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教育委員会令和7年3月定例会会議録

  • ID:14991
教育委員会会議録


1.日時

令和7年3月26日(水曜日) 午後3時から午後4時5分


2.場所

市役所 会議室402


3.出席者

    教育長 西村文則

    委 員 京樂真帆子

    委 員 大下和徹

    委 員 盛永俊弘

    委 員 生嶌匠



4.出席説明員

教育部長、教育総務課長、教育総務課主幹、学校教育課長、学校教育課総括指導主事、学校教育課主幹、生涯学習課長、生涯学習課主幹、文化・スポーツ振興課長、文化・スポーツ振興課主幹、文化財保存活用課長、中央公民館長、図書館長、教育支援センター所長、北開田児童館長

事務局職員 教育総務課 総括主査

5.傍聴者

なし


6.開会

(教育長)

開会を宣言する。


7.前回会議録の承認

承認・署名


8.教育長諸報告

(教育長)

まず、3月1日(土曜日)午後に開催した「長岡京市民講座」について。これは、長岡京市と大阪大学大学院連合小児発達学研究科との包括協定締結記念事業として、教育と福祉の連携のもとで実施したものである。講師には大学院連合の一員である福井大学から、友田明美教授に来ていただいた。友田先生からは、脳科学の最新の研究成果をもとに「子どもの脳を傷つけない子育て」についてご講演をいただいた。350人ほどの参加があったが、アンケート結果からは「通常知りえない最先端の学問が住んでいる地域で学べ、本当にありがたい機会だった」、「子どもたちのため、優しい街づくりのため、友田先生の講演会を何回でも開催していただきたい」といった、参加者の満足度が非常に高い講演会となった。そして、「マルトリートメントが子どもの脳に大きなストレスを与えることを知った」、「傷ついた脳も回復できるというお話はとても期待ができる」、「これから子どもが生まれるところだが、子どもにどう接するべきかわかってよかった」、「友田先生の『完璧じゃなくていい。私もいっぱいやらかしました。』という言葉に救われ涙が出た」、「とも育てのことがよくわかった。これからは保護者へのかかわりをよりよく出来たらいいと思う」など、子育てや保育・教育を振り返り今後に生かしていこうというご意見が多くあった。ご多忙の中、長岡京市に来ていただいた友田先生に改めてお礼を申し上げるとともに、共催をいただいた長岡京市PTA連絡協議会の皆様に感謝申し上げる。

次に、2月20日(木曜日)に開会した市議会3月定例会に関して。教育委員会関係では、27日(木曜日)・28日(金曜日)の一般質問、3月5日(水曜日)の文教厚生常任委員会、12日(水曜日)の予算審査常任委員会第3分科会、18日(火曜日)・19日(水曜日)の予算常任委員会小委員会(総括質疑)などを経て、歴史資料展示室整備や体育館LED設置などに係る補正予算や、一人一台タブレットの更新や長岡第三小学校や長岡第四小学校の再整備、不登校対策の充実などを含めた令和7年度の当初予算をお認めいただき、24日(月曜日)に閉会した。

次に、この間の行事等について日程順に報告する。

 2月22日(土曜日)には、井ノ内稲荷塚古墳現地説明会を実施したところ多くの方にご参加いただいた。また、少年少女発明クラブの閉講式も行われた。子どもたちが電気回路について学び、基盤を組み立て作成したソーラーライトボックスや、それぞれのアイデアで作ったからくり箱の展示もあった。25日(火曜日)には教職員人事異動に係る臨時教育委員会を開催した。

3月1日(土曜日)には先ほど報告した長岡京市民講座の他、長岡京市PTA第2回理事会が開催された。6日(木曜日)には校長会議を開催し、年度末、来年度に向けて課題を共有した。9日(日曜日)には長岡京展表彰式が開催された。そして、14日(金曜日)には中学校の、19日(水曜日)には小学校の卒業式が開催され、児童生徒が中学校3年間、小学校6年間での頑張りや思い出、支えてくれた家族等への感謝を胸に次のステージへと羽ばたいていった。なお、24日(月曜日)には小中学校で今年度の修了式が行われた。

21日(金曜日)には、第2回地域学校協働本部会議を開催した。今年も多くの地域の方のご協力・ご支援のもと、小学校のすくすく教室や中学校支援事業がたいへん充実し、児童生徒にとってかけがえのない体験、学びの場が生まれた。改めて関係者の皆様に改めて感謝を申し上げる。

