第14回コミュニティバス部会議事録
- ID:6062

日時
平成28年3月15日火曜日 午後2時15分から午後4時

場所
長岡京市役所会議室7

出席委員
下平部会長、野津委員、平田委員、山田委員、安田委員、米谷委員、川合委員、小山委員

欠席委員
山本委員、和田委員

事務局
山口建設交通部長、大西交通対策課長、浜川主幹、下澤総括主査、橋本主査、貞松(株式会社地域未来研究所)

傍聴者
なし

議事

1.開会
- 部会長挨拶

2.議事

案件1コミュニティバスの運行見直しについて
【部会長】
・ご意見やご質問があればお願いしたい。
【委員】
・経路変更やバス停増設は利用者増につながるので賛成である。しかし、バス停名称を「鈴谷口」としているが、西代里山公園の開園をメインに考えるなら、「西代里山公園前」の方が良いのではないか、名称についてよく検討したほうがいい。
・信号が多い場所でもないし、道路が混雑する場所でもなく、多くの乗降が見込めるところでもないので、バス停の新設によるたった500メートルの距離延長で、3分も運行時間の増加が必要なのか。バス事業者に任せるだけでなく、事務局でも何度か実際に走ってみるなど、慎重に検討すべきである。
【事務局】
・新しいバス停の名称については、事務局でもどちらにするか検討した結果である。地先名が鈴谷口であり、以前コミュニティバスが走っていた時のバス停名を復活させた方が混乱を招かないだろうというのがひとつの理由である。また、前回の部会でも公園にバスを乗り入れる案について提示したが、まだ公園の利用状況も分からず、公園内への乗り入れは今後の検討課題となっている。今後公園の中にバスを乗り入れることになった場合に、公園名のついたバス停になることを踏まえ、今回は「鈴谷口」というバス停名とした。
・バス停の新設による500メートルの距離増加で3分増加が必要かという質問であるが、現在のコミュニティバスのダイヤ設定が全体的にかなりハードであると聞いている。阪急バスと協議した結果、3分の増加という形で設定した。
【委員】
・この区間に3分設定したとしても、他の区間の解消にはならない。もう少し後ろのバス停で追加するならわかるが、早く到着した場合、早発するわけにはいかないのだから、「鈴谷口」のバス停で時間調整することになるのではないか。これは利用者にとっては、無駄である。
【事務局】
・阪急バスにはっぴぃバスと同じ大きさの車両で実際に最低4回ほど試乗を行っていただき、ダイヤを設定した。それ以外に公用車でも試乗している。3分もかかるのかと言われると微妙だが、3分あっても問題ないと考えている。
【委員】
・公園に来る自家用車を止める駐車場はどこに作るのか。オープン時は利用が少ないかもしれないが、来園客が増えてくると、交通渋滞の問題も生じてくる。将来的には3分でも余裕がなくなることもあるだろう。そのたびにダイヤを変更するのも大変なので、将来的なことを考えて検討した方がいいのではないか。
【事務局】
・駐車場の容量も限られるので、公園には自動車よりも自転車や公共交通で来ていただくことを周知していきたいと考えている。地元の奥海印寺自治会を中心とした住民と検討を行いながら、大型バス2台、自家用車19台の駐車スペースを設けている。
【部会長】
・現状だけでなく将来の交通状況を考慮した視点も必要ではないかという提案であろう。
【事務局】
・施設ができると人が集まるので、今後利用者が増えると道路状況も変わる。将来的に考えて3分くらいのあってもいいのではと考えている。
【委員】
・「鈴谷口」まで時間的に余裕のあるダイヤであれば2分でいいと思うが、現状でも既にギリギリのダイヤであるので、ここで3分くらいとってもいいのではないかということであろう。
【委員】
・北コースは、利用者が多く満員の時もある。運行上の安全面からも少し時間に余裕があった方がいいのではないか。
【委員】
・「こがねが丘」から「鈴谷口」まで4分かかるのか。「鈴谷口」に早くついても通過できないので、時間調整することになるのではないか。
【委員】
・「鈴谷口」までの始発の時間を変えないようにという配慮があってダイヤが決定されていると思う。
【委員】
・この路線は常に遅れ気味である。「鈴谷口」まで1分にして各停留所の時間を気にせず走る方が運転手にとっては楽であるが、各停留所とも常に2分3分遅れて当たり前の状況となり、それではお客様に対して失礼になる。「こがねが丘」までの時間は変えず、新しくできた「鈴谷口」停留所から後ろは時間を変える方がお客様にもご理解いただけるだろう。そうすることで「桜橋」以降のバス停で待っている乗客に今までよりも時間通りに来る可能性が高まるということで、こういう設定にした。
【委員】
・今までも遅れ気味だったので、その遅れ分をこの4分で吸収したいという考えか。それなら理解できる。
【委員】
・まちなかの交通混雑しているところで時間調整するよりも、何もないところで時間調整した方がいい。あまりきついダイヤだと安全上も問題がある。
