第7回地域公共交通会議議事録
- ID:4177
日時
平成26年3月25日(火曜日) 午後2時15分~3時45分
場所
長岡京市立図書館大会議室
出席委員
飯田会長、戸田副会長、野津委員、小西委員、児玉委員、庄委員(代理)、平野委員(代理)、近藤委員、多貝委員、山本委員、安田委員、平井委員、家治委員、湯瀬委員(代理)、今西委員、大石委員、辻委員
欠席委員
土井副会長、青山委員、繁永委員、和田委員、石橋委員、越智委員、川合委員、村上委員
幹事
辻理事、森企画部長、辻井総務部長、山田健康福祉部長、佐々谷建設交通部長
事務局
山口建設交通部次長兼都市計画課長、大西交通対策課長、井上課長補佐、下澤総括主査、河原主査、岩崎まちづくり推進室長、末永まちづくり推進室主幹、笹井(総合調査設計株式会社)、高橋(総合調査設計株式会社)
傍聴者
2名
議事
1.開会
・開会、会議の成立及び傍聴者の報告(以上、事務局から)
・会長挨拶
2.議事(概要版)
(1)公共交通空白地域の見直しについて
【会長】
それでは只今説明がありました公共交通空白地域の見直しについて何かご質問ご意見をお願いしたいと思います。
【委員】
非常によく分かる資料だと思います。ただ、資料の15ページについて、この要件以外は公共交通の利便性の高さとのつながりが理解できますが、市役所や大型スーパーといった主な生活施設から1キロメートル圏内で近いということと、公共交通の利便性が高いという考え方とのつながりが今ひとつよく分からないのですがその辺りの説明をいただければと思います。
【事務局】
一番初めにコミュニティバスを走らせていただいた時の定義の中には、施設への距離を考慮していないという意見が多く聞かれました。買物に行くという目的でバスを利用されている方も結構いらっしゃいます。コミュニティバスで言いますと34%ぐらいです。高齢者の外出支援ということを踏まえると、やはり施設を身近に感じていただけているかという視点の項目が検討に入っていないのはどうかとお聞きしていますので、今回こういった形で入れさせていただきました。
【会長】
資料の15ページの橙色で囲まれた範囲は、公共交通のサービスレベルがかなり良いととらえていいのでしょうか。
【事務局】
公共交通のということではなく、ここでいう地域は徒歩圏内に主な生活施設(公共施設、病院、商業施設)があり、公共交通への依存度がそれほど高くないというイメージで区分をしています。
【会長】
今までの資料は公共交通の利便性をベースにしてまとめられているので、生活施設から1キロメートル圏内というのは視点が異なる部分があるので分かりやすく整理していただければと思います。
【委員】
先ほどと関連して、15ページの生活施設から1キロメートル以内とありますが、何か根拠のようなものはあるのでしょうか。もともと500メートルから1キロメートルは検討対象地域ということで定義をされようとしているところですが、なぜ1キロメートルなのでしょうか。
【事務局】
1キロメートルの明確な理由はございません。初めに定義をさせていただいた時も駅への距離1キロメートルを目安にさせていただきましたし、全国的にみてもこの辺りが一般的に適用されている距離というものになりますので、1キロメートルを採用しています。
【会長】
明確な根拠はなかなか難しいですが、1キロメートルは歩いて凡そ10~15分程度です。特別な目的があれば別ですがそれ以上になるとしんどいでしょう。データは違いますが、駐車場から目的地まで歩く場合、どれくらいの距離が離れた駐車場なら利用をするかという調査データがありますが、だいたい200~300メートルと言われています。そういったことから考えると、常識的にみて妥当かなと思います。定義の仕方は地域によっても異なりますが、概ね納得のいく数字だと思います。
【副会長】
人や動く目的によって変わるものなので、こういう形で一般化してよいかは考える必要があると思います。
平成17年と平成22年の高齢化率が出ていますが、5年でこれほどまでに地域が変化したことに唖然としました。この先の予想のデータというものをかぶせていくとまた違う側面が出てくるかもしれません。高齢化率は65歳以上でまとめられていると思いますが、例えば65歳ではなく70歳や75歳に基準をあげた場合どうなるのかというデータがあってもいいかもしれません。
【会長】
