国保運営協議会 令和7年度第1回会議概要
- ID:15194
日時
令和7年7月17日(木曜日) 午後2時~午後3時
場所
長岡京市役所 新庁舎5階 第1委員会室
出席者
10名(事務局等を除く)
公益代表委員:橋本 政道、秦 陽子、松久 ミユキ、宮小路 正次
国民健康保険医、国民健康保険薬剤師代表委員:加藤 一行、中山 晋哉
被保険者代表委員:石田 美佳、木下 善次、小林 茂、長谷川 泰子
事務局等:中小路市長、杉原健康福祉部健幸長寿担当部長、清原国民健康保険課長、遠藤国民健康保険課課長補佐兼国保係長、角野国民健康保険課管理係長
傍聴者
なし
欠席者
- 国民健康保険医、国民健康保険薬剤師代表委員:馬場 慎司、河上 英治
- 被用者保険者代表委員:小杉 雅明
議事の経過及び結果
日程
1 市長あいさつ
2 会長あいさつ
3 案件
(1)令和6年度国民健康保険事業報告について
(2)その他
案件(質疑)
(1)令和6年度国民健康保険事業報告について
(委員)
質問なんですけれども、10ページの特定健康診査の受診勧奨というところで、実施が7月と9月、6,477件と6,323件、2回実施されていますね。全被保険者数は大体1万2,000人で、そのうちどういう方に送られたんでしょうか。
それから実施対象者について、上の実施概要の対象者は40から74歳と書いていますが、下の受診率は40から64歳になっているのはどういうことでしょうか。
(事務局)
御質問ありがとうございます。
まず1点目の受診勧奨の件数ですが、6,477件と6,323件ということで、重複をしているというのがまずお答えになります。
特定健診の受診対象は、被保険者全員ではなく、40歳以上74歳以下になりますので、被保険者でしたら1万2,000人弱ですけれども、特定健診の受診対象者は、およそ9,000人を下回るぐらいです。そのうち、6,477件を7月に送り、6,323件を9月に送っているため、重複があるということです。
2回送っている趣旨ですが、まずはやはり特定健診の受診券を送った直後に、早く受診していただくため、冬場の医療機関が混み合う前に、早く行ってくださいというような促しの趣旨で7月にお送りをしています。
もう一度9月に送っているのは、やはりそれでもなお受診されていない方にもうひとおし勧奨するために少し文面を変えて、受診されていない方を中心に、その属性ごとに送っております。
(委員)
最初に7月に送られたときには、対象者9,000人弱の中から6,400人に送ったということですが、その選別はどういう基準でされたのですか。
(事務局)
こちらは、過去3年分の特定健診の受診履歴を見ています。
3年連続受診されている方というのは、ほとんどが特定健診を受診されることが習慣化されている方とみなして除外しております。
そのため、やはり1回も行っておられない方や、2年前は行ったけど、前回行っていないとか、そういった方に後押しをするというような判定基準を設けて発送しているところでございます。
もう1点、全体の受診率と40歳から64歳の受診率が違うというところですが、全体は74歳までですので、基本的にはこの太字になっている全体の受診率を見ていますが、やはり40歳から64歳の、全体の中でも若年層にあたる方というのは、なかなか受診されない方も少なくないということで、この40歳から64歳の方を注視して、実際若年層がどれぐらい受診されているかを見るために、あえて外に出して集計をしています。
(委員)
13ページのことについてお聞きしたいのですが、糖尿病は医療費等もかなりかさんでいきますので、糖尿病重症化予防については積極的に取り組んでいただいて、対象者に対して受診者もそこそこ一定の数値が得られているのではないかと思うのですが、5の医療機関受診勧奨につきましては、高血圧・高血糖・高脂血症・CKDの対象者に勧奨され、受診者数がかなり少ないということについては、どのように評価されているのかを少しお聞きしたいなと思います。
(事務局)
御質問ありがとうございます。
まず、糖尿病重症化予防については、御意見いただきました通り、かなり受診に繋がっている、あるいは受診されている方は、保健指導、生活指導に繋がっているということで、すごく令和6年度は効果が出てきたと見ています。
