令和5年度 第1回公民館運営審議会 議事録
- ID:14739

第1回議事録(要旨)

開催日時
令和5年7月28日(金曜日)午後2時15分から午後3時35分

出席者
安久井委員長、浅野副委員長、大谷委員、宇佐美委員、堤委員、山下委員、加藤淳代委員、中川委員

欠席者
加藤和子委員、石神委員

事務局
木村中央公民館長、喜多総務係長

会議の公開の可否
公開

傍聴者
なし

案件
1.令和4年度事業報告について
2.令和5年度事業計画及び予算について

議事

開会
- 委員長挨拶
暑い中ご苦労様です。先月、乙訓社会教育委員等連絡協議会の総会と研修会があった。大山崎町の歴史資料館の館長様が「大山崎と歴史文化財」というたいへん興味深いお話しをしてくださった。大山崎は三川合流、川と西国街道があり、交通の便がすごくいい。荏胡麻の油販売があり、商業の地としても栄えていた。山崎城が築城されて城下町化していき、文化がたいへん栄えていった、という話だった。昔の人が生活の中で長い間紡いでこられたものが文化であると思うし、それが人類の歴史なんだなということをあらためて思った。大山崎に限らず長岡京市も向日市も歴史のある町なので、文化庁も京都に移転してきたが、「乙訓から文化の発信を」ということをすごく思った。
公民館も、人づくり、地域づくりという文化がある。公民館の取り組みのさらに充実するようにご意見をいただけたらと思う。

1.令和4年度事業報告について
事務局より、資料2「令和3年度事業実施報告一覧」、資料3「令和3年度中央公民館市民企画講座実施報告」及び資料4「令和3年度中央公民館賑わい創出事業報告」に基づき説明した。
事務局より、資料1「令和4年度事業実施報告一覧」、資料2「令和4年度中央公民館市民企画講座実施報告」及び資料3「令和4年度中央公民館賑わい創出事業報告」に基づき説明した。