高齢化の問題は公共交通にとって非常に大きな問題です。公共交通を利用される方は、通勤通学は別にすると昼間は高齢の方が多いと思います。今回新駅ができ、バスの本数がだいぶ減りましたが、バス利用者は高齢者が多いです。便数が減っても使うという実態を踏まえると、今後も高齢化が進んでいくので高齢化の問題に焦点を当てて公共交通のあり方をどうすべきか検討していかなければと思います。買い物をするのに不便な人々、いわゆる買い物難民の問題が最近とりあげられますが、果たして長岡京市でそのような問題が出てくるのかなど検討をしていただければと思います。今回の資料はよく整理されており21ページにおいて公共交通空白地域の見直しがされていますが、以前の考え方と比べてすいぶん小さくなっています。いったいどれくらいの需要があるのか、この地区の実態はどうなのかを社会実験を通して調べていただけたらと思います。特に東地域はあまり坂がないので自転車が使われたりしているのではないかと思います。もちろん全てを網羅するのが理想ではありますが、できる範囲がどこまでなのかもう少し詳細に調べていただければと思います。
【事務局】
会長に指摘いただいたように、青丸のついた地域は課題対象地区と考えていますので、当然地区の声の確認をし、実態把握をした上で検討を行っていきたいと思います。
【委員】
東部地域でコミュニティバスが走るという話を聞いたがどうなっているのでしょうか。
【事務局】
資料21ページで課題をもっている地区については、まずは既存のバス路線のルートについての検討が第一だと思っています。バスの便数やバス停を増やして間隔を小さくするという意見も部会でいただいています。様々な検討の上で、コミュニティバスの導入も一つの方法ですし、需要とのバランスを鑑み、デマンド型やタクシーなど様々な方法を合わせて検討したいと思います。
【委員】
落合橋の北側の南浦、勝竜寺などにお住まいの方は久貝が最寄りのバス停であり、かなりの距離を歩いていたと聞いています。今までに比べれば楽になったと聞いていますが。
【事務局】
東部地域については、対策が必要な地域がかなりあるという現状です。まずは路線バスでどれだけカバーできるかを今後バス事業者と検討させていただきます。JRの駅までのアクセスの路線バスはありますが、駅より西、例えば市役所、済生会病院に直接バスで行くことが出来ないという状況もあります。そういったところを、コミュニティバスと路線バスの乗り継ぎとか、コミュニティバス同士の乗り継ぎをどういう風にストレスなく使えるかを今検討させていただいております。東部地域を含めて新駅の乗入れ等も検討していきたいと考えています。
【会長】
来年度社会実験をされるというのは決まっているようなので、社会実験と合わせて様々な問題の調査をして、この先どういう風に公共交通に反映していく予定ですか。
【事務局】
社会実験は平成26年度実証予定としていますが、色々なケースを検討し、地域のニーズをお聞きしながら検討を進めていきたいと思っています。平成26年度に入ってすぐにという状況ではありませんが、十分地域の方との話し合いを行い社会実験に取り組みたいと考えています。
【委員】
公共交通空白地域の見直し案については、非常によくまとまっていると思います。その中で、飯田会長が言いましたように高齢化の地域がかなり増えているという話がありましたが、最近では超高齢化地域という文言もありますのでその辺も踏まえて検討をしていただければと思います。
もう一点ありまして、バス停から200メートル、駅から1キロメートルという基準の話がありましたが、バス事業者では国土交通省から出されています「交通を阻害される地域はバス停から300メートル」というような認識を元にやっておりますが、既存の交通手段改善において、ルートの見直しや変更が関わってきます。その辺の摺り合わせを併せて検討いただければと思います。
(2)その他報告
1、新規バス路線(渡河交通)について
【委員】
桂川を渡られるお客が4割ということで、平日1日平均13.7人と出ているうちの4割ですので、川を渡られるお客は1便あたり5、6人という状態で決して多い数字ではないと考えています。京都府、長岡京市が中心になって色々な利用促進に取り組んでいただいているので、バス事業者としてできることはやっていきますが、変わらぬ利用促進の取組みをお願いしたいと思います。
往復の関係で淀発便が60%を占めていて、逆方向が40%と差があり疑問をお感じの方もいると思いますが、今のところこの路線の流れでは朝は長岡京を向いてのもの、夕方は長岡京発のお客が多いです。朝のラッシュの時間帯での長岡京を向いてのバスは、90系統だけですので、6割が長岡京市内で乗降されているお客ということです。朝のラッシュについては90系統にしか乗れないということですが、夕方のラッシュは90系統に加えて元々の新山崎橋に向かうバスがありますのでそちらにお客が分散をしていることで往復の利用に差がでているものと分析しております。
【会長】
この利用者数の調査は全数調査ですか。行き帰りで使うバスが違うということですが、利用者の交通目的はどうなっているのか、内訳はわかりますか。