医療機関受診勧奨の方ですが、こちらは令和6年度に初めて取り組んだ内容でございます。そのため、この率というのが高いか低いのかと言われると、正直評価しかねているという部分があります。
実施した感触、手応えとしましては、やはり一定者数の受診に繋がったという事実があるということで、まず前向きに評価をしています。ただ、先ほど申し上げました通り、この率が高いか低いかというところについては、令和7年度、8年度も実施をする中で見ていきたいなと思っています。
ただし、この医療機関受診勧奨の対象者というのはかなり幅広く、高血糖であればHbA1cが6.5%以上の方が対象で、例えば6.5%の方にも送っています。この数値だけを取り上げますと、お医者さんによっては、あるいは本人さんにとっては、これぐらいならまだ大丈夫だろうという判断をされるケースもあります。
そういう意味ではやや幅広に注意喚起をしているので、対象者数に比べて受診者数が少なく見えるのは、ある意味軽症の方も幅広く勧奨を行ったという結果かとは感じております。
(委員)
2ページの(2)一人当たりの医療費ですけれども、令和6年度は出てないんですけど、令和2年度から長岡京市の一人当たり医療費がずっと高い。高ければ悪いということではないですが、何か特徴的なことがあれば教えていただきたいと思います。
(事務局)
一人当たり医療費ですが、まず令和4年度が長岡京市はかなり高くなっています。
医療費の内容を見てみますと、結果としては悪性新生物、癌にかかる医療費がかなり高額になっていたということが見てとれます。
なぜこの年だけ悪性新生物が多いかと言われると、もう正直わからない世界になるのですが、データを見る限りは、そういった事象があり、令和4年度は、少し特異な動き、特徴的な高い値を示したと考えています。
令和5年度はそういう意味では令和4年度が高すぎたので、令和5年度は下がったというようなイメージを持っています。
続いて令和5年度から6年度にまた下がったというところ、こちらは先ほどおっしゃったように、国・府のデータが出ていないので何とも言えないところですが、速報レベルでは、京都府の一人当たり医療費は、令和5年度から令和6年度はそこまで変わらないのではないかというデータがあるようです。
そういう意味では、令和5年度から令和6年度にかけて長岡京市の一人当たり医療費が下がったというのを、おそらく特徴的な動きなのだろうと見ています。
そのように特徴的な動きがありましたのでやはりこの中身を見てみました。そうすると、男性に関して言うと、心臓、血管、リンパ管といった循環器系の疾患において、一人当たり医療費がかなり特徴的に下がっているという傾向がありました。一方女性は、先ほど出ました悪性新生物、主要癌において、一人当たり医療費がかなり下がっているというようなところが特徴的な点になっています。
ただこの背景まではなかなか分析が難しいですが、データを見る限りわかることという点では、以上のような回答になります。
(委員)
1つだけお聞きします。本市の収納率が非常に高いのは、それだけの努力をされてると思います。この収納率97.6%というのは100%に近いですよね。
そこで、未納のある方が、例えば他府県へお変わりになると、追跡調査はできないと思いますが、どのような対応をしているのでしょうか。
(事務局)
御質問ありがとうございます。
他府県に転出された方についての扱いですが、未納の方については、まず先ほど説明させていただきましたように、京都地方税機構に移管いたします。そこで専門的に、法に基づく滞納処分などを行っていきます。
他市に転出しますと、長岡京市国保の資格は確かに喪失となりますが、資格を喪失されるまでの保険料の未納分の債務は残り続ける状態です。
時効はありますが、基本的には支払う義務がございますので、転出されたときはその転出先の住所を京都地方税機構と共有いたしまして、京都地方税機構が継続して納付折衝を行っております。転出後も、未納分を回収するという取組を続けております。
(議長)
それに付け加えて、そのように府の税機構でアクションを起こしている。それに伴っての回収は率としてあるわけですか。回収されているわけですか。
(事務局)
はい。回収はされています。
今回、滞納繰越分が大幅に増になっているのですけれども、それがその成果として表れている状況です。
