ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

現在位置

令和6年度第3回社会教育委員会議会議録

  • ID:15002

開催日時

令和7年2月17日(月曜日)午後2時30分 から同4時00分まで

開催場所

長岡京市役所   新庁舎   401会議室

出席者

社会教育委員

島袋委員長、奥本副委員長、内山委員、西島委員、瀧川委員、田中委員

浅田委員、神谷委員、鵜野委員

行政側

教育長、教育部長、生涯学習課長、生涯学習課主幹、社会教育指導員

会議公開の可否

公開

傍聴者

会議次第

開 会

あいさつ

案 件

   (1)「令和7年度 社会教育を推進するために」について

   (2) 若者世代の社会教育への関わりについて

   (3) その他

閉 会

開会

委員長あいさつ

・本日はご多用の中、ご出席いただきありがとうございます。

・平素より社会教育の推進にご尽力いただいていることに感謝申し上げる。

・本日は、令和6年度の最後の会議である。本年度は「若者世代の人達に、いかにして、社会教育活動の場へ参加してもらうか」ということで協議してきた。

・第1回は「若者世代の社会教育への関わりについて」、第2回は、実際に社会活動に関わっている「どんぐり会」のメンバーにお越しいただき交流を行った。「どんぐり会」との交流は大変有意義な会議になったのではないかと思う。

・第3回の本日は、再度「若者世代の社会教育への関わりについて」を、年間のまとめも兼ねて、協議していただく。

・第1回目の会議でも述べたが、長岡京市の行政は、社会教育分野において、それぞれの部署が真摯に取り組み確実に成果をだされている。数多くの資料の中からもそのことが読み取れる。

・社会教育委員の任務の一つに、行政と一般市民とのパイプ役が重要視されている。それを鑑みながら、主観的ではあるが私なりに感じたことを述べる。

・長岡京市の各部署の事情はあるにしろ、内容的には重なる部分も若干あるような気がする。それぞれの手段としての方向性は素晴らしいと思うが、大きなねらいに対する横のつながりはどうなのかと思うところがある。各部署との連携がより密にできれば、他地域の模範となるべき姿になるのではないかと思っている。

・本年度第1回の会議でいただた「令和5年度の社会教育関係事業報告書」と「令和6年度の社会教育関係事業計画書」を改めて読み直してみた。

・社会教育の地域活性化に必要なこととして、高齢者層から若者層に到るまで、多様な年齢層が活動に参加していること、次世代へのつながりを可能にする人材の育成が上げられる。それがSDGsすなわち、持続可能な社会教育につながっていくものだと言える。

・連携が可能なものではないかと思う部署に関して、主観で当を得ていない面もあると思うが、いくつかを述べたい。

・まず、文化・スポーツ振興課関係である。

・文化・スポーツ振興課が管轄し、約1200名の集客率を上げている「駅前広場コンサート。同じような内容で約1400名の集客率を上げている生涯学習課管轄の「たそがれコンサート」。これらは中高生の吹奏楽部の演奏が主体となっている。管轄は別としても、ねらいは、あくまでも良い演奏をして市民に喜んでもらうことであるが、かくれたねらいとして、学生たちに、社会教育への意識づけを何らかの形でできないものかと考えてみた。

・開催準備段階において、学生リーダーも含めた全体打ち合わせ会を開いてみたらどうか。学生リーダー達に、「皆さんの演奏は、長岡京市の社会教育の一環として、貢献している」ことの認識を新たにしてもらい、「これからの長岡京市の社会教育には、若い皆さんの力が必要」との意識づけを視野に入れて、若者を取り組んでいけたらと考える。

・それから、市民運動会、市民スポーツフェステイバル、ガラシャ祭りでの中高生ボランテイア募集を通して、地域の大人の人達と同じ目標を持ってやり遂げる機会を持たせていただきたい。地域の人達とふれあう体験が実感として受けとめられる様、啓蒙していく必要があるのではないか。これも若者達に社会教育ということを意識させるひとつのきっかけ作りになると思う。