【事務局】
目的別はまだ整理ができていません。
【会長】
まだ3か月のデータですので、1年経たないと何とも言えないと思います。ただ、4月から学校ができますし、花見や競馬のシーズンなどの季節変化が影響していくと思いますので経過をみていただければと思います。
【事務局】
・立命館の開校は9月ですので訂正いたします。4月の人口増減もありますのでそういった状況や9月の立命館の開校によって生徒さんにどれぐらい利用をいただけるかということも今後調査していきたいと思っています。
【事務局】
宣伝になりますが、先ほどおでかけマップを配布しました。京阪沿線版という形で、阪急沿線にお住まいの方々はあまり京阪沿線のことを知らないだろうということで、京阪の淀地区を中心に見どころを掲載しています。公共交通、バスを使っていただいて川を渡っていただきましょうという意味合いで作らせていただきました。阪急沿線版についてですが、淀地区の方へ配布を予定しております。また、できあがりましたらご報告いたします。
【委員】
京阪淀駅から久貝のバス停までの運賃はいくらでしょうか。200円と記憶していますがそれは阪急バス、京阪バス両社とも同じですよね。バスが違うと料金が違うということはないですよね。先ほどの公共交通空白地域の方が、久貝のバス停を利用されていてバスの色の違いで料金が変わると話していたが、そういった違いはないということでよろしいですね。
【委員】
運賃は一緒で同じですが、4月からは運賃改定をさせていただきますので、210円になります。
【委員】
9月からの立命館の開校に関して、京阪沿線から来られる学生が利用するバス停の候補として、久貝もしくは調子のバス停があると思いますが、どちらでしょうか。
【事務局】
立命館の生徒については、私どもが確認している中では久貝のバス停ではなく調子のバス停をお使いになると聞いています。
【委員】
父兄など色々な意見を聞くと、「なぜわざわざ調子まで行かないといけないのか」という声も聞いています。校則でそういったものを決めるということでしょうか。
【事務局】
立命館の方から聞いている話としては、例えば久貝のバス停を使うとJRの調子踏切を渡る生徒がいることが懸念され、非常に危険な状況なので学校からそういったルートは禁止にしたいと聞いています。まだ実際開校しておりませんが、学校側も安全面を確保していきたいということで地元の方にも説明をされております。
【会長】
バスの運行が遅れるということも言われておりまして、宮前橋や納所の交差点において、いつも東行きが渋滞しているようです。二外の側道もできましたのであちらにかなり流れることで、宮前橋のほうの交通状況がだいぶ改善されたのではという気がするのですが、そのへんの影響はどうでしょうか。
【事務局】
確かに昔は浄化センターの前も渋滞をしていた状況ですが、実は宮前橋を渡る所から納所の交差点を越えるのにすごく時間がかかります。信号が一度変わった時に、川沿いの道から車が入って来まして、そこで車がつまり前に進めないということになります。常にそういった状況ではなくて、先ほど資料説明しました通り、朝の時間帯が特に顕著にあらわれているという形です。
【会長】
何か対策はないものでしょうか。信号の現示を調整するなどはありますが、通勤に遅れるというのは致命的なのでまた検討課題にしておきたいと思います。
それでは報告2の資料説明をお願いします。
2、地域公共交通会議の条例移行について
事務局から地域公共交通会議の条例移行について報告を行った。
【会長】
今日の内容はこれまでですがその他連絡事項等何かありますか。
【事務局】
本日ご議論いただきました公共交通空白地域等に基づき、次年度はその対策について検討させていただく予定にしております。コミュニティバスの運賃ですが、4月以降の消費税増税に関わる運賃の改定はございません。150円据え置きとなっています。先ほども京阪バスから説明がありましたが、元々の運賃に対して105で割って108をかけたものを四捨五入するというものです。
もう一点コミュニティバスに関して、現在身体障がい者の方と知的障がい者の方に対して障がい者割引を実施しておりますが、今後精神障がい者の方についても適用拡大を考えております。正式に手続きが進みまして、運用が開始されることになりましたら皆様にご報告をさせていただきたいと考えています。
委員の皆様には、先ほど事務局の担当から申し上げましたように4月からは条例に基づく地域公共交通会議としてスタートをさせていただきたいと思います。手続き準備を進めて参りますのでご協力の方よろしくお願いいたします。
【会長】
以上で本日の議事並びに報告は終了いたします。ありがとうございました。