令和3年度協働ワーキング報告書
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令和3年度の活動報告
1.構成員
委員:安田委員、田中委員、拜郷委員、福田委員、河野委員、辻委員、高橋委員、藤井委員
事務局:自治振興室2.はじめに
市民参画協働政策研究会(協働ワーキング)は、平成21年4月に市民と行政との協働によるまちづくりを考え、「長岡京市オリジナルの協働の形」を探るために立ち上げられ、13年目となる。
今日、少子高齢化は急速に進行し、地域を取り巻く環境や人々の価値観も大きく変化している。市民のニーズも多様化し、行政のみならず多様な主体が互いの役割を補完し合い、協働してまちづくりを担う必要が強まっている。一方、なぜ「協働のまちづくり」が必要なのかということや、「協働のまちづくり」を行うためには何が必要なのかということが市民も行政も十分には把握できていないのが現状であり、課題となっている。
そこで、協働ワーキングでは、平成23年3月に協働のまちづくりの意義や具体的な手法及び道筋をわかりやすく示した「市民協働マニュアル(初版)」を作成し、平成24年度には「市民協働マニュアル【はじめの一歩編】」を発行した。平成25年度は市職員の協働意識の向上を目的とし、職員アンケートや職員基礎研修、協働事例紹介の取組を実施し、平成26年度以降も継続した取組を行っている。3.活動実績
令和3年度の協働ワーキングでは、市職員の協働意識の向上に向け、1年目職員を対象とした市民参画協働研修や「楽しい会議のやり方講座」の企画、協働に関する職員アンケート調査などを行った。また(仮称)自治振興条例策定に係る市民参加型ワークショップ「自分ごと化会議」の運営に携わり、市民を巻き込んだ協働による政策形成の手法について学んだ。
- 市民参画協働研修の内容を企画・運営
- 楽しい会議のやり方講座を企画・運営
- (仮称)自治振興条例策定に係る市民参加型ワークショップ「自分ごと化会議」へ事務局として参加
- 協働に関する職員アンケート調査の実施
- 協働ニュースの発行
協働ワーキングは3回の会議・打ち合わせと5回の自分ごと化会議の運営参加、2回の協働研修等と計10回実施。別途、一般社団法人市民活動ネット・チーム長岡京が開催する「協働研修」にも参加した。
日時 | 内容 |
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令和3年4月10日(土) | 第2回自分ごと化会議 ・事務局として運営に参加 |
令和3年6月27日(日) 7月4日(日) 7月10日(土) | 第3回自分ごと化会議 ・事務局として運営に参加 |
令和3年7月25日(日) 8月7日(土) | 第4回自分ごと化会議 ・事務局として運営に参加 |
令和3年10月23日(土) 10月30日(土) | 第5回自分ごと化会議 ・事務局として運営に参加 |
令和3年12月21日(火) 10:00~10:45 | 第1回市民参画協働政策研究会(協働ワーキング) ・自己紹介 ・令和2年度ワーキングの取り組み内容について ・令和3年度ワーキングの取り組み内容について ・新入職員向け市民参画協働研修の内容について |
令和4年1月7日(金) 14:00~16:00 | 研修前講師打ち合わせ 講師:NPO法人テダス 高橋 博樹氏 |
令和4年2月1日(火) 10:00~12:00 | 新入職員向け市民参画協働研修の実施 講師:NPO法人テダス 高橋 博樹氏 ・協働とは、NPOとは |
令和4年2月17日(木) 18:00~20:00 | 楽しい会議のやり方講座 講師:NPO法人テダス 高橋 博樹氏 ・ワーキンググループで今後実施してほしい事業の アイデア出しワークショップ |
令和4年3月9日(水) ~3月23日(水) | 協働に関する職員アンケート調査機関 |
令和4年3月17日(木) 14:00~16:00 | 第2回市民参画協働政策研究会(協働ワーキング) ・2月17日のワークショップの収斂 ・ワーキンググループで今後取り組みたい事業について 精査・検討 |
令和4年3月31日(木) | 協働ニュースNo.40・41の発行 |
4.成果
1、市民参画協働研修の内容を企画
市民参画協働研修は、1年目の市職員を対象に実施し、20名の参加があった。協働ワーキングメンバーは研修内容の企画を行った。「NPOとは」、「協働について」の講義を受け、その後グループワークを行った。グループワークでは、「まずは庁内での協働を進める」をテーマに「今の部署で働いていて困っていること」を挙げて、そのあとに課題の解決策を話し合った。各グループにワーキンググループのメンバーが参加し、活発な意見交換となった。
2、楽しい会議のやり方講座
1の講師を長年務めていただいているNPO法人テダス 高橋博樹氏からの提案で、市職員を対象に平日夜間に実験的にワーキンググループ主催で実施。17名の参加があった。前半は「会議の種類」や「メンバー集め」「発散と収束のプロセスを分ける」などといった具体的な会議のコツについての講義。後半は、講義で学んだことを活かして数人のグループに分かれ「協働ワーキングの活動としてやってみたいこと」についてアイデア出しを行った。アイデアの発散をする際に、誰かが出した意見を否定せず、できるかできないかで考えずに自由に意見を出すことで、参加者全員が傷つかず、楽しい会議ができる事を実感。
3.(仮称)自治振興条例策定に係る市民参加型ワークショップ「自分ごと化会議」へ事務局として参加
(仮称)自治振興条例策定に係る市民参加型ワークショップ「自分ごと化会議」は第2回~第5回が4月から10月にかけて行われ、ワーキングメンバーは事務局として運営に携わった。「自分ごと化会議」は、(仮称)自治振興条例の策定にあたり、無作為に抽出した市民と地域の代表者等をメンバーとし、地域の課題を「他人ごと」ではなく「自分ごと」として向き合い、よりよい地域づくりを実現するための議論を行うワークショップであり、市の住民基本台帳から無作為に抽出し、参加の応募があった68名と、地域活動で中心的な役割を担っている団体から選出された32名、市役所プロジェクトチームの8名の合計108名が、4つの分科会に分かれて議論を行うもの。
4.市民参画協働ニュースの発行
協働ニュースでは、市民参画協働研修や楽しい会議のやり方講座の報告などの記事を掲載した。
5.おわりに
昨年度から始まった (仮称)自治振興条例策定に係る市民参加型ワークショップ「自分ごと化会議」に引き続き事務局として参加することで、広く市民を巻き込んだ協働による政策形成を経験することができた。
1年目職員を対象に実施した市民参画協働研修の参加者アンケートでは、他部署の職員と課題の解決策などについて意見交換ができてよかったという声が多かった。
「楽しい会議のやり方講座」で出た意見をもとに、メンバーでまずは「庁内の協働意識」の改革から進めていこうと各種事業の実施を検討しているところである。
引き続き協働のまちづくりの推進と実態の研究を行う中で、「長岡京オリジナルの協働のかたち」を模索していきたい。