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第15回国史跡恵解山古墳保存・整備委員会会議録

[2015年4月28日]

ID:4837

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日時

平成26年7月28日(月曜日)

場所

市立図書館3階大会議室

出席者

委員

(委員)石湯俊子、佐藤兼司、中尾芳治、奈佐保、都出比呂志、中村修、福本謙三、宮本純二

(専門委員) 岸本直人

関係機関

京都府教育委員会文化財保護課、乙訓教育局、公益財団法人長岡京市埋蔵文化財センター

事務局

生涯学習課 中尾課長、薮内課長補佐、岩﨑専門員、福家技師

公園緑地課 小山課長、向井係長

キタイ設計(株)、(有)永原造園、(有)植幸田中造園、プロジェクト岡見、フラワー企画(有)、岩尾磁器興業(株)

欠席

(委員) 小畑秀夫、佐々谷明光、高瀬要一、中田晃一、仁科正身、増渕徹

(専門委員)高橋克壽

案件

  1. 恵解山古墳現地視察
  2. 第14回恵解山古墳保存・整備委員会以降の経過報告
  3. 第11回専門部会の報告
  4. 開園式典について

開会

(事務局)

これより第15回恵解山古墳保存整備委員会・第12回専門部会合同委員会を開催します。本日は、保存整備完成間近ということで、委員会と専門部会の合同委員会という形を取らせていただきました。恵解山古墳の開園を、10月26日(日曜日)に予定しておりますので、今回の委員会が最後の委員会になるかと思います。最後までご協力くださいますよう、よろしくお願いいたします。

(教育長)

皆様、本日はお忙しい中ご参集いただきまして、ありがとうございます。今日は、国史跡恵解山古墳保存・整備委員会および専門部会の合同委員会として開催させていただきました。35度以上の日が4日間続きましたが、昨日の雨で、少し暑さが和らぎ、猛暑の続いた日に比べますと、本日は少ししのぎやすいかなと思います。

この恵解山古墳の保存整備につきましては、平成23年度から整備事業に取り掛かりまして、この後現地にご視察いただきますように、整備がほぼできてまいりました。この整備工事は、久貝地区や勝竜寺地区の地元の皆様方の、大変なご理解とご協力をいただきまして、本日まで順調に進んでおります。あとは、説明板や展示模型などの作成と取り付けを残すだけになっております。平成26年10月26日の完成をめざしまして、鋭意邁進しているところであります。本日の委員会では、まず皆様方からの英知を結集してなしえました現在の恵解山古墳の姿をご視察いただきまして、整備の様子を実感いただけたらと存じております。そのあとまた図書館に戻っていただきまして、終盤を迎えております工事の進捗状況についてご説明させていただきます。

あと開園式典の内容、開園式典を盛り上げる企画について、ご報告を申し上げたいと思います。

振り返りますと、委員会は、平成15年に基本構想検討会が始まりまして、平成16年度・17年度の基本計画策定委員会を経まして以後、保存・整備委員会といたしまして、合わせて11年と4か月間、皆様方からのご意見をいただきまして、墓地や学校グラウンドなど、多々ある条件のなかで、開かれた史跡恵解山古墳の保存整備が実現できるようにと、検討を重ねていただきました。この恵解山古墳が長岡京市南部地域の文教ゾーンの中核施設といたしまして、国史跡の名に恥じない、長岡京市のシンボル的な史跡公園としての公園を目指したいと存じております。

保存整備委員の皆様の任期は10月31日までございますが、本日の会議が、恵解山古墳保存整備委員会および専門部会の最後の会議になろうかと存じております。各委員の皆さまには、長きにわたりまして、恵解山古墳整備に必要なご意見をいただき、本当にありがとうございました。心から謝辞を申し上げますとともに、また今後ともご指導ご鞭撻いただきますようお願いいたしまして、あいさつにかえさせていただきます。

(委員長)