【委員】
・今後のスケジュールで、祝日運行の啓発として4月中旬にクリアファイルと一緒に時刻表を配布するということだったが、その後5月下旬に西コースの変更がありダイヤが変わってしまうが、すぐに使えなくなる時刻表を配布すると無駄になるのではないか。
【事務局】
・今回の変更は2段階にわかれており、4月29日から祝日運行を開始し、5月下旬の西代里山公園の開園に併せ西コースのダイヤ及びルート変更する。まずは祝日運行のお知らせを行い、5月下旬に時刻改正の周知を行うなど、段階的に変わるということがわかるような形で、無駄にならないような周知を行うように検討する。
【部会長】
・市民の混乱を招かないような周知をというご指摘である。適切な対応を行なっていただきたい。
【委員】
・「鈴谷口」のバス停から西代里山公園までは徒歩でどれくらいかかるのか。
【事務局】
・公園の入口までで徒歩2、3分である。
【委員】
・公園の利用者はどのようにバスを利用するのか。
【事務局】
・行きは「鈴谷口」バス停で降りて坂を下り公園に行く形になる。帰りは坂を上って「鈴谷口」のバス停に行く以外に、坂を下りて徒歩5~6分の「桜橋」バス停に行くという方法も考えられる。その他に路線バスの「奥海印寺」バス停もある。公園への交通手段については周知・案内を行っていきたい。
【委員】
・はっぴぃバスのバス停は「桜橋」であるが、阪急バスでは「奥海印寺」となっている。1時間に1本走っており、昼過ぎまでは北から南への循環で、15時台からは南から北への循環で運行しているので、併せて利用いただければと思う。
【委員】
・東側ではバスルートが時間によって変わることがないので、わかりにくい。東側には子育て世代も多いので、わかりやすい案内・周知をしていただければと思う。
【委員】
・じゃぶじゃぶ池もそうだが、市で併せて公園の案内をするほうがいいのでは。
【委員】
・おでかけマップのような形で紹介すれば、住民もわかりやすい。
【事務局】
・コミュニティバスは交通対策課が担っているが、西代里山公園の管理・運営は公園緑地課が行っている。公園利用の方からも公共交通の案内を行っているので、交通対策と公園利用の両面で調整しながら、できるだけ公共交通機関を利用していただけるように啓発をしていきたい。
【委員】
・「奥海印寺」と「桜橋」のバス停が同じ場所なのであれば、バス停名称を統一してはどうか。ダイヤ改正の機会でないと難しいので、この機会に思い切って統一してはどうか。
【委員】
・それは個人の考え方だろう。一緒だと混乱する人もいるのではないか。コミュニティバスと阪急バスでわけた方が明解だと思う。
【部会長】
・そもそもはっぴぃバスを運行するにあたってのバス停の名称を設定するうえでの経緯だとか定義と言ったものはあるのか。
【事務局】
・はっぴぃバスを運行する時に、地元に親しみをもっていただくことをコンセプトとして協議会で決めた名称だと聞いている。ここ以外にも阪急バスと同じバス停で名称が違うところが4カ所ある。はっぴぃバスの時刻表にも阪急バスのバス停名をカッコ書きで記載しているので、ご理解いただけるのではないかと考えている。混乱を招いているのであれば名称変更も検討しなければならないが、現状では名称が違うことへの改善要望はない。
【委員】
・本来であれば統一した方がいいのかもしれないが、変更するのも大変である。10年前にコミュニティバスを走らせた時は、路線バス抜きで検討しているので、標柱も2本立っている。統一も今後の検討課題だろう。
【事務局】
・バス停表記が違うところで、バス停位置が微妙に離れているところは2本バス停が立っているところもあるが、統一できるところについては、通行される方の邪魔にならないように共通にするなどの工夫を行っている。「桜橋」と「奥海印寺」も標柱は1本である。
【委員】
・こういう機会でないと変更できないので、ダイヤ改正に併せて検討することも必要だろう。
・祝日運行による経費の持ち出しはどうなっているのか。
【事務局】
・経費を出来るだけ抑える形で利用者の増加と利便性の向上を考えた結果、祝日運行をすることとした。年度により燃料単価等が変わるので一概には比べられないが、平成27年度予算に比べて平成28年度は約70万円の増である。運行日数が14日増加し249日から263日になり、ルートが少し延長するので、決して割高になっているわけではないと考えている。
【委員】
・祝日運行されるので、おでかけマップなど休日に家族で出かけられるような啓発活動を行なっていただければと思う。
【事務局】
・是非啓発活動をやっていきたいと考えている。
【部会長】
・一つ気になるのが、市外から来られるかたに、西代里山公園の最寄りのバス停が「鈴谷口」であるとわかるような方法は考えているのか。
【委員】
・「鈴谷口」バス停に付加呼称やアナウンスをしてはどうか。
【委員】
・可能である。
【事務局】
・「鈴谷口」が西代里山公園の最寄りであることがわかるような方法を検討する。

