令和7年度第2回障がい者ネットワーク連絡調整チーム会議 会議録
- ID:15398
日時
令和7年9月4日(木曜日)午後1時30分から午後2時40分
場所
産業文化会館 1階 大会議室
出席者
19名
西條委員(京都府乙訓保健所)、田中委員(京都府立向日が丘支援学校)、眞崎委員(乙訓歯科医師会)、松浦委員(乙訓歯科衛生士会)、中山委員(乙訓福祉会)、井上委員(乙訓やよい福祉会)、富森委員(あらぐさ福祉会)、石田委員(地域活動支援センターアンサンブル)、田島委員(京都済生会病院)、奥田委員(訪問看護ステーション連絡会)、高山委員(ホームヘルプセンター竹の里ホーム)、浅尾委員(晨光苑)、長谷川委員(きりしま苑)、大塚委員(乙訓福祉施設事務組合基幹相談支援センター)、内田委員(乙訓ひまわり園)、長浜委員(乙訓ポニーの学校)、中西委員(こらぼねっと京都自立支援センター)、柴山委員(NPO法人てくてく)、川内委員(長岡京市健康づくり推進課)
欠席者
6名
中山委員(乙訓医師会)、岡本委員(乙訓医師会)、田中委員(長岡京市民生児童委員協議会)、井口委員(知的障がい者相談員)、財前委員(乙訓若竹苑)、堀内委員(長岡京市障がい者地域生活支援センター「キャンバス」)
事務局
事務局:宮本障がい福祉課長、山中障がい福祉課課長補佐兼障がい支援係長、本夛社会参加支援係長、植野障がい支援係総括主査、松矢社会参加支援係主査、中澤社会参加支援係主事
傍聴者
1名
議事の流れ
1.あいさつ
課長:去年に引き続き、今年も暑い日が続くが体調には気を付けて活動していただきたい。
今夜から明日にかけて台風の影響で雨が降る予報であり、台風シーズンにも入ったのでまた皆様にも引き続きご対応いただきたい。
4月の1回目の会議から4か月経ち、ご活動いただく中で思っていることを聞けたらと思っている。実りある会議にしていきたい。
2.情報交換
<事務局より>
◆令和6年度障がい者就労施設等からの物品等の調達の実績について・・・資料1
◆おいでよ♪ほっこりんぐスケジュール(令和7年度下半期分)について・・・資料2
◆長岡京市障がい者相談員通信について・・・資料3
◆乙訓障害者スポーツ・レクリエーション広場のチラシについて・・・資料4
◆障がい者福祉のしおりについて・・・令和7年度版作成のお知らせ
◆第52回長岡京市障がい者スポーツフェスティバルについて
日時:令和7年10月19日(日曜日)午前10時~12時30分(予定) 場所:西山公園体育館
主催:長岡京市身体障がい者団体連合会 ボランティア申込:長岡京市社会福祉協議会
◆第48回障がい者児の人権を考える市民のひろばの開催について
日時:令和7年12月6日(土曜日)午前10時30分~午後3時30分(予定) 場所:中央公民館
◆長岡京市障がい者(児)福祉基本計画等策定に係るアンケートの実施について
・市民2500人、事業所約130か所にアンケート送付
・9月12日発送予定、9月30日回答〆切
・10月~関係団体・事業所にヒアリング予定
◆共生型福祉施設の説明会について(課長説明)
・乙訓地域在住の方に向けて、令和8年4月1日に井ノ内朝日寺地域に開設する児童発達支援センターと地域生活支援拠点について紹介。
日時:令和7年10月7日(火曜日)
午前10時~ (事業所様対象)
午後1時~ (地元住民様対象)
場所:中央公民館
◆就労選択支援の開始について(課長補佐説明)
・障がい者本人が就労先及び働き方についてより良い選択ができるよう、本人の希望、就労能力、適性等に合った選択を支援するサービスである「就労選択支援」が令和7年10月から新設。
・新たに就労継続支援や就労移行支援の利用希望がある方は、原則、その前に就労選択支援を利用しアセスメントを受けることとなる。特に就労継続支援B型を利用される方は、就労選択支援を原則利用すること。
・圏域内で10月から就労選択支援事業の指定を受ける事業所は多くない見込み。当分は新しい制度と就労移行支援によるアセスメントの併用となることが予想される。
・9月末に向日が丘支援学校の高等部2年生と保護者、関係機関向けに説明会が実施される予定。
・10月に自立支援協議会の就労支援部会にて就労選択支援に関する学習会が行われる予定。
委員:就労支援部会で行われる就労選択支援の学習会について、学習会は制度の説明というよりそれに基づいて支援をどう考えていくかという内容になる。学習会は10月6日予定。
3. 情報交換
◆障がい福祉サービスの地域区分が令和6年4月に6級地から5級地に変わったことによる、各事業所様・各機関様への影響について、また報酬が増額になったことで、何かプラスになったことなどがあればお教えいただきたい。また、コロナ禍を経て、イベントが復活してきた等プラスに変わってきていることがあればお教えいただきたい。
<各委員より>
委員:コロナ禍では行事がなくなり、療育においても短時間になっていた。だんだん緩和されてきたが、昔のとおりには実施できないので、午前と午後の部で分けて人数を減らし内容も少し変えて開催しているが、コロナ禍で変えたことが好評を得ており、より充実した行事になっている。
