教育委員会令和7年8月定例会会議録
- ID:15360
1.日時
令和7年8月27日(水曜日) 午後3時00分から午後4時12分
2.場所
長岡京市役所 会議室401
3.出席者
教育長 西村文則
委 員 大下和徹
委 員 盛永俊弘
委 員 生嶌匠
欠席委員 京樂真帆子
4.出席説明員
教育部長、教育総務課長、教育総務課主幹、学校教育課長、学校教育課総括指導主事、学校教育課主幹、生涯学習課長、生涯学習課主幹、文化・スポーツ振興課長、文化・スポーツ振興課主幹、文化財保存活用課長、中央公民館長、図書館長、教育支援センター所長
事務局職員 教育総務課 総括主査
5.傍聴者
なし
6.開会
(教育長)
開会を宣言する。
承認・署名
8.教育長諸報告
(教育長)
まず、7月18日(金曜日)に判明した長岡中学校の通知表誤記載の事象についてである。その概要は、中学1年生の成績を一覧表から通知表に転記するプログラムに誤りがあり、全1年生163名の通知表の技術家庭科の評定欄に保健体育科と同じ数字を転記していた。複数の生徒から観点別評価と評定がかみ合っていないとの指摘があり、教員が誤りに気付いたもの。学校は両教科の評定が異なっていた62人の生徒に正しい通知表を渡しなおすとともに、文書を通じて全校の保護者に事象を報告し謝罪した。チェックが不十分だったために生じた事象であった。そこで、長岡中学校から事実確認を行い問題点を明確にしたうえで、再発防止に向けて徹底を図るよう求めたところである。
次に、夏季に行われた大会での本市中学生の活躍について。この間、中学校体育連盟や吹奏楽連盟が主催する大会が実施され、生徒達は日ごろの練習成果を発揮し頑張った。乙訓大会、山城大会、府大会、近畿大会と次々と勝ち上がったチームや個人もあり、全国大会には長岡第二中学校生徒1名が陸上女子1500m走に出場し、惜しくも決勝進出は逃したものの予選で上位に入った。
また、京都府吹奏楽コンクールにおいて、長岡第二中学校が5年連続で関西吹奏楽コンクールA部門に30日(土曜日)に出場する。
次に、第41回若葉カップ全国小学生バドミントン大会について。全4日間の日程で、7月31日(木曜日)に開会式、8月1日(金曜日)に予選リーグ、2日(土曜日)、3日(日曜日)に決勝トーナメントを行い、男子が福岡県の岡垣ジュニア、女子が東京都のワイズワンが優勝した。決勝戦の後に行われた閉会式では激戦を勝ち抜いた優勝チーム、準優勝チームの表彰を行った。今年は、長岡京市バドミントンスポーツ少年団の女子チームが決勝トーナメントに進出することができた。今回もバドミントン協会の関係者に加えて、文化・スポーツ振興課職員、スポーツ協会職員、スポーツ協会関係者、スポーツ推進委員、ボランティアなど多くの方々に運営に携わっていただき、無事に終了することができた。改めてお礼申し上げる。
そのほかは日程順に報告する。7月18日(金曜日)には小中学校の1学期終業式が行われた。同日のサマーレビューでは市長、副市長等と教育部の課題について共有を図った。19日(土曜日)には戦没者追悼式典、平和フォーラムが行われ、終戦から80年を迎えた今年、改めて平和について考える機会となった。24日(木曜日)には長岡京市部活動地域展開検討委員会第1回会議、8月8日(金曜日)には校長会議を開催している。22日(金曜日)には長岡京市中学生英語暗唱大会が行われ、2年生4人、3年生6人が参加し、それぞれが選んだ課題について情感を込めた流ちょうな英語で見事に暗唱した。そして昨日26日(火曜日)には小中学校で2学期がスタートした。
なお、19日(火曜日)に市議会9月議会が開会し、25日(月曜日)、26日(火曜日)に一般質問が行われた。今後も決算審査や補正予算、長岡京市総合計画等について議論が行われる。
8.議案
・第14号議案 令和8年度小・中学校において使用する教科用図書(学校教育法附則第9条に規定する教科用図書)の採択について
(教育長)
まず、「第14号議案 令和8年度小・中学校において使用する教科用図書(学校教育法附則第9条に規定する教科用図書)の採択について」説明を求める。
(事務局)
小中学校の教科用図書については、学校教育法第34条第1項(中学校においては同法第49条により準用)の規定に基づき文部科学大臣の検定を経た教科用図書を使用しなければならないこととなっているが、特別支援学級においては学校教育法附則第9条の規定により一般図書を教科用図書として使用することができることとなっている。