滞納繰越分というのは、現年以前の分より前の過去の分になりますので、そういった転出された過去の未納の分などを確実に回収されているということが今回のこの数字に表れていると考えております。
(委員)
たまたま市外で手術をしまして、そのときに、長岡京市はとてもしっかりしてるということを京都市の方がおっしゃっていました。
ここの中にいるとあまりわからない点もあったのですけれども、確かにそういう管理だとか、昔から看護師さん、保健師さんたちの日頃の働きぶりを、たまたま保健センターによく通っていましたので拝見しましたけども、もうフル回転で働いてらっしゃるのを目の当たりにしました。
市外で、他のところから長岡京市はすごくしっかりしていると聞いたのは、ちょっと嬉しかったというのが、私の報告です。
(議長)
ありがとうございます。
事務局としては嬉しいお話で良かったですね。
(事務局)
ありがとうございます。
(委員)
14ページのジェネリック医薬品のことについて、ちょっと先生方にお聞きしたいのですが、今薬は足りているのですか。
一時はないとかいろいろ言われて、1週間分をもらえず3日分処方され、また後から来てくださいという対応をされているみたいなこともお聞きしています。
(委員)
少し参考ですけど、今も出荷調整をかなりされているようですので、実際薬局さんに必要なお薬は入ってきていない状態ですし、抗生物質もかなり少なくなっています。
ですから、出したい抗生物質が全然出せない状態になっていますし、その他の薬もどんどん、かなり減ってきています。そのような現状で困っています。
(議長)
他に何かご意見等ございませんか。
(委員)
収納率がすごく高くて素晴らしいなと感じました。
(事務局)
ありがとうございます。
収納率が非常にいいという話を何名かの委員に言っていただいてる状況ですけれども、収納率が上昇した要因として、今のところ事務局で考えて分析している理由がございますので、この場で少しお伝えだけさせていただこうと思います。
3つあると考えております。まず1つ目が、先ほどもお伝えしましたように、京都地方税機構でのスケールメリットと専門性を生かした取組がなされていることと考えています。
2つ目は、高額療養費の支給手続きを簡素化しまして、その影響もあるのかと考えております。高額療養費は従前窓口でその都度申請していただいて、口座振込で給付していましたが、簡素化によって、最初に口座の登録の手続きをしていただいたら、その後はレセプトをこちらで確認して、一方的に口座振込させていただいております。
最初の申請の中で、未納がある方については、給付の中から充当させていただくことを承諾いただいております。御承諾いただいた方には充当しますので、高額療養費の支給の中で同時に未納も解消されるという流れを今作っております。令和6年4月診療分で7月支給分から適用しております。
最後の3つ目は、社会保険と資格重複している方の、職権での資格喪失を進めたことと考えております。社会保険と国保に重複して入られてる方もおられまして、ただ単に国保の脱退手続きを忘れておられるだけで、そういう方は国保に入られている認識がないので、未納状態になりがちです。重複している方に何回か勧奨させていただいて、それでも反応がなければ、こちらでさかのぼって資格を喪失させていただいています。
職権での資格喪失によって無意味な未納がなくなりますし、不要な調定自体もなくなりますので、これも効果的な取組の1つかなと考えております。これは令和6年1月から取組をしております。
以上3点の要因で令和6年度の収納率が向上したのではないかと事務局の方で分析しております。
(委員)
国民の健康を守るにはやっぱり未病という病気になる前の手立てというのが非常に大事になってくると思いますけれども、それに関して人間ドックや特定健診の受診率を増やす対策とかにもっと力を入れるのがよいと思います。
あとは人口減少に対する取組によって、長岡京市の人口を増やして、国保に入っていただく人を増やしていくという対策を広めていくような形がよいのではないかとは思います。
歯科に関して言えば、以前からよく言っているのですが、糖尿病の予防に歯周病との関係が非常に高いので、そちらの対策とかもどんどんPRしていただくような形が、功を奏するのではないかと考えております。
(議長)
色々な今の御提案等を受け止めていただいて、今後に生かしていただければと思います。
(2)その他について
<質問、意見なし>