ただ今、教育長からお話がありましたが、国史跡恵解山古墳の保存整備につきましては、平成15年度の基本構想検討会、平成16年、17年度の基本構想策定委員会を経まして、平成18年度から保存整備委員会として今日まで15回の委員会が開かれて、恵解山古墳の保存整備に関する様々な問題について検討をしてまいりました。その間、わたくしも委員長として関わらせていただきました。このような遺跡の整備委員会は、各地で行われていますが、ふつうは学識経験者と教育委員会などの事務局担当で行われている場合が多い中で、この恵解山古墳の場合は、後円部に墓地があることから、勝竜寺自治会や墓地管理委員会、地元の久貝自治会など地元の方々に当初から携わっていただき、また市民の方々から公募した委員も参加していただいております。こういう委員会の構成は、ほかの整備委員会には、あまり見られないことです。これは、長岡京市が、市民の声を反映させる形で恵解山古墳の保存整備に取り組もうとされたことであり、私は大変評価しているところであります。

今日の保存整備委員会で、私たちの役割は一応終わり、あとは8月の記念シンポジウム、10月の開園式典にのぞむことになります。

平成15年以来、足掛け12年という長きにわたって、この恵解山古墳の保存整備のために、いろいろご尽力いただきました。委員の皆様方、長岡京市事務局の皆様方に、委員長として心からお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。

このあと現地視察をいたします。そのあと現地をごらんになった感想などをおうかがいしたいと思いますので、そのことを念頭にご視察いただきたいと思います。

なお、本日は、出席者が半数以上ですので、議事進行には差し支えないことをご報告させていただきます。

(1)恵解山古墳現地視察

(委員長)

今現地をご視察いただきましたように、説明板や模型などの設置、照明施設の設置などを残して、一応整備を終えている状況です。委員のみなさんは、ご視察いただいて、どのようなご感想を持たれたか、おうかがいしたいと思います。

(委員)

オープンまでに草刈りや竹藪の整理やイヌマキの植栽修復などをされることになると思います。また、オープンまでということではなく、数年後にはイヌマキなどの植栽が根付いて形状を整えていく必要があると感じました。今後のメンテナンスをしっかりやっていく必要があると思いました。

(委員)

きれいに整備されていて、感動しました。ただ、雑草が繁茂している状況を見て、維持管理の大きな課題かなと思いました。

(委員)

整備委員会の委員として、長く携わらせていただき、ありがたいと思っております。今後の維持管理についても、いろいろな知恵も必要になってくると思います。またそれを吸い上げるシステム、組織が必要だと思います。先ほどから出ています草の問題についても、市民や子供たちが参加する草刈りをと思っていましたが、実際を見て、とても間に合わないと実感しました。オープンして終わりではなく、いろいろな知恵を出し合って、より効率的な方法を考案してやっていく維持管理のシステムを作る必要があると思いました。老ヶ辻歩道橋付近でJR列車の写真を撮っておられる人たちが、古墳からカメラを構えるというような活用方法もあると思います。そういった多面的な利用方法の意見も吸い上げるようなシステムが必要だと思います。

(委員)

地元では、コクマザサや、墓地を囲むイヌマキは、似合わないのではないかという意見が出ています。これについては、事情を説明して理解が得られると思います。竹藪保存区域についても、周辺部が整備されていることから、間引きをして高さも整える必要があると思います。イヌマキについては、墓地管理委員会と連携して育てることになりました。

オープンに向けて、またその後の維持管理について、勝竜寺自治会と行政の意思の疎通が必要だと思います。

(委員)

今回、整備された古墳を視察し、下から眺めていた時とは違った意味で、立派なものができて良かったと思いました。

久貝地区の地元として関心が高いのは、今後の維持管理についてです。今まで皆さんから指摘されたことについて、どうなるのか、心配しています。

また、できることは協力したいと思いますが、行政との具体的な調整はできていない状況です。良いものができたので、これを活かしていきたい、活用していきたいとは思っております。

また、古墳の西側は、民家が立て替えられ、また駐車場が整備されて、きれいになりました。北西の道路が曲がるコーナー部分、テニスコートがあるところも、今回の古墳整備と別だとは思いますが、古墳がきれいになったのですから、そこも見栄えよく整備する必要があると思います。

