教育委員会令和6年6月定例会会議録
- ID:14420
1.日時
令和6年6月26日(水曜日) 午後3時から午後4時
2.場所
市役所 会議室402
3.出席者
教育長 西村文則
委員 福澤秀夫
委員 京樂真帆子
委員 盛永俊弘
欠席委員 大下和徹
4.出席説明員
教育部長、教育総務課長、教育総務課主幹、学校教育課長、学校教育課総括指導主事、学校教育課主幹、生涯学習課長、生涯学習課主幹、文化・スポーツ振興課長、文化・スポーツ振興課主幹、文化財保存活用課長、中央公民館長、図書館長、教育支援センター所長、北開田児童館長
事務局職員 教育総務課 総括主査
5.傍聴者
なし
6.開会
(教育長)
開会を宣言する。
承認・署名
8.教育長諸報告
(教育長)
6月7日に開会した市議会6月定例会は、14日、17日の一般質問、20日の文教厚生常任委員会などを経て25日に閉会した。教育委員会の関係では、長岡第四小学校の体育館に空調等を設置するための請負契約の変更や、歴史資料展示室整備業務委託料に係る債務負担補正などを承認いただいた。
次に、教育委員会関係の諸会議について。5月24日には京都府都市教育長協議会が、29日には京都府市町村教育委員会連合会定期総会が開催され、それぞれにおいて、昨年度の決算報告及び事業の報告及び今年度の役員体制、予算、事業計画等について協議が行われた。5月23日には、第2回及び第3回の乙訓地区小中学校使用教科用図書採択協議会が開催された。そして、21日(火)には教頭会議、6月4日には校長会議を開催し、諸課題を共有した。
次に、学校教育について。5月18日 には、アーリントン学生訪問団の報告会が行われ、訪米した16人の生徒たちは市長・議長を前に現地での体験や学び、今後の抱負についてしっかりと話していた。
6月11日から14日にかけて中学2年生の職場体験学習(11日・12日は長中・四中、13日・14日は二中・三中)が行われた。
また、5月から6月にかけて学校訪問を行い、乙訓教育局及び市教委学校教育課の指導主事から、当日に行われた授業に対して講評・指導助言を行った。教員の授業力が更に高まることを期待している。委員の先生方にも参加いただき感謝を申し上げる。
次に、社会教育・生涯学習に関して、5月31日には社会教育委員会議を開催し今年度の取組課題等を共有した。
6月21日には今年4月に立ち上げた長岡京市地域学校協働本部の第1回会議を開催した。4年度に立ち上げたコミュニティスクールと地域学校協働活動が車の両輪となって機能し、学校教育がますます充実することを期待している。
また、5月18日、19日には公サ連まつりが、22日には文化協会総会が、25日には人権啓発推進協議会総会が、6月9日には長岡京市PTA連絡協議会理事会総会が開催された。
そして、5月26日には日本プロ野球OBクラブが主催、乙訓少年野球連盟が運営主体となり、第30回全国少年少女野球教室が開催された。参加した小中学生は元プロ野球選手から指導を受け、交流を楽しんでいた。
9.議案
・第14号議案 長岡京市社会教育委員の委嘱について
・第15号議案 長岡京市スポーツ推進審議会委員の任命について
・第16号議案 長岡京市図書館協議会委員の任命について
(教育長)
全件が人事案件となるため、一括して提案の説明を求める。
(事務局)
・第14号議案「長岡京市社会教育委員の委嘱について」
このたび人事異動に伴い、その後任を委嘱する必要があるため提案するもの。長岡京市スポーツ協会からの推薦委員に交代があったため、新たに1名を委嘱するものである。任期は議決日から前任者の残任期間。
・第15号議案「長岡京市スポーツ推進審議会委員の任命について」
長岡京市スポーツ推進審議会委員のうち、団体から選出される委員の人事異動に伴い、その後任を任命する必要があるため提案するもの。任期は議決日より前任者の在任期間。
・第16号議案「長岡京市図書館協議会委員の任命について」
長岡京市図書館協議会委員の任期満了に伴い、その後任を任命する必要があるため提案するもの。学識経験者、学校教育及び社会教育の関係者、家庭教育の向上に資する活動を行うもの、市民公募への応募者を合わせ、10名の方々を委嘱したい。なお、10名のうち新たな任命は4名、継続は6名である。任期は本年7月1日から令和8年6月30日まで。
