第8回生活環境審議会会議録
- ID:4510

日時
平成26年10月16日(水曜日)午前10時から午後12時まで

場所
長岡京市役所北棟4階大会議室A

委員の出欠
鶴谷 美佐保(市民公募)
岡本 妙圭(市民公募)
白石 克孝(龍谷大学大学院政策学研究科長)
小幡 範雄(立命館大学政策科学部教授)
有兼 茂(長岡京市経済協議会)
加藤 健太(連合京都乙訓地域協議会)
奥本 和巳(長岡京市自治会長会)
片山 洋子(長岡京市生活学校)
秦 陽子(長岡京市女性の会)
江川 宗治(長岡京市環境の都づくり会議)
奥谷 三穂(京都府環境エネルギー局理事・エネルギー政策課長)
谷尾 桂子(京都府乙訓保健所)
山田 勝吉(長岡京市環境経済部長)
<欠席>
中小路 貴司(長岡京市商工会)
徳地 直子(西山森林整備推進協議会)
中村 修(長岡京市教育部長)

項目

開会

議事1 長岡京市第二期環境基本計画実施計画進捗報告書について
事務局:資料1説明
委員:7ページの「太陽光発電システムの設置」について、記載内容の「配慮」の表現が重複しているため、「できるだけ再生可能エネルギーを導入するよう配慮しています」でいいのでは。
事務局:指摘のとおり修正したい。
委員:22ページの「農地パトロールの実施及び農地銀行制度の活用」で目標値達成となっている点について、長く畑が活用されていないままの地域を見かけるが、ここにある遊休農地の面積の減少は農地銀行制度が利用された結果と見ればいいのか。
事務局:農地銀行制度に限らず農地パトロールの成果とも言えるが、整備されていない農地については通知や電話で連絡して指導を行っている。農地が宅地になることで農地面積自体が減っているという面もある。
会長:因果関係の説明は十分ではないが、目標についていえば複合的理由で達成されたといえる。制度として十分に対処できる制度になっているかという今後の課題はあるが、この報告書において記述の訂正は不要と考える。
会長:今回の報告書はプラカードや写真が入り、見やすくなったのではないかと思うが、その点いかがでしょうか。
委員:写真や絵が入ると読んでいてイメージしやすい。
委員:「雨水施設の整備・維持管理」の記載内容で、「整備される予定です。」と消極的な表現になっているが?
事務局:計画済みの事業のため、実施予定。
会長:記載内容を「受けなくなるようにする予定です。」に変更しては?
事務局:そのように変更する。
委員:6ページの太陽光発電システムに記載された参考とは。
会長:世帯当たりの普及率を比較する方法として、全国的な統計はないため、参考に飯田市を載せている。前回の審議会の宿題となっていた全国平均値を出すことは技術的に不可能だった。
委員:25年度の結果が296件となっているが、同年の申請者は144件と記載されており、この差は何か。
会長:累計の件数のため、過去の助成件数を足していけば合うと思う。
委員:関連して、累計のキロワット数も入れてはどうか。
会長:発電容量は届け出段階で把握しているか。
事務局:技術的には数値をとっているので可能。
会長:実際の発電量は難しいが、発電容量についてはカッコ書きで構わないので、加筆してもらうことにしたい。
事務局:記載する。
委員:世帯普及率はどのように出しているのか。
事務局:関西電力から受給契約戸数を概算で教えていただき、年度末の世帯数で割って算出している。
委員:ちょうど府の業務で各市町村の普及率を調べており、長岡京市は6月末現在10キロワット未満で899件、世帯数17,610戸で割ると5.1パーセントとなり、急激な増加がわかってきた。府内全体の平均は4.4パーセント程度だったと思うので、やや高め。今後数値のとり方として時系列にとっていくといいのではないか。また、西代公園に設置予定の太陽光発電システムは自家消費か。
事務局:自家消費の予定。
委員:昨年度、長岡京市に設置されている太陽光発電パネルについて、環境の都づくり会議の調査メンバーが調べ、環境マップを作ったところ、500件ほどしか把握できませんでした。今年の環境フェアでも行いますが、市民の方が考えるきっかけになればと思って活動している。
会長:世帯あたりの普及率について情報を寄せていただいた。世帯で括ることの難しさがあるが、前年度までの算出方法でもあるのでこのままの方法でやっていく。参考になる数値があれば参考数値として書き足して資料としたい。市民に理解いただくためにより充実を図っていきたい。都づくりの会議の報告もぜひ寄せていただきたい。
委員:報告書は全体的に非常にわかりやすくなっている。グラフ表記についてはもっと整理をしてほしい。
会長:グラフとしての精密度、表現の体裁を整えてほしい。確実なものにしてほしい。
事務局:適宜修正する。
委員:14ページ「自転車走行空間の整備」について、自転車指導帯が完成しましたとなっているが、自転車のルールの啓発もやっていく必要がある。啓発活動があるのであれば併せて書く必要がある。写真も整然としているが、逆走などもあり車を運転していると危険を感じることがある。
事務局:安全な利用についての啓発は広報紙で大きく取り上げて行った。啓発と整備の担当課が違うことで、文面がこうなっているが、啓発についても書き加える。
委員:「プラットフォームづくりに向けた準備会議の立ち上げ」とあるが、ステップアップ・チャレンジ会議とはどんなものか。また地域通貨の「検討チームの立ち上げ」にある「他市事例研究」とは具体的にどんなことか?
事務局:ステップアップ・チャレンジ会議については後ほど報告するが、中間支援組織については核となる方の欠員により実現には至らなかった。
地域通貨については前回からもご指摘いただいたが、その使い道がお金か、チケットかなど多種多様な事例が他市にある。特定の目的があって循環しているようなイメージを持つところまでは検討している。
地域通貨を使いたいがために導入したのでは循環しないということは他市事例から学ぶところなので、どんな目標に向かって活用していくかを検討する必要があると考えている。
会長:議事1について、進捗報告書そのものの在り方として、これをベースに今日意見の出た点を事務局で修正して仕上げるということでよろしいか。
委員一同:異議なし