2.令和5年度事業計画及び予算について
事務局より、資料4「令和5年度事業実施計画」、資料5「令和5年度市民企画講座実施報告及び予定一覧」及び資料6「令和4・5年度公民館歳入・歳出予算の対比」に基づき説明した。
質疑応答(案件1~2)
委員)かなり多くの方が参加されて盛り上がっていると思う。今は数字だけ見ているが、館内の賑いは、結構混んでいるとか、まだまだ余裕があるとか、どういう感じか。
事務局)昨年異動してきて2年目だが。昨年からみるとコロナ禍以降で「戻ってきているな」という、昨年より多いイメージである。稼働率は昨年と比べて上がっている。夜はさほど多くないが、午前午後は毎日活動されている。抽選申込は毎月385件くらい。最低1件は当たっておられる団体が9割程で、1件も当たらない団体もおられる。
委員長)サークル活動で部屋を借りているが、今までなら申し込んだらとれたが、最近は「とれなかったから違う所へ行ってください」ということが増えている。どこも利用が活発になってきたのかという気はする。夜間が少ないというのはわかる。私も夜は出にくい。「夜貸してほしい」というのはどうしても若い方になるか。
事務局)働いている方、土日でも夕方しか来られない方になるか。公民館の利用者は年配の方が多いので、夜は確かに出にくいのがあるのかとは感じる。
委員長)サークルは、年齢的にいえばどうなのか。
委員)高齢化ということで。コロナで高齢の方がやめられて、その後戻るということはほとんどない。コロナ前からするとぐっと減って、そのままの状態でまだやっている。高齢の方は出にくいということで、会員を集めるのが難しくなっている。
委員)新しいサークルがなかなかできない。サークルに途中から入ると、ある程度ギャップがあって、差がつくとついていくのが難しい。本当は、同じようなサークルであってもまた新しく募集して、新しい方がどうやって入ってこられるかというのを考えないといけないが、情けない話だが、今のところ全然考えられなくて。それでだんだん人数が減っている。そうすると自然に消滅していくと。では新しいサークルが出てくるかといえば、出てこないので。このあたりをどうやったらうまくいくのかというのが、今の課題。昔は特に裕福だったと思う。以前は家庭におられる女の人が色々なことをされて、ずっとその女の人が中心になって公民館の活動が出てきたと思う。男の人は少なかった。我々は定年から入っているが、その方がどんどん高齢化して、若い方でも70代とかになっている。その方達が引退ということになり、新しい方を入れようと思っても。今、子育てで色々な事業をやっていただいているので。公民館の活動全体が、若い人が子育てとかそっち中心になって。今、若いお母さん方はなかなか交流ができないので、それはいいと思っているが。
老人をどうやってケアしていくか。今やっていただいている「熟年生き生き講座」などは、全部受け身である。「やっていただいたら、来ます」と。そうすると全部おんぶに抱っこなので。もうちょっと自分たちでできるようなサークルができたらいいのだが。難しい。
委員)実際に公サ連で消滅したサークルはあるか。
委員)ある。一番盛況な時は800人いたが、今は400人切っている。公民館も色々手を尽くしてやっていただいている。本当は市民企画講座みたいなところからできて、それが公サ連に入ってもらえたら良いと思うが。なかなかうまく形にはならない。もともとそういうふうなことで講座を企画していただいていた。それがなかなか結び付かない。
事務局)市民企画講座の一つのねらいとして、例えばヨガをやって、「良かったな」と思ったら、誰かがサークルをたちあげて、サークルとしてそれを続けてもらえばよいと思っていたが。やはり「至れり尽くせり」がいい。来るのはいいが、部屋を取って、講師をよんで…となると、「誰がするの」と。人が育たない。そこが難しい。サークルが減っていくのは止めたいが。新しいサークルを作るのは課題がある。前回話した、既存のサークルに新しい方が入ってくれないかというので、「チラシを作って入り口で勧誘したらどうか」というご意見があった。それで、公サ連の役員会でも話したが、「見学お気軽に」みたいな物を作って、サークルさんが「今日はどんどん入ってきてもらっていい」ということであれば、入口に貼ってもらう。ロビーの掲示板にも「歓迎」みたいなのを貼ってというのを、今はどういう形でやっていったらいいのか考えている。できるだけ自由に入って行けるような雰囲気を作れば。何かをやっていかなければいけない。
委員長)私が入っているのはヨガサークルだが、公民館が企画されたヨガ教室があって、そこに来られていた先生もいらっしゃって、「公民館は手を放すので、続けてサークルとしてどうぞ」と言われて立ち上がって、先生にも来ていただいて、という流れでできて、現在も続いている。なぜそれができたのか。誰か一人がいるかいないかということなのかというふうには思う。
委員)全く同じ課題でわかるのだが。私は講座でスクエアステップをずっとさせていただいていて。サークルができないかなと思ってはいるのだが。サークルにすると部屋を借りるお金がいる。講座は無料だから来てくれる。有償になると多分難しいのかなと。ジレンマになっているところ。
委員長)公民館のいいところは、他に比べて安くしていただける。先生もいて教えてもらえるので、「少々ぐらいは」と思うのだが。
委員)私たち女性の会も、部会という形で色々とやっているが、場所のお金と講師の謝礼といった時に、部会として何人かいないと成立しないというのが決まってくる。部会の中でも、長年やっていたフォークダンスとか鳴子踊りなどが、高齢化などでメンバーがいなくなり、5人、6人となると経済的に成り立たないというのがあって、消滅したところがある。サークルが、それと同じような形。難しい。公民館も安くてありがたいが、人数が少なくなると、本当は毎週やりたいけどできないとか、結局廃部になってしまったとか。習い事でぱっと行くのと、自分たちが運営でやっていくというのとは、労力が違ってくるので。厳しい面が、「そうだな」と思うところがある。
委員)参加するだけなら「今日は都合悪いので休みます」ですむけど。運営する方は、多少何かあってもやっていかないといけないので。
委員)部会の方でも、部長のなり手がなかなかない。運営するのがすごく大変である。
委員)市民企画講座はたくさんあり、回数を減らさないといけないくらいだが。サークル化する時に、お金の話とか、最低何人以上とか。そこの部分をもう一回ちょっと。
事務局)今は最低5人。10人から減らした。部屋の使用料は、部屋によって違う。
委員)たぶん、最低10人くらいいないと、部屋の使用料と先生の謝礼で目いっぱいだと思う。先生も、よそで教えていただくよりずっと安くは教えていただいているが。
委員)そこのバランスである。委員会としては、会場を貸して収益としてあがった部分と、サークルどんどん減ってくるよというところと。最低5人に減らしても、10人いないとやっていけないのであれば無理があるし。
委員)私のところは先生が高齢でお休みされていて、自主的にやるという形で、10人切ってもなんとかできているが。先生を探して来てもらうとなると、今の人数ではきつい。1回は来ていただいて、あとは自主活動にするとか。人数が減るとそういうこともしないと。
事務局)行政としては、こちらで全部段取りして講座で来ていただくだけ、というやり方を進めていくべきなのか、やはり自主的に活動していただくべきなのか。
委員)たどえば100円でも幾らかのお金を出しても出てきていただいた方なら、興味あるなとか頑張っていけるなとか思っていただけるのであれば、そこからサークルができる可能性がないことはないと思う。講座そのものはいいと思うが。例えば長岡の歴史とか色々教えていただいて、「じゃあここをもうちょっと調べましょう」とかなってくれば。お互い調べて発表会しましょうとか。そうなれば良いが。聞いておもしろかった、でおしまいとなると。せっかくいい先生が教えていただいているので。どうしたらこれをうまく活動につなげていけるか。そこが今全然わからない。