ところで、長岡京市埋蔵文化財センターが、今年度11月から1月にかけて行った「右京第1306次調査」において、長岡京の朱雀大路の側溝と築地跡が長岡京市内で初めて発見・確認できたことを発表し、そのことが20日(木曜日)及び22日(土曜日)に新聞報道されている。


9.議案

・第4号議案 長岡京市教育委員会事務局組織規則の一部改正について

(事務局)

今回の改正は、新たな職の設置及び地域学校協働本部の設置等に伴い、所要の改正を行うもの。第4条の2において、令和7年度より新たに「国際理解教育交流コーディネーター」が設置されるため追記した。また、第6条(事務分掌)においては、地域学校協働本部が設置されたことに伴い、新たに追記した。地域学校協働本部は令和6年度より設置されたものであるが、今回の規則改正に合わせて項目を追加するという整理を行った。

なお、施行日は令和7年4月1日。


(教育長)

質問、意見等はあるか。


(質問なし)


(教育長)

第4号議案「長岡京市教育委員会事務局組織規則の一部改正について」賛成の委員の挙手を求める。


(全員挙手)


(教育長)

全員賛成。第4号議案は可決された。


10.報告事項

・長岡京市教育委員会事務決裁規程の一部改正について

(事務局)

今回の改正は、地域学校協働本部の設置等に伴い所要の改正を行うもの。第5条関係の別表第2において、新たに地域学校協働本部が設置されたことに伴い、地域学校協働本部に関して決裁事項の決定区分を新たに追加したものである。

なお、施行日は令和7年4月1日。


(教育長)

何か意見等はあるか。


(意見なし)


(教育長)

了承いただき次に進める。


・令和6年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果の公表について

(事務局)

本市の小学5年生及び中学2年生時点における体力テストの結果を、令和元年度から経年で比較したもの、また運動習慣等については、今年度の結果を全国や京都府と比較したものをまとめたものとなっている。

事前に教育委員の皆さまや各校長へ案を提示し、今年度より、ホームページに公表する予定である。


(教育長)

何か意見等はあるか。


(意見なし)


(教育長)

了承いただき次に進める。


・第2期長岡京市スポーツ推進計画の策定について

(事務局)

長岡京市スポーツ推進計画(第1期)が10年の計画期間を迎えることから、今後10年間の本市スポーツ推進施策の指針となる第2期計画を策定したものである。

策定にあたっては、令和5年9月に市スポーツ推進審議会へ諮問を行い、審議会に設置された検討小委員会等で令和5年度に実施した市民意識調査の結果を検証しご協議いただいた上で、審議会から答申をいただいた。

基本理念については、「あんたもスポーツ心を!」から「みんなもスポーツ心を!」とし、市民の誰もがスポーツ心を持って、「する」「みる」「ささえる」の3つの視点からとらえ、「みんなでつなげる」という大きな視点で、「ウェルビーイング」の向上と「共生社会」の実現をめざすための基本理念とした。

また、計画冊子には「市民意識調査」の報告書や長岡京市のスポーツ施設や主な公園マップ等も掲載している。

本計画に基づき、今後も本市のスポーツの推進を総合的、計画的に進めていきたい。


(教育長)

何か意見等はあるか。


(委員)

スポーツマップは、この部分だけ取り出してホームページに載せるのか。


(事務局)

計画とは別にスポーツマップとして、本市ホームページに掲載予定である。


(委員)

この計画については、11月の総合教育会議でも議論をさせていただいた。

本市では、第4次総合計画、教育振興基本計画、スポ―ツ推進計画など、長期にわたる方針が多いという印象である。そこで、上位計画等との整合性は取れているのだろうか、また、目標値はこれで良いのかという疑問もある。


(事務局)

ご指摘のとおり、総合計画以外にも多くの計画が策定されている。法定計画については個別に策定する必要があるが、それ以外の計画については、今後少しずつ、本市の総合計画等に統合していく予定である。いただいたご意見を参考に、検討していきたい。


(意見なし)


(教育長)

了承いただき次に進める。


12.主な行事・会議結果報告

(事務局)

行事・会議結果(2月20日~3月26日)について報告。



13. 次回定例会までの主な行事・会議予定

(事務局)

行事・会議予定(3月27日~4月16日)について説明。


14.意見交換

(委員)

