第15回地域公共交通会議議事録
- ID:7183

日時
平成29年7月24日月曜日 午後2時15分から午後4時

場所
長岡京市役所大会議室A

出席委員
飯田会長、土井副会長、佐々谷副会長、野崎委員(代理)、平尾委員(代理)、奥野委員(代理)、中島委員(代理)、筒井委員、多貝委員、山本(一)委員、安田委員、山本(茂)委員、和田委員、丸山委員、清良井委員、杜下委員、菅沼委員(代理)、林委員、小山委員(代理)、衣笠委員、澤田委員

欠席委員
児玉委員、家治委員、三原委員

幹事
滝川環境経済部長、池田健康福祉部長、高田教育部長、末永建設交通部長

事務局
大西交通政策課長、橋本総括主査、上村主査

傍聴
4名

議事
1.開会
2.会長挨拶
3.議事
案件:東部社会実験バスの利用状況について
<事務局より資料説明>
【委員】
・ 利用者を増やすために新ルートの検討をしているが、バス停を増やせば利用者が増える、というアプローチはおかしいのではないか。どのような利用者層が、いつ、どこまで、何を目的として乗るかを把握したうえで利用者推計をしないと、実際の乗車数とは大きく異なることが危惧される。
・ 「神足」と「芝本」の利用者が不便になるという評価ができていないが、これを許容すべきかは疑わしい。
・ 夜ダイヤの変更は大事であるが、バスから電車へ乗り継ぐ利用者か電車からバスへ乗り継ぐ利用者か、また、京都方面か大阪方面かなど、どの利用者層に合わせるかという決め手がない。データを分析したうえで決定すべき。
【事務局】
・ ご指摘の通りシャルマンコーポ居住者の行動パターンや、JRへの乗継でどちらが多いのか、など今の段階では分析が不足している、或いはデータが揃っていないことは認識している。もう少し掘り下げて説明できるようにしたい。
【委員】
・ バスの利用者増しか考えていない。地域公共交通の活性化を考える会議であれば、事務局は地域のタクシー事業者への調査・ヒアリングがあってしかるべきだがそれもされていない。タクシーも地域公共交通である。
・ 東部地域は何十年も前からワンメーターの利用者が多い地域であり、タクシー事業者のダメージは大きい。目の前にバス停ができればバスに乗るに決まっている。
・ 地域公共交通の活性化とは何なのか、その意義を考えるべき。
【会長】
・ なかなか難しい。事務局で一度持ち帰り検討すべき。
【事務局】
・ 現状ではバスの社会実験中であり、まずはバスをどうするのかを考えている状況であるが、バスとして続けることができないのであれば他の交通手段について考えていかなければならない。
・ バスは定時運行であり自由度が低いのに対して、タクシーは自由度が高くバスとは異なるメリットがある。
・ ヒアリング・調査など実施できていないことはご指摘の通りであり、今後検討していきたい。
【委員】
・ 外出支援をするとライフスタイルが変わり、一人で外出する機会が増え、結果的にタクシー利用が増えたという例もある。
・ ひとつのパイを奪い合うのではなく、パイを増やしていくのが目的である。
【会長】
・ 利用者層や目的は、バスとタクシーで異なることが多い。
・ そもそも東部地域はバスが西部と比較して圧倒的に少なかったという原点がある。
・ シャルマンコーポについてはバスのルートのちょうど真ん中にありバスの需要がある可能性はあるが、「神足」「芝本」の利用者との兼ね合いもある。これらのバス停も活かしたルートの検討なども含め、事務局で思案を重ねてほしい。
【委員】
・ 「実験バスを利用するために必要なこと」というアンケートでは、「バス停を設ける」または「ルートを変える」と乗るという方が多いということであったが、一方で、ルートを変えたら乗らない、というデータが無い。
・ シャルマンコーポと小畑川を挟んだ場所にも藤和シティホームズ神足というマンションがあるのに、ここの居住者のデータが無い。シャルマンコーポ限定なのはなぜか?
・ シャルマンコーポ近辺は道幅が狭く、交通事故が多い箇所であり、このことについても検討を要すると思う。
【事務局】
・ 小畑川付近は見通しが悪く事故が多いというのは事実であり、何らかの対策が必要であるかもしれない。
・ シャルマンコーポ限定というご指摘であるが、沿線住民に対して全戸配布しており、限定的にアンケートを実施したわけではない。アンケート実施直前にシャルマンコーポから要望をいただいた経過があり、その要望に対して現況を把握するため「神足地区」の内書きとして表現している。
【会長】
・ 利用者は増えている気がするが、ルートやダイヤなど引き続きしっかり検討していかなければならない。
4.その他
部会報告:はっぴぃバス平成28年度決算、事業評価、利用状況について
<事務局より資料説明>
【委員】
・ 事業評価の「高齢者の外出支援」という項目において、はっぴぃバスが無かった場合、外出回数が4.5回/週から2.7回/週に減少するというデータがある。これは非常に重要な視点であり、はっぴぃバスが無ければ送迎支援や買物支援という形での行政の出資が必要となるということである。市が費用負担してでもバスを動かしているのは何を目的としているのかが見えてくる。例えば、外出支援のためにバスを運行している、のように目的と手段を整理すれば、収支だけで判断することなくバスの必要性を説明することができる。
【会長】
・ 北ルートでは一便あたり利用者数は座席数の15人を超えた、ということでよくやっていると言えるが課題もあるようだ。今後も利用者が増え続けたとしてもバスのサイズの制約等のため絶対に黒字にはならない。どのような運行目的・考え方でバスの運行を維持していくのか、という整理・理屈付けが重要である。
報告:平成28年度地域公共交通ビジョンの進捗状況について
<事務局より資料説明>
・ICカード購入場所について質問あり
5.閉会