案件2 10周年記念事業について
<事務局より資料説明>
【部会長】
・記念事業についてご意見・ご質問があればお願いしたい。
【委員】
・前幕ははっぴぃバスだけにするのか。
【事務局】
・コミュニティバスだけを考えている。
【委員】
・2台だけであれば、予算の問題もあるかもしれないが、前だけでなく車両の横にもカッティングシールを貼るなど目立つようにしてはどうか。
【委員】
・1台で10万円か20万円くらいかかる。職人しかシールを貼れないので、工賃でお金がかかる。
【委員】
・はっぴぃバス2台だけでは寂しい。走っていない地域も多く、車両が派手なので目立ちにくい。公用車にも貼って宣伝してはどうか。公用車は白いので目立つだろう。
・ロゴデザインについても、市内の子どもたちを対象に募集をかければ、費用もそれほどかからず何点かいいものが集まるだろう。中学生であれば素晴らしいデザインが出てくる。
【事務局】
・公用車の活用については、交通安全で募集した入選作品をシールにして貼った実績があるので、目につきやすい方法について、いただいた意見をひとつの案として検討していく。
・ロゴについても、負担にならないような方法で検討していきたい。
【委員】
・市の職員が缶バッジをつける方法も考えてはどうか
【事務局】
・缶バッジは試しに作ってみた。交通対策課の職員だけが知っていても意味がないので、予算との兼ね合いを考えながら、市内部での周知についても検討して行く。
【委員】
・はっぴぃバスの地域への貢献度は大きいので、大手スーパーや病院等へ協賛のお願いをするなど是非アプローチしてほしい。10年に1度なので協賛してもらいやすいだろう。
・記念乗車券はマニアも多いので、500円などワンコインで買える記念乗車券を作ってはどうか。
【部会長】
・はっぴぃバスを通して民間事業者と連携をすることも考えられるので、結果はどうであれお声掛けなどアクションをかけるのは大切であるというご提案である。
【委員】
・走っているバスと写真を撮ることは難しいので、JRの駅前などで顔出しパネルをつくって一緒に写真が撮れるしかけをしてはどうか。
【事務局】
・どこまでできるかはわからないが、記念写真が撮れる形についてもできることを検討していきたい。事務局でもいろいろと考えているが、アイデアがあれば是非お願いしたい。
【部会長】
・資料の中に10周年記念イベントの記述もあるが説明する内容があれば、事務局からお願いしたい。
【事務局】
・イベント内容についてはまだ具体的なところまで議論できていない。内容が決まってきた段階で報告させていただく。
【部会長】
・単に10周年記念のイベントをするというだけでなく、利用促進につながるような市民をうまく巻き込むかたちが大切だというご意見かと思うので、検討いただきたい。
【事務局】
・いいアイデアがあれば、部会の中以外でも是非ご意見をいただければと思っている。
【委員】
・今までの資料の蓄積があるので、記念誌の発行を考えてはどうか。
【事務局】
・今あるデータをもとに、歴史がわかるものについても検討していく。
【部会長】
・これまでの長岡京市の地域公共交通の取組は長岡京市のまちづくりの歴史でもあり、対外的にも評価されてもいいものでは。ある意味こうした歴史をまちづくりの資産として残していくという視点も必要なことかと思う。様々な観点から、検討していただければと思う。
【委員】
・バスのペーパークラフトを作ってはどうか。ホームページでダウンロードできるようにすることも考えられる。
【事務局】
・以前作って好評であった。お金をかけることだけがいいことではないので、いろいろな方法を考えていきたい。