私からは、学校教育について2点、文化財について1点。

学校教育について1つ目は、「雑誌の世界(4月号)」で、「学校依存社会」というテーマが掲載されていた。

その中で、教員の働き方改革が進まない理由は、社会全体が学校に依存しているからだと書かれている。例えば、生徒指導を学校の先生に過度に委ねる、学校外での児童生徒の指導まで期待するなどである。結論としては、教員や学校だけで働き方を変えることは難しく、社会全体で変えていく必要があるということである。そこで、解決策として2点、タイムレコーダーを正確に打刻すること、持ち帰り仕事を増やさないことが挙げられていた。参考に情報提供するので、一度読んでほしい。

2つ目は、学校給食について。3月に京都府学校給食会理事会に参加した時に、パンとお米の価格高騰についての議論がされていた。

そこで質問だが、現在お米の価格が高騰している中で、長岡京市でも学校給食に何か影響が出ているのか教えてほしい。例えば、以前に比べてパン食の日が増えているかなど。


(事務局)

本市でも物価高騰の影響は受けているが、お米に比べて、まだパンの価格の方が高いというのが現状である。また、米食は週4回、パン食は週1回であり、10年前から変わっていない。パンはあげパンなどレパートリーも多く、週1回のパン食を楽しみにしている子どもも多いと聞いている。


(委員)

これからも米価高騰に負けずに、頑張ってほしい。

もう1つ情報提供として、「世界の学校給食・食育の歴史」という書籍を紹介したい。学校給食が生まれた歴史や、世界の現状について書かれており、日本の学校給食の良さも再認識できた。一度読んでほしい。

最後に文化財について。塚本古墳が綺麗に整備され嬉しく思っている。整備された経緯を教えてほしい。


(事務局)

塚本古墳は公園の一部であるため、公園緑地課と調整し、前方後円墳型の花壇に多肉植物のマツバギクを植生した。春から夏にかけて、コスモスのような綺麗な花が咲くようだ。インスタに写真も挙げている。


(委員)

インスタのアクセス数などを見ながら、今後も上手く広報を行ってほしい。

もう1つ、朱雀大路について。現地見学会が開催されないといお聞きしたが、事情を教えてほしい。


(事務局)

民間の開発事業者と交渉を行ったが、工期や開発状況の関係で、現地見学会は開催できないという結果になった。ただ、市民の皆さまに何らかの形で見ていただきたいと思い、埋蔵文化財センターで速報展を開催している。また、現地にも看板を掲示できないか、現在、開発事業者と協議中である。


(委員)

市域で朱雀大路の側溝が確認されたのは初めてのこと。今回の発掘により、朱雀大路の幅が「66m」だと分かったことも貴重な発掘成果であるので、ぜひ看板を設置してほしい。今後の発掘の成果にも期待したい。


(委員)

私からは3点。

1つ目は、ギガスクール構想について。最近は急速にデジタル化が進んでおり、子どもたちの読解力が低下しているという話も出ている。そこで、本市でもギガスクール導入から3年が経過しているが、読解力の低下という影響は見られるのだろうか。


(事務局)

特に、タブレットの活用が要因で国語力が低下しているといは考えていない。ただ、子どもたちの「書く力」に課題があり、その点については、各校と共有し、授業改善を進めていきたい。


(委員)

2つ目は、プールの民間委託について。現在どのくらいの活用率なのか教えてほしい。


(事務局)

現在、長岡第三小学校で民間委託を計画している。令和7年度中にプールを解体し、令和8年度から民間委託を行う予定である。他の学校については、今後調整しながら進める予定である。


(委員)

3つ目は、米国短期交換交流事業について。毎年米国アーリントンとの国際交流をする中で、主に文化的な交流はされていると思うが、スポーツ的な交流はあるのか。


(事務局)

スポーツでの交流もしている。例えば、各小中学校に訪問された際に、部活動体験をしてもらっている。


(委員)

私からは2点、1つは吹奏楽部に関する記事の紹介、もう1つは学習指導要領に関する質問である。

1点目だが、今月初めに「吹奏楽部へ、ふるさと納税で楽器寄付」という新聞記事が掲載された。(※朝日新聞2025年3月5日)

「楽器も予算も足りない学校の吹奏楽部を支えるふるさと納税の仕組みが、全国の自治体に広がっている。寄付するのは、お金ではなく楽器。返礼品は、生徒からのお礼の手紙と演奏会への招待状」という内容である。