委員:会議や研修が対面開催できるようになり、活発になったと感じている。一般就労に向けた事務作業を実習できる機会(庁内実習)を設けているが、今年度は応募人数が募集人数より多かった。
委員:ガイドヘルプと居宅の訪問事業所であるが、コロナ禍は外出が大打撃だった。まだ再開されていない方もいらっしゃるが、大体戻ってきて、活動内容も充実してきている。
委員:地域との交流及び共同学習ではコロナ禍で一旦途切れていた部分がだいぶ活発になってきた。特に令和9年度新校舎が開校するまでの間、インクルーシブシステム構築のために地域との切れ目ない体制づくりの部分でいろんな地域の学校から要望をいただき、出前授業や交流学習をしている。近い学校だけでなく、乙訓圏域の小学校や中学校、高等学校で繋がれるところを模索しながら進めている。高等部では、子どもたちが身に付けたものをアウトプットできる場を地域の学校からもご依頼いただき、繋げていけるように進めている。小学部では放課後等デイサービスのためにたくさんの事業所さまに毎日迎えに来てもらっており、子どもも家庭も安定して学校生活や日常生活を送れるようご支援いただき感謝している。
委員:訪問なのであまり変わらない。ガイドヘルプでは行きたかったところ、行けなかったところにまた行けるようになってきている。報酬改定の面では、今年の夏は非常に暑かったので、上がった分でヘルパーに還元できればいいなと話している。
委員:事業所目線でいうと増収で「人材確保や教育(ICTツールの導入)に予算を割きやすい」、「働きやすい職場になることで人材が増え、急な休みや育休・障がいに対応できる」、「ICTツール導入により業務負担の軽減、効率化が図れる」、関連事業所目線でいうと、「サービスの持続性、質のいいサービスの担保がされやすい」という意見が挙がったが、全ての事業所でそのように繋がるかと言ったらそうではない。若干プラスにはなっているのかなというような状況。介護保険と医療保険とあるので事業所によっては医療保険が多ければそういうわけにはいかない。
委員:6級地から5級地に変わって報酬増えたが、劇的に報酬アップを実感できる金額とまではいかない。8月の実績で言うと1人につき255円の報酬アップになっている。無かったものがいただけるようになったことはありがたく思っている。ガイドヘルプをしているので、コロナ禍では電車に乗らない、近場の散策のみだったのが電車に乗って好きなところに行けるようになり、ガイドヘルプの活動自体は充実してきている。また、コロナ禍で自粛していた餅つきを昨年再開できた。親子で100名ほどの参加があり、盛り上がっていい行事となった。コロナ禍を経て、利用者に喜ばれる活動が再開できたことは嬉しく思っている。
委員:区分変更については、本部が向日市にあり、長岡京市には1つしか事業所が無いため、微増。コロナ禍を経て、環境面ですっきり精査できて良かったと良い面があるが、依然として繋がりが弱い、繋がることそのものが弱いご家庭はなかなかしんどさが残っていると感じている。アフターコロナというところでは、学校というものが子どもにとって唯一のコミュニティになっており、いろんな事を学校が内包してやなければならない中で、学校に足が向かない子どもを支えるコミュニティもあるが、もっと人と人が面で繋がれたらいいなと思う。療育児が増え、行政にもいろんな手立てをとってもらっており、ケースワーカーにも丁寧に相談に乗ってもらえてありがたく思っているが、急激な増加状況を危惧している。コミュニティの中で療育を受け、後押しされながら成長する中で、彼らが根ざす場所はどこかを忘れないようにみていきたい。高齢化で人口減少が言われている中で珍しく長岡京市は人口増加しているが、長岡京市は人口動態をどのように見立てているのか知りたいと思っている。何年後に高齢者が何人いて、生産人口がどのくらいで、福祉を利用する人が膨大になっていく中で、自治体として見極めながら動かれていると思うので、そのようなお話を聞ける機会があれば嬉しい。
委員:行事はほぼコロナ禍前に戻してきている。コロナ禍の時に行事ができなかったこともあり、出席率が非常によく、利用者数はコロナ禍前より増えている。事業所の研修(会議も同じだが)について、ネットでの研修が充実してきて、今まで半日や一日交通費をかけて職員が行っていたものがリモートでできるようになり、ちょっとした隙間時間で研修に参加できることが増えた。地域区分の変更により職員の処遇改善として特に非常勤(パートタイマー)の方のベースアップに充てさせてもらった。
委員:共同生活援助と居宅介護を行っているが、GHではコロナ前まではみんなで一緒にご飯を食べていたが、コロナ禍では自室で個食となったが逆に個食が好評を得ている。コロナ禍に入職した若い職員が5人ほどいるが、全く地域の施設との繋がりがなかった。コロナ禍が明け、ようやく他施設を見に行けるようになった。若い職員の横のつながりがここ6年くらい切れてしまっているので、次どうやって繋いでいくか、復活させていくかは他の事業所と連携が必要になってくると考えている。地域区分に関しては微増である。地域区分の増額分が1人250円程度だが、最低賃金が1時間60円ほど上がったので、どうしようかなと思っている。