(委員長)

テニスコートはどこの所有ですか。

(委員)

テニスコート沿いにある道路は、ちょうどコーナー部分で見通しが悪いので、駐輪・駐車があると非常に危険だということもあります。

(事務局)

ご指摘の箇所は、道路が曲がるコーナー部分で見通しが悪く、以前から危険だと言われています。この部分での駐車がないように啓発していく必要があるとは思います。テニスコート部分は、長岡第三中学校のサブグラウンドですが、市民のテニスサークルが使用されていますので、現状はしばらくは継続することになりますが、利用者の協力を得ていきたいと思います。

また、道路のカーブしている部分には木立があり、交通状況が分かりにくい状況があります。道路側に張り出した枝もありますので、ある程度剪定して整備できないか、検討しております。

(委員)

コーナー部分の見通しがよくなれば、少しは危険でなくなると思います。

(委員長)

これについては、今後の注意点となります。

(専門委員)

1点目は、これだけの期間と経費をかけて長岡京市さんが整備に取り組まれ、完成させたことに、敬意を表したいと思います。乙訓地域の向日市、長岡京市、大山崎町では、文化とか文化財を大事にしておられますが、その中の一つとして、勝龍寺城もその一つですが、乙訓最大の古墳として整備され、大きな財産ができたと思います。私は、途中から専門委員として協力させていただくことになったわけですが、その間、発掘調査とかを見せていただいて、非常に感心したのは、粘り強く、徹底的に調査する姿勢ですね。あいまいなところを残さないというか、わからないところはとことん掘っていく、それで当然期間も長くなったのですが、それが結構確かなデータが得られている。整備の基本ですが、そこの範囲で見つかった遺構に対して、ここについてはこういう考え方でこういう整備をするという、一つ一つをある考え方に立脚して説明できるだけの整備ができている。復元がまず妥当なのと、これをどう見せるかというところもしっかり考えられて整備されているのではないかなと思います。

専門的な話になりますが、発掘調査するまでは、墳丘がかなり削られて、細長い古墳に見えていました。そして、恵解山古墳が仁徳天皇陵古墳の形に近いという見方があったりしました。ところが掘ってみると違うということが分かりました。5世紀前半代の全国各地の大きな古墳は、すべてこのタイプです。履中陵古墳や誉田御廟山(応神陵)古墳のタイプです。しかし仁徳陵古墳型は少ない。そこに激烈な政変があったのだろうと私は考えています。茨木の太田茶臼山古墳や久津川車塚古墳などもそうです。それが続いていかない、あるいは弱体化するというところに、古墳時代の歴史を垣間見ることができます。

最後に、活用と維持管理の問題についてです。皆さんからの指摘通りです。博物館も市民がつくる博物館という考え方があります。行政がつくって、どうぞご利用くださいというサービスを受けるのではなく、いかに市民が主体的にかかわるかというのが課題です。皆さんからの意見と同じだと思います。いかに市民の方が主体的にかかわっていけるかという仕掛けをつくりつつ、育っていって、皆さんの発想で、ああでもないこうでもないという議論ができる組織作りが必要だと思います。恵解山古墳の場合、委員会の当初から地元の代表や市民の方が入っておられましたから、これからも引き続きお願いしたいと思います。

私は、小学生などを集めて、数百人規模で草刈りをやったりします。そういうイベントを企画して定例化することが大事です。落ち着くまでは公園の世話をしないと、維持できないと思います。いろいろと考えていただきたいと思います。