京都府教育委員会から示された採択基準及びその基準に対する基本観点に基づき、当該学年や下の学年用の文部科学省検定教科書の使用も考慮したうえで、令和8年度用一般図書一覧を参考に選定している。一般図書一覧については資料のとおり。
(教育長)
質問、意見等はないか。
(意見なし)
(教育長)
特に、意見等が出なかったため、採決する。
「第14号議案 令和8年度小・中学校において使用する教科用図書(学校教育法附則第9条に規定する教科用図書)の採択について」、承認いただける委員の挙手を求める。
(全員賛成)
(教育長)
全員賛成。よって、第14号議案は可決された。
10.協議事項
・令和7年度9月教育費補正について
(教育長)
本案件は、本市情報公開条例第6条第5号の規定する意思形成過程にある情報で、市と協議中であり、公開することにより公正かつ適正な意思形成に著しい支障があると思慮される。
従って、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項、及び本市教育委員会会議規則第15条第1項の規定により、本案件を非公開とするよう発議する。また、同法第14条第8項及び同規則第15条第2項の規定により、この発議に対する討論を行わないで直ちに採決することとなっている。本案件を非公開とすることに同意する委員の挙手を求める。
(全員挙手)
(教育長)
全員賛成。よって本案件については非公開とする。
(非公開協議)
(教育長)
以上で非公開協議を終了する。
11.報告事項
・新庁舎歴史資料展示室の愛称募集について
(事務局)
10月1日からの1か月間募集期間とする。一次審査ののち、市民によるLINE投票を実施させていただいて、12月から1月ごろの受賞作品の決定を予定している。
広報誌、ホームページ、SENSE長岡京等で周知する。
(委員)
どれくらいの応募数を想定しているか。
(事務局)
長岡公園のリニューアルにあたっての愛称募集への応募点数が、おおよそ1か月の募集期間で333点。また、数年前になるが、西代里山公園のときには3百数点の応募があった。このあたりを目安にしている。
(委員)
複数の応募者から同じ案の応募があった場合の対応はどうされるか。
(事務局)
抽選もしくは複数とするか、あるいは共同で受賞というのもありうる。
11.主な行事・会議結果報告
(各所属長)
行事・会議結果(7月17日~8月27日)について報告。
12.次回定例会までの主な行事・会議予定
(事務局)
行事・会議予定(8月28日~9月24日)について説明。
13.意見交換
(委員)
私からは2点。
令和7年度全国学力調査について。長岡京市は全国では高いレベルだと聞いている。
経年変化では学力が落ちてきているのではないか。スマホの使用時間などが影響しているのか。
学校でスマホの使用時間について指導はあるか。
(事務局)
保健体育でデジタル機器やスマホの使用によるインターネットの依存症について話はするが、具体的に何時間というところまでは指導していない。保護者には、懇談会等で啓発はしている。
(委員)
スマホがあることで勉強時間が確保できていないのではないか。
タブレットによる指導の効果も怪しい。ヨーロッパはタブレットの使用を止めたと聞いている。今後注視をしながら気を付けて状況を見守っていきたい。
次に、昨日から2学期が始まった。夏休み中に熱中症、交通事故、海難事故などは無かったか。
(事務局)
夏休み中に大きな事故の報告はない。
熱中症については、夏休みはエアコンの効いている室内にいる時間が長く暑熱順化が弱まっている可能性があるため気を付けるように、文部科学省から通知にもとづき、学校には通知したところ。
(委員)
最初に、毎回報告される各課、各施設の多彩で創意工夫ある事業の実施に感謝申し上げる。「令和6年度公民館報」も拝読したが、公民館がますます心地のよい第3の居場所になることを期待したい。
さて、2つ質問がある。
1つ目は、今年度の全国学力・学習状況調査のこと。
本年度の全国学力・学習状況調査において、「授業がよく分かると回答した児童・生徒の割合が前回調査から減少した」と報じられた。そこで、長岡京市の状況はいかがか、また、減少した原因をどのように分析しておられるか。
(事務局)
長岡京市でも、「授業の内容がよくわかる」と回答した児童の割合は前回に比べ減少している。要因についてはっきりしたことは言えないが、児童にとって「わかる」という感覚が変わってきていることも考えられる。