委員:コロナ禍が明け、面会制限がだいぶ緩くなったものの、自由に出入りはできない。コロナが収まっている時期もあるが、ちょうど8月9月はコロナがたくさん出ていたので、面接の制限をきつくしたりゆるくしたりと波がある状況である。一時コロナで会えないので、在宅で看取りたいという方が結構いた時期もあったが、今は落ち着いてきている。
委員:地域区分による報酬改定に関しては、微増ではあるが物価高騰や最低賃金が上がることなどでなかなか人件費のアップというところまでは厳しい。法人全体としても最低賃金が上がるというところに関しては頭を悩ませている。コロナ禍が明けても感染対策は変えずに支援している。イベントや行事もまだ控えていることが多いが、各部署で可能な範囲で外出レクを再開したりと工夫している。実習生の受け入れを始めている部署もある。母体病院でコロナの患者がまだ出ていると聞くので、今後も慎重な対応が続くと思われる。
委員:一般向けの事業として「歯のひろば」があるが、コロナ禍で2年くらい中止になっていた。歯の検診や虫歯予防の指導を行っている。2年ほど前から再開しているが、だんだん来られる人が増えてきており、コロナ前くらいまで戻ってきているように思われる。マスクをされている人はまだいるが、そこまで気にされる方が減ってきたように思われる。
委員:少しずつ外出を再開している。地域の方を呼んでのイベントは自粛していたが、昨年の餅つき大会にはお子様を対象として交流していこうということで地域の方を呼んで再開した。
委員:地域区分の変更に伴う報酬改定では、皆さんと同じように少し増えたように思っており、その分は最低賃金の伸びが大きいのでそこに充てていきたいのと、物価高騰で光熱水費が厳しいのでそこに充てていきたい。コロナ明けでは、昨年一泊のバス旅行に行き、皆さん大変喜んでおられた。コロナは相変わらず続いており、職員や利用者にもコロナが出ているので、なかなかコロナ禍とはお別れできないと感じている。
委員:コロナ禍では日中活動や行事がほぼストップしていた。コロナ禍を経て、人数を制限しながら活動したり、少人数でパーテーションを設置して向き合わずに活動したり、感染対策をしながら活動を進めていた。コロナ禍が明けてから徐々に活動や行事が再開してきている。利用者様の希望で、みんなで集まって喫茶をしたり、敷地内でバーベキューを行ったりした。だが、施設としてはまだ外出には制限があるので状況をみながら考えていきたい。地域区分の引き上げに伴う活動状況については、以前のネットワーク会議でも申し上げたが、光熱費の高騰や施設の維持費が上がってきているため、施設の維持費に充てている。特に建物の老朽化が進んできているため、建物の設備の保守に回している。
事務局:たくさんの意見ありがたい。報酬の関係では、地域区分が変わったからといってドラスティックに収入が増えるほどではないということはご承知のとおりと思う。増えた分はあると思うが、光熱水費が上がったり、最低賃金が上がる見込みであることであったり、そういったところに充てていくとどれだけ残るのかと思う。国の報酬改定が3年に1度行われ、昨年変わったところなので来年度末にまた報酬改定があるかと思うが、人件費の反映がどの程度になるか今後も注視する必要がある。皆様からいただいているご意見、特にサービス費については国の制度設計上の話もあるが、市として国へ要望を上げていきたい。実情に見合った報酬の見直、地域区分の見直しについては今後とも内部で協議しながら国や府に要望していきたい。皆様からいただいたご意見について、少し増えたというお話が聞けて非常に参考になった。コロナ禍が明けての話しは、少し前の話しにはなったかと思うが、一つキーワードとしては「繋がり」の話しをいただいたと思う。本日は対面で会議をさせていただいているが、コロナ禍であればZOOMで会議していた。遠い場所でも研修や会議に参加でき、直接でなくとも繋がりを作れるようになったことはコロナの残したメリットと言える。ただ、乙訓圏域で行っている障がいという分野だからこそ、いろんな事業所と繋がることでこの圏域での障がいをお持ちの方が住みやすい地域を作っていくにあたって、一定の対面での活動や交流の場が必要である。学校にも地域との繋がりが少しずつ戻ってきているという話しをいただき、各事業所も地域との繋がりが戻ってきているという話しをいただいた。地域と繋がりながらいろんな活動をされており、社会福祉法人であれば地域との繋がり作りや社会貢献が社会福祉法でも言われているところではあると思うが、コロナ禍が明け、今後どのように地域と繋がっていけるか。ネットワーク会議の目的の一つでもある顔が見える関係づくりで医師・学校・行政・事業所が繋がりながら、障がいをお持ちの方もお持ちでない方も共に暮らせるという形で条例も設置しているので、下支えをお願いしたい。
4.その他
なし
閉会
※次回について 令和8年2月5日(木曜日)午後1時30分 ~ 産業文化会館 1階 大会議室