第1回長岡京市障がい者基本条例(仮称)検討会議
- ID:6197
日時
平成28年7月12日(火曜日)午後1時48分~午後4時50分
場所
長岡京市立図書館3階 大会議室
出席委員
藤井委員、岩﨑委員、奥田委員、石田委員、梅垣委員、山条委員、武田委員、能塚委員、三好委員、日野委員、西村委員、能勢委員、奥村委員、渡辺委員、宮脇委員、西野(園)委員、高石委員、山下委員、船倉委員、西野(加)委員、石上委員、河合委員
欠席委員
佐藤委員、田名後委員
事務局
池田健康福祉部長、則武健康福祉部参事兼福祉政策室長、井上福祉事務所長、藤井人権推進課長、神田障がい福祉課長、渡辺社会参加支援係長、樋口障がい支援係総括主査、杉本社会参加支援係主査、鍋島社会参加支援係主事、藤田福祉政策室主事
傍聴者
2名
配布資料
資料1 長岡京市障がい者基本条例(仮称)検討会議設置要綱
資料2 長岡京市障がい者基本条例(仮称)の制定について
資料3 障がい者差別の解消に関する動向
資料4 他自治体の障がい者差別解消に関する条例
資料5 長岡京市障がい者基本条例(仮称)策定スケジュール(案)
資料1 長岡京市障がい者基本条例(仮称)検討会議設置要綱
資料2 長岡京市障がい者基本条例(仮称)の制定について
資料3 障がい者差別の解消に関する動向
資料4 他自治体の障がい者差別解消に関する条例
資料5 長岡京市障がい者基本条例(仮称)策定スケジュール(案)
議事の内容
1.開会
2.市長あいさつ
障がいのある人に対する差別の禁止と、合理的配慮の提供を柱とする障害者差別解消法が今年4月に施行された。障がいのある人たちが地域で安心して暮らすために、本市の理念や責務、市民の役割を明確にし、市民や事業者、行政など市全体で共有していきたいと考えている。
条例の策定にあたっては、検討プロセスにおいて差別事例を十分に把握するとともに、合理的配慮の中身について、当事者、ご家族、委員の皆さんの意見をもらった上で、障がいのある人、ない人が地域の中で現状を確認し、しっかりと共有してほしい。この検討会議には、福祉・医療の分野のみならず、教育現場や事業者、商工会、経済協議会など幅広い分野の皆様に参画をいただいている。条例づくりにおいて、幅広い分野で双方向のやり取りを進めることによって、地域全体で、障がいのある人とともに暮らしていくこと、お互いに配慮しあうことについての意識の醸成や体制の構築につながっていくと考えている。
まずは、日常には様々なバリアがあるという当事者の皆さんの思いをしっかりと共有し、それらに対して障がいのある人とない人がどんなことができるのかを考えながら、誰もが暮らしやすい共生社会の実現に向けて市全体で積極的に取り組んでいきたいと考えているので、委員の皆さんにもよろしくお願いしたい。
3.委員紹介
初回の会議のため、出席委員と事務局が自己紹介
4.座長の選出及び座長代理の指名について
・事務局
長岡京市障がい者基本条例(仮称)検討会議設置要綱第5条において、座長を置き、委員の互選により定めることとしている。
何か立候補や推薦等の提案のある委員はいるか。
(提案のある委員なし)
なければ事務局から提案したいがどうか。
(委員全員意義なし)
では、武田委員を座長として推薦したいが、どうか。
(委員全員からの拍手による承認)
・座長
就任のあいさつ、座長代理の指名
山条委員に就任していただきたいが、どうか。
(委員全員異議なし)
<他公務のため市長退席>
・座長代理
就任のあいさつ
5.議事
・事務局
資料1から資料4に基づいて説明。
・座長
ご意見・ご質問等あれば。
・委員
一概に「障がい者」というが、対象となる人をどう見分けるか。これはとても難しい。周りの人に助けてほしいと思ったときに、その内容を相手に伝えないといけないなと感じることがある。例えば、段差であっても少しの段差なら自力で乗り越えられることもある。しかし、やはり助けてもらえると楽に乗り越えられる。これが二段、三段となると難しい。見た目には障がいがあるかどうかわかりにくい人がいる。こういった方に対してどう対応すべきなのか。
また、私が車いすに乗っているからか、車いす駅伝に出て運動してはどうかと言われることがある。実際は、私自身は上半身にも障がいがあるので出場は難しい。障がいのある人はどの程度周囲にアピールすべきなのか。また、私自身は障がい者になってから20年程度なのだが、健常者側からはどう見えているのだろうか。
京都府がヘルプマークを配り始めたが、今はまだ使っている人を見たことがない。
・座長