長岡京市は学力が全国より高い一方で、授業内容が「よくわかる」と回答した児童は全国より低かった。知識の習得だけではなく思考、探求を通して「授業内容がわかる」と感じるのではないか、という可能性があると思う。
(委員)
質問の意図を少し補足すると、全国学力・学習状況調査の質問調査(70数項目)の相関係数は、統計的には「相関がほとんどない(0.0~0.2)」が多いなかで、「正答率と授業がよく分かる」の相関係数は一貫して毎年高い。
また、全国学力調査のトップ層の学校は、「授業がよく分かる」の回答が極めて高い、という報告がある。「分かる」は学力向上にとってのキーワードと考えられるので、引き続き、分析を進めて授業改善に役立ててほしい。
2つ目は、次期学習指導要領における学習評価について。
文部科学省は先月の中教審の教育課程企画特別部会で、評価の観点の一つである「主体的に学習に取り組む態度」を「評定」(5段階の成績)に入れず、個人内評価とする方針を示した。この方針転換を学校現場はどのように受け止めているか。
(事務局)
直接教員から意見はまだ聞いてないが新聞の調査では教育関係者は7割が賛成、別の調査でも8割が賛成とみた。
(委員)
これまで、「主体的に学習に取り組む態度」の評価を「評定」に入れることで、生徒や保護者の不信感につながってきた側面もある。私は今回の文科省の方針に賛成なので、学校現場が好意的に受け止めていることをうれしく思う。
(委員)
若葉カップ、バンビオでの夏休みの子ども向けイベント、英語暗唱大会に出席した。
若葉カップは、全国大会ならではと感じられるものがあった。小学生の勝敗にこだわる感情表現が非常に豊かだった。一方、運営側の苦労は大きいと感じた。暑い中、ご苦労様でした。
バンビオでの夏休みの子ども向けのイベントの申し込みについて。先着順で電話がつながったのは申し込み開始から30分後だった。一回線で対応されているのかと推測する。この時間に申し込み以外の問い合わせ等の電話も繋がらない。他では、QRコードやLINEで申し込みできるところもある、募集の仕方は工夫が必要。
英語暗唱大会は非常に素晴らしかった。興味関心を持てば公教育だけでここまでのレベルに達せられるのかと感心した。
次に、成績表の誤表記の件について。観点別評価と成績について教えていただきたい。
(事務局)
3つの項目の観点別評価によって評定が決まり、成績が決まる。今回は観点別評価と評定にずれがあったため、生徒から指摘があり誤表記が判明した。
(委員)
エクセル計算式のミスは想定できる。プロセスに足りない部分があったと思う。想定できるミスは起こらないようにしていただきたい。
次に「令和6年度長岡京市の教育」について。
スポーツ指導者の育成、ここで育成しようとされている指導者はどのような方か。
組織図があるが、「スポーツ推進審議会」と「スポーツ推進委員協議会」の違いを教えていただきたい。推進審議会が方向性を決め推進委員協議会が政策を動かしていくという理解でよいか。
(事務局)
指導者の育成については今、既にある団体を想定している。研修や交流の場を提供している。
「スポーツ推進審議会」と「スポーツ推進委員協議会」の違いはお見込みのとおり。
(委員)
組織として効率が良くないのではないか。
部活動地域展開検討委員会のように、行政は新しいことを検討するのに組織を作らなくてはならないのか。
メンバーの所属母体が同じであることから、既存の組織で検討することはできないのか。
(事務局)
方針や対応を集中的に具体的に検討する場を設けた。設けるかどうかは自治体で決める。テーマによって検討する場を定期的に設けている。
(事務局)
部活動地域展開検討委員会については令和8年度までに方針を決めていきたい。
部活動の当事者に近い方の意見を聞くため、メンバー構成を考えている。
生徒の意見も聞きたいという思いもあり、子どもたちも参加できる委員会を開催するために新たに委員会を立ち上げた。
(事務局)
部活動地域展開検討委員会については保護者の代表者をはじめ、文化・スポーツの関係者等を委員としている。
(委員)
部活動は学校においてどういう位置づけか。
(委員)
教育活動の一環として取り組むが、教育課程には入っていない。
(事務局)
多くは週5回。土日のどちらかと平日の4日間活動する部が多い。
部活動地域展開については、土日だけ地域で行う、平日すべて地域で行うなど、さまざまな可能性がある。
(事務局)
過渡期であり、いろいろなパターンが考えられる。少しずつできる部分から工夫をしながら行っていこうと思っている。
14.閉会
(教育長)
午後4時12分に閉会を宣言する。