最後にもう一点。過日城陽市であった全史協の近畿研修会で話したことです。愛知県犬山市にある青塚古墳では、整備が完成しました。そこでも、維持管理をする団体を作っていくわけですが、そのNPO法人に、整備にかかわった赤塚次郎さんがおられます。赤塚さんは、定年退職後も、その組織を指導していかれると聞いております。考え方はいろいろあるかと思います。市民の中で自発的なグループが出来上がっていくことは、もちろん望ましいことだと思います。しかし、いろいろなことを考えてみますと、専門家の立場も必要だと思います。赤塚さんに感銘を受けたことですが、行政で文化財の保護にかかわってきた人が、現役のときだけではなく、その何人かが退職されてからも、自分が担当し作り上げたことに関わって、定着させるまで世話を焼き続けるという意思の強さも大切だと思います。こういう人が、行政の中から何分の一でも生まれてくれば、行政と一体で取り組む形ができてくると思います。そういう面で、感銘を受けました。ここでのあり方が、どのような形がいいかというのは、考えていただけたらいいと思います。赤塚さんの組織は、NPO法人ニワ里ネットで、ホームページも開設しておられます。この地域の乙訓の文化遺産を守る会まではいかないかもしれないにしても、出来上がった古墳の維持管理をする団体です。地域の、いろいろある文化財を支援財源を受けて活用していく事業を提案していく団体です。それを受けて、行政が検討する。そこでワークショップとかいろいろなことを発想していく。そういった組織が必要です。恵解山古墳だけだったら、長期に続けていけないと思います。地域に根差して、文化財をトータル的にとらえて考えていく組織になればと思います。

(委員長)

今のお話は、これからの大きな懸案問題といえます。

(委員)

古墳の時期が5世紀前半となっていますが、5世紀中頃としたほうがよいのではないですか。

(事務局)

ご指摘のとおり5世紀中頃なのですが、5世紀を前半と後半に2分した場合の前半という意味での表現ですので、ご理解いただきたく思います。

(委員)

わかりました。

(委員長)

皆さんに現地を見られた感想をお聞きしました。説明板の設置などはまだですが、植栽などは終わっていました。この植栽の維持管理が、今後の一番大きな問題だと危惧しています。10月にオープンした後の古墳公園の維持管理をどうするのか、事務局の考えをお聞きしたい。また、行政だけが責任を持つということではなく、委員が言われたように、地元の方々の支えがないと、維持管理はできないと思います。維持管理は、行政の仕事ではないかと言われる方もおられますが、行政だけではうまくいかないことは明らかです。恵解山古墳を愛する会や乙訓の文化遺産を守る会、ふるさとガイドの会などの団体組織とどのようにタイアップしていくか、ということも、今後の課題だと思います。

それでは、あとの議事もありますので、現地を視察いただいたみなさんの感想をお聞かせいただくのはこれで終わりたいと思います。

(2)第14回恵解山古墳保存・整備委員会以降の経過報告

<事務局より報告>

(委員長)

ただ今の報告について、ご質問、ご意見はございますか。

(委員)

視察が多くなってきていますが、視察・見学には、車で現地へ行っておられると思います。今日、私たちもバスで行きました。今後も、一般の方を含めてマイクロバスなどの車で見学に来られると思います。その時の対応は、どのようにされる計画ですか。

(事務局)

駐車場の問題は、以前からご指摘を受けておりますが、今後の課題になっています。視察などで、周辺の学校にご理解いただいて、利用させていただける場合は、そこに置かせていただくことになります。しかし、基本的には、近くの駅から歩いて来ていただくように啓発していきたいと考えております。もしも車で来られた場合は、西山天王山駅などの市営有料駐車場や勝竜寺城公園、中山修一記念館をご利用いただくように案内していきたいと思います。また、京都縦貫道の高架下に利用できるところがないか、調整しているところです。

(委員長)

駐車場とトイレの問題は、オープン後に必ず表面化してくると思います。今から、この問題について十分考えておく必要があると思います。

経過報告の中で、26年4月19日(土曜日)に開かれたワークショップは、どのような内容でしたか。

(事務局)

第1回目のワークショップでは、20名の市民の方の参加がありました。そこでは、市民が参加できる開園イベントには、どういったものがあるか、いろいろなアイデアを出していただきました。第2回目では、ワークショップ参加者が具体的に、実際にできることを企画していただきました。

(委員長)

恵解山古墳を愛する人は具体的な活動を続けておられます。ふるさとガイドの会も活動しておられます。恵解山古墳がオープンしてから、このような団体や会と、維持管理や現地案内、保存活用などで協力していただくことになると思いますが、このような団体や会との調整はしておられますか。