一言に合理的配慮といっても、事前に想定できることについて準備しておくのか、言われたことに順次対応していくのかで検討すべき内容が異なってくる。京都府のいきいき条例の検討の中でもヘルプマークに関する話題が挙がっていた。最近ではマタニティマークをつけた人に対して嫌がらせをする人がいると聞く。ヘルプマークが逆に偏見を助長するものにならないようにしなければならない。
検討するといっても今はまだ叩き台となるものがあるわけではないので考えにくいと思うが、これから検討を進めていくにあたって各委員の所属団体等の視点から、気をつけてほしいことなどがあれば意見を。
・委員
私には親しい知人や友人、家族に障がいのある人がいない。私と同じような経験や知識もない人にとっては、やはり見た目で判断することが多くなると思う。そういった意味ではヘルプマークというものはとても有用なものに思う。心無い人はごく一部であり、それ以外の多くの人はヘルプマークをつけた人を支援したいと思うものではないだろうか。
・委員
先日いただいた福祉基本計画の冊子に長岡京市の職員対応マニュアルが載っている。非常によくできていてわかりやすい。最終的な到達点の1つとして、この職員対応マニュアルが市民に周知され、市民と共有するところを目指すことになるのではないかと思っている。
・委員
私には障がいのある息子がおり、昨年度支援学校を卒業した。今は就労継続支援B型の事業所に通っている。4月に初めて彼にとっては大きなお金を手にし、家族も喜んでそれを評価している。
職員対応マニュアルについては私も読んだ。まず最初に「障がいについて理解してください」とあるが、これは実際に障がいのある人と関わったことがない人にとってはとても難しいと思う。障がい種別が同じであっても、人それぞれの特性や生活環境に応じて対応は個別に異なる。市民の障がいへの理解を進めるためには、身近につきあっていくことが必要なのではないか。例えば保育所や幼稚園、小学校など人格形成上大きな意味を持つ成長期において、障がいの有無を問わない共生的な受け皿を保障することで全体の理解が進んでいくのではないか。障がいのある人と付き合っていくことが互いにとってプラスなのだというスタンスで考えていってほしい。また、知的障がいのある人に対するわかりやすい情報提供のガイドラインを、全国手をつなぐ育成会連合会がまとめている。今後の長岡京市の職員対応についてもぜひ参考にしてほしい。
また、先日の参議院議員選挙は息子が投票権を得て初めての選挙だった。これはとても大事なことなので、ぜひとも事前に準備しなければと思い、選挙管理委員会に問い合わせていた。息子のフォローのため、必要に応じて見守りは可能かと訊ねたが、それは規則上不可能と言われていた。選挙当日に実際に行ったところ、入り口に投票の手順をわかりやすく図で示して貼ってあった。事前にこれのコピーを入手できていれば、さらに入念な準備ができていたと思う。選挙管理委員会に実際に足を運んで相談するべきであった。
・座長
たくさんの良い情報をいただいた。たとえ短い時間であったとしても付き合っていく時間があるという保障があるのはいいこと。情報提供のあり方をうまくまとめている団体があること。
また、選挙については法の検討の中でも、最も合理的配慮の提供が必要なところとして議題に挙がっていた。
障がいがあるということをマイナスと決め付けないということは2000年ごろには国連のレベルで共通認識されている。
今後の検討の進め方に関することだが、各団体の立場から検討を進めるにあたってどういう点を大事にしたいか、次回の会議までに整理してきてほしい。
・事務局
資料5に基づいて策定スケジュールの説明。
・委員
平成29年度のパブリックコメントの時期について、実施後に条例の内容を再検討する時間を確保するようにしてほしい。
・座長
資料では12月~1月になっているところを11月~12月にするといったところか。
・事務局
12月議会に検討状況を一度報告した上でパブリックコメントを行いたいと思っている。もちろんパブリックコメントの内容を十分に反映できるよう配慮したい。
・座長
各委員の所属する団体に対してヒアリングを実施できないか聞いていただけないだろうか。また、所属団体以外にもヒアリングをした方が良い団体等あれば事務局まで提案していただきたい。ところで、この会議の資料や議事録についてはどういう取り決めとなっているのか。
・事務局
市民と共有していくために必要なこととして、事前に内容を出席委員に確認した上で、資料や議事録は公開する予定。議事録についてはホームページ上でも公開する予定だが、氏名等の情報には一定配慮する。
・閉会