・次に、生涯学習課関係である。

・私が今、最も関心をもっているのが、今年度のテーマである「若者世代の社会教育への関わりについて」。

・「どんぐり会」へのさらなる支援・発展を視野に入れた取り組みを期待したい。併せて「子ども会指導者連絡協議会」の充実にも取り組んでいただきたい。

・3番目に、文化財保存活用課関係である。

・長岡京市は、長岡京の歴史や文化をより多くのことを知ってもらうための「七つのものがたり」の活動を推進している。そのミライプロジェクトの目的が、市民対象と同時に「将来、未来を担う子どもたちを中心とした浸透・強化を図りたいとしており、主に小学生を対象にしているようだが、中・高生を引き入れ、将来のリーダーシップを発揮できる若者を育てる機会ともすべきではないか。

・4番目に、北開田児童館関係である

・子供会の育成と活動支援の中で、将来リーダーとなるべき人材を育てる機会とできないか。和太鼓クラブ等の活動の中からそう思う。活動人数が多い少ないのではなく、何か光るものを持っている子どもを見つけてほしい。

・5番目に、図書館関係である。

・中高生が活動する「知恵の実」。有志の市内中高生達が自主的に図書館で様々な活動を企画しているようだ。主体的に取り組んでいることは、リーダー性をもっていることにつながる。社会教育を意識させるきっかけにならないかと思う。

・他にも連携できる可能性のある組織はまだまだあるのではないか。

・社会教育委員である私たちは、それぞれの所属でリーダー的立場である。本日の会議では、それぞれの立場で、どのように協力できるのかご意見をいただければ嬉しい限りである。

・いろんな資料を見ていると、社会や地域と関わり合いを持たないのでなく、どう持てばいいのか分からない若者が意外に多いのではないかと感じる。若者が地域と繋がるためには、中学や高校の時からの土台作りが大切であり、地域に自分のできることがあると気づかせる情報が必要な気がする。

・次のような言葉を思い出す。

・「生かされて 生きるや今日の このいのち 天地の恩 かぎりなき恩」。これは、京都大学第16代総長平澤興氏の名言であり、私自身の座右の銘としている。

・私たちが、がむしゃらに目標に向かって頑張っていた若かりし頃、目標達成が間近に見えたとき、あるいは達成したとき、それは当然、自分自身の頑張りの賜だと思いがちだったのではないか。私自身もそうだった。

・自分の頑張りも当然だが、決して私だけの力だけではなかった。それぞれの長い人生を歩んできた私たちは、多かれ少なかれ社会の恩恵を受けて生かされてきたのである。

平澤先生の名言に出会って初めてその思いを強くした。私の頑張り以上に、節目節目で社会の中で出会った方々とのご縁のおかげでもあることに心から気づかされた。

・これまで社会に育てられたご恩を、今度は、人生の先輩として、社会教育委員として、若者世代に還元する必要があるのではないかと思う。社会から受けたご恩に感謝し、そして恩送りをすることが、かつての恩人達への恩返しになるのではないかと思う。

・本日は、皆様の忌憚のないご意見をいただけますよう、よろしくお願いする。

教育長あいさつ

・ご多用の中、ご出席を賜り厚くお礼申し上げる。平素は、それぞれの団体で社会教育委員として意識的に御活躍いただいていることに感謝申し上げる。

・2025年がスタートして2か月半が過ぎたところであるが、「2025年問題」ということが言われている。

・これは、いわゆる「団塊の世代」が全員75歳以上になり、およそ5人に1人が後期高齢者となり、医療や介護などに大きな課題が生じるといわれているものである。人生100年時代と言われているが、少子高齢化は大きな社会問題となっている。今後は高齢化が一層進み、人口減少が見込まれている。

・総務省の人口統計によると、2024年9月1日時点での総人口は、概算値で約1億2378万人。その後は、2048年には1億人を割り、2050年には約9500万人になるだろうと予想されている。

・2050年までに、現在、人が居住している地域の約2割が無居住化し、現在国土の約5割に人が居住しているが、約4割にまで減少すると予想されている。

・民間の有識者グループ「人口戦略会議」は、全体の4割にあたる744の自治体で、2050年までに20代から30代の女性が半減し、「最終的には消滅する可能性がある」とした分析を公表している。