(事務局)

毎月、公園緑地課、商工観光課、埋蔵文化財センター、ふるさとガイドの会に参加していただいて定例会議を開き、各立場からの意見を聞きながら協力していただける内容を調整させていただいて、開園式典と開園イベントの検討をしております。

(委員長)

それは、行政内部での会議ということですね。

(事務局)

そうです。

(委員長)

ほかに何かございませんか。

(委員)

去年の12月20日に、航空写真を撮られたようですが、どのような写真ですか。

また、7月27日に市長などの現地視察があったようですが、市長から何かご意見を述べられましたか。

(事務局)

市長の視察についてですが、開園式典の内容や、維持管理の計画などについて強い関心を持たれておりました。整備の状況は、今までにも外からご覧になっておられ、今回、ほぼ整備を終えた現状を中から見られたのですが、具体的な指示はありませんでした。また、長岡第三中学校のサブグラウンドは、古墳整備をしていない箇所で、古墳の範囲が分かりにくいので、サブグラウンドの道路沿いに、足元灯が必要だと言われていました。

航空写真については、まだ墳丘復元盛り土の工事中の写真です。まだきれいな墳丘が復元できていない段階の工事進行状況の記録写真です。

(委員)

わかりました。

(3)第11回専門部会の報告

<事務局より報告>

(委員長)

何かありますか。

(専門委員)

とくにありません。

(4)保存整備工事の進捗状況報告

<事務局より報告>

(委員長)

今の進捗状況の報告について、何かご意見や質問はございませんか。

ないようですので、続いて、次の案件の説明をお願いします。

(5)開園式典について

<事務局より報告>

(委員長)

これで本日の全ての案件について説明が終わりました。

今までの中で、何か質疑がございますか。

開園式典の日は日曜日ですから、駐車場とかトイレの問題はどのようになりますか。

(事務局)

駐車場につきましては、来賓の駐車場として長岡第八小学校のグラウンドをお借りしております。一般の方については、歩いて来ていただくようにお願いしていきます。来賓者用の駐輪場につきましても、長岡第八小学校のグラウンドをお借りすることになっております。トイレにつきましては、長岡第八小学校のプールの横のトイレと体育館の中のトイレをお借りすることになっております。

(委員長)

第八小学校を利用できるのは、来賓だけですか。

(事務局)

トイレは、一般の方にもご利用いただけます。駐車場は、来賓専用です。

(委員長)

開園式は、基本的に市民にPRしているのですか。

(事務局)

午前中は、来賓の方を招いて、100名ぐらいの規模の式典になります。午後12時から、地元の方はじめ一般の方々に見学していただく計画です。

(委員長)

市外へのPRはしていないのですか。

(事務局)

市外のほうにも、ポスターやチラシ、ホームページを通じて知らせております。

(委員長)

そうすると、かなりの見学者が来られる可能性はありますね。

(事務局)

JR長岡京駅と阪急西山天王山駅に人員を配置して、恵解山古墳まで誘導できるように対応して、迎えていきたいと思っております。

(委員長)

恵解山古墳公園が公開されると、各地から見学者が来られることになりますが、恵解山古墳だけでなく、近くには勝龍寺城があり、中山修一記念館もあります。このような文化施設や遺跡をどのように組み合わせて散策コースを案内するのかという計画はありますか。

(事務局)

現在、商工観光課とも連携をしながら、検討しているところであります。恵解山古墳や中山修一記念館をはじめ、周辺遺跡につきましては、JR長岡京駅から南下し、勝龍寺城、恵解山古墳、中山修一記念館を経て、サントリーに立ち寄っていただいて阪急西山天王山駅に至るというようなコースなども有力ではないかと考えております。すでに、西山天王山駅には看板を設置しており、これを随時増やしていく方向で検討しております。また、西山天王山駅には、観光案内所を設置して観光案内パンフレットなどでご案内するとともに、案内所の中には、発掘調査写真や出土遺物、模型などで周辺遺跡を紹介する展示もしております。

