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第27回長岡京市廃棄物減量等推進審議会 議事要旨

  • ID:15069

第27回長岡京市廃棄物減量等推進審議会

開催日時

令和7年3月27日(木曜日)午後2時00分~

開催場所

長岡京市役所新庁舎4階会議室401

出席者

委員10名、事務局5名

傍聴者

0名

議事概要

1.案件
(1)令和6年度一般廃棄物の排出の見込みについて

資料1~4について説明を行う。
主な内容については、次のとおりである。
【資料1】
・令和7年1月までの実績をもとに推定した令和6年度の可燃ごみ排出量の見込量は16,761tで、令和5年度に比べてほぼ横ばいとなる見込み。このうち家庭系可燃ごみが10,943tで横ばいであり、事業系可燃ごみが5,818tで1%増加する見込み。
・令和6年度の資源物排出量の見込量は2,258tで、令和5年度に比べて3%減少する見込み。令和5年度に比べて、ペットボトルのみ排出量が増加する見込みだが、カン・ビン・その他プラ・その他不燃物は減少する見込み。
・令和6年度の粗大ごみ排出量の見込量は443tで、令和5年度に比べて7%減少する見込み。このうち市が収集した粗大ごみは225tで2%減、直接搬入される粗大ごみが218tで11%減とそれぞれ減少する見込み。
・令和6年度の古紙の排出量の見込量は1,577tで、小学校区別にみると全体的に減少傾向であるが、長法寺小・長三小・長四小・長十小で20%以上回収量が減少している。長九小だけ回収量が増加している。長九小校区では大規模マンションが建てられており、その影響によるものと考えている。
・一人当たりの古紙回収量をみると、長七小校区が比較的高くなっている。
・まとめると、令和5年度は令和4年度と比べて一般廃棄物の排出量は減少した。今後もこの傾向が続くよう努めていく。

【質疑】
会長 :コロナで古紙の集団回収をいったん停止しているが、集団回収の団体数・回収量はコロナ前と比べてどうか。
事務局:団体数は、令和3年度から回復し、令和4年以降変動はほぼない。なお、令和3年度に指定ごみ袋制度を導入しているため、コロナによる影響なのか、指定ごみ袋による影響なのか理由の特定は難しい。
会長 :コロナ前から減った分は回復しているのか。
事務局:令和2年度以前から減少傾向は続いている。指定ごみ袋の導入により少し回復したが、その後また減少している。
会長 :新聞をとらなくなっているなど、減る傾向にあるのは理解するが、回収活動を継続しているにも関わらず、活発でないところには支援をすることで回復することもあるのではないかと思う。
委員 :長岡京市の人口は微増だが増えていると思う。人口が増えているのにごみが減っているのは市民の意識が高まっていると思うのだが、そういう認識でいいか。
事務局:令和2年度に比べて1,000人程度増えている。一人当たりの可燃ごみ量についても、令和元年度456gに比べて令和6年度見込みは374gと大きく減少している。
委員 :資源ごみのその他プラスチックが令和2年度に比べて70t増えている。半分程度は可燃ごみや資源化できないごみが混ざっている。その点を市民にもっと啓発してほしい。
事務局:なかなか市民に伝わっていない部分がある。日本語が母語ではない方にルールを理解してもらうのが難しいという声を地域からもいただいている。わかりやすい日本語を使ったり、英語など多言語の看板の設置をしたりと工夫はしているが、今後もより啓発を進めていきたい。
委員 :可燃ごみは適正排出が進んでいる。ペットボトルも異物はそこまでない。その他プラは、汚れているごみも含めて3割程度資源化できないごみが含まれている。
会長 :指定ごみ袋の導入前後で変わったことはあるか。
委員 :混入状態はそこまで変わっていない。
事務局:乙訓環境衛生組合からの報告をもとに分析を行い、しっかりと啓発していく。また、先ほどの補足として、古紙の回収量についても、コロナ以前ほど回復していないのが現状である。
会長 :集団回収についてはコロナ前からの数字を出してほしい。グラフも、年度単位の折れ線グラフがあれば経過を追えると思う。

資料2・3について説明を行う。
主な内容については、次のとおりである。
【資料2】
一般廃棄物処理基本計画に示した各指標について、令和6年度の見込と令和5年度実績及び令和6年度の目標値と比較する。
・主指標について、令和6年度のごみの総量は、令和5年度実績とほぼ横ばい、令和6年度目標と比べて11%低い19,495t/年を見込んでいる。
再生利用率は、令和5年度から大きな増減はなく、目標より約1ポイント高い約14%を見込んでいる。
最終処分量は令和5年度とほぼ変わらず、目標より15%低い2,907t/年を見込んでいる。
・減量化目標の副指標について、令和6年度の1人1日あたりの家庭からの収集ごみ量は、令和5年度実績とほぼ変わらず、令和6年度目標と比べて16%低い374gを見込んでいる。
一日当たりの搬入ごみ量は、令和5年度より2%減、目標と比べても2%低い1日あたり15.8tを見込んでいる。
一般廃棄物の焼却に伴う温室効果ガスの排出量は、令和5年度とほぼ変わらず、目標と比べて11%低い7,473tco2/年を見込んでいる。
・再資源化目標の副指標について、令和6年度の1人1日あたりの再生利用量は令和5年度より4%減、目標と比べて17%低い104gを見込んでいる。
再生利用量は、令和5年度より4%減、目標と比べて15%低い3,117tを見込んでいる。
・地域の集団回収により古紙回収量が減少しているほか、資源ごみの排出量が減少していることから、再生利用量は減少する見込み。

