力も得てやっている。それも広く言えば自然体験学習に入ってくると思っている。
(委員)
自然と触れ合うことは血圧も安定するというデータがある。こどもたちも、心の癒しの一つの手段になるかと思う。自然とのふれあいを大事にしてほしい。
(委員)
子どもの貧困について。2003年ころから徐々に貧困率があがっている。子どもの貧困とは等価可処分所得の中央値の半分に満たない家庭のことだが、子どもの生活環境が、後々の生育に関係してくるのをなんとかすることが課題。いろいろと国や政党の公約でも出てきているが、気になる報道があった。
こども食堂について。これは、実施している主体はいろいろあるようだが、非常に子どもの貧困対策として実があがっているということが言われている。
長岡京市で子ども食堂は聞いたことはないが、具体的な学習支援の方策等、子ども食堂を中心に聞かせてほしい。
(事務局)
6月の議会でもその質問があった。民間団体が立ち上げる動きがあるようなことが答弁に出ていた。そして市長に、子ども食堂についてどういう見解を持っているのか、という質問だったが、どういう支援の在り方が必要とされているのか情報を得て支援していきたいという答弁だったと思う。教育委員会では今のところまだ情報を持ち合わせていない。
(教育長)
福祉政策で実施していくものと思う。子どもでくくると、義務教育ということで、教育委員会は学校中心でみているが、家庭の生活面になると、福祉側から捉えていくことになるかと思う。
(委員)
重要と思うのは朝ごはんである。食べずにきている子どもは、かなりハンディキャップがあると思う。大学でも朝ごはんの提供をやっているところがある。
(教育長)
朝ご飯は大事ですよと言っているのは、家で食べてきなさい、ということであり、食べられない家庭事情がある子どもをどうやって食べさせるのかはもう一段階深く入らないといけない。
(事務局)
ある意味、中学校給食については、そういったことへの対応にもつながるのではないか、という声もいただいている。
(委員)
学校業務停止日が設けられて、数年たち、定着してきていると感じる。先生方のリフレッシュもできていると思う。その間の問い合わせは学校教育課となるが、何か問題点はあるか?
(事務局)
今年度は8月10日~16日まで。昨年度については、特に保護者から問い合わせ等はなかったし、定着してきていると思う。5日間は休みをとりたいと考えており、今年度から府教委も同じ期間にすると聞いている。普段学校の先生の帰りが遅いという状況はわかっているので、この間にゆっくり充電をしてほしい。
(委員)
公民館報の月別利用状況を見ると、8月は講座室など3割程度に稼働率が落ちている。お盆や暑いことが理由であるのか?
(事務局)
利用者はやはり年齢が高い方が多い。お盆時期は休みということが多く、稼働率が低くなる。
(委員)
中山修一記念館でも、夏休みの宿題をここでしてくれればいいと思って呼んでいて、館に行くことで飾ってある資料に目を向けてくれればいいと聞いた。前回、夏休みに図書館を開放した結果、ごみがたくさん出て大変だった、という話を聞いている。稼働率が落ちているならば考えてはどうか。
(事務局)
発明クラブ、環境講座などの活動は夏休みの課題と絡めて行っているが、どうしても団体の活動は夏場には減ってしまう。
(委員)
海外で人気アニメキャラのアプリが出てけが人が続出、というニュースがあった。日本でも配信という話があり、ながらスマホ等子どもたちが夢中になることも考えられ、注意が必要と感じた。
(委員)
いよいよ明日から夏休みが始まる。ただ、子どもたちには規則正しく生活してほしいし、体験もたくさん積んで、一回り大きくなって元気に二学期を迎えてほしい。
昔は夏休みといえば朝のラジオ体操だったが、今は少なくなっている。地域の子ども会が実施していただいていると思うが、子ども会の状況は今どんな状況か教えてほしい。加入しない、子ども会がなくなったなど、いろいろ聞く。
(事務局)
子育連は3校区のみとなった。加入校区が減る中、ドッジボール大会、子ども文化祭などを行ってきたが、今年度で子育連は解散という形になった。
しかし、地域の子ども会ではそれぞれ活動されており、安全基金という仕組みの中で、事業計画を出してもらっているので把握している。今後は子育連という団体でなく、各地域にどのようなサポートができるか、青少年育成を考えていきたい。
子育連の加入状況は、25年度は8校区、26年度は7校区、27年度は4校区、28年度3校区となった。
(委員)
子どもの活動機会が失われることのないよう願っている。
夏休みの子どもの居場所として、各小学校の図書室を開放してもらっている。読み聞かせ、落語、手作りコーナーなど楽しい企画を準備してもらってにぎわっている。しかし、夏休み前に一人数冊、と決めて貸し出しをしているので、夏休み中は本が少なくなる。開放日に移動図書館が来てくれるなど「あそこにいけばたくさん本があるよ」という環境を整えてやってほしいと思う。
(委員)
地域の子ども会は地蔵盆などいろいろ活動していたと思うが?
(事務局)
地域の子ども会は健在で活動されている。それをどう支援するかが検討課題。
(委員)
子育連に入る必要がないと思っているのか?
(事務局)
子育連に入って子ども会の役員になるということは、地区の仕事以外に校区の子ども会活動など、あて職も増え、そちらにも手がとられる。さらに、子育連の活動にも、ということになる。どれかを省こうとすると、地域が省けないので子育連をということになる。昭和40年代は、行事がたくさん必要だった時代の子育連活動であったが、今は地域コミュニティなどの事業を活用していただいている。
10 議案
(教育長)
第16号議案 「長岡京市スポーツ推進審議会委員の任命について」提案説明を求める。
(事務局)
人事異動に伴い、その後任委員の委嘱を求めるもの。任期は前委員の残任期間。
(委員)
スポーツ推進委員とスポーツ推進審議会委員との違いは?
(事務局)
スポーツ推進委員は各校区から選任して委嘱している。校区でのスポーツ推進活動をしながら、市と校区のパイプ役として活動してもらっている。
スポーツ推進審議会の委員は、各校区とは切り離し、市スポーツ推進のあり方について審議いただくもの。
(事務局)
スポーツ推進審議会委員は条例に基づくものである。
(教育長)
質問意見等はないか。
(質問等なし)
特に無いようなので賛成の方は挙手を願う。
(全員挙手)
全員賛成により第16号議案は可決した。
11 報告事項
(事務局)
若葉カップ7月29日~8月1日の4日間。クラブ対抗戦として、各都道府県から予選を勝ち上がった男女各48チームが参加する。本市からはスポーツ少年団のチームが出る。27日午後2時から開会式があるので委員に出席願う。
12 行事予定
(事務局)行事・会議予定について(7月21日~8月17日)
26日、総合教育会議を実施。出席願う。
8月4日、小中一貫教育の講演会(1時半~3時)
13 その他
なし
14 閉会
(教育長)
16時02分に閉会を宣言する。