また現地案内につきましては、ふるさとガイドの会のお世話になっております。これからも、ガイドの会には、いろいろ協力していただくようお願いしていきたいと思っております。

(委員長)

サントリーでは、ビール工場見学用のシャトルバスがありますね。先ほどの見学経路とは逆に、サントリーの工場見学に加えて周辺遺跡を見学していただくというような、サントリーとの協力関係は考えていないのですか。

(事務局)

サントリーとの連携については、教育部長とともに申し入れをしている段階でございます。具体的にどのような協力をしていただけるか整理をしながら、改めてお願いしていきたいと思います。中山記念館、サントリー、恵解山古墳、勝龍寺城などとうまくつなげていく方法を検討していきたいと思っております。

(委員長)

12月に富田林市の「シニア文化塾」の講座で、長岡京と恵解山古墳を私が案内することになっています。サントリー工場見学を組合せれば、遺跡見学に参加する魅力の一つになると思います。お互いにメリットがあると思いますので、検討する価値はあると思います。

(委員)

今まで式典やセレモニーについていろいろと意見がありましたが、今後、何かイベントを行う時に、臨時のマイクロバスのようなものが送迎するという計画も検討してはどうか。

(事務局)

遺跡めぐりに臨時の送迎バスを準備することは考えていませんが、コミュニティバスを利用したバス停留所付近の遺跡の見どころなどについては、宣伝しているところであります。イベントなどの企画をして、そのためにバスをチャーターするという計画はありませんが、長岡京市のはっぴぃバス路線を利用した遺跡散策については、啓発しているところであります。

また、バス以外でも、いろいろな取り組みを考えていきたいと思います。

(委員)

式典時の配布物に、リーフレットやパンフレットをあげておられますが、どのようなものですか。恵解山古墳のこと以外の、たとえば駅からのアクセスとか周辺観光名所なども盛り込まれた印刷物になるのでしょうか。

(事務局)

恵解山古墳を紹介するパンフレットとリーフレットになりますので、周辺名所についてまでは掲載しきれないと考えています。遺跡めぐりについては、商工観光課などと相談しながら、別に作成していきたいと考えています。

パンフレットとリーフレットの違いですが、リーフレットは1枚ものの印刷物でA4版の3ツ折りを計画しております。交通機関とのアクセスは入ります。パンフレットのほうは、現地で見ることができない内容を補足して恵解山古墳を詳しく紹介するもので、24ページ程度を計画しています。

(委員長)

パンフレットなどは、開園後も無料で配布することができますか。

(事務局)

開園後も配布予定です。

(委員)

勝竜寺自治会では、オープンのときにどういうところで協力できるか検討したところ、無料でお茶の接待をしようという同意を得ております。8月24日に自治会の会議がありますので、具体的な場所がわかればその会議で報告し、具体化させたいと思います。できればおもてなし広場のところでさせていただきたい。ワークショップで話があったように、300とか500程度の数を予定して、コップにオリジナルのシールを貼るのであれば行政で貼るのか自治会で貼るのか、もしオリジナルのシールを作るのなら所属勝竜寺自治会の名前を入れてほしいと思います。これらのことについて、具体的に決めていかないと、勝竜寺自治会として動くことができません。

(事務局)

ご協力いただけるということで、ありがたく思います。お茶の接待は、午後からの部でお願いいたします。場所についてですが、午前の式典のときの来賓用テントなどが空いてきますので、そこを休憩スポットにします。この休憩スポットの横に大小計2張りのテントを設置しますので、小さい方のテントを使っていただきたいと考えております。

(委員)

おもてなし広場でないと、お客さんが来られないのではないですか。

(事務局)

古墳にコーフン協会さんのイベントなどは、午後の部の正面に設ける舞台を使いますので、イベントの舞台に近い場所になり、ちょうど良い休憩場所になると思います。また、式典の吹奏楽部が使っていたテントも空きますので、そこで埴輪つくりとか剣つくりとかを計画しております。

おもてなし広場のほうは、階段とかによってテントを立てられる位置と数に制限があります。テントは4張りしか建てられません。そこのテントを使っていただける団体組織は、サントリーさん、古墳にコーフン協会さん、商工会さん、観光協会さんで8ブースを使っていただいて、限界だと思います。

