令和2年度協働ワーキング報告書
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令和2年度の活動報告
1.構成員
委 員:安田委員、拜郷委員、田中委員、新井委員、福田委員、河野委員、辻委員
事務局:自治振興室
2.はじめに
市民参画協働政策研究会(協働ワーキング)は、平成21年4月に市民と行政との協働によるまちづくりを考え、「長岡京市オリジナルの協働の形」を探るために立ち上げられ、12年目となる。
今日、少子高齢化は急速に進行し、地域を取り巻く環境や人々の価値観も大きく変化している。市民のニーズも多様化し、行政主導のまちづくりだけでは対応できなくなってきたため、多様な主体が互いの役割を補完し合い、協働してまちづくりを担う必要が出てきた。一方、なぜ「協働のまちづくり」が必要なのかということや、「協働のまちづくり」を行うためには何が必要なのかということが市民も行政も十分には把握できていないのが現状であり、課題となっている。
そこで、協働ワーキングでは、平成23年3月に協働のまちづくりの意義や具体的な手法及び道筋をわかりやすく示した「市民協働マニュアル(初版)」を作成し、平成24年度には「市民協働マニュアル【はじめの一歩編】」を発行した。平成25年度は市職員の協働意識の向上を目的とし、職員アンケートや職員基礎研修、協働事例紹介の取組を実施し、平成26年度以降も継続した取組を行っている。
3.活動実績
令和2年度の協働ワーキングでは、市職員の協働意識の向上に向け、1年目職員を対象とした市民参画協働研修の企画、協働ニュースの庁内インフォメーション掲載を行った。また(仮称)自治振興条例策定に係る市民参加型ワークショップ「自分ごと化会議」の運営に携わり、市民を巻き込んだ協働による政策形成の手法について学んだ。
- 市民参画協働研修の内容を企画
- (仮称)自治振興条例策定に係る市民参加型ワークショップ「自分ごと化会議」へ事務局として参加
- 協働ニュースの発行
協働ワーキングは3回の会議と自分ごと化会議の運営参加と計4回実施され、第1回に本年度の活動方針および内容の検討を行い、第2回以降は、上記1から3の実施にあたっての作業を行った。
日時 | 内容 |
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令和2年9月11日(金曜日) 14時から14時30分まで | 第1回市民参画協働政策研究会(協働ワーキング) ・自己紹介 ・令和元年度の取組み内容について ・令和2年度の取組み内容について ・令和2年度の役割分担について |
令和2年11月19日(木曜日) 10時から10時45分まで | 第2回市民参画協働政策研究会(協働ワーキング) ・令和2年度 職員向け研修会について ・市民参画協働ニュースについて ・令和元年度 協働に関する職員アンケートの 集計結果について ・第1回自分ごと化会議への協力依頼について |
令和2年12月12日(土曜日) 13時から16時まで | 第1回自分ごと化会議in長岡京 事務局として運営に参加 |
令和3年1月14日(木曜日) 13時30分から15時30分まで | 新入職員向け市民参画協働研修の実施 |
令和3年2月3日(水曜日) | 協働ニュースNo.37・38の発行 |
令和3年3月9日(火曜日) 14時から14時30分まで | 第3回市民参画協働政策研究会(協働ワーキング) ・市民参画協働ニュースについて ・令和2年度ワーキング報告書について ・自分ごと化会議への協力依頼について ・市民活動サポートセンター 「協働」に関する勉強会について ・令和3年度のワーキングメンバーについて |
令和3年3月26日(金曜日) | 協働ニュース No.39の発行 庁内インフォメーションで協働事例紹介 |
4.成果
1.市民参画協働研修の内容を企画
市民参画協働研修は、1年目の市職員を対象に実施し、26名の参加があった。協働ワーキングメンバーは研修内容の企画を行った。「NPOとは」、「協働について」の講義を受け、その後グループワークを行った。グループワークでは、「みんなで考えよう! みんなの「課題」 自分事として」をテーマに「今の部署で働いていて困っていること」を挙げて、そのあとに課題の解決策を話し合った。受研者のアンケートにおける総合的な研修参加満足度は5段階評価で平均4.7であった。
2.(仮称)自治振興条例策定に係る市民参加型ワークショップ「自分ごと化会議」へ事務局として参加
(仮称)自治振興条例策定に係る市民参加型ワークショップ「自分ごと化会議」は第1回目が12月12日に行われ、ワーキングメンバーは事務局として運営に携わった。「自分ごと化会議」は、(仮称)自治振興条例の策定にあたり、無作為に抽出した市民と地域の代表者等をメンバーとし、地域の課題を「他人ごと」ではなく「自分ごと」として向き合い、よりよい地域づくりを実現するための議論を行うワークショップであり、市の住民基本台帳から無作為に抽出し、参加の応募があった68名と、地域活動で中心的な役割を担っている団体から選出された32名、市役所プロジェクトチームの9名の合計109名が、4つの分科会に分かれて議論を行う。 第1回目は、条例の策定趣旨や今後の進め方を説明する全体会の後、「1班:環境保全」「2班:防災・防犯」「3班:高齢者」「4班:子ども・子育て」の4つの分科会に分かれ、自己紹介の後、テーマについて参加者が日々感じていることなどについて、議論を深めた。
3.市民参画協働ニュースの発行
協働ニュースでは、令和元年度に行った職員アンケートの結果と分析、自分ごと化会議と市民参画協働研修の報告などの記事を掲載した。また、庁内インフォメーションにて、協働の事例紹介を行った。
5.おわりに
本年度から始まった (仮称)自治振興条例策定に係る市民参加型ワークショップ「自分ごと化会議」に事務局として参加することで、広く市民を巻き込んだ協働による政策形成手法を学ぶことができた。令和2年度は新型コロナウイルスの影響により1回のみの開催となったが、来年度においても引き続き運営に携わり、得たものを今後の業務に活かしていきたい。また1年目職員を対象に実施した市民参画協働研修の参加者アンケートでは、他部署の職員と課題の解決策などについて意見交換ができてよかったという声が多かった。
来年度も市職員の協働意識の更なる向上に向け、職員研修を実施していくとともに、各課の情報を集めて共有することで、庁内の協働をより進めていく予定である。
引き続き協働のまちづくりの推進と実態の研究を行う中で、「長岡京オリジナルの協働のかたち」を模索していきたい。