・2050年までの若年女性人口の減少率が20%未満にとどまっている自治体を「自立持続可能性自治体」、大都市を中心に、出生率が低くほかの地域からの人口流入に依存している自治体を「ブラックホール型自治体」と呼び、こうした地域では、出生率の向上に向けた対策が特に必要だとしている。

・本市では、「定住の促進」「交流の拡大」「まちの新陳代謝」の3つの基本戦略をもとにまちづくりが進められており、これらの心配は、今のところはないかと思うが、少子高齢化が着実に進んでいく中、若い世代とつながり、若い世代が安心して暮らせる社会をつくっていくためには、社会教育の果たす役割は大きいものと考える。

・本年度は、本会議のテーマを「若年世代の社会教育への関わりについて」ということで進めてきた。前回は、長岡京市子供会指導者連絡協議会「どんぐり会」の皆さんから、若い新鮮な感覚でのお話をお聞きすることができた。

・これからは、いろいろなところで世代交代が進んでいくと思う。「亀の甲より年の功」と言うが、私たちの世代は、経験の中で得た専門知識やノウハウを伝えていったり、長年構築してきた人と人とのつながりを使ったりするなどして、まだまだ役に立っていかねばならないと思う。

・社会教育委員の皆様には、日頃より地域づくり・人づくりへの大きな役割を果たしていただいている。今後、世代交代がスムーズに進んでいくよう、お力添えを賜りたい。

・本日は、今年度最後の社会教育委員会議。1年間大変お世話になった。本年度末で社会教育委員の任期を終えられる方もおられるが、今後もそれぞれのお立場で社会教育の推進のためご支援、ご協力をいただきたい。

・本日も、皆様の忌憚のないご意見をいただくよう、どうぞよろしくお願いする。

会議の成立条件について

半数以上の出席により、本日の会議は成立

案件

案件1 「令和7年度 社会教育を推進するために」について

 生涯学習課より説明

(委員長)

・「部活動地域展開に向けた試行」について、具体的にどのように進んでいくのか。

(生涯学習課主幹)

・文化・スポーツ振興課が担当している。これまでは、中学校の部活動を地域の指導者の方に協力いただきどのように行っていくのかアンケート調査など行いながら検討してきた。令和7年度から、限られた種目で、どの部活動なら地域の指導者の方の協力を得られるのかを学校の先生方とも調整しながら、取り入れられる種目で、土日に試行していく。そして、段階的に広げていけるどうかを検討していく予定である。

(委員長)

・地域の方指導をお願いするとき、謝礼的なものはどうするのか。

(生涯学習課主幹)

・謝礼や保険は必要となってくる。参加した生徒や保護者が負担する分と市が負担する分のバランスなども試行実施の中で検討していく。

(委員)

・これからは、小学校中学校の支援を地域学校協働本部でしていくということにされ、大変わかりやすくなったと思う。地域学校協働本部は社会教育の分野に、学校運営協議会は学校教育の管轄になり、学校運営協議会を置いている学校をコミュニティスクールと呼ぶようになっている。社会教育委員としては、地域学校協働本部の方に注目していきたい。部活動についても、運動系・文科系ともに、地域の方々にご協力いただけるような目標もあるようなので、地域学校協働本部をいかに充実していくかということが私たち社会教育委員にとって重要になってくるのかと感じた。

(委員)

・学校や地域での活動を活発に行っておられ尊敬する。社会教育委員として、いろいろな活動報告を会議の中で聞くことがあるが、実際に出向いて現地で体験する機会があればよいと思う。

(委員長)

・同感である。できる限り関わりのあるところに出向いていける機会をつくっていただければと思う。

(委員)