場所的にも、くつろぐ場所は、舞台の前がいいのではないかと考えております。

(委員)

わかりました。その旨、自治会で説明してみます。そのほか、個々のことは、あとで相談させていただきます。

(事務局)

よろしくお願いいたします。

(委員長)

ほかに何かありますか。

(事務局)

今まで、天候について、開園当日が晴れることを前提に話を進めていただきましたが、雨天の場合も考えられます。当日が雨の場合は、式典会場として長岡第八小学校の体育館を使わせていただけるように学校の了解をいただいております。雨天の場合、今計画しております午後の部のいろいろなイベントは、中止にさせていただきます。

(委員長)

それでは、今日の案件について、一通り、事務局からの報告と皆さんからご意見やご感想をお聞きしてきました。今までの議論を受けて、何かお考えになったことはございませんか。

(乙訓教育局)

大変立派な施設ができたと思います。これは、長岡京市教育委員会さんを中心に、地元の方や、隣接の中学校・小学校などもいろいろ協力されてきたことだと思います。私のほうといたしましては、ほかにも、向日市、大山崎町を含めて、長岡京市教育委員会と一緒になってこういう施設ができたということで、非常に喜ばしいと思っております。

(委員長)

ありがとうございます。京都府教育委員会文化財保護課からもご意見とかご感想をお願いいたします。

(京都府文化財保護課)

ほとんど出来上がっているのを見て、ようやく形になってきたという印象を持ちました。ここまで出来上がるまでに、委員の方々の意見がいろいろありましたが、おそらくそれが史跡整備の出発点だと思います。長岡京市はじめ市民の方々のご協力がないと、史跡整備はできないと思います。皆さんからのご意見がありましたように、活用や維持管理をはじめいくつかの大きな課題がありますので、開園式典が出発点だと思います。

(委員長)

開園式典とオープンセレモニーは、保存整備の第1段階だということですね。これから後の第2段階以後が、非常に大事になってくるということですね。これをどうしていくかということが、今後の課題となります。

最後に、教育部長からひと言お願いいたします。

(教育部長)

本日は暑い中、このようにご参集いただき、現地視察もしていただき、本当にありがとうございました。さきほど委員長からありましたように、長年にわたる事業でした。この恵解山古墳は、八田市長のときから4代にかけての事業で、やっと平成26年10月26日に公開できる運びとなったわけです。これもひとえに皆様方のご支援、とくに、地元の方々のご理解とご協力のたまものと感謝いたしております。恵解山古墳を愛する人だよりには、「江戸時代から勝竜寺地区の先人の墓地がつくられ、国史跡のきっかけとなったことが感慨深い」という地元の方の史跡整備への思いが掲載されています。多くの市民の方々の英知の結集が、恵解山古墳公園という形になり、10月に開園できることになりました。また、今年は、長岡京に遷都されて1230年目という節目の年で、さらに、中山修一先生が長岡京跡の調査を始められて60年目でもあります。この年に恵解山古墳公園が完成することは、本当に喜ばしいことだと思っています。

私が長岡京市に入所したころは、恵解山古墳周辺には、私の友人の家が一軒だけで、防犯灯などはなかったのですが、今では古墳の南側の宅地化が進みました。そして、今回、古墳の整備ができ、見違えるようになりました。このような中にあって、皆様方からのご意見がありましたように、古墳公園の開園を出発点として、維持管理と活用に取り組み、本当の意味で古墳公園を作りあげていく必要があると考えています。

先日、三重県の新県立博物館(三重県総合博物館)を見学してきました。その時に案内していただいた方が、先ほど委員からありましたように、市民がつくる博物館にしたいと言っておられました。この古墳公園も、市民参加型で、勝竜寺地区と久貝地区の方々に愛されるような、また、長岡京市民や各地から古墳公園に来られた方々に楽しんでいただけるような施設になるように取り組んでいきたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。

(事務局)