(教育長)
質問、意見等はないか。
(意見なし)
(教育長)
特に、意見等が出なかったため、採決する。
まず、「第14号議案 長岡京市社会教育委員の委嘱について」、承認いただける委員の挙手を求める。
(全員賛成)
(教育長)
全員賛成。よって、第14号議案は可決された。
(教育長)
次に、第15号議案「長岡京市スポーツ推進審議会委員の任命について」、承認いただける委員の挙手を求める。
(全員賛成)
(教育長)
全員賛成。よって、第15号議案は可決された。
(教育長)
次に、第16号議案「長岡京市図書館協議会委員の任命について」、承認いただける委員の挙手を求める。
(全員賛成)
(教育長)
全員賛成。よって、第16号議案は可決された。
10.報告事項
・公益財団法人長岡京市埋蔵文化財センターに係る経営状況を説明する書類の提出について
(事務局)
地方自治法の規定に基づき6月議会に提出したもの。令和5年度は、発掘調査事業として宅地開発道路新設等に伴う発掘調査を13件、国庫補助事業に伴う発掘調査を1件実施した。また、啓発・研究事業として調査成果報告会や文化財講演会などを開催した。
(教育長)
質問、意見等はないか。
(委員)
限られた予算の中で、このように現地説明会や講演会など様々な事業を行っていただき、感謝を申し上げる。今後も引き続き、文化財の保存活用のための必要な予算措置をお願いしたい。
啓発活動について、1点情報提供をしたい。歴史研究者の全国学会の一つ「日本史研究会」の会誌に、「お城ブームと子どもたち」というタイトルの論文が掲載された。内容は、歴史イベントと文化財の保存活用という話であり、高槻市立しろあと歴史館の中西さんが中心となって執筆されている。ぜひ、文化財保存活用課でもこの情報を共有してほしい。
(教育長)
了承をいただき、次にすすめる。
11.主な行事・会議結果報告
(事務局)
行事・会議結果(5月16日~6月26日)について報告。
12. 次回定例会までの主な行事・会議予定
(事務局)
行事・会議予定(6月27日~7月24日)について説明。
13.意見交換
(委員)
1点目は学校訪問について。子どもたちが元気で熱心に授業を受け、積極的に発言する姿が見られ、嬉しかった。マスクをしている子どもたちが多かったので、熱中症には十分注意していただきたい。
また、同じ日に偶然、中学生の職場体験が行われていたが、中学生の活躍の場が少し少ないのではと感じた。もう少し活躍できる場を用意してもらえたら嬉しい。
2点目は心をつなぐキャッチボールについて。子どもたちの感想では、プロ野球選手と交流ができ嬉しかった、楽しく過ごせたということが書かれていた。また、ボールの投げ方や早く走る方法なども教わることができ、非常に良い機会になったと思う。
(委員)
私からは5点。
1点目は学校訪問について。私は2校訪問したが、今回は授業を1コマ通して全て拝見することにした。社会科の授業では、導入から展開、まとめまで分かりやすい授業であり、様々な工夫がされていた。もはやICTやタブレットは問題なく活用され、子どもたちの頑張っている姿を見ることができた。また、給食がとても美味しかった。物価高騰中で様々な苦労があると思うが、ぜひこの味と質を維持してほしい。
2点目は、5月29日の京都府市町村教育委員会定期総会について。研修会では、「非常災害時における対応について」という内容で、石川県七尾市に派遣された先生の活動報告があり、印象に残った。ぜひ、長岡京市でもこのような研修会に学校の先生方が参加できる機会を作ってほしい。また、岡山県の災害時支援ハンドブック(HPでも掲載)の紹介があり、非常に有益な情報があげられている。まずは学ぶことがだと思うので、本市教育委員会でも情報共有や研修の企画などをお願いしたい。
3点目は、発掘調査について。6月1日に開催された「長岡京跡右京第1291次調査」に参加した。当日は小学生の参加もあり、90名の多くの方が参加されていた。