議事2 長岡京市第二期環境基本計画の進捗状況について
事務局:資料2説明
委員:環境イベントの参加者数は環境フェアと竹あそびの二つだけを指しているのか。他の環境イベントを加えることはできないか。
事務局:市が主催や共催するようなもので、大勢の市民が参加できる啓発型のイベントは今はこの二つとなっている。環境講演会やスターウォッチングなどは環境学習の分野なので区別している。
委員:大きい枠で捉えれば「環境検定」もあるし、省エネ推進も加算できるのでは。8万人という目標は大きいと思う。環境イベントという内容では市の主催事業という意味にとれるが、イベントに限らず、日々取り組んでいるものも含めてはどうか。二つの事業だけで実績を出されるとなると、市民レベルの活動は何になっているのかなと思ってしまう。
会長:河川清掃などの人数のとり方もあるし、市が関与しているイベントはもっとあると思う。他の取り組みもせっかく進捗報告してもらっているので、それらを活かして母数を増やすこともできるのではないか。目ぼしい市民イベントや地域の企画をどう扱っていくかについても検討するといい。
事務局:環境講演会、環境教育ミーティング、スターウォッチングなどは区別して把握しているが、ダブルカウントの方法もある。その点について委員さんのご意見をいただきたい。
会長:そもそも精密なカウントは難しい面もあり、ダブルカウントも含めて構わないと思う。スタート地点としてきちんと母数を広げておき、数年間様子を見て、次回か次々回に確定した母数を報告してもらうということでいかがか。
委員:環境の施策には色々とお金がかかっている。長岡京市がそれだけの経済力があるからだと思うが、それをもっとアピールすることも大切。一人当たりの環境対策費がどれだけのものになっているか、他市と比べてどれだけ力を入れているかをアピールするといいのではないか。
会長:環境に対する貢献度を図るものとして、市民一人あたりどれだけの予算が投入されているか、それをもって進捗が確認できるという考えですね。
委員:長岡京市の一人あたりの負担は大きくないという懸念はあるが、事実として出してみるのはいい。
会長:他の自治体と比較するとなると直感的に難しいと感じるが、少ない予算で効率よくやっているか、こういう充て方で良いのかといった面を含めて検討してほしい。
市民にとっても長岡京市のポジションが見えるということになるため、内容を充実させながらこの第二期を進め、進捗を支えていきたい。
副会長:西山のCO₂吸収量は今年度達成している。今年度大きく伸びていて、今後は伸びる予想なのか、また伸びた理由が分かれば教えてほしい。
事務局:当初森林整備費用が見込めなかったため、目標が低く設定されていたという面はある。市単費の額だけを見込んでいたが、補助金で賄えてうまく整備が進んだ結果、このようになった。
副会長:大きな目標については、目標の立て方についてもこの場で議論していく必要があるのではないかと思う。
会長:森林整備可能面積を目標に掲げれば地図上におのずと面積が出てくる。考え方としてはどちらもある。公共施設の屋根を使って太陽光発電付ければ早々に目標達成となることもありうる。それ以上増やす余地が政策的になくなるということも事務局と議論したことがある。再設定したとしても設置場所と手段が見つからない、ということもある。新たな目標として計画で改めるものも出てくる。薪ストーブの普及についても早々に目標達成になる可能性が高い。それらをどう扱っていくのか、というのが進捗管理の大切なところ。この後の整備面積があるのか、ないのか、担当課を通して次回に議論していく。上方修正もありうるし、市長に対する答申に加えることもできる。
委員:増加という表現でいいのか。数値はないのか。