今日は、説明板や展示模型のサンプルを展示しております。また、それぞれを担当していただいている業者の方々にも列席していただいております。この機会に見ていただいて、ご質問があればお答えさせていただきますので、ぜひともご覧いただきたいと思います。

(委員)

恵解山古墳公園にはレプリカの立派な埴輪が並べられていましたが、実際に出土した水鳥形埴輪や鉄製武器などが見学できるイベントの計画はありますか。

(長岡京市埋蔵文化財センター)

長岡京1230事業の中で、恵解山古墳公園完成にかかわるものが含まれておりますので、教育委員会と協力し合いながら進めております。昨年度は、西山天王山駅の観光案内所で、恵解山古墳周辺の遺跡を紹介する展示を常設しております。また、今年度、長岡京1230事業の一環として、バンビオ3階の展示室で、恵解山古墳公園開園に合わせた出土遺物の展示を、11月4日から9日まで計画しております。また11月の埋蔵文化財センター企画展示は、恵解山古墳に関係する展示を計画しております。企画展では、山城郷土資料館に保管されております鉄製武器類も展示する予定です。水鳥形埴輪は、花園大学で復元しておりまして、完全な形に復元できたものを展示できると思います。

(委員)

バンビオの展示は、恵解山古墳だけの展示でなく、長岡全体の遺跡紹介のようなかたちになるのですか。

(埋蔵文化財センター)

長岡京に関係するものを中心に展示します。

(委員長)

そうすると、恵解山古墳の鉄器類は、埋文センターの企画展で展示するということですか。

(埋蔵文化財センター)

そうです。

(委員長)

古墳公園に来られる方は、JR長岡京駅や阪急の西山天王山駅で降りられる方が多いと思います。バンビオでも鉄器の公開ができれば、アクセスとして効果があると思います。埋文センターで公開しても、行き方が分かりにくいのと、場所が恵解山古墳公園から少し遠いと思います。恵解山古墳の近くで公開できる企画を考えていただけるとよいと思います。

(委員)

勝竜寺城公園の展示施設は利用できないのですか。

(事務局)

長岡京1230事業は、長岡京市の歴史の中での大きな画期を取り上げています。1では恵解山古墳、2では長岡京跡、3では細川幽斎やガラシャなど勝龍寺城関係を取り上げております。そして0を現在から未来へというテーマにしております。中山修一記念館では、長岡京発見の特別展示会を計画しております。勝竜寺城公園の展示施設では、細川幽斎などに絡んだ形での展示替えをする計画です。また、バンビオの展示は、1230歴史特別展示会として、恵解山古墳、長岡京跡、細川幽斎関係が通して見学できる、1230事業の導入部分と位置付けています。

(委員長)

大山崎町には、天王山登山とか、大山崎山荘美術館に来られる方がたくさんおられます。大山崎を起点にして、長岡京市の勝竜寺城公園、向日市の長岡宮跡へハイキングで巡られる人が沢山おられます。恵解山古墳公園をはじめ長岡京市の文化財の保存と活用にあたっても、隣接する大山崎町や向日市あるいは京都市など近接する市町との連携が必要だと思います。特に、古墳は乙訓地域に広がっていて、長岡京市だけで完結するわけではありませんから、なおさら繋がりが必要だと思います。これからは、関係市町と協力し合いながら取り組んでいくようにしていただきたいと思います。

ほかに何かございますか。

無いようですので、これで本日の第15回恵解山古墳保存・整備委員会と第12回専門部会の合同委員会を終わりたいと思います。

冒頭で話しましたように、基本構想検討会から12年近くにわたって、恵解山古墳の保存整備委員会と専門部会でご意見をいただいた委員の皆様方、長年にわたって本当にありがとうございました。今後とも、維持管理や保存活用などの面でお知恵をお借りすることがあるかと思いますので、ご協力くださいますようお願いいたします。

それでは、最後の委員会を終わらせていただきます。ありがとうございました。

<終了>

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長岡京市教育部文化財保存活用課(図書館内)文化財保存活用担当

電話: 075-954-3557

ファクス: 075-954-8500

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