また、長岡京市埋蔵文財センターのHPには、当日の現地説明会の資料も掲載さており、特に、一般の方がイメージしにくい「古墳時代のかまどの様子」なども公開されていたことが、大変嬉しかった。一般の方の理解を深めるためには、イメージ図や復元図は有効なので、今後もHPなどで公開をお願いしたい。
4点目は、長岡京市の歴史・文化財のインスタグラムで、連載漫画「迷子のがーこさん」が始まった。漫画の形式で、歴史文化に関心を持ってもらい、現地にも足を運んでもらう工夫がされ、楽しい漫画になっている。そこで、この漫画を作成した経緯や、市民の反応について教えてほしい。
5点目は、塚本古墳モデル公園について。以前定例会でお話したところ、早速公園をきれいに整備していただき嬉しく思う。また、インスタグラムでも発掘当時の様子と今のモデルの様子が紹介されており、有益な情報発信だと思う。しかし、また再び雑草が生えてきているため、今後の公園管理の方針についてお聞きしたい。
(事務局)
インスタグラムの「迷子のがーこさん」は、埋文センターと文化財保存活用課とで、毎週火曜日に順番に掲載している。現在、インスタグラムでは様々なことを試行的に行っていている状況であり、その中で徐々にフォロワーも増えている。今回は、今までアプローチできなかった層に対し、遺跡や土器を写真などで表現していたものを少し崩して、漫画で表現している。また、今年は恵解山古墳の開園10周年なので、古墳の魅力を伝えることをテーマに埋文センターが漫画を掲載したということが、連載に至った経緯である。
市民の反応について集計は取れていないが、掲載から1か月が経過しているので、今後インスタグラム等を集計し、分析をしたいと思う。
塚本古墳公園については、公園緑地課と調整した結果、日々の手入れの負担が少ない方法を考えており、今年の冬頃に、試しに植栽を導入する予定をしている。
(委員)
漫画の作者さんには、面白いと伝えてほしい。塚本古墳の管理は、今後もお願いしたい。
(委員)
最初に、先ほどから話題になっている学校訪問のこと。私も学校教育課の皆さんと一緒に2校訪問したが、いずれの学校も授業に楽しく集中している風景が見られ、またICTを学びの道具としてうまく活用されていたことが印象的であった。先生方のご努力に感謝したい。
続けて、2つ質問したい。
1点目は、文書管理に関して。先日来、札幌の中学校での個人情報の流出問題がマスコミで大きく報道されている。生徒の個人情報を含む資料が一時紛失し、その画像がSNSで拡散された事案である。
本市でもこうした文書管理に関する問題が発生しないように未然防止に全力をあげていると思うが、校長会などではどのような防止策を検討されているのか。
(事務局)
日頃のヒヤリハットを教訓に、他人事にならないよう常に意識を持つため、研修を実施することが大切だと思う。様々な事例を教訓に、防止策に取り組んでいきたい。
(委員)
引き続き、未然防止への効果的な対応策を進めてほしい。
2点目は、学校図書室の貸出・返却のバーコード化について。最初に、市内14校の図書室の貸出・返却のバーコード化の実態を教えてほしい。
(事務局)
小学校は0校、中学校は1校のみ独自で実施している。
(委員)
各地の実態を少し調べたのだが、バーコード化のメリットは、
1 貸出・返却手続きがスムーズになる。
2 貸出冊数が増加する。
3 プライバシーが保護される(自分がどんな本を読んだかを他人に知られたくないと感じる人が大勢いるとのこと)。
4 資料検索などが簡単で探究学習が進展する。
5 データベースで正確な蔵書管理と貸し出し状況が確認できる。
6 延滞チェックや督促業務が容易になる。
7 データから利用者ニーズに合わせた無駄のない図書購入が可能になる。
などがあげられていた。
ただし、デメリットは当然のことだが費用の問題である。今後、図書室利用・読書活動の活性化を促進するため、事務局としてもバーコード化の研究を進めてもらえたら有り難い。
(事務局)
近隣市でも導入されているので、まずはコスト面や効果などを研究したい。
14.閉会
(教育長)
午後4時に閉会を宣言する。