【資料3】
・令和6年度におけるごみ減量の新たな取り組みとしては、食品ロスに係る啓発活動を積極的に実施した。
・食品ロス削減に関する施策としては、環境フェアにおいて、三室久枝氏による食品ロスに係る講演会を実施した。また、食品ロスを少しでも減らすため、食品保存用のジッパーバッグを配布する街頭啓発活動を実施した。フードバンク長岡京さんへの活動支援として、市役所ロビーをフードドライブ活動の場所として提供した。令和6年度は2月末現在で寄付点数が925個と令和5年度より減少している。減少の要因としては全国的な物価高が影響している可能性がある。
・厨芥類の削減に関する施策としては、公立の保育所や小中学校での給食調理くずの資源化を継続するとともに、ごみ減量啓発キャンペーンとして生ごみの水切り袋を配布する街頭啓発活動を実施した。
・「ジモティー」の長岡京市内での利用状況は、約50%増加している。「おいくら」では、令和7年1月末までの期間で211件・534個の見積依頼があり、品目別にみると家具や家電の割合が多かった。
・環境フェアにおいて、リユースショップ実行委員会によるリユースショップが開催され、市も運営支援を行った。
・紙ごみの減量に関する施策としては、市役所と中央公民館で実施している古紙等の拠点回収では、令和7年1月末の古紙等の回収量は160tとなっている。中央公民館で古紙回収ボックスを増設した。
地域での各団体による古紙等集団回収の回収量は、令和5年度と比べて約8%減の1,386tとなった。
・環境教育として、地域のみなさんなどを対象とした出前講座を2回、保育所や小学校を対象とした出前授業を13回実施した。
・3Rの推進に向けた協働・体制づくりとして、家庭用プリンタのインクカートリッジのリサイクルの取り組みであるインクカートリッジ里帰りプロジェクトに参加するとともに、JBRCの小型充電式電池の回収拠点として登録を行った。また、家庭から回収したペットボトルについて、乙訓環境衛生組合を通じてサントリーグループのリサイクル工場に引き渡し、ペットボトルに再生する、ボトルtoボトルリサイクルを引き続き実施した。
・持続可能な収集・運搬・処理体制の検討として、ゴールデンウイークと年 末年始を除く祝日について、資源ごみの収集を開始した。また、事業系一般廃棄物の収集・運搬手数料の規定を削除する条例の一部改正について3月議会で可決された。乙訓環境衛生組合の処理施設更新について、2市1町で検討委員会を立ち上げ、検討を進めている。
・令和7年度の取り組みとして、一般廃棄物処理基本計画の見直しを令和8年度に実施するにあたり、可燃ごみの組成調査を実施する予定。