委員)市民企画講座に、参加費100円とかすると、次にサークルにして300円とか500円になった時に、抵抗感が減るのかなと。ただ、市民企画講座を100円とかにしたら、参加者が減るかもしれないが。
委員)お金を出して何とかやりたいと思わないと、絶対サークルにならないと思う。
事務局)企画者さんは特にお金はいらないです、というスタンスで来られるので。
委員)公民館としても、材料費以外のお金はとれない。
事務局)「もっとやりたいし皆でやりたい」というのを期待しているが、「次いつあるの」と言われるばかりで。
委員)大学の先生が講演されたら、必ずお金がいる。「お金を払ってでもききたい」「払ってでも何かやりたい」というようなことにしていかないと。 市民企画講座は素人の先生が…というのもあるかもわからないが。そういう形でも人が集まってくるのであれば、サークルになる可能性はあると思う。
委員)サークル化をゴールと思うのならば、思い切ってそこまで考えを変えてしまう。ハードルを上げて。
委員)逆に、公民館は皆に知識を、ということでやっていくならば、今のままでもいいと思う。
事務局)市民企画講座は、「市民さんが学びたい、教えたいというのを形にしよう」という目的でやっているものなので。市民さんは自分のスキルを共有しようという思いでやっておられる。私たちは、せっかくならサークルにできたらと思っている。
委員)市民企画講座に来る人は無料で、サークルの人はお金がかかるとなってきた時に。
事務局)講座はやりたい時にあるわけではないし、回数も少ない。その差があるから、もっとやりたい人はサークルを作ってもらえれば。
委員長)企画によっては、1回参加して満足というのもあるし。ヨガのように、続けないと自分の健康にはならないものもあるし。市民企画講座は、市民が自分の特技を活かして皆さんに教えていく、それはすごくいいことだと思う。その先があるということを今おききして、それは可能性があることだと思う。そこを追求していっても。「次いつあるの」とお聞きになるということは、興味を持ってらっしゃる方。その人たちをいかにしていくか。好きな物でないと続かないので。
事務局)市民企画講座について、せっかくいいことをやっているのに宣伝が少ないというご指摘もあったので、今回市の広報紙にお願いして、市民企画講座だけではないがページをとってもらった。市民企画講座自体は定着してきた。私たちとしては、一部でもサークルになればという思いはある。
委員長)普段の広報でも旨く載せてもらっているし。さらに今回これだけ載せてもらっているということは、定着してきたとすごく思う。
事務局)6月にはFMおとくにに出演してきた。できるだけ広く知ってもらえるよう努めたい。
委員長)サークルの情報のパネルは新しくなったか。
事務局)公サ連まつりの時に、新しくされている。
委員長)力を入れておられるなと思って見ていた。その前後だったか、市役所でボランティア情報の展示があったと、新聞にのっていたように思う。市役所だけでなく、公民館やバンビオで巡回展示されれば良いと思う。こちらのパネルも巡回して展示いただくのも良いかと。
委員)予算について。収入が増えているのは、分担金が増えているのか。
事務局)電気代が高騰しているので、多く予算をとっている。空調など必要なので。上がり方がまだよめないところがある。今年度工事を予定している。屋上防水工事。雨漏りがひどいので。長岡京記念文化会館と中央公民館の両方で工事をする。スケジュールが決まり次第報告する。エレベーター2基。業者がまだ決まっておらず、もしかしたら、1基は来年度になるかもしれない。こちらもスケジュールが決まれば掲示する。エレベータの解体をする時に、大きい音がでる。2週間くらいかかるときいている。その間はうるさくて活動ができないと思われるので、貸館を休止しようと思っている。予約期間になる前にお知らせする。その他の期間も音は出るが。できるだけ休止期間を短くしたい。1基ずつ行う。工事業者がまだ決まらず、不透明な部分があるが、決まり次第提示する。
委員長)屋上の工事の方はさしさわりはないのか。
事務局)エレベーターほどではないので、貸館休止はしない。作業員が館内を通られたりはする。駐車場に現場の資材を置いたり、事務所を建てる可能性がある。図書館のエレベーターの工事もする。車で来られる方にはご迷惑をかける。
委員)ひろばでの行事もあるのでは。
事務局)早く工事を始めたかったが、ガラシャ祭、農業祭、環境フェアの後に始めるようにお願いしている。11月後半くらいから。工事が重なって申し訳ないが。市民ホールの舞台まで雨漏りしたり。エレベーターも部品が無くなって止まるおそれもあるので。
委員)子育て関係。前と同じくらいの人数のお子さんが来られるようになり、にぎやかになった。コロナ対策で別室を作ってやっていたが、無くなったので、私たちも楽だし、来られるお母さんも、おもちゃの多い児童室が良いと言っておられたので良かった。
事務局)公民館が課題で持っているのが、金・土・日曜日に児童室の一般開放をしているが、就学前のお子さんと保護者を対象にしており、年上のごきょうだいは申し訳ないがお断りしている。職員がその場におらず、年齢が違うお子さんがおられると活動が違うので、ケガするケースもあるので。心苦しいが。北開田児童館は、遊ばせてあげる部屋が空いていれば、一緒の館内にいてもらえるとのことだが、市の他の施設は就学前のお子さんだけとなっている。保育士にきいても、みる者が誰もいないところで、一緒に入れるのは難しいとのことである。
委員長)希望される方は多いのか。
事務局)夏休みなどは来られる。学校ではどうなのか。
副委員長)お父さんやお母さんが連れて来られて、グラウンドの端っこで遊んでおられることは、ないことはない。土曜日の午前中は常に開放しているので。
委員)賑わい創出事業について。私は介護がありあまり参加できていないが、出店者が定着して、つぐ人が出てきてくれている。このまま増えてくれれば。ただ、風が強くてテントが飛んだ日があったので、公民館側から天気が悪い日は「中止にしましょうか」とか言っていただければ、私たちもどうしようと悩まずにすんでありがたい。
事務局)毎月第2水曜日に出ていただけるようになったので、定着してきた。お客さんも来やすくなったかと思う。キッチンカーについては、イベントがある日でないと難しいか。また、いつ来るかわからないこともあり、たまたま来ていてもお客さんがお金を持っていないということもある。市内に他にもキッチンカーを出せる場所もできているので、少なくなっている。ライブデビューは、昨年お一人、アコースティックギターで毎月第4土曜日に1時間出ておられた。ただ、暑い時や寒い時は1時間立ち止まってゆっくり聞かれる方が少ない。募集しているが、なかなか応募が無い。また、近隣に住宅もあるので、音量を80デシベル程度までとしている。そうなると、楽器はフォークギター程度となり、需要がどこまであるか。
委員)雑貨の方は出店が定着しているが、食べ物、キッチンカーまでいかなくても、クッキーやパンなど、長岡京市でお店をやっておられる方がもう少し出てくださると賑やかになる。登録されている方はおられるが、出られないのがこれからの課題である。以前は出ておられたが、暑さとか、包装をきちんとしなければならないとか、難しいことはあると思うが。
事務局)先日長岡京記念文化会館で、地元出身のバンドの凱旋のコンサートがあった時に、クレープとたこ焼きとコーヒーのお店が出されたが、持って来られた品物が売り切れるくらいだった。タイミングもあるが。客層も若かったので。お店どうしでも連絡をとって一緒に出ていただいたりできれば。こちらも、幾つかお店がある方が相乗効果があって良いのでは、一緒に出られたらどうですか、などと声をかけたが。幾つかある方が出やすいかと思う。