本市のふるさと納税は対話推進部広報発信課が担当課で、おそらくこの記事を読まれているとは思うが、今や吹奏楽の街ともいえる本市でも、こうしたアイデアを参考にできないかと思い、紹介させていただいた。

2点目は、次期学習指導要領のこと。

昨年末の文部科学大臣諮問を受けて、中教審の教育課程企画特別部会を中心に、学習指導要領改訂の議論が本格化してきた。

その中で、「分かりやすく、使いやすい学習指導要領」を作成するために、「一層の重点化・構造化」が必要だというテーマが浮上している。

この背景には、「学習指導要領の理念や趣旨の浸透は道半ばである」という認識がある。つまり、告示から約10年が経過しても、学習指導要領が教職員に十分に浸透しておらず、子どもたちへの指導にも適切に反映されていないという課題が指摘されている。

私はこの現状認識に異論があるが、ここでは1つだけ質問する。

それは、学校現場の先生方は、学習指導要領の「重点化・構造化」によって、その内容が「分かりやすく、使いやすく」なり、理念や趣旨が教職員や子どもたちにより深く浸透すると考えているのか、ということ。


(事務局)

まだ具体的な内容が発表されていないのでお答えしにくいが、学習指導要領が「重点化、構造化」され、より明確に分かりやすくなれば、一定の効果はあると思っている。

ただ、学習指導要領を読み込むには時間がかかり、研修も必要であるため、ただ単に「重点化、構造化」するだけでは不十分だとは思う。また、学習指導要領に書かれている理念と受験制度や実際の学習とは、少し乖離していると感じているので、十分に浸透するかどうかは疑問が残る。


(委員)

事務局が言われるとおり、「学習評価」をどうするか等が盛り込まれないと、「重点化・構造化」で一定の効果は見込めても、また同じ轍を踏むことになりかねない。また、適切な授業や教育の質を保つための「指導書」との関係も整理しないといけない。いずれにしても、こうした学習指導要領をめぐる現状認識は、本市の教育の根幹にも関わる重要なことなので、継続して議論できたらと考える。


(委員)

私からは2点。

1つ目は、「セブラボ」で行われた長岡第六小学校の課外授業に参加し、1つのテーマを深く研究し、それを発表する場を作るという点で、生徒の成長に繋がるイベントだと感じた。

また、3月19日には長岡第九小学校小の卒業式に参加し、貴重な経験をさせていただき、多くの気付きがあった。昔に比べて1クラスの人数は減っているが、一方で教員の仕事は大変になっているのはなぜだろうと感じた。また、卒業される児童を見ていて、指導される教員や学校教育が子どもたちに与える影響は大きいと感じた。

2つ目は、「長岡京市の教育」の中の「各学校の研究一覧表」について質問したい。各校の研究というのは、具体的に誰がどのように研究され、その研究成果をどう活用しているのか教えてほしい。


(事務局)

各校でテーマを決めて、教職員全員、学校全体で取り組んでいる。例えば、「算数の教科で、子供たちがより主体的に学べるように授業改善を行う。」というテーマであれば、外部講師に実際に授業を見てもらい、助言をいただき、それを授業改善につなげるなど様々な形で研究に取り組んでいる。また、市内で研究発表会を行うことで、他の学校へも共有することもできる。


(委員)

以前、小野市に視察へ伺ったときに、小野市では教育委員会が決めるのではなく、各学校で自分たちの課題を研究テーマに決めていると聞いた。そこで、「長岡京市教育委員会指定」と記載されているが、長岡京市では教育委員会がテーマを決めているのだろうか。


(事務局)

2種類あり、1つは学校が研究テーマを決め、それを教育委員会が追認している(長岡京市教育委員会指定)。もう1つは、京都府で課題となるテーマについて教育委員会から学校へ依頼している(京都府〇〇研究協力校など)。


(委員)

こういった研究は、就業時間内でされているのか。また、各学校の課題を解決するためのものであり、人材育成のための研修的な位置付けではないということだろうか。


(事務局)

就業時間内に、研究のための時間を決めて行っている。また、人材育成のための研修的な面も兼ねている。



15.閉会

(教育長)

午後4時5分に閉会を宣言する。

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長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

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ファクス: 075-951-8400

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