【委員】
・今日の議案からはずれるし、ネガティブな話にもなるが、そもそもコミュニティバスの運行事業は、皆さんに利用してもらうと同時に収支バランスを改善していくことが大切である。
・市役所で開催される会議はほとんどが14時から開始になっている。以前にもバスの時間にあわせて開始時間を14時15分にできないのかという質問をしたが、バスの時間にあわせることで出席者が何人増えるのか、講師の都合があるという答えが返ってきた。
・利用者を増やしそれなりの収入を得て収支バランスをとることがコミュニティバスの将来的な運営につながっていくということを市職員がどの程度理解しているのか。部長会などで徹底してほしい。担当部署以外の職員は、バスの時間が遅いので出勤には利用できないというようなネガティブな状態である。長岡京市全体で取り組むという意識が必要である。一部の職員だけが10周年とお祭り騒ぎをしても意味がない。これを機に長岡京市全体で市としてコミュニティバスを運営しているという意識を持ってもらいたい。
【事務局】
・市職員のコミュニティバスの利用促進に対する意識の問題についてご指摘をいただいた。月に2回程度部長会を開催しており、その中で午前・午後に開催する会議はコミュニティバスを使って来ていただける時間に設定をするように呼びかけを行っている。建設交通部の会議は、14時15分開始としており、他の部署にも継続的に呼びかけを行なっているが、継続的に呼びかけ続けないと庁内の意識も定着しないので、今後も呼びかけをしていきたい。特に自治会長会など定期的に開催する会については、呼びかけを行う。
【委員】
・はっぴぃバスは市役所などの主要施設には必ず停車する。バスのダイヤは決まっているので会議の開催時間はおのずから決まってくるだろう。忙しい中集まってこういった場で一生懸命考えているのに、担当部署以外が素知らぬ顔ではとんでもないことだ。
【委員】
・バスロケーションシステムの話はどうなっているのか。右京区役所内にあるバスロケーションシステムは行政案内も併設しており素晴らしい。特に寒い時期には、施設内にバスの接近表示があることは非常に便利である。
【委員】
・前回会議でバスロケーションシステムのディスプレイの設置は考えていないという話で、後付は可能であるという説明をしたが、現在もそれは変わっていない状況である。3月28日から阪急バスのホームページで路線バスの経路検索ができるようになり、3月31日からバスロケーションシステムとして京都エリアでバスの接近情報を配信する予定である。また、バス車内で阪急電鉄と京阪電鉄の発車時刻の案内を行なうようにしている。
【委員】
・あまりPRされていないのか。
【委員】
・3月23日にプレス発表する予定であるが、システムの構築に手間取っており、PRはまだできていない状況である。
【部会長】
・10周年記念事業は、是非地域の皆さんと一緒に祝うものを工夫していただきたい。併せて、市職員の普段からの公共交通の利用促進への意識がうすいのではといったご意見も最後にいただいた。これまでも周知に努めていることは承知しているが、このことについては、改めて市役所内部での周知を部長にお願いしたい。そういったバスの収支改善に向けたバス運行の地道な取組の大切さも改めて確認する機会にもなったと思う。

その他
【事務局】
・祝日運行については4月15日号の広報紙で周知を行い、ルート変更は運行開始日が決まり次第5月以降の広報紙で周知を考えている。
【部会長】
・ルート見直しがあるので、市民への十分な周知は欠かさずお願いしたい。