【質疑】
委員 :計画の最終年度は令和18年度ですが、数字などの見直しはするのか。
事務局:5年ごとに見直しを行い、令和8年度に見直しを行う予定である。
委員  :15年という期間は長く感じる。またコロナ禍に策定されており、元となる数字も近年の傾向と異なるのではないか。
会長  :基本は10年から15年を計画期間とし、5年ごとに見直すのが一般的であり、法律もそのようになっている。そのほか、実施計画を毎年つくっている。
委員  :その他プラスチックの回収について、近年焼却炉の質が良くなっており、可燃ごみとして焼却したほうが、温室効果ガスも出ないという話を聞いたが事実か。事実であれば分別する必要がない。
事務局:焼却炉の質が良くなり、焼却により発生エネルギーを利用する自治体はある。乙訓環境衛生組合の建て替えを予定している。現時点で分別方法にまで議論は及んでいないが、従来の方法を考えている。乙訓地域は分別意識も高く、今後もキープしていきたい。その他プラを焼却するのと分別と比べた時どちらがいいかを結論を出すことは難しい。
会長  :焼却した方が温室効果が出ないというのは、焼却炉で発電をしてエネルギーを回収することで、その分、化石燃料を減らすことができる場合に、焼却をしてもそこまでCO2がでないということである。それに比べてリサイクルをする場合に、回収時の輸送や、リサイクルの方法によってはCO2の減り方も違うため、そういう意見が出ることもある。しかし長期的にはカーボンニュートラルの観点からは、関電などの大規模発電所のCO2を減らしていかなければならない。仮に大規模発電所の電力がすべて再生エネルギーで賄われれば発電してもほとんどCO2は出ないから、ごみ焼却炉でエネルギー回収をして、その分、大規模発電所の発電量を減らしても、CO2排出量は減らない。そういう中でプラスチックについては海洋プラスチックの問題もあり、資源としてできるだけ社会にとどめて使っていくというのが世界的な流れである。今プラスチックを焼却する方法に変更することは長期的に望ましくはない。
委員 :持続可能な収集・運搬・処理体制の検討に関わるが、その他プラの収集業者について、計画の中で「全ての関係者が一体となって取り組む、環境負荷の低減による環境にやさしい社会づくり」とあるが、収集業者は収集するだけで分別はしなくてよいという認識か。
事務局:ビンは収集段階で色ごとに分別しているが、ごみステーションにおいて異物が一定混入する実態がある。ある程度は収集業者が手選別し、それを搬入先の乙訓環境衛生組合でさらに手選別される。その他プラは、不適合物の混入があり、7割のリサイクル率ということでそこまで高い数字ではない。3割の混入率というのは、ビンやペットボルと比べて多いと認識している。ただ収集作業に支障が出るため、収集時に手選別を行うようには指示をしていない。乙訓環境衛生組合で手選別をしているため、分業と認識している。ただ、分別の精度を上げる必要があり、市民の理解を得ていく必要がある。
委員 :袋に土砂や枯れ木などが入っており、破砕機で袋が破れて、分別しているプラスチックにまで被害が及ぶ。収集時に異物を排除するように指導はできないものか。
事務局:明確に異物であることがわかれば、収集時に除外することはできるものの、乙訓環境衛生組合の処理工程の中で手選別で除外作業をしており、その作業を収集時に行うのは難しいのが現状である。市としては市民に啓発を行ったり、ごみステーションのパトロールをしたりしていくのが必要だと認識している。また、乙訓環境衛生組合とも情報共有を行っていきたい。
会長 :収集の段階で異物を除外できるかどうかは、また事務局と相談を行うが、収集と選別を役割分担で行うことが重要と考える。また、啓発で市民の理解を得ることも重要である。
委員 :「おいくら」についてはホームページからしかできないのか。
事務局:パソコンやスマートホンを利用して見積もりの依頼を出す流れになっており、電話では対応していない。
委員 :広報紙などに掲載されているか。
事務局:広報紙では、家庭用品活用コーナーなどと一緒に毎月掲載しており、「おいくら」や「ジモティー」のQRコードを載せている。
委員 :事業者と直接やりとりするのか。
事務局:その通り。市は間に入らず、直接事業者のサービスをご利用いただく。
委員 :市のホームページに詳細は載っているか。
事務局:市のホームページに紹介用のページがあり、見積もり用のページにリンクしている。
委員 :年配の方にはわかりにくい部分がある。
会長 :方法は検討が必要であるが、スマホに慣れていない人へのサポートなどがあればいいと思う。
委員 :インクカートリッジについて、イズミヤやエディオンにボックスがあるが、回収してもらえるのか。
会長 :してもらえるはず。店によっては見えにくい場所に置いていることもある。
委員 :里帰りプロジェクトについては、郵便局で広く行われている。市内では開田郵便局にもボックスが置かれている。キャノン・エプソン・HP・ブラザーの4社の純正品に限られ、家電量販店は独自の取り組みでされていると思う。
会長 :小型充電池も業界団体が仕組みをつくって回収しなければならないはずだが、このボックスも見えにくいところにあることが多い。
    フードバンクが少し減っているが、要因など何かあれば。
委員 :今年度の集計はまだできていないが、市役所を初め、フードドライブステーションが市内に5カ所ある。フードドライブに共感していていただいている方は、購入して寄付していただいていることもあるが、純粋に食品ロスとして寄付される分については、減っているという実感がある。
会長 :物価高もあり、家庭で余らなくなっていることもある。食品ロスという観点ではいいが、フードバンク活動は福祉目的もあり、そこへの寄付という点では活動を支援することも重要である。
    その他について何かあるか。
事務局:当審議会の運営について、意見をいただく必要がない場合は、書面での実績報告などの効率化・簡素化を図っていきたいと考えている。具体的には次回の審議会でお諮りできればと考えている。
会長 :本日のように報告だけの場合は、書類だけを送付して集まる回数を減らすということだが、何か意見あれば。
〈意見なし〉
事務局:人事異動について報告。次回の審議会は夏ごろを予定している。

配布資料

次第

資料1 令和6年度一般廃棄物排出量の見込について

資料2 一般廃棄物処理基本計画における目標と令和6年度見込について

資料3 ごみ減量のための施策の実施状況について


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