・実際に出向くことで、苦労されていることを知ったり、援助できることがあったりするのではないかと思う。


案件

案件2 若者世代の社会教育への関わりについて

    生涯学習課から協議の視点を示し、2グループに分かれて意見交流した。

    活発な話し合いが行われ、「横のつながり」「きっかけづくり」という視点からの

    意見が多く出された。

・少子高齢化、コロナの影響で、横のつながりが希薄になっている。市民運動会も再開されたが、大人同士だけでなく、大人と子どものつながりも薄れてきた。子供会もだんだん縮小化され、子育連もなくなった。どんどんつながりが削られてきている気がする。

・少年補導委員会が、たそがれコンサートをしている。それを機に、中学生とのトークが年1回開催されている。子ども達といい話ができるのだが、それを次につなげていく段階が構築されていないように思う。

・自分の住んでいる自治会では、自治会をなくさないために、60歳代の人たちに次の自治会を運営していくためにどうしていけばいいのか考えてもらっている。そのような世代をつないでいく活動が必要であると思う。

・横のつながりが希薄になっているので、どんぐり会のような若い人たちの活動の

場をもっと知りたい。そして、若い人たちとの交流をしていきたい。

・自治会の役員になるのが負担だから自治会を脱退するという人が増えている。そうすると、その子どもたちも横のつながりがなくなり、運動会などの参加も減ってくる。

・運動会では、高齢化が進む中で、今までのように自治会で競うような形はできなくなってきている。これからの担い手をどうしていくのかを各自治会単体だけで考えているだけでは頭打ちになっていく。やはり、横のつながりを持ち、連絡をどう取っていけばよいのかを考え、広げていくことが大切である。

・朝の見守りを長く続けている。小さかった子どもが大学生になり、私がやってきた姿をずっと見ていてくれているので、大人になった時に私のようなことをしてくれるのでは、と期待している。「きっかけづくり」ということがあるが、大人がこんなことをしているという背中を見せていくことが大事ではないかと思う。

・大人の社会教育団体も横のつながりを求めているということを若い世代に伝えることも大事である。どんぐり会のような自主的な団体もあるが、なかなか発信できる機会がない。ガラシャまつりのような大きな行事の中で知ってもらう機会がもてればいいのではないか。

・世代間の交流を意識的に作っていく必要があると感じる。

・若い人たちは、大きな力、行動力を持っている。ただ、何をきっかけに動いていいのかわかないのが現状ではないか。その「きっかけづくり」をしていくのは、われわれの務めではないか。

案件

案件3 その他

乙訓社会教育委員等連絡協議会研修大会の報告

 社会教育指導員より報告

・2月3日(月曜日) 乙訓総合庁舎で開催された。

・講演では、「チームダイナミクスで超える、72時間の壁」と題し、大山崎町社会教育委員であり、乙訓消防組合消防本部警防課指令係、(公財)日本ライフセービング協会 救助究明本部委員としてご活躍されている竹内 敬氏からお話を伺った。

・今年は、阪神大震災から30年を迎えることから、災害を自分事として考えておくことが重要であるということを学んだ。

・被災後72時間はまず体力を温存することが重要であることや事故を回避、被害を低減するためのリスクマネジメント、事故が起こることを前提として考えるクライシスマネジメント、情報を知っておくことの重要性などについて教えていただいた。

・演習では、「『避難グッズ』を考えよう」「『クロスロードゲーム』をしよう」という課題に4~5名のグループで意見交流を行った。いずれの課題も正解はなく、自らの問題としてアクティブに考えることができ、自分とは異なる意見や価値観があることに気づけるものであった。

・日頃から経験していないことは緊急事態でもできないことや、自分事として考えて決断する大切さを考えるよい機会となった。

事務連絡等

委員謝礼について

今年度の会議と任期について

閉会

副委員長あいさつ

・本日は貴重な意見をいただきありがとうございました。難しいテーマではあるが、活発に意見を出していただいた。

・報告のあった研修会に、私も参加したが、長岡京市も南海トラフ地震も避けては通れない。最近、九州、四国等で中規模な地震災害が起こっている。家族で、それぞれで災害の備えをしていかねばと思う。自治会でも準備をしているところであり、機会があればお話をしたい。

・長時間にわたり、ありがとうございました。

会議資料

関連する情報