令和6年度第1回高齢福祉部会 会議録
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概要
令和6年度 第1回地域健康福祉推進委員会高齢福祉部会 会議録
日 時:令和6年10月2日(水曜日)午後2時00分~午後3時40分
場 所:長岡京市役所 会議室8
出席委員:島田委員、中原委員、澤田委員、山田委員、上岸委員、馬場委員、西小路委員、橋詰委員
欠席委員:瀬戸委員、稲塚委員、鵜野委員
傍聴者:4名
事務局:杉原健康福祉部参事、板垣高齢介護課長、黒河主幹、菅原係長、黒岡係長、内海総括主査、栗栖主査、地域福祉連携室 田村主査
1.開会あいさつ
・委員11名中、8名の出席を確認。
・資料の確認
・健康福祉部 杉原参事 挨拶
2.議事
(1)第9次高齢者福祉計画・第8期介護保険事業計画における取組み結果の報告について
資料1 「第9次高齢者福祉計画・第8期介護保険事業計画における取組み結果の報告について」説明
(施策領域ごとの評価と今後について報告)
資料2「第8期介護保険事業計画の総括」説明
(数値報告と分析の報告)
事務局より説明
委員
今回より委員として出席させていただく。この高齢福祉部会の趣旨、位置づけを説明いただきたい。
事務局
長岡京市には、地域健康福祉推進委員会という、地域健康福祉全体を統括する委員会がある。その中にそれぞれの部会というものが構成されており、その1つがこの高齢福祉部会。
高齢福祉部会では、高齢者福祉計画及び介護保険事業計画の進捗管理と策定を主に行っていただく。
委員
行政でさまざまな施策を展開されているが、市民に認知されていないと感じる。
事務局
この部会でもより周知を図るためのご意見はこれまでもいただいている。
行政主体で行うものだけでなく、たとえば市民の方と一緒に行う事業については市民の側からの広報もしていただける部分もあると思っている。
色々な方と関係を作りながら事業を実施していくことで、できるだけ多くの方の目に触れていただく機会を提供できればと考えている。
皆さまからも良い案があれば、ぜひご意見いただきたい。
委員
軽度認知症の方の行き場・施設がないように思う。
府の認知症相談員による、認知症に対する電話相談が市にもあった方がよい。
委員
予防も大切だが、軽度認知症の方の居場所が増えることも重要だと考える。
事務局
軽度認知症(MCI)の方も、早めのアプローチをすることで、進行を緩めることができると言われており、認知症大綱や基本法においても、認知症の進行を遅くする、発症をできるだけ緩やかにするようにと書かれている。
どのような場所で、どういう方がアプローチするのが良いのか、個別性があると考えている。事業所で専門的にフォローが必要な方、出かけるところがあればそこに支援者や推進員がいることで支援ができる方など、様々な選択肢がありその方に適した行き場があるという状況を作っていきたいと考えている。
会長
ご意見いただきながら、より効果的に施策を展開していただきたい。
(2)第10次高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画の進捗状況について
資料3 「第10次高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画の進捗状況について」説明
(施策領域ごとの上半期の評価と今後について報告)
委員
まず成年後見制度について。制度から人をみていくのではなく、その人の生活を支えるためにどのような制度が必要かという観点が重要ではないか。こういう制度があるという周知・啓発だけではなく、生活課題や生活全般への支援の視点を入れた講座として、ケアマネージャーやヘルパーにも受講してほしい。例えば、入所することになれば後見人が入所手続きはしてくれるが、ごみの分別や物の準備など生活面をくまなく見ていく視点を盛り込んでいただければと思う。
次に、地域お助けサポーターだが、登録者が少ない。地域課題として考えていく必要がある。
そして、予防が重要という話が先ほどから出ているが、要支援認定の人が増えている。機能訓練、通所リハビリを希望される方が多いが、偏った事業所に希望が集中しているように感じる。
最後に、ケアマネ不足。今年度と昨年度までの違いをとても感じており、一気に新規申請者が増えたというわけではなく、病院から退院された重度の方、看取りのケースが増えたように思う。今年度だけのことなのか、今後もこの傾向が続くのか。医療との連携も必要になる課題であるし、今後の施策における課題として認識しておいていただきたい。
会長
下半期に開催予定の成年後見制度の講演会では、今回の意見も含めて内容検討いただきたい。
委員
やすらぎ支援員の成果を教えていただきたい。初対面のやすらぎ支援員が本当に支援できるのか。
事務局
まず、先のご意見についてお答えする。
成年後見制度講座については、今後展開する予定なので、本日の意見も参考にしながら企画していきたい。
地域お助けサポーターについても、ニーズはあってもマッチングできないという課題はこの部会でもずっと話題に上がってきた。養成したサポーターを活動に至るまで促すということはもちろんだが、地域お助けサポーターでないとできないのか、他に手立てはないのかも検討しながら進めていきたい。
要支援者の増について、予防給付が伸びてきており、どのような方がどのようなサービス利用が適切なのかなど、今年度協議体でニーズ把握していきたいと考えている。その結果もお伝えしていきたい。
次の質問について、コロナ禍では、ボランティアであるやすらぎ支援員の派遣が難しい状況であった。昨年度より徐々に再開しており、現在3名の支援員に活動いただいている。
たしかに、初回から認知症の方と支援員と二人だけで家で過ごすことは難しいため、最初は家族同席のもと対応している。徐々に慣れてきてから、家族が認知症の方にずっと対応しなければならないという状況を支援員に緩和していただいている。利用者からは好評いただいている。
委員
ご説明いただいたが、本当に支援できるのか、やすらぎ支援員の制度についてはやはり疑問も残る。支援する側とされる側の信頼関係を築くのは簡単なことではない。
会長
委員が言われるような現実もあると思われるが、計画に基づく実施内容をいかによくしていくかについてご意見をいただきこの部会で話し合っていきたい。
委員
家族介護者支援について、以前部会であげた意見によってよりよい制度に変わった。
委員
やすらぎクラブでは、高齢介護課と連携しながら、この計画はなんのための計画かという話をさせていただいている。やすらぎクラブが本計画を実践していく存在・チームとしてひとつの役割を担っていきたい。
委員
地域ごとに特色があり、かかわる中で実情がわかっていく。一斉に全エリアというのは難しいが、かかわりながらその地域にあった支援や取組みを行っている。
委員
先日、4人程度の地域の方と1年ぶりに集まる機会があった。話を聞くと、実は家族の認知症が進んできたなどまったく知らなかった話がたくさん出た。民生委員として地域のことを見ているが隣近所でも知らないことも多いと気づかされた。今後は困りごとも共有していこうという話をしたが、そういう困ったときに助け合えるつながりあえる地域が市全体になればよいと感じた。
会長
地域と社協や行政がうまくつながり、この計画がよりよいものになっていくよう、それぞれの立場でご意見いただき感謝申し上げる。
(3)その他
特になし。
閉会