事務局:計画策定のときにあえて数値にしなかった経過がある。3年間の実施計画についてはそれぞれ数字をあげるようにしてある。
会長:担当課によって考え方の違いもある。実現可能な範囲の数字を出したいという意向があるため。
委員:目標値とあげているのに増加とするのはおかしいのでは。達成できるできないは別として具体的な目標値はあげておくべきではないか。
会長:いろいろな考え方があるが、できないところは原因を探ったり議論できればいいのではと思う。事務局でも提案を揉んで、実効性が共有できれば、実施計画の進捗状況など何らかの形で追加的に出していくといい。
委員:平成34年までに達成してしまうときに、見直す時期としてはいつ見直しになるか。五月雨式に見直すのか、タイミングを設けるのか。
事務局:計画を見直すのは10年後になるが、それをどう表現するか検討が必要。
会長:基本計画を作って終わりという自治体も多い中で、実施計画を作っていることは評価すべきこと。実施計画を見直す段階で変えていくのがタイミングとしていい。基本計画の目標を達成してしまった点については、実施計画に盛り込むことで補っていく。次の実施計画への議論でもある。個別に目標を立てるのと実施計画にのせる、の二段構えでやることもできる。
副会長:実施計画で見直して、大きい施策の目標は触らないということか?個々の目標を変えると全体としても変わってくるが、全体を変えないという解釈はどうしたらいいか。
事務局:平成34年度には目標を変えていく予定。
会長:実施計画を策定し直すプロセスを考えると、年度末に慌ててやるというものではないので、来年度が見直しのタイミングになる。事務局や原課からの意見を聞いて、平成27年度まではこれでいきますが、28年度からの議論をする際には、目標値を上回ったものについては実施計画で修正していくということで、どうしても個別にやっていただく必要があるものについては別として、来年度に議論するということにしたい。
委員:阪急電鉄の高架化の検討については、目標値としても文言からどう考えていいのか進捗が期待できるのかすら分からないし、納得しがたい。難しい問題とは重々分かっているが、逃げてばかりではいけない。
事務局:長岡京市のまちづくりでの目玉であり、財源的にも大きな課題、周辺への影響を考えた場合、現状抽象的な表現にならざるをえない。水面下での動きは色々あるが、まだまだ具体的なことを記入することは難しい段階。
委員:平成27年度には整備計画を確定、決定するんだという表現はできないのか。お金がないなら積み立てていくといった動きはとれるのではないか。
事務局:文言を含めて、平成28年度以降に動きがあるかもしれないので、そこには具体的な文言を入れる状況もありうる。所管のまちづくり政策監にも常に情報収集を働きかけていきたい。
委員:計画推進にあたっては、環境のセクションだけで解決できないという面がある。まちづくり審議会の委員をしているため、この意見を生活審議会からの意見として伝えたいと思う。
会長:目標によって実現に要する時間にも差がある。市単費では財政的にも厳しいことと思うので、積極的に国費を取りに行く必要がある。平成28年度以降には目標設定についてもう少し掘り下げた書き方に変えていくこととする。少なくとも何を検討するのかという検討課題を市民に伝わるように具体的に書く必要がある。

議事3 平成26年度の予定について
事務局:今年度、もう1回審議会を予定しているが、進捗管理としては、今回で終了するため、次回は講師をお招きして、本市の今後の事業等について勉強する会としたいと考えているがよろしいか。
委員:異議なし。

3.その他
事務局:11月15日土曜日に例年実施している環境フェアを開催する。ステップアップ・チャレンジ会議としても出展するため、お時間があればお運びいただきたい。