その他
事務局より報告
先ほど委員長からもお話があったが、乙訓社会教育委員等連絡協議会総会がさる6月9日午後1時30分から大山崎ふるさとセンターにて開催され、令和5年度の事業計画及び予算案と役員編成など議事がすべて承認されたことを報告する。

閉会
- 副委員長挨拶
それぞれの立場から、色々なご意見をいただきありがとうございました。私は長岡第五小学校の校長を務めさせていただいている。コロナがようやく五類になり、子どもたちの活動も制限が無くなった。今までは手をつなぐことさえ許されていなかった。今まで六年生が一年生の手をひいたりとか、普通にやっていたことができなかった。子どもたちも盛んに活動が始まった。
公民館も同じような状況だったと思う。これから色々な方が集まられて、盛んに交流がひろがればいいなと思った。
一方、子どもたちは1人1台タブレットを持っている。本来ならフェイストゥフェイスで会うところだが、学校で集まれなかった時には、ネットで繋いで、授業もできる、そういう形ができあがった。子どもたちが帰る時に「8時にどこどこでな」などというが、それはゲームの中の世界である。お互いがゲームの世界に入ってバーチャルで会う。それが普通になってきている。私たちにはついていけない感じで。
公民館で本当は人と人が集まりたいが、社会はもっと違う所で集まるとか繋がるという仕組みもできあがってきているので。これから人と人を繋げていくというのは、また新しいチャンネルとか新しい方法も考えないと、「ここで待ってますよ」「ここに来てね」というだけでは、たぶん集まらない時代にはなってくるかなと思う。
それでも学校は、人と人が直接会うことが一番大事だと思っているので。また皆様ともいい話をきかせていただいて。公民館も盛んになったらいいと思っている。今後ともよろしくお願いしたいと思う。ありがとうございました。